召喚者は一家を支える。

RayRim

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第1部

14話

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 流石に今日はオレも起きるのが遅くなった。ベッドで寝る機会はあったが、ふかふか効果は抜群に効く。おのれ、ふかふかオフトゥン。
 もっと寝てても良かったのに、とカトリーナさんに言われたが、これからしばらくヤツと戦うことになるから、と伝えておいた。

 起きてからやることはこれまでと変わらない。軽く体を動かし、素振り、基本動作の反復、魔力制御訓練という流れ。元の家主がどういう人物だったかは分からないが、広い訓練場があるのはとてもありがたい。
 終えたら洗浄の魔法でさっぱりしてから朝食、といつも通りの朝である。
 普段なら途中で誰かが混じってくるのだが、今日もそんなことはなく、カトリーナさんと二人の食事となった。
 綺麗な女性、しかも完璧な所作の人と二人きりで食事というのは良くない。緊張して味がよく分からないのだ。
 まあ、これも機会を重ねれば慣れていくだろう。

「今日の予定は決めていますか?」

 家にあった適当な本を読んでいると、午前の仕事を終えたカトリーナさんが尋ねてくる。

「オレは特に決めていませんが。」
「でしたら、皆さんで服を買いに行きましょう。その分はエディアーナ様より頂いておりますので。」

 ちゃんとした服は召喚された時に着てた物くらいだ。あとは防具だし。
 年頃の娘たちには良い息抜きだろう。

「そうですね。みんな喜ぶかと。」

 こうして、お互い適当に暇を潰している間に昼になる。三人娘はともかく、ストレイドも起きてこないのは意外だな。
 昼食の準備をするカトリーナさんを手伝っていると、誰かやって来る。まだ足音で判別はできない。

「おはよう…」

 やって来たのはストレイドだ。こいつもふかふかオフトゥンにやられたのか、非常に寝起き姿が危うい事になっている。細身かと思ったが、意外と胸板…んん?

「お、おはよう…」
「ヒガン様はそっち向いてて下さい。」
「おうっ!?」

 首を強引に明後日の方向に向けられる。
 油断してたのもあるが、カトリーナさんのパワーすごい…
 ストレイドは洗面所に連れていかれ、オレだけ取り残される。
 首、大丈夫だろうか… 

 なにやらバタバタと騒いでいたが、胸元を押さえ、この世の終わりのような面持ちで出てきたストレイドに、カトリーナさんは三人を起こしてくるように頼んだ。

「何も見なかった。良いですね?」
「はい。」

 そう返事をするしかなかった。
 そう、オレは何も見なかった。見なかったのだ。
 何事もなかったかのように昼食の準備を手伝い、先にできることのなくなったオレは大人しく椅子に座る。
 落ち着け。深呼吸だ。

「おはようございまーす。」

 先に来たのはバンブー。まだ眠そうだが、普段着にしっかり着替えている。トイレを済ますとすぐ席に着く。

「ヒガン、知ってしまいましたね?」

 バンブーの唐突な一言に身を震わせる。

「見ていない。オレは何も見ていないんだ。」
「時は元に戻せません。ですが、記憶を消すことは可能なのでは?とトイレで考えました。」

 やめろ。それはオレに特攻が過ぎる。

「必要とあれば一発メイスで殴って済ませましょう。なーに、一瞬で痛みすら忘れてしまいますから。」
「やめてくれ。生き方すら忘れそうだから。」

 その一撃は、大事な物をもっと忘れてしまいそうである。

「おまえはいつから…と思ったが、かなり早い内に気付いてそうだよな。装備の調整もしてたし。」
「わりと最初からかなー。顔では判別出来なかったけど、立ち方、歩き方で分かっちゃうんだよねー。それに、城に居る時から装備周りのチェックしてたしー。」
「言ってくれても、とは思うが、あいつにも事情がありそうだしな。」
「そうだねー。私も言うべきか迷ったけど、ストレイドが決めることだからね。」

