ざまぁされた馬鹿勇者様に転生してしまいましたが、国外追放後、ある事情を抱える女性たちの救世主となっていました。

越路遼介

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第四話 小説『不細工で太っている補助魔法士の華麗な成り上がり』の主人公アラン

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<アラン視点>

「お前みたいな足手まといはいらない。出て行け!」
「何を言っているんだグレン、俺は確かに最低限度の戦闘しか出来ないが、お前たちの攻撃力、防御力、素早さを戦闘時に上げているんだぞ。そもそも今俺が抜けたら明日のクエストどうするんだよ!」
 俺の属するパーティー『アカツキ』明日に大事なクエストがあると云うのに、リーダーで俺の親友であるグレンが突然パーティーを出て行けと言ってきた。

「うるさい!」
 ふぅ、ふぅ、と呼吸を荒げて憎々しげに俺のことを睨む。魔法使いのソニア、魔法剣士のレイラ、彼女たちに怒鳴り飛ばされるのは無理もない。
「後衛であるのをいいことに、いつも私とレイラの尻ばかり見ていやがって!そんなやつと一緒にやっていけるわけないだろう!」
「…いくら女の子に相手にされないからって、私たちをはけ口にされちゃたまらない」
「…………」

 ソニアとレイラの言葉は辛らつだ。確かに戦闘中いつも二人の尻に見ていたのは悪かったよ。ちゃんと理由があるんだけど…信じてくれっこないよな…。
「それは悪かった。今後は絶対にしない」
 視線は背中で意識はお尻にして何とかバレないように。それなら…。
「何度それを言ったよ!」
「…もうアラン気持ち悪い、無理」
 ソニアとレイラの気持ちは変わらない。

「じゃ、じゃあ、せめて明日のレッドベア退治のクエストまでやらせてくれ。分かってるだろう、俺の補助魔法無しで勝てる相手じゃない!」
「自惚れんな、むしろレッドベアと戦っている最中もお前を守らなくちゃならない方が馬鹿馬鹿しい話だ」
「グレン…」
 これはもうだめだ…。
 俺とグレンは同郷、ここバレンシア王国の貴族領にある町から、ここ王都に出てきた。町の教会でグレンは『勇者』の称号を神託から授かった。俺は『補助魔法士』だった。戦闘時において仲間の地力を上げる魔法が使えるようになるとか…。

 町民学校で不細工で肥満と云う理由で、よくいじめられていた俺を何かと助けてくれた幼馴染のグレン、彼が勇者ということは俺も素直に嬉しかった。
 町民学校を出たら一緒に王都に出て一旗揚げよう、グレンにそう言ってもらえた時は本当に嬉しかった。俺は四男、グレンは三男、家も土地も継げない立場だからだ。
 町民学校を卒業すると成人だ。俺は希望を胸にグレンと共に王都を目指した。


 冒険者ギルドに登録、二人して手渡してもらったギルドカードを見せ合って大喜びした。俺たちは地道に冒険者を続けていき、女の子二人組とパーティーを組むことになった。不細工で女の子に無縁だった俺には夢のようなことだった。二人とも綺麗だった。どちらか一人でも俺の恋人になってくれたらと思っていた。

 しかし、冒険者として稼げるようになってからグレンは変わってしまった。女と酒を覚えてしまったのが大きかった。クエストそのものはこなすのでソニアとレイラは何も言わなかった。しかし俺は言った。

『女遊びが過ぎるぞ。何人と遊んでいるかは知らないが女の子を騙してお金を搾取するなんて勇者のすることかよ!』
『うるさいんだよ。お前が不細工でモテねえからってひがんでんじゃねえ』

『おいっ、お前酒くさいぞ。今日もクエストあるのに何を考えているんだ!』
『うるせえな、ちょっとした二日酔い、バトルを2、3回もやれば抜けるよ』

 これで失敗でもすれば彼も懲りたと思うが勇者の称号は伊達じゃなく、滞りなくクエストは達成しまう。それと同時にソニアとレイラがグレンに『あいつ戦闘中に、私たちのお尻ばかり見ていて気持ち悪い』と訴えだした。
 それは確かに済まなかったと思う。でも理由があるんだ。ちゃんと話さなかった俺も悪いけれど、お前たち不細工だ、キモいと言って俺の話聞かないじゃないか。


 そして今に至る。
「分かった…。パーティーから出て行くよ」
 俺はパーティーが泊まる宿から出て行き、違う宿に向かった。
 翌朝、グレンたちパーティーが討伐対象のレッドベアを退治すべく任地に向かう姿を見た。後ろ姿だったけれど、もう俺の居場所はないのだな、そう思った。

