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終章
それじゃあまた、いつかどこかで
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コックピットは無事、ダークエルフの国、レミリシアへと着陸した。
その後、健太郎達は誘拐された人魚達を海へ返し、修一の目をくらます為に船の建造を行っていたオーガ達に修一を引き渡した。
オーガ達は小柄で痩せた少年、修一が自分達を支配していた暴君、タカギだったと聞いても上手く脳内で繋がらないらしく、彼に対し怒りをぶつけていい物か困惑している様子だった。
なぜなら引き渡された際に修一は深く頭を下げ、これまでの行いを謝罪し、ダークエルフ達に混じって懸命に働き始めたからだ。
真面目に文句も言わず働く人族の少年は、少しづつではあるが彼らに受け入れられつつある様だった。
一方、修一をオーガ達に引き渡した健太郎達は、派遣された騎士団と共にグリゼルダが描いた転移陣でラーグに帰還する事になった。
「パム、ミシマ、ミラルダ、ギャガン、グリゼルダ、助けてくれて本当にありがとう」
「えへへ、お父さんとお母さんも無事で良かったねリュー」
「ほんとだねぇ」
「うんッ!!」
攫われたダークエルフの少年リューは、再会した両親の腕に両腕を絡め、満面の笑みを浮かべた。
「ギャガン、グリゼルダ。今回は世話になったな」
部下から知らせを受け、レミリシアへ戻ったオーガの混成部隊隊長ガルガジャが笑みを浮かべギャガン達に語り掛ける。
「上手く行って良かったぜ。一瞬、ミシマと一緒に心中かと思ったがよぉ」
「やはりミシマには何か運のスキルがあるのかもしれんな」
「前に言ってた奴か……確かにそうかもしれねぇな」
「ともかく助かった」
そう言って牙を見せ笑ったガルガジャにギャガンは問い掛ける。
「まぁ、それはイイとしてお前らこれからどうするんだ?」
「それなんだが、タカギという芯が無くなった事で、多分、ルミオン大陸の国々は元の形になると思う」
「各種族がそれぞれ分かれて住むって事か?」
「ああ、だが一度は恐怖によってとはいえ、一つにまとまった国だ。元通りとはならんだろうが……」
そのガルガジャの言葉通り、それから二ヶ月後、赤いロボット、高木修一によって統一されたルミオン大陸の国々は再びそれぞれの種族に分かれ動き始めた。
ただ、一つ以前と違っていた事は、国々はそれぞれ独立していても、以前の様に関わり合う事無く暮らす訳では無く、交流を続けている事だった。
現在は様々な種族が街道を行きかい、思い思いの場所で自由に暮らしていた。
これにより、ルミオン大陸は将来、アメリカの様な多くの州が集まった一つの共同体になっていく事となる。
その基盤を図らずも作る事となった転生者、高木修一が同じく転生者である三嶋健太郎に話しかける。
「ミシマ……僕、これからも頑張ってみるよ」
「ああ、頑張れ。何か問題が起きたら、ラーグ王国の地方都市クルベストの冒険者ギルドに連絡をくれ。すぐに駆け付けるからさ」
健太郎は少し張り詰めた表情を見せた修一に、親指を立てた右手をギュッと突き出しニカっと笑った。
その笑顔を見て修一も僅かだが微笑みを見せる。
「君、やっぱり変な人だね」
「何が変なんだよ?」
「君を見てると、何だか心が軽くなる気がする」
「そうか? ミラルダにもそんな事言われたが……」
話している間も健太郎は体全体を使ってジェスチャーを続けていた。
完全に癖になって抜けないらしいその姿は「やっぱり変だよ」と修一を破顔させたのだった。