 うーん。ただ一人の男仲間と思って接してきたが、これからは付き合い方を変えるべきか?
 とは言え、本人と話をしないと何も進展しそうに無いのだが。

 ストレイドはバニラ、リンゴと一緒に戻って来る。どういう魔法を使っていたのか、見慣れた普段着で胸の膨らみは全く隠していなかった。これでも、育成過程での体の変化とか気にしてたつもりなのだが…

「実は会ったその日に相談されてシェイプシフトを教えてたんだ。」

 驚きの事実を告げられる。
 シェイプシフトとは体の形状を一時的に変化させる魔法で、比較的高難度とされてきた。それもそのはず。大きな失敗は命に関わるからだ。
 内臓がねじ切れたり、圧迫され過ぎて破裂したり等の失敗例はオレも見たことはある。その時は、ゲームだから笑って済ませられたが。

「実はシェイプシフトの難度は様々で、今回のように胸だけどうこうっていうのは比較的簡単なんだよ。脂肪を動かすだけで5割くらいは解決するから。ただ、現実でやるのはちょっとリスクが測れなかった。」
「乳腺の問題がある。脂肪さえ動かせば後は我慢するという事でシェイプシフトを教えてもらった。」

 胸に手を当てながらストレイドも説明してくれる。その割に細い印象だったが。背中や脚に上手く分散させたということだろうか?

「魔法で維持してるから気を抜くと元に戻る。さっきのはそれで…」

 恥ずかしそうにモゴモゴと喋る。なんかかわいいな。

「正直、体を弄るのはどんなリスクを抱えるかわからない。わたしだって知ってても、やるのはとても怖かったし…」

 自分のとストレイドのを見比べ、舌打ちして英語で神を呪う言葉を吐く。背も含め、これから成長する事をその神にお祈りしておこう。
 正直、デカい。いや、明らかにカトリーナさんの方がまだ大きいのだが、それをずぶ濡れでよく隠せていたなと感心してしまう大きさ。

「ヒガンは全く気付かなかったのー?同じ部屋やテントの中で裸になる機会もあったと思うけどー。」

 裸になる機会…?

「ヒガンは寝床に入るとあっという間に寝てたからな。寝息が聞こえるようになるのが本当に早い。そして、朝の準備もとても早い。」
「そういえばそうだったな…」

 二人旅だった頃に一緒に寝る機会もあったバニラが納得する。

「しかし、シェイプシフトしながら魔法訓練やってたって事だよな?今日はそれ抜きで一度訓練見させてもらえないか?」

 簡単と言っても初心者レベルのストレイドには難しいと思うのだが。

「秘密にしてたけど、バニラちゃんから相談されて刻印とエンチャントで下駄を履かせてたからねー。それでも最初は苦労したと思うけど。」

 妙に距離を取っている印象はあったがそれでか。
 自分の見る目のなさを痛感する。人見知りなのかな?くらいに思っていたし。

「ショックだ…」

 オレはタメ息を吐き、項垂れる。

「申し訳ない。嘘を吐いて居たことに代わりない。二人にも隠し事をさせていたわけだし…」
「いや、そうじゃない。そうじゃないんだ。
 自分の見る目がなかったという事と、男の仲間が居ないんだなということがな…」

 全員があっという表情で顔を合わせる。
 ハーレムというには気持ちの距離がありすぎるし、適当に男を入れた所でトラブルにしかならないだろう。
 ただ、三人はどう考えてもまだ子供だし、ストレイドは最も壁を感じる。

「大丈夫だろ。この世界と育成の事しか考えてないんだから。」

 ハハハ。とバニラがオレの不安を笑い飛ばす。
 おまえはオレをなんだと思っているのか。その通りだけどさ。
 そこで誰かの腹が大きく鳴る。

「食事にしようか。」
「そうですね。温め直すので他は並べておいてください。」

 こうして、この家での最初の朝食のような昼食が始まる。
 色々とゴタついたが、やっぱりみんな揃って食事出来るのは良いな。



 カトリーナさんの皿洗いを手伝いつつ、今後はどうしたら良いものかと相談する。
 なるようになるのでは、という返答。
 男手も必要ならエディさん経由で用意するが、今は必要ないだろうとの事。この一月で様子を見て決めることにした。
 カトリーナさんだけに任せて大丈夫ならそれでも良いだろう。しかし、その際はしっかりと見極めたいな。