 俺は駅馬車に乗って王都に戻り、ギルドに入った。窓口に歩いていくと職員のトーマスさんが俺を見て驚き
「おいっ、どうしたんだ。今日お前たちはレッドベア退治のクエストだろう!」
「はい、グレンたちがやっています。俺は昨日パーティーを追い出されたんです。足手まといのうえ、ソニアとレイラに嫌らしい視線を向けたと…。メンバー全員から出て行けと。まあ、お恥ずかしいことに事実ですから」
「あの馬鹿が!」
 トーマスさんが叫んだ。
「お前の補助魔法なしでレッドベア倒せると思っているのか、あいつらは!」
「ええ、だからせめて、そのクエストは同行すると言ったのですが、それも断られて…」
「おいっ、ギルドの暗部を出せ!大急ぎで馬鹿勇者グレンと知恵の周らない女二人、引きずり戻してこい!」
 話には聞いていたけれど、ギルドには暗部本当にいるんだな。普段はギルド職員を務め、新人冒険者の教官などやっているけれど有事の際はこうして動く。

「ふう、いま暗部を出した。連れ戻してくるだろう」
「トーマスさん、ソニアとレイラは知恵の回らない女じゃないですよ。実際に俺は戦闘時、彼女たちのお尻ばかり見ていたし、嫌われて当然で…」
「『信じてもらえっこない』そう決めつけるのは、おめぇの悪い癖だ」
「…………」
「攻撃補助魔法を仲間にかけるには、その仲間の動きを後衛の位置から正確に把握して放たなければならない。お前はソニアとレイラの動きを先読みするのに使っていた場所が尻だった。違うか?」
「えっ、ご存じだったんですか…?」
「当たり前だ。現場にいねえ俺が気づくのに、何でグレンは気づかない。勇者の称号に驕りやがった。馬鹿が」
「…………」

「そして、それを女たちに言わなかった、お前も悪い」
「信じてくれると思わなかったんです。ただでさえ容姿で嫌われていたし…聴く耳持たないだろうと思っていました。でも、それでも分かってもらえるよう説明しなくちゃならないのですよね…。本当に悪い癖ですね」
「どうするんだ、これから?」
「ギルドカードを返納して故郷に帰ります。治癒魔法も使えるようになりましたし、四男坊でも働き先はあるでしょう」
「そうか」


「ちょっと待った!」
 俺がギルドカードをカウンターに置こうとすると、その手が掴まれた。
「ルビーノ…」
 トーマスさんが言った。間違いじゃなければ、この女性は王都のギルド最強パーティー『鋼鉄の絆』のメンバーだ。
「悪いが聴こえちまった。なんだいアラン、アンタ…女の尻を見ていれば戦闘中でも、その女の動きを先読みして正確に攻撃補助魔法をかけられるのかい?」
「ええ、まあ…。間違えて敵にかけてしまったら大変ですし、正確を期すためには後衛から見ているうちにソニアとレイラのお尻で分かるようになったんです」
「あははははは!おい、お前ら!」
 パーティーメンバーの女の子たちに豪快に切り出すルビーノさん。
「「はいっ、姉さん!」」
「こいつに戦闘中、尻を預けられるか。アタシは預けるよ」
「「私たちも預けますっ!」」

「おい、男の俺たちの動きも尻で見極める気か?」
「そうなるかと思います」
「勘弁してくれよ…。でもまあ攻撃補助役は今までパーティーにいなかったからな。どうする。俺の女房はしつこいんだが」
 ルビーノさんの旦那さんってことは『鋼鉄の絆』のリーダー、カシムさんか。すごい貫禄だ。
「あの、それって…俺を『鋼鉄の絆』に入れてくれると云うことですか?」
「ああっ、そうだよっ!トーマス、かまわねえよな」
「お前たち『鋼鉄の絆』の十八番だな。パーティーを追放された者を再生してしまうという」
 そうなんだ。俺もそれは聞いたことがある。『鋼鉄の絆』は元々カシムさん、ルビーノさんのご夫婦しかいなかったパーティーだけど、諸事情でパーティーを追放されてしまったものの見込みがある者はスカウトするって。
 そして、いつの間にか王都一の冒険者パーティーとなった。俺も見込みがあると思われたのかな。だったら迷うことなど無い!
「はいっ、俺を仲間に入れて下さい!」
「おお、いい返事だ。そしたら攻撃補助役にはタンクを付けないとな。アンナ、頼むぜ」
「はいっ」
 俺のタンク役!?専属が就くの!?女性ながら体格がいい人が俺に歩んできて
「私、アンナよ!よろしくね!」
「よっ、よろしく…」
「うふふっ、私のお尻はソニアとレイラのより大きいけれど、これで動き分かる?」
「はい、大丈夫です」
「マジでぇ!もうやだぁ!」
 俺はアンナさんに思い切り背中を叩かれた。痛かったけれど何か心地よいし、ギルド内は爆笑に包まれた。
 ああ、最初からソニアとレイラにも話しておけば、これで済んだ話だったんだな…。新しいパーティーでは『信じてもらえっこない』と決めつけるのはやめよう。
 それにしても無事だろうか…。グレンたち…。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 一方、クエスト中のグレンたちはと言うと…

