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第1部
80話
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「え…全員で寝るのですか…?」
「うちでは恒例になってるのよ。旦那様のベッドの上でね。」
「えーっ!?まさかのハーレム!?」
メイプルが顔を赤くし、飛び上がりそうになる。
「ただ、旦那様、一度横になると朝まで動けませんので…」
「ああ…そうでしたね…」
「まあ、出来る事はほぼない。アリスとココアの二人に挟まれると、身動き取れないのもあるからな。」
身動きが取れなくなる原因の筆頭の二人。小さいのに力が強い、非力なのに的確に身体の自由を奪う二人だ。
「ふ、二股…?」
「四股ですか?」
「わ、わたしはカウントされると困る。」
否定するココア。その割に、毎度しっかり抱き付いて離れないが。
「よ、よん!?」
「体が元に戻れた後が怖いんだが…」
「人聞きが悪いわね。みんな、その日を楽しみにしてるんだから。」
「んほっ!?」
「は、鼻血が!?」
「ポーション置いとくわね。」
「ありがとうございます。」
「手慣れてらっしゃる…」
そんなお約束を終え、夜も更けて寝る時間になると、ノラ以外がオレの寝室に現れる。
「しゅ、しゅごい格好…」
アリスの姿を見たメイプルが顔を赤くして言う。
「メイプルとしては?」
「こ、こういう服は流石に…もっとかわいい寄りのイメージですので…
いや、でも、かわいいすけっすけ…」
「残念。まあ、イメージは大事よね。壊さないようにしましょう。」
「は、はい。」
「だいぶやつれてるみたいだけど、少し肉が付けば魅力的に見えるはずよ?」
寝間着メイプルを見てアリスが言う。特別露出が高いわけではないが、夏物なので体型はよく分かる。食事は最低限のものだったのか、かなり痩せこけているのだ。
「痩せている、ではなく、やつれている…んですね私は。ちょっと細くなって嬉しかったけど。」
「病的な痩せ方が理想ならそれで良いけど。」
「いえ、そんな事はありません。ちゃんと適正な所に戻さないと…」
「課題が増えていく一方で心苦しいわね。」
「いえ、必要なことだと分かっていますので。」
「そう。じゃあ、理想のメイプルを目指しましょうね。」
「はい!」
話を終えた二人もベッドにやって来て、左手側からアリス、オレ、ココア、アクア、メイプルという順で横になる。ノラは…まあ、自由にさせておこう。
アリスがジッと見てくるのがなんとも気になってしかたない。以前、向かい合っていたユキと言い合っていた理由はこれか?
「今日はやけに見てくるな。」
「カトリーナもユキもいないから、独り占め出来るなって思って。」
そう言って左腕に体を押し付けて来る。
「色々やってみたい事はあるけど、あなたが元気に動けるまで我慢するから…
せめて、もっと寝る時に部屋に呼んで欲しいな…」
囁くような声で話し始める。後ろは賑やかで、ココアに聞こえているかどうか、という声だ。
「みんな疲れていると思って遠慮してたんだよ。」
「…分かってないわねー。こうして眠るのが一番良いんだから。帰って来たらカトリーナも呼んで上げてね。」
安請け合いをしてしまった気もするが、望むなら、喜ぶなら誘ってみよう。
「…分かった。」
「この二年、ハルカに足りないのはこういう時間だったのかしらね…もっと早く気付いて上げたかったわ…」
最近、感情の起伏が小さくなった末っ子を思い浮かべる。
王都に戻った頃は、もっと喜怒哀楽を出していた気がする。
「娘たちでなんとかしてくれてると思っていたが…」
「娘はあくまで娘よ。親にはなれないわ。
まあ、私も代わりだし、実際に産んでないからわからない部分もあるけど…」
「そうだな。オレもいつも考えてる。父親としてどうなのかって。」
「その繰り返しでしょうね。あの子は手が離れるのも早そうだけど、カトリーナが離さない気がして…」
「オレもそんな気がしてる。」
ふとココアを見ると不機嫌そうな顔をしている。
「どうした?」
「…アリス様ばっかり。」
「『旦那様』なんだから良いじゃない。」
「…そうですね。『旦那様』でしたね。」
今度はココアが腕に体を密着させる。
相変わらず、痩せていてアリス、カトリーナとは感触が全く違う。
「ココアは太らないな。」