そんな感じで南部大陸の人々に別れを告げ、ラーグに戻った健太郎達はその後も冒険者として活動を続けた。
健太郎は無敵のロボットの体は失ったが、新たに与えられた神の肉体はかなり高性能で、魔法拳士として活躍する事が出来た。
新たに仲間に加わった元AIのラギスも、転生時に与えられたスキル「創造(亜空間に備蓄されたマテリアルを使い、武器や乗り物を作り出せる)」を使い冒険者として活躍する事となった。
■◇■◇■◇■
そんなこんなで五年の歳月が過ぎた。
ミラルダの家にいた子供達は、十八歳となったトーマスは剣士として冒険者となり、現在は将吾達と共に冒険の日々を送っている。
絵が好きだったルックは画家に弟子入りし、その腕を磨いていた。
博物学に興味があったジェフは王都の学校へ入学し、学者を目指し勉強中だ。
腕白坊主のケントは西の魔大陸に渡り、探索者として未開の地を冒険していた。たまに珍しい甲虫等を稼いだお金と共に送って来ている。
おしゃまなシェラは平民街の食堂で働いている。どうもその店の息子が気になっているようだ。
ミミは屋敷に残り、勉強の傍ら新たに引き取った孤児達の世話をミラルダやロミナと共に焼いていた。
キューは基本、屋敷の裏の森で暮らし、たまに生まれ故郷のダンジョンに潜っている。どうやらそのダンジョンにいる赤竜の娘に恋をしたらしく、アプローチを続けているらしい。
エルダガンドを筆頭にラーグ周辺の国家も変わり始め、クルストが舵を取るラーグも周辺諸国だけでなく、南のルミオン大陸、西の魔大陸とも交流を始めていた。
そんなラーグ王国の南部に位置するフィッシュバーン伯爵領、クルベストの北の屋敷では庭で一組の親子が剣を振るっていた。
「ギャガン、ルイスはまだ四つだ。剣の修行は少し早くないか?」
「何言ってんだ。ミシマんトコのエミリは、もうミラルダから魔法の手ほどきを受けてんだぜ」
「魔法と違って、剣術はもう少し体が出来上がってからの方がいいと思うんだが……」
「ルイス、お前はどうなんだ? 剣術やりたくねぇのか?」
「えっと、んと……僕もお父さんとお母さんみたいに強くなりたいッ!! それでね、エミリちゃんを守るんだッ!!」
ケモ耳で褐色の肌の額に小さな角を持つ少年は、ギャガンを見上げギュッと手にした木刀を抱きしめた。
「へへッ、流石、俺の息子だぜ」
「ふぅ……ギャガン、あんまり無理はさせるなよ」
屋敷の庭に面した部屋、開け放たれた窓の側で褐色の肌でルビーの角を額に生やした女が苦笑を浮かべる。
「分かってるよぉ、それより今度は男か女か」
ギャガンはそう言うと彼女の横にしゃがみ、大きくなったお腹を優しく撫でた。
「ギャガン様、イレーネ女史がお見えです」
「イレーネが? 依頼か?」
「はい、なんでも新たに支部を作った魚人の国で巨大な鮫が暴れているとか」
「巨大鮫か……ミシマ達は?」
「すでに応接室に向かっております」
「んじゃ、俺も行くとするか」
黒髪の美人執事の言葉に腰を上げたギャガンの手をグリゼルダが握る。
「ギャガン、仕事を受けるなら気をつけろよ」
「分かってるよぉ。子供の顔、見る迄は死ぬつもりはねぇぜ」
ギャガンはニヤっと笑みを見せると、グリゼルダに優しくキスをした。
「ルイス、仕事が入った。留守の間はお前が母ちゃんを守れ」
「分かったッ!! 早く帰って来てねッ!!」
「おうッ!!」
ギャガンは自室を後にし応接室へと向かった。
引き開けたドアの先、部屋のソファーには金髪の女、黒髪の男、赤髪と青髪の二人の女、栗色の髪の少女が座っていた。
