67 / 94
第十一章 名誉騎士と宝石の角
見て見ぬふりは出来ない
しおりを挟む
オークションで売られそうになった人々を詰め込んだVTOLモードの健太郎は、ミラルダ達の待つクーリエに向かい飛行を続けていた。
「スゲェな、こりゃ。鉄の塊が空を飛んでるぜ」
「ねぇ、あたし達、これからどうなるの?」
「バババババッ!!」
君達にはトラッド商会を潰す為に協力して欲しい。
「……ミシマが言ってる事は、仲間のミラルダって魔法使いじゃないと分からないんだよ。ただミシマはトラッド商会を潰したいって言ってたから、みんなにも協力して欲しいんだと思う」
「協力?」
「うん、ミシマはオークションの様子も動く絵で記録してたんだ」
操縦席から後部座席に顔を出したパムがそう言うと、操縦席のモニターにオークションの様子が映し出された。
「うぉッ、俺が映ってるッ!?」
「あっ、あたしも……こうやって客観的に観ると破廉恥な格好させられたものね……」
エルフの女は開けた胸元や深いスリットの入ったスカートが恥ずかしいのか、手でそれらを隠しながら顔を赤らめた。
「お前なんかまだいいぜ。俺なんか殆ど裸だぞ」
「いいじゃない、獣人は毛皮があるんだから」
銀の毛並みの狼の獣人にエルフの女は口を尖らせる。
手枷が外れ自由を得た事で、暗く沈んでいた彼らの心も多少は平穏を取り戻したようだ。
「それで協力って何をすればいいの?」
「具体的には宿に戻ってからかな。今の状態じゃさっき言った通り、ミシマが何言ってるか分からないから」
「そう……こんな鉄の鳥になれるのに喋れないとか、不便ねぇ」
「ババババババッ……」
まったくだぜ……。
健太郎のボヤキは誰にも届かずエルダガンドの空に消えた。
■◇■◇■◇■
「それで全員連れて来たと? はぁ……君達は一体何がしたいんだ? 今回の目的は仲間の角、それにお爺様の治療ではないのかねッ?」
「だって見て見ぬふりなんて出来ないよッ!!」
ダークエルフの少年リューの他、トラッド商会に囚われていた人を引き連れホテルに戻った健太郎達に、王子のリグナリオは顔を顰め嫌味を言った。
「まぁまぁ、いいじゃないか。困っている人を助けるのはお互い様だよ」
「ミラルダ、君も本来の目的を忘れてるんじゃないか?」
「忘れちゃいないさ。でも冒険者は依頼で関わった全ての事でベストを目指すもんだからね」
リグナリオは顔をさらに顰めたが、それ以上はもう何も言わなかった。
「それでミシマ、この後どうするつもりだい?」
「コホーッ」
取り敢えずみんなに見て貰いたい物がある。
健太郎はホテルのリビングに集まってもらった仲間達に、撮影した倉庫とオークションの様子をテレビに変形し観て貰った。
「人身売買か……噂には聞いていたが」
「あの、皆さんはどういう経緯で捕まる事になったんスか?」
「どうもこうも、俺は見ての通り半獣なんだが、生まれたのは東の国でよ。親父から聞いた獣人の国ってのを見てみたくて旅してたんだ。その道中でエルダガンドに来たんだが突然、眠気に襲われて気が付いたら檻の中だった」
虎の半獣人の男はそう言って肩を竦める。
「多分、眠りの雲だな。にしても旅人を襲って拉致とは、やる事が派手過ぎるぜ」
隊長のバッツの言葉にビビとオーグルが頷きを返す。
「顧客は恐らく貴族や大商人、彼らの力を借りて裏から手を回して、エルダガンドで起きた事はもみ消してるんじゃないですかね」
魔人の軍人の一人、オーグルが客が何者か当たりを付け、推測を口にした。
「他のみんなもそんな感じかい?」
ミラルダが問うと捕まっていた人々は大体同じだとそれぞれに返事を返した。
攫われた者は半獣人の男の様に旅人であったり、リューの様に異国で暮らしている者ばかりだった。