「…私が太ってるみたいな言い方はちょっと。」
言い方が悪く、アリスがむくれた様に言う。
「あ、いや、そうじゃないが…」
「でも、分かるわ。だからメイプルも少し時間が掛かるかもしれないわね。白エルフも何ヵ月も痩せ過ぎたままだったし。」
「そうか…」
「みんな訳ありですね…
でも、みんな頑張っている。生きてる。
それだけで私は嬉しくて…」
「そうだな…」
越えられなかったはずの死を、これまでいくつも越えてきているのだろう。
ココアが涙を流すには十分な理由だった。
「みんな生きてる。拾えたものがまた一つ増えたんだ…」
そう呟くと、横の二人が揃って額を頬の辺りに押し付けてから、昼に聞いた歌の一部を歌う。
アリスも気に入ってしまったのだろう。メイプルに対する入れ込み様からも分かっている。
「ここまでいくつも掴んで、紡いできた奇跡が確かにあるんだ。オレはもう皆を信じるだけだよ。」
「うん。それで良いと思う。」
「はい。私たちが旦那様の手を引き続けますから。」
力強く応えてくれるアリスとココア。
「良かった…歌を続けて良かった…」
聞いていたメイプルが涙声で呟くと、その隣にいるアクアがフォローをする声が聞こえてきた。メイプルはもう大丈夫だろう。
こうして夜が更け、何かと慌ただしい一日は終わったのだった。
翌日からは、家の仕事をアクアが付きっきりで教える事になった。
食事を作るのはアリスも手伝ったが、それ以外はアクアに任せている。
合間合間に楽器を弾きながら歌も歌う。
まだ本調子では無いようで、聴いていることに気付くと恥ずかしそうにオレたちに一礼し、仕事に戻っていくが、それでも日常に音という変化が加わり、少し華やいだ気がする。
そんなこんなで、それ以外に特に変わったことは起きずに一日が終わり、今日アリスとココアに抱き締められたまま、皆が帰ってくる三日目の朝を迎えた。
手加減してくれているが、こうされると全く身動きが取れなくなるのは困る。ココアの技術は訳が分からない。
午前中はいつも通りに終わり、昼食も済み、ノラがいつも通りに手足を広げて昼寝をし始めた頃に皆が戻って来た。
『お帰りなさいませ、お嬢様方。』
メイドたちが先に出迎えると、メイプルを知っているバニラと梓が歓喜の声を上げた。
「メイプル!メイプルだ!」
「ホントだー!メイプルがいるー!」
遥香は知らなかったようで困惑の表情を浮かべていた。
「お二人とも、本物の中の人ですよ。」
『マジでー!?』
ココアの言葉に興奮が抑えきれず、メイプルに抱き付いた。
「中の人があの中に居たなんて…」
「いや、中の人、という呼ばれ方は…」
「あ、ああ、そうだな。何と呼べば…」
「メイプルです。よろしくお願いします。お嬢様方。」
自己紹介をし、練習した礼を綺麗にする。
「顔は違うが確かにメイプルだ…」
「プレアデスという歌、気に入っちゃって何度か聴かせてもらったわ。」
「いいなーいいなー」
目を輝かせる二人だが、遥香だけは胡散臭そうな眼差しを送る。
「一度、御披露目してもらいたいけど、その前にお風呂に入ってきなさい。」
『はーい』
返事をすると、全員が揃って風呂場へと向かっていった。
「やばい…やばすぎる…美女と美少女しかいないじゃないですか…」
「わかります…わかります…」
見送ると、身を寄せ合って震え声で言うメイプルとアクア。
「大喜びしていた子はココアさんの姉妹ですか?」
「いえ、同一人物です。」
「???」
「同一人物です。」
「わ、分かりました…?」
明らかに困惑と戸惑いの様子を見せるメイプルだが、こういう世界だし…と自分に言い聞かせるように呟く事で納得したようだ。
「人生、色々あったのです…」
「あと、あれでハタチ過ぎているそうだ。子供扱いはやめといた方がいい。」
「えぇっ!?」
「わたしは歳にすると100越えちゃいますけどね。体は25くらいですが。」
「い、異世界の神秘ですね…」
という事で、ココアの事はそれで一先ず納得してもらうことにした。
それ以上に簡単で的確な説明もないと思う。
「一人、凄い目で見てくる子がいたのですが…」
「あれが言ってた一番ヤバい娘よ。うちで間違いなく一番強いわよ。」
「なんとなく分かります…」
「あと一番背の高いメイド、あれが旦那様の一人目よ。」
「えっ、アリス様じゃないのですか?」
アリスの説明に驚くメイプル。