「ギャガンさん、お久しぶり、グリゼルダさんは元気?」
「おう、もうすぐ二人目が生まれるぜ」
「それはおめでとうッ!!」
「ああ、ありがとよ。それでデカい鮫が出たんだって?」
「ええ、なんでもクジラを一飲みにするぐらい大きくて、現地の魚人達じゃ対処出来ないみたいなの」
「鮫ねぇ……水の中だと対処が大変そうだねぇ」
「いっその事、釣り上げてみる?」
「釣り上げるって、クジラよりデカいんだろ?」
黒髪の男の言葉に黒豹は呆れながら席に着いた。
「大丈夫大丈夫、ラギスが多分高性能な釣り竿を作れる筈だから」
「主人格の言う通りです。この特殊鋼ワイヤーを使った竿であれば、マスターの腕力ならどんな魚も一本釣り出来ます。後は餌さえあれば……」
青い髪の女、ラギスはそう言いながら亜空間から青黒いロッドの釣り竿を取り出してみせた。
「それじゃあ、餌の魚はわたしが釣り上げるよ」
「パムは釣りなんて出来るのかい?」
「ハーフリングは放浪する種族だよ。狩りに釣り、食料調達出来なきゃ旅なんて無理だよ」
「よし、んじゃ、パムが釣った魚を餌に俺が鮫を釣り上げる。後はそれをミラルダが浮遊魔法で持ち上げて、ギャガンが捌けばミッション完了だな」
「捌くって、俺は魚屋じゃねぇぞ……」
「いいじゃないか、よく切れるんだからそれ」
ギャガンの腰にはリザードマンの国で健太郎が変形した光の剣がぶら下げられていた。
そんな一行の様子を見ていた金髪の女、イレーネは苦笑を浮かべた。
「噂では色々聞いてたけど大口鮫を釣り上げようだなんて……相変わらずあなた達、滅茶苦茶ねぇ」
「ふぅ、人間になったけどミシマの怪力は相変わらずでねぇ……とにかく、人魚達も知らない仲じゃ無いし、この依頼、受けるって事でいいね?」
赤い髪の半獣人、ミラルダが仲間達に問い掛ける。
「おう」
「はい」
「いいよッ!!」
「勿論だぜッ!!」
黒髪の男、三嶋健太郎は笑みを浮かべ、親指を立てた手をギュッと突き出した。
元ホームレスの青年、三嶋健太郎の冒険はまだ続きそうだが、今回はここで物語を閉じようと思う。
「コホーッ!!」
それじゃあまた、いつかどこかでッ!!
その後、健太郎達は誘拐された人魚達を海へ返し、修一の目をくらます為に船の建造を行っていたオーガ達に修一を引き渡した。
オーガ達は小柄で痩せた少年、修一が自分達を支配していた暴君、タカギだったと聞いても上手く脳内で繋がらないらしく、彼に対し怒りをぶつけていい物か困惑している様子だった。
なぜなら引き渡された際に修一は深く頭を下げ、これまでの行いを謝罪し、ダークエルフ達に混じって懸命に働き始めたからだ。
真面目に文句も言わず働く人族の少年は、少しづつではあるが彼らに受け入れられつつある様だった。
一方、修一をオーガ達に引き渡した健太郎達は、派遣された騎士団と共にグリゼルダが描いた転移陣でラーグに帰還する事になった。
「パム、ミシマ、ミラルダ、ギャガン、グリゼルダ、助けてくれて本当にありがとう」
「えへへ、お父さんとお母さんも無事で良かったねリュー」
「ほんとだねぇ」
「うんッ!!」
攫われたダークエルフの少年リューは、再会した両親の腕に両腕を絡め、満面の笑みを浮かべた。
「ギャガン、グリゼルダ。今回は世話になったな」
部下から知らせを受け、レミリシアへ戻ったオーガの混成部隊隊長ガルガジャが笑みを浮かべギャガン達に語り掛ける。
「上手く行って良かったぜ。一瞬、ミシマと一緒に心中かと思ったがよぉ」
「やはりミシマには何か運のスキルがあるのかもしれんな」
「前に言ってた奴か……確かにそうかもしれねぇな」