 さて、魔法適性が低いのでは?と思っていたストレイド。結論から言うと当然そんな事はなかった。下駄を履かせてもらっていたとはいえ、マルチキャストを行っていたのだ。適性がないはずがない。
 それどころか、現状では四人の中で一番難しい事ができるとわかり、少し照れた表情を見せていた。礼儀として歳は聞いてないが、これが年相応の表情なのだろう。高校生くらいだろうか。
 対抗心を燃やしたのがバニラだ。術式士の評価は魔法を扱う能力は関係ないのだが、自分では扱えないというのはプライドが許さないらしい。
 逆に、愕然としているのがリンゴである。完全に置いてきぼりを食った形で、泣きそうな顔になっていた。バンブーとカトリーナさんに宥められていたが、当人のプライドがそれを許さない様子。これをバネに努力を重ねていただきたい。

「ストレイド、なぜ性別を隠す必要があったんだ?」

 ぶしつけではあるが、オレは必要だと思ったので尋ねてみる。
 ギョッとした顔でバニラがこっちを見ているが、ストレイドは覚悟していた様子でこちらを向く。
 センシティブな問題だ。触れないというのも正しいのだろうが、オレとしては知っておきたい問題だった。

「女だからと舐められたくなかった。」

 もっともな理由だ。これだけ強いヤツなのだから、プライドもあるだろう。
 一番反応したのはカトリーナさんだ。他はそうだよね、と言いたげな面持ち。オレも言いたいことは分かる。

「ずっと女だからと舐められてたし、認められてこなかったから…
 ここでもそう扱われるのが怖かった。」

 元々、戦闘技能はあったようだがどういう生い立ちなのだろう?そこまで踏み込むのは流石に躊躇われた。

「私は見ての通りの見た目だからな。それで男に勝っても、色仕掛けだなんだとまともに評価された事がないんだ。」

 なるほど。
 分かりやすい理由だ。男には無い、それでいて強い要因があるからな。悔し紛れにそう評価を下したくなるのだろう。

「情けない…」

 吐き捨てるように言うカトリーナさん。顔が怖い。

「ヒガン様は違いますよね?」
「あ、ああ。そういう相手と散々戦ったからな。中には特徴を上手く利用してるヤツも居て、本当に手強かったよ。」

 長い髪の中や、下乳の隙間から武器を出すのはホント手強かった。髪は焼けば良いが、乳の隙間を収納にする謎技術はホント苦しめられた。
 乳なんて対策するくらいなら一撃かました方が良い場所だしな。

 「それはどういう意味で?」

 予想外の返答が飛んできたので、その通りに答える。

「なるほど…それは確かに厄介ですね。」

 説明に納得してくれたようである。良かった助かった。

『武器を隠す?』

 全くピンと来てないちんちくりん2名が自分のを触って困惑していた。そんな物騒な事、できなくて良いからな。

「正直、性差なんてスキルや魔法で簡単に覆る。少なくとも、同じ条件なら今でもストレイドに勝てる気がしないんだが。」

 オレの言葉になんの反応もない辺り、本人もそう思っているようだ。もう少し照れるとかしてくれても良いんだよ…?

「そうだな。この世界はそういう世界だったな。」

 事実を噛み締めるように呟く。自分の手を見つめ、何を思うのか。そこにはこの世界に来たからこそ掴めた可能性もあるはずだ。

「ヒガン様。」

 カトリーナさんが短めの木剣を2本持ってオレと向き合う。

「証明して見せましょう。この世界の女の強さを。」

 あの、買い物は…?
 こうして唐突に、オレとカトリーナさんの模擬戦が始まった。
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