アリスも言い方はなんとかならなかったのか…
「順番の問題ね。まあ、エルディーにいた頃から二人が親代わりだったから。」
「そうだったんですか。」
「対外的には私が一番になるでしょうけどね。でも、そうじゃないことはちゃんと覚えておいてね。」
「はい。…そうですよね。あの子も2年前だと幼かったですもんね。」
色々と思い出したのか大きくタメ息を吐く。
「…この二年、何をやっていたのかよくわかりません。あっちいったり、こっちいったり、叩かれる事も、殴り合いをする事も、体を自ら痛め付ける事だって何度もありました…」
「そう…」
すっかり消えてなくなった傷を見るかのように手首を、手の平を見るメイプル。
握手を交わしたのは傷も治し、身形も綺麗になった後だったが、手の平も傷だらけだったのかもしれない。
…ホント、拾い上げられるギリギリだったのかもしれないな。
「死ななかった。私の幸運はその一点に尽きるのですね…」
「…元々、培ったものがあるから掬い上げられたのよ。それは全員同じ。
恐らく、本当に誰かの気まぐれで救われたのはハルカ、あの一番強い子一人だけよ。」
「あの時の子供だったんですね…」
そう呟くメイプルの背をアリスが触れる。
「少し準備する?知っておくのは大事だけど、その事を深く考える必要はないわ。」
「はい。少し落ち着こうかと。」
そう言ってアリスとメイプルは居間を後にした。
「アリス様、入れ込みますね。ちょっとメイプルが羨ましいな。」
少し嫉妬している様子で見送るアクア。
「呼び捨てなんだな。」
「先輩だからそうして欲しいって言われました。」
経歴故か、あまり年齢は気にしないようだな。
と言っても、それほど大差はないが。
「なるほど。
ちょっと自分と重ねてる部分があるのかもな。こんなはずじゃない、って腐り欠けてたと前に聞いたことがある。」
「…アリス様も、挫折を乗り越えて来たのですね。それを救った旦那様に惚れちゃうのも分かる気がしますし、一家から離れちゃった気持ちも少しだけわかりますよ。」
「まあ、妹にめちゃくちゃぶん殴られて戻って来たけど。」
「…人生、色々ですよね。」
オレが見た時はすっかり治っていたが、ソニアも遥香に匹敵するくらいの腕っぷし。現場は大惨事だったのではないだろうか…
「まあ、オレも離れるのは仕方ないと思ってたよ。だから、別に引き留めもしなかった。一晩、泣いて、悩んだのも顔を見れば分かったし。」
「どっちの立場でも辛すぎますよ…」
「それが今は知っての通りの関係だ。人生、どうなるか分からないよ。」
本当に分からない。
いつ皆から棄てられるのか怖かった事もある。
それが今では皆の将来を楽しみにしているのだから。
「旦那様の寛容さもビックリですよ。
出ていった人を、ただ受け入れるだけじゃないのですから。」
「…やっぱ一家の一員だからな。どういう経緯で知り合ったのか、何を考えて引き入れたのか、アリスが言う一生分の成果が何なのかオレには分からない。」
「……」
何も言わず、オレの顔を見るアクア。
呆れる様子も、苦笑いする様子もなく、真剣にオレの顔を見ていた。秤に掛けられているようでとても居心地が悪い…
少しだけ間を開け、耐えられなかったオレが口を開く。
「…でも、カトリーナに負けないくらい一家の事を考えて、支えてくれているのは見ていて知っているし、それに報いるにはこの関係を受け入れるしかないと思ったんだよ。」
「それは…旦那様の気持ちは…」
「全員好きだよ。同じくらいな。」
「…そうですか。」
「…一番なんて選べないよ。みんな最高を持っていて、みんな大事で、みんな協力してくれたからな。」
オレの答えを聞き、アクアは大きなタメ息を吐いた。
「元の世界なら臆病者と罵る所だったのかもしれません。バニラ様も夫人にしていたら軽蔑していたかもしれません。
でも、やっぱり旦那様の苦悩も分かっちゃうんですよ。こう毎日お話ししてますからね…」
「そうだな。アクアは話しやすいからな。」
アリス、カトリーナとは違う話しやすさがある。もう、このメイドに隠し事は出来そうにない。
「きっと、みなさんわかっちゃってますよ。
旦那様の特別はこの一家だって。だから、望めば受け入れる事も。
それでも、バニラ様は娘のまま。ちゃんと考えていると示して下さったのは大きいです。
…3年後は分かりませんが。」
「怖いことを言うな…
でも、3年後か…本当に分からないな…」