「ともかく助かった」
そう言って牙を見せ笑ったガルガジャにギャガンは問い掛ける。
「まぁ、それはイイとしてお前らこれからどうするんだ?」
「それなんだが、タカギという芯が無くなった事で、多分、ルミオン大陸の国々は元の形になると思う」
「各種族がそれぞれ分かれて住むって事か?」
「ああ、だが一度は恐怖によってとはいえ、一つにまとまった国だ。元通りとはならんだろうが……」
そのガルガジャの言葉通り、それから二ヶ月後、赤いロボット、高木修一によって統一されたルミオン大陸の国々は再びそれぞれの種族に分かれ動き始めた。
ただ、一つ以前と違っていた事は、国々はそれぞれ独立していても、以前の様に関わり合う事無く暮らす訳では無く、交流を続けている事だった。
現在は様々な種族が街道を行きかい、思い思いの場所で自由に暮らしていた。
これにより、ルミオン大陸は将来、アメリカの様な多くの州が集まった一つの共同体になっていく事となる。
その基盤を図らずも作る事となった転生者、高木修一が同じく転生者である三嶋健太郎に話しかける。
「ミシマ……僕、これからも頑張ってみるよ」
「ああ、頑張れ。何か問題が起きたら、ラーグ王国の地方都市クルベストの冒険者ギルドに連絡をくれ。すぐに駆け付けるからさ」
健太郎は少し張り詰めた表情を見せた修一に、親指を立てた右手をギュッと突き出しニカっと笑った。
その笑顔を見て修一も僅かだが微笑みを見せる。
「君、やっぱり変な人だね」
「何が変なんだよ?」
「君を見てると、何だか心が軽くなる気がする」
「そうか? ミラルダにもそんな事言われたが……」
話している間も健太郎は体全体を使ってジェスチャーを続けていた。
完全に癖になって抜けないらしいその姿は「やっぱり変だよ」と修一を破顔させたのだった。
そんな感じで南部大陸の人々に別れを告げ、ラーグに戻った健太郎達はその後も冒険者として活動を続けた。
健太郎は無敵のロボットの体は失ったが、新たに与えられた神の肉体はかなり高性能で、魔法拳士として活躍する事が出来た。
新たに仲間に加わった元AIのラギスも、転生時に与えられたスキル「創造(亜空間に備蓄されたマテリアルを使い、武器や乗り物を作り出せる)」を使い冒険者として活躍する事となった。
■◇■◇■◇■
そんなこんなで五年の歳月が過ぎた。
ミラルダの家にいた子供達は、十八歳となったトーマスは剣士として冒険者となり、現在は将吾達と共に冒険の日々を送っている。
絵が好きだったルックは画家に弟子入りし、その腕を磨いていた。
博物学に興味があったジェフは王都の学校へ入学し、学者を目指し勉強中だ。
腕白坊主のケントは西の魔大陸に渡り、探索者として未開の地を冒険していた。たまに珍しい甲虫等を稼いだお金と共に送って来ている。
おしゃまなシェラは平民街の食堂で働いている。どうもその店の息子が気になっているようだ。
ミミは屋敷に残り、勉強の傍ら新たに引き取った孤児達の世話をミラルダやロミナと共に焼いていた。
キューは基本、屋敷の裏の森で暮らし、たまに生まれ故郷のダンジョンに潜っている。どうやらそのダンジョンにいる赤竜の娘に恋をしたらしく、アプローチを続けているらしい。
エルダガンドを筆頭にラーグ周辺の国家も変わり始め、クルストが舵を取るラーグも周辺諸国だけでなく、南のルミオン大陸、西の魔大陸とも交流を始めていた。
そんなラーグ王国の南部に位置するフィッシュバーン伯爵領、クルベストの北の屋敷では庭で一組の親子が剣を振るっていた。
「ギャガン、ルイスはまだ四つだ。剣の修行は少し早くないか?」