全員、基本いなくなっても騒がれない。仮に騒ぎになったとしても、もみ消されるか、遠い異国の住人だ。
エルダガンドのトラッド商会に辿り着く者は中々いないだろう。
「あの、僕達、家に戻れるんでしょうか?」
「ヴーン」
それなんだが、リュー達にはもう少し付き合って欲しいんだ。
「ミシマがもう少し付き合って欲しいってさ」
「……ミラルダさんはミシマさんが言ってる事が分かるんですか?」
「ああ、それでミシマ、みんなに付き合って貰って何がしたいんだい?」
「ヴーン」
この映像を。
健太郎がミラルダに答えようとする前に、パムが口を挟んだ。
「ねぇ、ミシマ。携帯になって話したらどう?」
「ヴーン?」
携帯に? だが通話モードだと一人にしか……まてよスピーカーモードがあれば……。
健太郎はその身をテレビから携帯に変え、ジリリリリリンと音を響かせた。
パムが携帯モードの健太郎を持ち上げ、パカッと開いて通話ボタンを押す。
「ミシマ?」
『パム、通話ボタンを長押ししてくれ』
「長押しだね……」
パムは緑に光る通話ボタンをギュッと押し込んだ。
表示が切り替わり合成音声が周囲に流れる。
『みんな聞こえるか?』
「ふええ、この携帯って奴にはそんな機能もあったんだねぇ」
「ミシマ、もう少し早く言えよな。今まで俺達がお前のジェスチャーを読み解くのにどれだけ頭を捻ったか……」
「まったくだ」
ギャガンとグリゼルダはジトッとした目でテーブルに置かれた健太郎を睨んだ。
『そっ、そんな事言われても……この体は全く説明が無いからこんな事出来るとは思ってなかったんだよ』
「説明がない……ミシマにも何が出来るか分からないのか?」
オーグルの質問に健太郎はため息交じりで答える。
『はぁ……分からないよ。視界に表示されてる文字は読めないし、ホントに不親切で俺も凄く迷惑してるんだ』
「文字が読めない……ミシマの精神と体は別の場所から来た……?」
何やら考え始めたグリゼルダに苦笑を浮かべ、ミラルダが話を戻す。
「それで、ミシマは一体どうしたいんだい?」
『俺が撮った映像とリュー達の証言を証拠にトラッド商会を潰したい。勿論、似たような組織は他にもあるんだろうが、商会が潰れれば他の組織の牽制にもなる筈だ』
「潰すか……なら国にも一枚噛んでもらった方がいいな」
バッツの言葉にミラルダが頷きを返す。
「そうだね。あたし等じゃ、ただ外国人がマフィアと揉めたってだけで終わりそうだし」
「国か……ならやっぱあいつに話をつけてもらおうぜ」
『あいつって、キュベルか?』
「おう、映像を見た感じじゃ、客はオーグルの言う様にこの国でも上流階級の奴らみてぇだしな。バッツじゃ握りつぶされて終わりだろ?」
「たしかにそうかもしれんが、はっきり言われると流石にカチンとくるな」
「へっ、ムカつくってんなら、握りつぶされねぇぐらい偉くなるんだな」
ギャガンのニヤついた笑みを見て、バッツは小さく舌打ちをした。
「ギャガン、あんたはどうしてそう癇にさわる言い方しか出来ないんだい」
「チッ、こいつは性分だぜ。それにバッツにはいまいち覇気ってもんを感じなくてなぁ」
「はぁ……しょうがないねぇ……バッツ、悪気はないんだ。許してやっておくれ」
「あ、ああ……覇気か……」
確かに無いかもな。そう呟いたバッツを見て苦笑を浮かべたミラルダは、それじゃあと言葉を続けた。
「あたしとミシマはキュベルに会いに行くとするかねぇ」
「俺たちゃ何をすればいい?」
ギャガンに問われたミラルダはそうだねぇと周囲を見回した。
エルダガンドに来た時はフェンデアでの事から分かれて動く事は避けていた。
だが、現在はバッツ達もいてくれる。
