召喚者は一家を支える。

RayRim

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第1部

86話

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 いつも通りに目が覚める。
 二人とも、最後の記憶のまま、ピッタリとオレにくっついて眠っていた。
 どうしようかともぞもぞ動くと、二人とも目が覚める。

「おはよう。」
『おはよう…』

 まだぼんやりした様子で伸びたり、欠伸をしたりする。

「旦那様、着替えましょうか。」

 しっかり覚醒したのはココアだけで、アリスは離れて二度寝してしまった。今日まで大変だったし、寝かせておこう。

「頼む。」

 冒険用の服に着替え、後は装備だけとなる。

「大事な今日の日のお着替えをお手伝いできて光栄です。どうか、ご無事で。」
「ああ。必ず目的を果たして帰ってくるよ。」

 後ろから抱き付き、囁くような声のココアにそう返事をした。
 このまま二人と一緒の部屋に居たい、という気持ちもも湧き上がってしまうがそれに従っては今日までの苦労が無駄になるので、ココアに手を引くよう促す。

「では、参りましょうか。」

 ココアに手を引かれ、オレは居間へと向かうと、カトリーナ、ユキ、遥香が既に居り、メイドの二人が礼をする。寝癖だらけのノラも慌ててやって来て礼をした。
 遥香は落ち着かないのか、隅で体を動かし続けている。

「眠れたか?」

 攻略に加わる三人が揃って首を横に振る。

「…まあ、大丈夫だと思うが、80層で休憩しよう。」
「そうだね。それが良いと思う。」
「申し訳ございません…」

 眠そうな三人。遥香まで眠れていないのは意外だった。

「皆さん、早いですね。」

 いつも通りにやって来るアクアとメイプル。

「眠れなかったよ…」
「ありゃ。流石に昂りが抑えられませんでしたか…」

 遥香の答えにアクアが驚いた様子で言う。

「ちょっと意外ね。」

 慌ててアリスも起きてきた。二度寝はギリギリ免れたようだ。

「着替えてから朝食準備手伝うわ。」
「ありがとうございます。」

 どうにも浮き足立った朝となった。
 それでも出発までには皆、しっかりと準備を終え、いよいよ出発となる。

『行ってらっしゃいませ。皆様。』
「いつも通り、確実に、を忘れないでね。」

 メイドたちとアリスに見送られ、オレたちは出発する。
 他の冒険者の注目を浴び、冷やかされるが気にせず中継門を通り、70層に到着する。

「皆さん、これで終わりに、そして、始まりにしましょう。一家の新たな門出に向かい…攻略、開始します!」
『おー!』

 フィオナの言葉に合わせ、皆で拳を突き上げ、声を上げた。
 さあ、最後のイグドラシル攻略の始まりだ。



 80層まではもう何の問題もなかった。完全に対応し、かすり傷一つ負うこともなく突破する。メンバーの対応力と、能力の高さに平伏するしかない。
 レベルは100となり、表示がMAXに切り替わっていた。
 他の皆も同様で、全員がカンストしていたが、今回はオレの転生。準備もあるので他の希望者は後日となるだろう。
 80層の中継門の前でテントを準備し、夜に備えた。

「ずっと見られてるのが気になる。」

 遥香が落ち着かない様子で言う。
 どうやら番人がこの階層に来てからずっと見ているらしい。

「手を出す気は無いみたいだけどね。」

 気にしないことを選んだのか、目を閉じ、大きく息を吐く。

「あたしにはもう分からない感覚ですぜ。何か居るな、とは思ってやすが。」
「ビフレストの方には姿が無かったな。」
「どういう事なんだろうね。」

 困惑するユキとバニラ、柊。
 ユキにも分からないとなると、遥香がいよいよ極まってきたなと思い知らされる。
 頼もしいが、娘がとんでもなく強くなっていくのは複雑な気分だ。

「言葉通り、番人という事で物見遊山まで取り締まるつもりはない、といったところでしょうかね。」
「そうだと良いですわね。ですが、気を抜かず、いつも通りに見張りを立てましょう。皆様、今日はお疲れ様でした。」

 フィオナの宣言により、自由時間となる。
 が、誰も動こうとしない。

「…みんな、同じということですわね。」
「どういう事だ?」
「ヒガン様の姿を目に焼き付けておきたいのですわ。きっと今の姿はもう見れないでしょうから…」
「アクアに描いてもらえば良かったな。」

 オレがそう言うと、バニラと遥香が向かい合って笑い合う。

「描いてるよ。今頃、作業室で色を塗ってるかもしれない。」
「ずっと少しずつ描いてるって言ってたな。旦那様はジッとしてる時間が多いから描きやすいです、とも言っていた。」
「あー、時々、こっち見ながら何か描いているなとは思っていたんだ…」

 暇があれば絵を描いているなぁと思っていたが、まさか描いていたのはオレだったとは…
 気付かずモデルになっていて少し恥ずかしい。

「本気で人物画を描くのは初めてだからってちょっと戸惑っていたな。」
「恥ずかしそうだったよね。」
「きっと、抱いている印象がそのまま絵に出てしまうからでしょう。本気で描くのはそういう事だって仰ってましたわ。」

 アクアのオレに対する印象か。完成を見るのが少し怖い。

「アクアの思うお父さんか。
 こっちに来てからの姿しか知らないから、私たちと印象が違うんだろうね。」
「まあ、撃墜されてやすが、姿は見えていないでしょうからね。」
「空を滑空したって言ってたな。魔法の才能もあるんだな。」
「制御というより、イメージの具現に長けているのでしょう。明確なイメージが作れるほど、制御は容易くなりますから。」
「そうだったな。ヒガンの背ばかり追いかけていると忘れてしまう。」