「3年後はあたしもハタチですからね。どうなってるか分かりませんよ?」
「アクア、お前もか。」
3年後が恐ろしい。本当にどうなってしまっているのか…
「きっと、戦う旦那様は素敵なのでしょう。ユキさんも、ジュリアさんも、話をする時は本当に大事に、言葉を選んでいるように思えましたし。」
「そうか…」
バタバタと風呂から上がった連中が戻ってくる。
その様子を見て、アクアは果実水とイグドラシル水を出すためにキッチンへと向かって行った。
「メイプルは?」
「準備してるよ。遥香が脅すから肝を冷やしたようだ。」
「えっ、私?」
「こっちに来い。顔が怖くなってるから。」
「うん…」
今日も股の間に座らせ、頭を撫でる。
「今回はどこまで行けた?」
「70で引き返して来たよ。準備運動みたいなもんだからね。」
「そうか。」
「お母さんとユキちゃんがいると攻撃力が違う。誰かが受け止めると、次の瞬間には相手が倒れてるから。」
誇らしげに話してくれる。
しかし、ユキの事はお母さんとは呼ばないんだな…
「それは凄いな。」
「うん。やっぱり自由に動ける二人が居るのは心強いよ。
…お母さん、全盛期どんなだったんだろうね。」
「考えると恐ろしいな…」
「そうだよね…」
お互い、身震いをするとなんだかおかしくなって笑い合う。
「まだいい笑顔が出来ている。まだ大丈夫そうだな?」
「楽だったからね。寝る時はお母さんと、梓ちゃんと一緒だったし。」
「そうか。」
準備を終えたアリスとメイプルが戻ってくる。
「まだ調子は万全とは言えませんが、できる限りを込めて歌いたいと思います。
『メイプル』のプレアデス、聴いてください。」
まだ色々と拙さが残っているが、それでもその頃を思い起こしながら全力で奏で、歌う。
バニラ、梓、ココアが進んで手拍子をし、アリス、ノラ、カトリーナも釣られて手拍子をする。
遥香もジッと聴いていたが、後半でオレの手をギュッと掴み、終了と共に率先して自ら拍手を送った。
「今までで一番よく歌えたわね。」
「あぁー…メイプルのプレアデスを生で聞けるなんて…」
「こんなの、夢にも思わなかったよー」
感極まった様子のバニラと梓。
「良い歌でした…私たちが知る歌とはまた違う新しい歌ですね。」
「聞いたことはあったけど、ちゃんと聴いたのは初めてだよ。」
「これが歌ですか…心と体がなんだか熱くなってきやすね。」
「ねえ、踊りはあるの?」
「ありますよ。まだちょっと見せられませんが…」
「演奏の記録機能とか考えてみようか。」
「え、そんなことできるの?」
「案はある。すぐには無理だが。」
「流石ね…じゃあ、次の休暇にでも。」
「分かった。」
盛り上がる娘と仲間たち。
そんな中、カトリーナだけは胸に手を当て、歌詞を何度も繰り返し口ずさむ。
「…まるで私たちのような歌ですね。全員が全員を支え合う。そんな歌。
この繋がりに歌が形を与えてくれたように思えます。」
「カトリーナは気に入ると思ってたわ。」
アリスが腕を組み、うんうんと頷く。
横で座ってるメイプルは緊張し過ぎたのか、水を飲み干していた。
「まだお水いる?」
「お願いします。」
「お安い御用よ。」
魔法によって一瞬でグラスがいっぱいになる。
それを見て、水をもらったメイプルは少し驚いた表情を見せていた。
「お父さん、歌って良いね…
こうしてちゃんと聴いたのは何年ぶりだろう…」
遥香がオレに体を預け、ゆっくりと力を抜いていくのが分かる。
「ながらで聴くことはあったよ。この曲も聴いたことがあった。でも、やっぱりちゃんと向き合って聴くとパワーに圧倒されちゃうね。」
「遥香、本当はもっと色々な音が混ざって、歌いながら踊るんだ。今はそこまで用意できないけどな。」
「そう言われると、ちゃんとしたのも見たいな…」
バニラの説明を聞き、ウズウズし始める遥香。
どうやら、遥香に必要な物はこれだったのかもしれない。
「メイプル!もう一回!もう一回!」
ココアが素に戻って言う。余程の事だったようだ。
「分かりました。ココアさんのリクエストなら断れませんからね。」
二度目は全員が体を揺らしたり、指を動かしたりしながら聴く。
受け入れられた事で気が楽になったのだろう。二度目は適度に力が抜け、さっき以上のパフォーマンスを見せてくれた。
遥香からも終始体を揺らし、時折声に出して歌っているのが伝わって来る。
「良い歌だ…」