「何言ってんだ。ミシマんトコのエミリは、もうミラルダから魔法の手ほどきを受けてんだぜ」
「魔法と違って、剣術はもう少し体が出来上がってからの方がいいと思うんだが……」
「ルイス、お前はどうなんだ? 剣術やりたくねぇのか?」
「えっと、んと……僕もお父さんとお母さんみたいに強くなりたいッ!! それでね、エミリちゃんを守るんだッ!!」
ケモ耳で褐色の肌の額に小さな角を持つ少年は、ギャガンを見上げギュッと手にした木刀を抱きしめた。
「へへッ、流石、俺の息子だぜ」
「ふぅ……ギャガン、あんまり無理はさせるなよ」
屋敷の庭に面した部屋、開け放たれた窓の側で褐色の肌でルビーの角を額に生やした女が苦笑を浮かべる。
「分かってるよぉ、それより今度は男か女か」
ギャガンはそう言うと彼女の横にしゃがみ、大きくなったお腹を優しく撫でた。
「ギャガン様、イレーネ女史がお見えです」
「イレーネが? 依頼か?」
「はい、なんでも新たに支部を作った魚人の国で巨大な鮫が暴れているとか」
「巨大鮫か……ミシマ達は?」
「すでに応接室に向かっております」
「んじゃ、俺も行くとするか」
黒髪の美人執事の言葉に腰を上げたギャガンの手をグリゼルダが握る。
「ギャガン、仕事を受けるなら気をつけろよ」
「分かってるよぉ。子供の顔、見る迄は死ぬつもりはねぇぜ」
ギャガンはニヤっと笑みを見せると、グリゼルダに優しくキスをした。
「ルイス、仕事が入った。留守の間はお前が母ちゃんを守れ」
「分かったッ!! 早く帰って来てねッ!!」
「おうッ!!」
ギャガンは自室を後にし応接室へと向かった。
引き開けたドアの先、部屋のソファーには金髪の女、黒髪の男、赤髪と青髪の二人の女、栗色の髪の少女が座っていた。
「ギャガンさん、お久しぶり、グリゼルダさんは元気?」
「おう、もうすぐ二人目が生まれるぜ」
「それはおめでとうッ!!」
「ああ、ありがとよ。それでデカい鮫が出たんだって?」
「ええ、なんでもクジラを一飲みにするぐらい大きくて、現地の魚人達じゃ対処出来ないみたいなの」
「鮫ねぇ……水の中だと対処が大変そうだねぇ」
「いっその事、釣り上げてみる?」
「釣り上げるって、クジラよりデカいんだろ?」
黒髪の男の言葉に黒豹は呆れながら席に着いた。
「大丈夫大丈夫、ラギスが多分高性能な釣り竿を作れる筈だから」
「主人格の言う通りです。この特殊鋼ワイヤーを使った竿であれば、マスターの腕力ならどんな魚も一本釣り出来ます。後は餌さえあれば……」
青い髪の女、ラギスはそう言いながら亜空間から青黒いロッドの釣り竿を取り出してみせた。
「それじゃあ、餌の魚はわたしが釣り上げるよ」
「パムは釣りなんて出来るのかい?」
「ハーフリングは放浪する種族だよ。狩りに釣り、食料調達出来なきゃ旅なんて無理だよ」
「よし、んじゃ、パムが釣った魚を餌に俺が鮫を釣り上げる。後はそれをミラルダが浮遊魔法で持ち上げて、ギャガンが捌けばミッション完了だな」
「捌くって、俺は魚屋じゃねぇぞ……」
「いいじゃないか、よく切れるんだからそれ」
ギャガンの腰にはリザードマンの国で健太郎が変形した光の剣がぶら下げられていた。
そんな一行の様子を見ていた金髪の女、イレーネは苦笑を浮かべた。
「噂では色々聞いてたけど大口鮫を釣り上げようだなんて……相変わらずあなた達、滅茶苦茶ねぇ」
「ふぅ、人間になったけどミシマの怪力は相変わらずでねぇ……とにかく、人魚達も知らない仲じゃ無いし、この依頼、受けるって事でいいね?」
赤い髪の半獣人、ミラルダが仲間達に問い掛ける。
「おう」
「はい」