「ギャガンとグリゼルダ、あとパムはクルスとリグを連れて病院に行ってもらえるかい」
「ふぅ……ようやくかい」
皮肉げな笑みを浮かべたリグナリオを横目にミラルダは考える。
現在、クルストとエッジは別室でバッツの部下の見張りの下、カーバンクル達と遊んでいる。
今はまだそれで満足しているが、クルストはいつ飽きたと言い始めるか分からない。
彼の事はカーバンクルの件が片付いたらと考えていたが、前後しても問題はないだろう。
「先に爺さんの治療をすんのか? カーバンクルはどうすんだよ?」
「そうだよね。あの子達もほっとけないよね。グリゼルダの角の事もあるし……」
『それはリュー達の事と同時で進められる筈だ。商会に捜査の手が入ればカーバンクルを買った貴族が誰だったか、顧客名簿とか販売記録で分かる筈だからな。全てが終わったら俺が攫われた人達を故郷に送り届ける。それでどうだ?』
最後の部分はリュー達に対する問い掛けだった。
「証言すれば家に帰れるの?」
『ああ、俺達はこの国の公娼、キュベルって子と知り合いなんだ。彼女が協力してくれればギャガンが言った様に上級貴族だって好きには出来ない。結果的に君達みたいに攫われる人は減ると思うんだが……』
リュー達は机の上で答えを待つ携帯モードの健太郎に視線を向けた。
「俺は証言してもいいぜ。身包み全部剥されたしな。証言すりゃそいつも返ってくるんだろう?」
『捜査となればトラッド商会も捜索されるだろうから、処分されていなければ多分……』
「処分……あたし、指輪とかネックレスとか換金用に持ってたんだけど……」
「恐らくだが、貴金属は売り払われている可能性が高いな。まぁ、売るとしても裏ルートだろうから、捜査が入ればどこに流れたかわかるだろうさ」
「ホントッ!? じゃあ協力するッ!!」
エルフの女はバッツの言葉を聞いて健太郎の提案に乗った。
その後、リューを含めた商会に囚われた人達は協力する事を了承したのだった。
「スゲェな、こりゃ。鉄の塊が空を飛んでるぜ」
「ねぇ、あたし達、これからどうなるの?」
「バババババッ!!」
君達にはトラッド商会を潰す為に協力して欲しい。
「……ミシマが言ってる事は、仲間のミラルダって魔法使いじゃないと分からないんだよ。ただミシマはトラッド商会を潰したいって言ってたから、みんなにも協力して欲しいんだと思う」
「協力?」
「うん、ミシマはオークションの様子も動く絵で記録してたんだ」
操縦席から後部座席に顔を出したパムがそう言うと、操縦席のモニターにオークションの様子が映し出された。
「うぉッ、俺が映ってるッ!?」
「あっ、あたしも……こうやって客観的に観ると破廉恥な格好させられたものね……」
エルフの女は開けた胸元や深いスリットの入ったスカートが恥ずかしいのか、手でそれらを隠しながら顔を赤らめた。
「お前なんかまだいいぜ。俺なんか殆ど裸だぞ」
「いいじゃない、獣人は毛皮があるんだから」
銀の毛並みの狼の獣人にエルフの女は口を尖らせる。
手枷が外れ自由を得た事で、暗く沈んでいた彼らの心も多少は平穏を取り戻したようだ。
「それで協力って何をすればいいの?」
「具体的には宿に戻ってからかな。今の状態じゃさっき言った通り、ミシマが何言ってるか分からないから」
「そう……こんな鉄の鳥になれるのに喋れないとか、不便ねぇ」
「ババババババッ……」
まったくだぜ……。
健太郎のボヤキは誰にも届かずエルダガンドの空に消えた。
■◇■◇■◇■
「それで全員連れて来たと? はぁ……君達は一体何がしたいんだ? 今回の目的は仲間の角、それにお爺様の治療ではないのかねッ?」
「だって見て見ぬふりなんて出来ないよッ!!」