誰に対してでもなく呟いた言葉に、遥香はオレの手を握って応えてくれた。
「うちでは恒例になってるのよ。旦那様のベッドの上でね。」
「えーっ!?まさかのハーレム!?」
メイプルが顔を赤くし、飛び上がりそうになる。
「ただ、旦那様、一度横になると朝まで動けませんので…」
「ああ…そうでしたね…」
「まあ、出来る事はほぼない。アリスとココアの二人に挟まれると、身動き取れないのもあるからな。」
身動きが取れなくなる原因の筆頭の二人。小さいのに力が強い、非力なのに的確に身体の自由を奪う二人だ。
「ふ、二股…?」
「四股ですか?」
「わ、わたしはカウントされると困る。」
否定するココア。その割に、毎度しっかり抱き付いて離れないが。
「よ、よん!?」
「体が元に戻れた後が怖いんだが…」
「人聞きが悪いわね。みんな、その日を楽しみにしてるんだから。」
「んほっ!?」
「は、鼻血が!?」
「ポーション置いとくわね。」
「ありがとうございます。」
「手慣れてらっしゃる…」
そんなお約束を終え、夜も更けて寝る時間になると、ノラ以外がオレの寝室に現れる。
「しゅ、しゅごい格好…」
アリスの姿を見たメイプルが顔を赤くして言う。
「メイプルとしては?」
「こ、こういう服は流石に…もっとかわいい寄りのイメージですので…
いや、でも、かわいいすけっすけ…」
「残念。まあ、イメージは大事よね。壊さないようにしましょう。」
「は、はい。」
「だいぶやつれてるみたいだけど、少し肉が付けば魅力的に見えるはずよ?」
寝間着メイプルを見てアリスが言う。特別露出が高いわけではないが、夏物なので体型はよく分かる。食事は最低限のものだったのか、かなり痩せこけているのだ。
「痩せている、ではなく、やつれている…んですね私は。ちょっと細くなって嬉しかったけど。」
「病的な痩せ方が理想ならそれで良いけど。」
「いえ、そんな事はありません。ちゃんと適正な所に戻さないと…」
「課題が増えていく一方で心苦しいわね。」
「いえ、必要なことだと分かっていますので。」
「そう。じゃあ、理想のメイプルを目指しましょうね。」
「はい!」
話を終えた二人もベッドにやって来て、左手側からアリス、オレ、ココア、アクア、メイプルという順で横になる。ノラは…まあ、自由にさせておこう。
アリスがジッと見てくるのがなんとも気になってしかたない。以前、向かい合っていたユキと言い合っていた理由はこれか?
「今日はやけに見てくるな。」
「カトリーナもユキもいないから、独り占め出来るなって思って。」
そう言って左腕に体を押し付けて来る。
「色々やってみたい事はあるけど、あなたが元気に動けるまで我慢するから…
せめて、もっと寝る時に部屋に呼んで欲しいな…」
囁くような声で話し始める。後ろは賑やかで、ココアに聞こえているかどうか、という声だ。
「みんな疲れていると思って遠慮してたんだよ。」
「…分かってないわねー。こうして眠るのが一番良いんだから。帰って来たらカトリーナも呼んで上げてね。」
安請け合いをしてしまった気もするが、望むなら、喜ぶなら誘ってみよう。
「…分かった。」
「この二年、ハルカに足りないのはこういう時間だったのかしらね…もっと早く気付いて上げたかったわ…」
最近、感情の起伏が小さくなった末っ子を思い浮かべる。
王都に戻った頃は、もっと喜怒哀楽を出していた気がする。
「娘たちでなんとかしてくれてると思っていたが…」
「娘はあくまで娘よ。親にはなれないわ。
まあ、私も代わりだし、実際に産んでないからわからない部分もあるけど…」
「そうだな。オレもいつも考えてる。父親としてどうなのかって。」
「その繰り返しでしょうね。あの子は手が離れるのも早そうだけど、カトリーナが離さない気がして…」
「オレもそんな気がしてる。」
ふとココアを見ると不機嫌そうな顔をしている。
「どうした?」
「…アリス様ばっかり。」
「『旦那様』なんだから良いじゃない。」
「…そうですね。『旦那様』でしたね。」
今度はココアが腕に体を密着させる。
相変わらず、痩せていてアリス、カトリーナとは感触が全く違う。
「ココアは太らないな。」
「…私が太ってるみたいな言い方はちょっと。」
言い方が悪く、アリスがむくれた様に言う。
「あ、いや、そうじゃないが…」
「でも、分かるわ。だからメイプルも少し時間が掛かるかもしれないわね。白エルフも何ヵ月も痩せ過ぎたままだったし。」