 そう言って、懐かしいものを見るようにオレを見る。

「ついにあの頭のおかしくなる訓練を真似することは出来なかったよ。」
「私もですわ。もっとしっかり師事してもらえば良かったと後悔しております。」
「私はもうちょっとかな。属性6つの壁が厚いけど…」
「末っ子に得意分野でも負けてしまった件。」

 そう言って、バニラが項垂れる。

「いや、私、術式の創成も、魔導具の生成も苦手だからね?真似るのが限度だよ。」
「十分ですわ。そもそも、半分もできない方々は目を逸らしてらっしゃいますから。」

 話に加わらない全員が目を逸らしていた。

「あ、あたしは魔法のブランクが長いので…」
「ちゃんと教育を受けなかったので…」

 メイド二人はぎこちない笑みを浮かべて言い訳をする。

「私は鍛冶、防御特化だしー」
「魔法は鍛える時間が無くて…」
「生まれつきパワーの伸びばかり良くて…」

 全員が頼りない言い訳をし終えた所で皆が笑い始めた。

「みんな、得意不得意があるな。」
「ヒガンだって、全部一人でやれた訳じゃない。少なくとも、魔法の式はわたしが描いてやらないとダメだった。」
「近接戦闘は武器と基礎能力で誤魔化していた事を、私が一番存じております。」
「それでも、努力は重ねていたのを毎日見ていやした。」
「最初から強かったわけじゃないもんねー。
 きっと、シェラリアでもたくさんの挫折を経験しているはずだよー」
「毎朝繰り返し同じ事をする姿を私はずっと見ていたよ。いつか、全く同じことが出来ることを思い描いて今日まで来た。まだ、届かないけど、並んで一緒にやれるのを信じて歩いてきたから…」

 そこで遥香の目から涙が溢れ、言葉に詰まる。

「また、その背中で私たちを導けるようにならないとね。お父さん。」

 涙でぼろぼろになっているのは遥香だけではなかった。
 全員がぼろぼろになっていた。貴重な3年をオレのために使わせたのだ。その3年に報いなくてはならない。

「ああ。何処へでも導いてやる。その為にここまでやって来たんだからな。」

 オレの言葉に、全員が笑顔で頷いてくれた。
 試練が何なのかは分からない。だが、ここまで来て怖じ気づく理由などなかった。
 後は全てを受け入れ、乗り越えるだけである。




 滝の影響か、朝の空気はとても清々しい。
 防音の魔導具を起動したテントに一人で寝ていたはずなのだが、カトリーナとバニラがピッタリとくっついていた。

「いつの間に…」

 もぞもぞと動くと、二人とも目を覚ましてしまう。

「…おはようございます。」
「もう朝か…」

 二人とも、眠そうに呻く。

「まだ早い。寝てて良いぞ。」
「うん…」
「申し訳ありません…」

 起き上がり、バニラをカトリーナに寄せておく。すぐに寝息が聞こえてきた。
 静かにテントから出ると、フィオナと柊が見張りをしていたが、フィオナはうとうとしていた。

「フィオナ、寝てこい。そんなんじゃダメだろ。」
「あ、も、申し訳ございません…」

 そう言って、オレと入れ替わるようにさっきまで居たテントに入っていった。
 そっちに入るんですね…

「…大丈夫か?あれ?」
「その時になれば大丈夫だよ。」

 柊はしっかりしており、大丈夫のようだ。
 疲労があるようにも見えないな。

「一日経てば大丈夫だと思ったが、そうもいかないか。」
「みんな楽しみなんだよ。ビフレストを越えること、その先に待っている事がね。」
「前人未到の地か。そりゃ楽しみだよな。」
「魔導具で音を遮らないとダメな滝だからね。その滝が生み出す虹が橋になるなんて、やっぱり異世界なんだなって改めて思ってる。」
「そうか。」
「自分の判断に間違いが無かったことが誇らしいよ。父さんに付いてきたのは間違いじゃなかったから。」

 そう言って、横を見ると、夜と朝の狭間が動いているのがよく分かる。

「この世界も美しいね。きっと私たちの世界と変わらない美しさだよ。」
「そうだな。」
「それが表面だけなのも変わらない。自然の恐ろしさも、人の醜さも変わらない…」
「…そうか。」
「でも、信じられる人はたくさんいる。すぐ足元にも、森の向こうにも。」
「そうだな。」
「お父さんには導いてもらわないとね。もっと色々な景色を見せて欲しい。色々な繋がりを作らせて欲しい。」
「ああ。分かってるよ。
 ちゃんとお前たちの面倒を見ないとな。」
「ふふ。楽しみにしてるよ。」

 日が昇り、夜が視界から消えていく。
 いよいよ、今日が動き出す。そう思うと少し心が震えるのを感じた。



 凄まじい。その一言に尽きる。
 豪雨など生ぬるい水量と爆音。耳栓無しでは行動も出来そうにない。
 補助器具を付け、ゆっくり歩く。
 皆もオレに合わせてゆっくり歩く。
 そして、虹の橋に辿り着くと槍を持った一人の大男が現れた。

『この先は神の国へ至る道。人の身に通ること能わず。立ち去れ。』

 オレたちの前に仁王立ちになって立ちはだかり、念話で会話を行う。

「この先に用がある。通らせてもらうぞ。」
『朽ち欠けた身でここまで来た事は認めるが…諦めよ。汝らを通すことは出来ぬ。』

 全てお見通しのようで、首を振って通すことを拒んだ。

「じゃあ、押し通る。これまでのように。ここもそうする。」

 遥香が抜剣し、構える。

『良かろう。幼き者よ、その力、証明してみせよ。』

 番人、ヘイムダルは長大な槍を構え対峙すると轟音が消え、皆はすぐに耳栓をしまう。
 虹の橋を渡る為の試練が始まった。
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