ダークエルフの少年リューの他、トラッド商会に囚われていた人を引き連れホテルに戻った健太郎達に、王子のリグナリオは顔を顰め嫌味を言った。
「まぁまぁ、いいじゃないか。困っている人を助けるのはお互い様だよ」
「ミラルダ、君も本来の目的を忘れてるんじゃないか?」
「忘れちゃいないさ。でも冒険者は依頼で関わった全ての事でベストを目指すもんだからね」
リグナリオは顔をさらに顰めたが、それ以上はもう何も言わなかった。
「それでミシマ、この後どうするつもりだい?」
「コホーッ」
取り敢えずみんなに見て貰いたい物がある。
健太郎はホテルのリビングに集まってもらった仲間達に、撮影した倉庫とオークションの様子をテレビに変形し観て貰った。
「人身売買か……噂には聞いていたが」
「あの、皆さんはどういう経緯で捕まる事になったんスか?」
「どうもこうも、俺は見ての通り半獣なんだが、生まれたのは東の国でよ。親父から聞いた獣人の国ってのを見てみたくて旅してたんだ。その道中でエルダガンドに来たんだが突然、眠気に襲われて気が付いたら檻の中だった」
虎の半獣人の男はそう言って肩を竦める。
「多分、眠りの雲だな。にしても旅人を襲って拉致とは、やる事が派手過ぎるぜ」
隊長のバッツの言葉にビビとオーグルが頷きを返す。
「顧客は恐らく貴族や大商人、彼らの力を借りて裏から手を回して、エルダガンドで起きた事はもみ消してるんじゃないですかね」
魔人の軍人の一人、オーグルが客が何者か当たりを付け、推測を口にした。
「他のみんなもそんな感じかい?」
ミラルダが問うと捕まっていた人々は大体同じだとそれぞれに返事を返した。
攫われた者は半獣人の男の様に旅人であったり、リューの様に異国で暮らしている者ばかりだった。
全員、基本いなくなっても騒がれない。仮に騒ぎになったとしても、もみ消されるか、遠い異国の住人だ。
エルダガンドのトラッド商会に辿り着く者は中々いないだろう。
「あの、僕達、家に戻れるんでしょうか?」
「ヴーン」
それなんだが、リュー達にはもう少し付き合って欲しいんだ。
「ミシマがもう少し付き合って欲しいってさ」
「……ミラルダさんはミシマさんが言ってる事が分かるんですか?」
「ああ、それでミシマ、みんなに付き合って貰って何がしたいんだい?」
「ヴーン」
この映像を。
健太郎がミラルダに答えようとする前に、パムが口を挟んだ。
「ねぇ、ミシマ。携帯になって話したらどう?」
「ヴーン?」
携帯に? だが通話モードだと一人にしか……まてよスピーカーモードがあれば……。
健太郎はその身をテレビから携帯に変え、ジリリリリリンと音を響かせた。
パムが携帯モードの健太郎を持ち上げ、パカッと開いて通話ボタンを押す。
「ミシマ?」
『パム、通話ボタンを長押ししてくれ』
「長押しだね……」
パムは緑に光る通話ボタンをギュッと押し込んだ。
表示が切り替わり合成音声が周囲に流れる。
『みんな聞こえるか?』
「ふええ、この携帯って奴にはそんな機能もあったんだねぇ」
「ミシマ、もう少し早く言えよな。今まで俺達がお前のジェスチャーを読み解くのにどれだけ頭を捻ったか……」
「まったくだ」
ギャガンとグリゼルダはジトッとした目でテーブルに置かれた健太郎を睨んだ。
『そっ、そんな事言われても……この体は全く説明が無いからこんな事出来るとは思ってなかったんだよ』
「説明がない……ミシマにも何が出来るか分からないのか?」
オーグルの質問に健太郎はため息交じりで答える。
『はぁ……分からないよ。視界に表示されてる文字は読めないし、ホントに不親切で俺も凄く迷惑してるんだ』
「文字が読めない……ミシマの精神と体は別の場所から来た……?」
何やら考え始めたグリゼルダに苦笑を浮かべ、ミラルダが話を戻す。