「そうか…」
「みんな訳ありですね…
でも、みんな頑張っている。生きてる。
それだけで私は嬉しくて…」
「そうだな…」
越えられなかったはずの死を、これまでいくつも越えてきているのだろう。
ココアが涙を流すには十分な理由だった。
「みんな生きてる。拾えたものがまた一つ増えたんだ…」
そう呟くと、横の二人が揃って額を頬の辺りに押し付けてから、昼に聞いた歌の一部を歌う。
アリスも気に入ってしまったのだろう。メイプルに対する入れ込み様からも分かっている。
「ここまでいくつも掴んで、紡いできた奇跡が確かにあるんだ。オレはもう皆を信じるだけだよ。」
「うん。それで良いと思う。」
「はい。私たちが旦那様の手を引き続けますから。」
力強く応えてくれるアリスとココア。
「良かった…歌を続けて良かった…」
聞いていたメイプルが涙声で呟くと、その隣にいるアクアがフォローをする声が聞こえてきた。メイプルはもう大丈夫だろう。
こうして夜が更け、何かと慌ただしい一日は終わったのだった。
翌日からは、家の仕事をアクアが付きっきりで教える事になった。
食事を作るのはアリスも手伝ったが、それ以外はアクアに任せている。
合間合間に楽器を弾きながら歌も歌う。
まだ本調子では無いようで、聴いていることに気付くと恥ずかしそうにオレたちに一礼し、仕事に戻っていくが、それでも日常に音という変化が加わり、少し華やいだ気がする。
そんなこんなで、それ以外に特に変わったことは起きずに一日が終わり、今日アリスとココアに抱き締められたまま、皆が帰ってくる三日目の朝を迎えた。
手加減してくれているが、こうされると全く身動きが取れなくなるのは困る。ココアの技術は訳が分からない。
午前中はいつも通りに終わり、昼食も済み、ノラがいつも通りに手足を広げて昼寝をし始めた頃に皆が戻って来た。
『お帰りなさいませ、お嬢様方。』
メイドたちが先に出迎えると、メイプルを知っているバニラと梓が歓喜の声を上げた。
「メイプル!メイプルだ!」
「ホントだー!メイプルがいるー!」
遥香は知らなかったようで困惑の表情を浮かべていた。
「お二人とも、本物の中の人ですよ。」
『マジでー!?』
ココアの言葉に興奮が抑えきれず、メイプルに抱き付いた。
「中の人があの中に居たなんて…」
「いや、中の人、という呼ばれ方は…」
「あ、ああ、そうだな。何と呼べば…」
「メイプルです。よろしくお願いします。お嬢様方。」
自己紹介をし、練習した礼を綺麗にする。
「顔は違うが確かにメイプルだ…」
「プレアデスという歌、気に入っちゃって何度か聴かせてもらったわ。」
「いいなーいいなー」
目を輝かせる二人だが、遥香だけは胡散臭そうな眼差しを送る。
「一度、御披露目してもらいたいけど、その前にお風呂に入ってきなさい。」
『はーい』
返事をすると、全員が揃って風呂場へと向かっていった。
「やばい…やばすぎる…美女と美少女しかいないじゃないですか…」
「わかります…わかります…」
見送ると、身を寄せ合って震え声で言うメイプルとアクア。
「大喜びしていた子はココアさんの姉妹ですか?」
「いえ、同一人物です。」
「???」
「同一人物です。」
「わ、分かりました…?」
明らかに困惑と戸惑いの様子を見せるメイプルだが、こういう世界だし…と自分に言い聞かせるように呟く事で納得したようだ。
「人生、色々あったのです…」
「あと、あれでハタチ過ぎているそうだ。子供扱いはやめといた方がいい。」
「えぇっ!?」
「わたしは歳にすると100越えちゃいますけどね。体は25くらいですが。」
「い、異世界の神秘ですね…」
という事で、ココアの事はそれで一先ず納得してもらうことにした。
それ以上に簡単で的確な説明もないと思う。
「一人、凄い目で見てくる子がいたのですが…」
「あれが言ってた一番ヤバい娘よ。うちで間違いなく一番強いわよ。」
「なんとなく分かります…」
「あと一番背の高いメイド、あれが旦那様の一人目よ。」
「えっ、アリス様じゃないのですか?」
アリスの説明に驚くメイプル。
アリスも言い方はなんとかならなかったのか…
「順番の問題ね。まあ、エルディーにいた頃から二人が親代わりだったから。」
「そうだったんですか。」
「対外的には私が一番になるでしょうけどね。でも、そうじゃないことはちゃんと覚えておいてね。」