「だめだわ!毛皮が硬くて火炎魔法も通じない!」
「おっ、おいっ、アラン!早く攻撃力アップをかけろ!」
「何言ってんのよ!昨日追い出したでしょうが!」

 レッドベア、ここバゴー山に君臨する巨獣だ。モンスター化した大熊、かつ狂暴、ふもとまで降りてきて人や家畜を襲うことが頻発したため冒険者ギルドに依頼が出された。勇者グレン率いるパーティー『アカツキ』に任せることにしたギルド。
 しかし、ギルド側に予想外なことが起きる。『アカツキ』のリーダーであるグレンがクエスト前日に攻撃補助を担うアランを追放してしまったことだ。これでは達成できるはずがないとギルドは急ぎ暗部を派遣した。

「だ、だめだ!今の俺たちが敵う相手じゃねえ!」
「落ち着いてグレン!」
「退却するにしても、一当てしないと!三人で魔法を同時に撃つのよ!」
 グレンはレッドベアの前に戦意喪失、ソニアとレイラが懸命に叱咤するも通じず
「うわああああ!」
「「…………!?」」
 冒険者として一番やってはいけないこと。それは戦闘時において仲間を置き去りにして逃走することだ。

「ひっ、ひいいい!」
 一目散に逃げていくグレン、途中の山道でギルド暗部に捕捉されて
「おいっ、お前だけか!ソニアとレイラはどうしたんだ!」
「レッ、レッドベアの前に…」
 暗部の男はグレンの胸倉を掴んだ。
「まさか貴様…置き去りにしたのか!」
「しっ、仕方なかったんだ!勇者の俺が死ぬわけに」
 グレンの顔面に鉄拳が入った。
「急ぐぞ、君は残って、こいつを縛り上げとけ」
「はっ」

「グレン!あの糞野郎!」
「許さない!化けて出てやる」
 レッドベアから逃げきれず、あわやというところで暗部の助けが入った。
 ギルド暗部はレッドベアに攻撃せず、逃げに徹してソニアとレイラを救出した。
 彼女たちが助かったのもアランがギルドに追放された件を伝えたからである。
 あれほど忌み嫌ったアランに彼女たちは助けられた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 先にギルドに連行されていたグレン、助けられたソニアとレイラはグレンを見るや殴る蹴る。一番やっちゃいけないことをしてしまったのだ。
 俺は怒り狂ってグレンを殴打するソニアとレイラに歩み寄った。
「もうやめな、手首と足首を痛める。こいつはもう殴る価値もない男だよ」
「「…………」」
「ヒール」
「「あ……」」
 二人の傷を治した。
「ごめん、強引にでも着いていくか…。黙って後を追い、戦闘スペース外から援護すべきだったよ…。無事でよかった…」
「「アラン…」」

 冷たくしぼったタオルを二人に渡したあと、意を決して切り出した。
「それと…『信じてはもらえないだろう』と頭から決めつけて、君たちに言わなかったことがあるんだ」
「え?」
「戦闘中、攻撃補助魔法を仲間に正確にかけるためには、かける相手の動きをある程度先読みする必要があるんだ。誤射して敵にかけてしまって強くしてしまったら大変だからね。だから俺は後衛から君たちを見ていて、そのうちお尻の動きから、それが分かるようになったんだ」
「「ええっ!?」」
「これが君たちのお尻を戦闘中に見ていた理由なんだ。でも二人から嫌われている俺が言っても信じてはもらえないだろうと思って言わなかった。その結果がアカツキ崩壊だ」

「なんで、そんな大事なこと勝手に決めつけているのよ!私たち、そんな馬鹿そうに見えるの!?」
 ソニアは激怒して俺の胸倉を掴んだ。
「私たちは神様じゃない!言ってくれなきゃ分からないわよ!」
「すまない…」
「…よせソニア、アランにそう思われてしまう態度を日ごろから取っていた私たちも悪い」
 レイラがソニアを窘めてくれた。
「くっ」
 ソニアは胸倉を離した。トーマスさんが割って入り、ソニアとレイラの殴打で気を失っているグレンを顎で指し
「こいつの処遇はギルドで決める。で…ソニア、レイラ、これからどうする気だ?」
「…アランの追放をギルドに無断で行った罪は償わせていただきます」
 レイラがトーマスに頭を下げるとソニアもそれに習って頭を下げた。
「そうだな、それに伴いクエストは達成されなかった…。まあ冒険者ならクエストで償いな。ルビーノ、レッドベアの退治任せていいか?」
「ああ、いいよ。嬢ちゃんたちも来るかい?その凶悪な熊さん倒さない限り、ずぅっと夢で見ることになるからね」

 ソニアとレイラは沈んだ顔からパアと顔が明るくなって
「ぜひ!」
「私たちにも参加させて下さい、アランは…」
「俺はさっき『鋼鉄の絆』に加入したから、また仲間だよ。だけど…」
 俺は頭を掻いた。視線も彼女たちに合わせられない。意図を察したソニアが
「いいよ、そういう事情なら仕方ない。見ていいよ」
「ソニアは腹を括ったか…。ただし戦闘中だけだからね、アラン」
「もちろんだよ」

 レッドベア退治のクエストは『鋼鉄の絆』に引き継がれ、そして達成した。
 自分で言うのも何だけど新メンバーの俺、ソニア、レイラは大活躍。とどめの一撃は俺の補助魔法が絶妙なタイミングで決まり、攻撃力と素早さを倍加させたレイラの一閃だった。
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