「いいよッ!!」
「勿論だぜッ!!」
黒髪の男、三嶋健太郎は笑みを浮かべ、親指を立てた手をギュッと突き出した。
元ホームレスの青年、三嶋健太郎の冒険はまだ続きそうだが、今回はここで物語を閉じようと思う。
「コホーッ!!」
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しょっちゅう変な輩に絡まれ、大変な目に合うけれどいつまでもこんな風に二人がいられたらいいなと思う。
穏やかな回は、読んでいてとても幸せな気持ちになります。
感想ありがとうございます\( ^ω^)/
人は人と触れ合う事で成長する生き物だと思います。
ホームレスとの出会い、ミラルダや子供たちとの出会いが健太郎にいい影響を与えたんだと思います。
興味深そうに見つめる瞳をよんで
ああ、そうだったよなあと思った。
健太郎くん以外の人間というのは、元々この世界に住んでいて他からやってくる人がいるとわかっている人もいる。そして他からやってくる人たちは恐らく、自分の状況を理解している人達。
健太郎くんだけがこの世界で”夢を見ている”と思っている。
ラストがどうなるのかまだ想像もつかないが、夢だと思って楽しんでいる彼が本当のことを知って傷つかなければいいなと思う。これは毎回思っていることでもあるが。
彼の願いは叶ってはいるが、こうなることを望んでいたのか定かではないし、ずっと幸せでいて欲しいなと思うのだ。
次から次へと何かに巻き込まれる二人ではあるが、この世界は凄く優しくて暖かい世界だと感じている。それは健太郎くんがミランダさんを偏見から守ってあげたいという気持ちだったり、二人を偏見で見ることなくありのまま受け止めている人たちも大勢いるからだと思う。
ここでまた厄介事に巻き込まれた二人。
きっとこのままでは終わらないはず。一体この先に何が待ち受けるのか⁈
非常に気になる展開である。
感想ありがとうございます\( ^ω^)/
よく知らない事が偏見を生むことにつながっていると思います。
別の人間が言った評価や印象で誰かを決めつける事は愚かしい気がします。
竜の子を探してを読んで
割と頻度の高い例の場所へ行くという(聞く)だけで、健太郎が初めに体験したあれを思い出し笑ってしまう。
そして、ゲームなどでもたまに見かけるが、最初に行った場所が実は凄いところで、イベントの度にお世話になったり、ラスボスが最下層にいたり。
そういえば、そういうことがあるよねえとふと思った。
お馴染みであり、実は色んなお宝のあるこの場所。既に色んな思い出もあったり。
次々と新しい場所が出てくる物語も良いが、こんな風にミランダさんの住む場所を支点として物語が展開されているのを見ると、ホントに彼らはここで暮らしているんだなと、改めて思う。
そして馴染みになるくらい向かっている場所でもあるんだなあと。
生活しているというリアリティが持たせられていると感じるし、この場所にはまだ何かあるのではないだろうか? という期待も持ってしまう。
それにしても、穴に落ちただけでも笑いを誘う健太郎って一体……。
なんだか一人で笑ってしまいました。そんな彼をいつも心配しつつも、その身体の頑丈さに感心するミラルダさんが好きです。
ここで新機能と不穏な展開。
しょっちゅうピンチに見舞われているような気もしないでもない彼ら。
果たしてどうなるのか気になります。
感想ありがとうございます\( ^ω^)/
レーダーはゲーム、アーマード・コアからの発想です。
アーマード・コアにはあんなレーダーはないですが(;´Д`)