「はい。…そうですよね。あの子も2年前だと幼かったですもんね。」
色々と思い出したのか大きくタメ息を吐く。
「…この二年、何をやっていたのかよくわかりません。あっちいったり、こっちいったり、叩かれる事も、殴り合いをする事も、体を自ら痛め付ける事だって何度もありました…」
「そう…」
すっかり消えてなくなった傷を見るかのように手首を、手の平を見るメイプル。
握手を交わしたのは傷も治し、身形も綺麗になった後だったが、手の平も傷だらけだったのかもしれない。
…ホント、拾い上げられるギリギリだったのかもしれないな。
「死ななかった。私の幸運はその一点に尽きるのですね…」
「…元々、培ったものがあるから掬い上げられたのよ。それは全員同じ。
恐らく、本当に誰かの気まぐれで救われたのはハルカ、あの一番強い子一人だけよ。」
「あの時の子供だったんですね…」
そう呟くメイプルの背をアリスが触れる。
「少し準備する?知っておくのは大事だけど、その事を深く考える必要はないわ。」
「はい。少し落ち着こうかと。」
そう言ってアリスとメイプルは居間を後にした。
「アリス様、入れ込みますね。ちょっとメイプルが羨ましいな。」
少し嫉妬している様子で見送るアクア。
「呼び捨てなんだな。」
「先輩だからそうして欲しいって言われました。」
経歴故か、あまり年齢は気にしないようだな。
と言っても、それほど大差はないが。
「なるほど。
ちょっと自分と重ねてる部分があるのかもな。こんなはずじゃない、って腐り欠けてたと前に聞いたことがある。」
「…アリス様も、挫折を乗り越えて来たのですね。それを救った旦那様に惚れちゃうのも分かる気がしますし、一家から離れちゃった気持ちも少しだけわかりますよ。」
「まあ、妹にめちゃくちゃぶん殴られて戻って来たけど。」
「…人生、色々ですよね。」
オレが見た時はすっかり治っていたが、ソニアも遥香に匹敵するくらいの腕っぷし。現場は大惨事だったのではないだろうか…
「まあ、オレも離れるのは仕方ないと思ってたよ。だから、別に引き留めもしなかった。一晩、泣いて、悩んだのも顔を見れば分かったし。」
「どっちの立場でも辛すぎますよ…」
「それが今は知っての通りの関係だ。人生、どうなるか分からないよ。」
本当に分からない。
いつ皆から棄てられるのか怖かった事もある。
それが今では皆の将来を楽しみにしているのだから。
「旦那様の寛容さもビックリですよ。
出ていった人を、ただ受け入れるだけじゃないのですから。」
「…やっぱ一家の一員だからな。どういう経緯で知り合ったのか、何を考えて引き入れたのか、アリスが言う一生分の成果が何なのかオレには分からない。」
「……」
何も言わず、オレの顔を見るアクア。
呆れる様子も、苦笑いする様子もなく、真剣にオレの顔を見ていた。秤に掛けられているようでとても居心地が悪い…
少しだけ間を開け、耐えられなかったオレが口を開く。
「…でも、カトリーナに負けないくらい一家の事を考えて、支えてくれているのは見ていて知っているし、それに報いるにはこの関係を受け入れるしかないと思ったんだよ。」
「それは…旦那様の気持ちは…」
「全員好きだよ。同じくらいな。」
「…そうですか。」
「…一番なんて選べないよ。みんな最高を持っていて、みんな大事で、みんな協力してくれたからな。」
オレの答えを聞き、アクアは大きなタメ息を吐いた。
「元の世界なら臆病者と罵る所だったのかもしれません。バニラ様も夫人にしていたら軽蔑していたかもしれません。
でも、やっぱり旦那様の苦悩も分かっちゃうんですよ。こう毎日お話ししてますからね…」
「そうだな。アクアは話しやすいからな。」
アリス、カトリーナとは違う話しやすさがある。もう、このメイドに隠し事は出来そうにない。
「きっと、みなさんわかっちゃってますよ。
旦那様の特別はこの一家だって。だから、望めば受け入れる事も。
それでも、バニラ様は娘のまま。ちゃんと考えていると示して下さったのは大きいです。
…3年後は分かりませんが。」
「怖いことを言うな…
でも、3年後か…本当に分からないな…」
「3年後はあたしもハタチですからね。どうなってるか分かりませんよ?」
「アクア、お前もか。」
3年後が恐ろしい。本当にどうなってしまっているのか…