「それで、ミシマは一体どうしたいんだい?」
『俺が撮った映像とリュー達の証言を証拠にトラッド商会を潰したい。勿論、似たような組織は他にもあるんだろうが、商会が潰れれば他の組織の牽制にもなる筈だ』
「潰すか……なら国にも一枚噛んでもらった方がいいな」
バッツの言葉にミラルダが頷きを返す。
「そうだね。あたし等じゃ、ただ外国人がマフィアと揉めたってだけで終わりそうだし」
「国か……ならやっぱあいつに話をつけてもらおうぜ」
『あいつって、キュベルか?』
「おう、映像を見た感じじゃ、客はオーグルの言う様にこの国でも上流階級の奴らみてぇだしな。バッツじゃ握りつぶされて終わりだろ?」
「たしかにそうかもしれんが、はっきり言われると流石にカチンとくるな」
「へっ、ムカつくってんなら、握りつぶされねぇぐらい偉くなるんだな」
ギャガンのニヤついた笑みを見て、バッツは小さく舌打ちをした。
「ギャガン、あんたはどうしてそう癇にさわる言い方しか出来ないんだい」
「チッ、こいつは性分だぜ。それにバッツにはいまいち覇気ってもんを感じなくてなぁ」
「はぁ……しょうがないねぇ……バッツ、悪気はないんだ。許してやっておくれ」
「あ、ああ……覇気か……」
確かに無いかもな。そう呟いたバッツを見て苦笑を浮かべたミラルダは、それじゃあと言葉を続けた。
「あたしとミシマはキュベルに会いに行くとするかねぇ」
「俺たちゃ何をすればいい?」
ギャガンに問われたミラルダはそうだねぇと周囲を見回した。
エルダガンドに来た時はフェンデアでの事から分かれて動く事は避けていた。
だが、現在はバッツ達もいてくれる。
「ギャガンとグリゼルダ、あとパムはクルスとリグを連れて病院に行ってもらえるかい」
「ふぅ……ようやくかい」
皮肉げな笑みを浮かべたリグナリオを横目にミラルダは考える。
現在、クルストとエッジは別室でバッツの部下の見張りの下、カーバンクル達と遊んでいる。
今はまだそれで満足しているが、クルストはいつ飽きたと言い始めるか分からない。
彼の事はカーバンクルの件が片付いたらと考えていたが、前後しても問題はないだろう。
「先に爺さんの治療をすんのか? カーバンクルはどうすんだよ?」
「そうだよね。あの子達もほっとけないよね。グリゼルダの角の事もあるし……」
『それはリュー達の事と同時で進められる筈だ。商会に捜査の手が入ればカーバンクルを買った貴族が誰だったか、顧客名簿とか販売記録で分かる筈だからな。全てが終わったら俺が攫われた人達を故郷に送り届ける。それでどうだ?』
最後の部分はリュー達に対する問い掛けだった。
「証言すれば家に帰れるの?」
『ああ、俺達はこの国の公娼、キュベルって子と知り合いなんだ。彼女が協力してくれればギャガンが言った様に上級貴族だって好きには出来ない。結果的に君達みたいに攫われる人は減ると思うんだが……』
リュー達は机の上で答えを待つ携帯モードの健太郎に視線を向けた。
「俺は証言してもいいぜ。身包み全部剥されたしな。証言すりゃそいつも返ってくるんだろう?」
『捜査となればトラッド商会も捜索されるだろうから、処分されていなければ多分……』
「処分……あたし、指輪とかネックレスとか換金用に持ってたんだけど……」
「恐らくだが、貴金属は売り払われている可能性が高いな。まぁ、売るとしても裏ルートだろうから、捜査が入ればどこに流れたかわかるだろうさ」
「ホントッ!? じゃあ協力するッ!!」
エルフの女はバッツの言葉を聞いて健太郎の提案に乗った。
その後、リューを含めた商会に囚われた人達は協力する事を了承したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