「きっと、戦う旦那様は素敵なのでしょう。ユキさんも、ジュリアさんも、話をする時は本当に大事に、言葉を選んでいるように思えましたし。」
「そうか…」
バタバタと風呂から上がった連中が戻ってくる。
その様子を見て、アクアは果実水とイグドラシル水を出すためにキッチンへと向かって行った。
「メイプルは?」
「準備してるよ。遥香が脅すから肝を冷やしたようだ。」
「えっ、私?」
「こっちに来い。顔が怖くなってるから。」
「うん…」
今日も股の間に座らせ、頭を撫でる。
「今回はどこまで行けた?」
「70で引き返して来たよ。準備運動みたいなもんだからね。」
「そうか。」
「お母さんとユキちゃんがいると攻撃力が違う。誰かが受け止めると、次の瞬間には相手が倒れてるから。」
誇らしげに話してくれる。
しかし、ユキの事はお母さんとは呼ばないんだな…
「それは凄いな。」
「うん。やっぱり自由に動ける二人が居るのは心強いよ。
…お母さん、全盛期どんなだったんだろうね。」
「考えると恐ろしいな…」
「そうだよね…」
お互い、身震いをするとなんだかおかしくなって笑い合う。
「まだいい笑顔が出来ている。まだ大丈夫そうだな?」
「楽だったからね。寝る時はお母さんと、梓ちゃんと一緒だったし。」
「そうか。」
準備を終えたアリスとメイプルが戻ってくる。
「まだ調子は万全とは言えませんが、できる限りを込めて歌いたいと思います。
『メイプル』のプレアデス、聴いてください。」
まだ色々と拙さが残っているが、それでもその頃を思い起こしながら全力で奏で、歌う。
バニラ、梓、ココアが進んで手拍子をし、アリス、ノラ、カトリーナも釣られて手拍子をする。
遥香もジッと聴いていたが、後半でオレの手をギュッと掴み、終了と共に率先して自ら拍手を送った。
「今までで一番よく歌えたわね。」
「あぁー…メイプルのプレアデスを生で聞けるなんて…」
「こんなの、夢にも思わなかったよー」
感極まった様子のバニラと梓。
「良い歌でした…私たちが知る歌とはまた違う新しい歌ですね。」
「聞いたことはあったけど、ちゃんと聴いたのは初めてだよ。」
「これが歌ですか…心と体がなんだか熱くなってきやすね。」
「ねえ、踊りはあるの?」
「ありますよ。まだちょっと見せられませんが…」
「演奏の記録機能とか考えてみようか。」
「え、そんなことできるの?」
「案はある。すぐには無理だが。」
「流石ね…じゃあ、次の休暇にでも。」
「分かった。」
盛り上がる娘と仲間たち。
そんな中、カトリーナだけは胸に手を当て、歌詞を何度も繰り返し口ずさむ。
「…まるで私たちのような歌ですね。全員が全員を支え合う。そんな歌。
この繋がりに歌が形を与えてくれたように思えます。」
「カトリーナは気に入ると思ってたわ。」
アリスが腕を組み、うんうんと頷く。
横で座ってるメイプルは緊張し過ぎたのか、水を飲み干していた。
「まだお水いる?」
「お願いします。」
「お安い御用よ。」
魔法によって一瞬でグラスがいっぱいになる。
それを見て、水をもらったメイプルは少し驚いた表情を見せていた。
「お父さん、歌って良いね…
こうしてちゃんと聴いたのは何年ぶりだろう…」
遥香がオレに体を預け、ゆっくりと力を抜いていくのが分かる。
「ながらで聴くことはあったよ。この曲も聴いたことがあった。でも、やっぱりちゃんと向き合って聴くとパワーに圧倒されちゃうね。」
「遥香、本当はもっと色々な音が混ざって、歌いながら踊るんだ。今はそこまで用意できないけどな。」
「そう言われると、ちゃんとしたのも見たいな…」
バニラの説明を聞き、ウズウズし始める遥香。
どうやら、遥香に必要な物はこれだったのかもしれない。
「メイプル!もう一回!もう一回!」
ココアが素に戻って言う。余程の事だったようだ。
「分かりました。ココアさんのリクエストなら断れませんからね。」
二度目は全員が体を揺らしたり、指を動かしたりしながら聴く。
受け入れられた事で気が楽になったのだろう。二度目は適度に力が抜け、さっき以上のパフォーマンスを見せてくれた。
遥香からも終始体を揺らし、時折声に出して歌っているのが伝わって来る。
「良い歌だ…」
誰に対してでもなく呟いた言葉に、遥香はオレの手を握って応えてくれた。
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