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第10章 王都に春はまだ遠く
第264話 博識なリタさん
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「どういうことかしら、リタさん。」
ミルトさんがリタさんの発言に疑問を投げかける。
「いえ、私が勝手に思っているだけなのですが…。
私、家が貧乏だったもので、子供の頃の楽しみといえば学校に併設されている図書館で本を読むことだったのです。
特に歴史の本が大好きで帝国の歴史も読んだのですが、神格化されている割に初代皇帝の出自って詳しく書かれていないのです。
普通、小国の王子だったとか、領主の息子だったとありますよね。逆にこの国の王祖様みたいに超常の者に育てられた孤児だったとか。
とにかく何かしら生まれについて記されていると思うのです。
でも、大部分の歴史書では初代皇帝が兵を上げるところから始まるのですよね。
このとき、初代皇帝に付き従っていたのが『黒の使徒』という名の騎士団だったのです。
不自然ですよね、何でこんな歴史書を読んでみんな変だと思わないのでしょう。
だって、初陣のとき初代皇帝はまだ十代だったと言うのですよ、その騎士団はどこから連れてきたのですか?
それが可能なのは、常識的に言えば王族か領主ですよね。でもそれなら、血筋を誇るように由緒が記されているはずです。」
リタさんは喋ってのどが渇いたのか一旦話しを切って、目の前に置かれたお茶に手をつけた。
「フェイ様、このお茶とっても美味しいです。精霊様にお茶を入れていただけるなんて光栄です。」
上機嫌で喉を潤しているリタさんに、ミルトさんが話を続けるように促した。
「それで、その騎士団が『黒の使徒』の前身だと思っているのかしら?」
「いえ、少し長い話ですので、ちょっと待ってください。
それで、王都の王立図書館まで行って歴史書を探したのです。
すると一冊だけ初代皇帝の出自に触れた本があったのです。
その前に当時の時代背景なのですが、初代皇帝が生まれたのは大陸中央に覇を唱えていた魔導王国が謎の滅亡を遂げてから間もなくの事です。今から約二千年前のことですね。
その頃何故か魔導王国のあった場所に近いところに住む人達から魔法を使える子供が生まれ始めます。
魔法が使えると便利なので魔法を使える子との交配が進み、今では殆どの人が魔法を使えるようになったのですが、魔法って実際は二千年くらいの歴史しかないのですよね。
まあ、それはともかく魔法使い第一世代は今とは逆に不吉な子供と思われていたのです。
たしかに、今まで魔法というものが無かったのに急に指先から火や水を出す子供が現われたら不気味ですよね。
ということで、初代皇帝は捨て子でした、不吉な子供として捨てられていたのです。
だから、誰の子なのか、どこで生まれたのかといったことがそもそも分らないのです。
で、捨てられていた初代皇帝を拾って育てたのが、今のオストエンデあたりを治めていた領主です。」
そうか、初代皇帝は捨て子だったんだ、この国の王祖ヴァイスハイト様もそうだったね。
奇しくもこの大陸の東西の大国とも初代は捨て子なんだね。
「さて、当時は魔導王国が滅亡したことで共通の敵が無くなった大陸西部は小国同士が覇を競って戦乱の世となっていました。
そんな中で、初代皇帝を拾った領主は歓喜したと言います。
今のオストエンデ辺りは、当時は滅んだ魔導王国の西の国境に当たり西の小国群に対する睨みを利かせる軍事都市でした。
そして、その領主には王族を充てていました。
そうです、その領主は精霊の持つ力に魅せられ、その力に嫉妬して、超常の力をなんとか人のモノにしたいと考えた一族、終には数多の魔導具という形でそれを実現した魔導王国の王家に連なる者だったのです。
それは、喜びもするでしょう、焦がれてもそれまで手に入らなかった、魔導具なしで超常の力を使える人間を手に入れたのですから。
そして、初代皇帝が歴史の表舞台に出るのとほぼ同時に、この領主が歴史上の記述から忽然と姿を消します。
どこにも血筋が途絶えたとかは書かれていないのですよ、記述に表れなくなったのです。
初代皇帝を旗頭として前面押し出して、領主は背後に隠れたとみるのが自然ではないですか。」
そこまで言ったリタさんは、いきなり自分のスカートをめくり上げた。
リタさん、いきなり何はしたないことをしているのですか。さすがにミルトさんでも怒りますよ。
「これに見覚えがありますよね?」
リタさんは露わになった太ももに革のベルトで固定されていたナイフを手に取りテーブルに置いた。
「リタさん、何でこんなものを持ってるのですか?」
わたしが尋ねるとリタさんは何を当たり前の事を聞くのだという表情で言った。
「だって、ミルト様、護衛も付けずに街中を歩き回るのですもの、いざという時は私が盾になってお守りしないといけないでしょう。私も、少しですが腕に覚えはあるのですよ。
問題はそこではなく、柄頭を見てください。見覚えはありませんか?」
これ、アロガンツ家の三男坊がシャッテンから渡されたナイフだよね。
リタさんが隠匿していたんだ。
「柄頭?あら、何かの紋章が描かれているわね、見覚えは無いわ。」
ミルトさんがそう答えたが、わたしも知らないし、フィナントロープさんも解らないみたい。
「ターニャちゃんが知らないのはともかく、お二方が知らないとは意外でした。
特に、ミルト様、僭越ながら王族という立場でこれを知らないというのはいささか勉強不足では?」
リタさん、相変わらず歯に衣を着せないね…、アロガンツの若様にだけ毒を吐くわけではなかったんだね。
「あら、厳しいことを言うのね。これでも、この国にある貴族家の紋章は全て記憶しているわよ。
でも、こんな紋章見たことないわ。」
ミルトさんが抗弁すると、リタさんは言う。
「先日、ターニャちゃんのお屋敷で見ているではないですか。気が付きませんか?」
なんだろう?うちのお屋敷に紋章なんて無かったよ…。
これは、バラの花?バラ、バラ、…、あっ!
「ターニャちゃんは何か気付いたようですね。
これ以上勿体ぶってもしょうがないので答えを言いますね。
これは、『黒の使徒』が使っている紋章です。
図書館で『黒の使徒』のことを調べたとき、ちゃんとこの紋章が載っていました。
馬鹿ですね、暗殺者が自分の組織の紋章入りのナイフを使うなんて。
自分の素性を明かしてしまうようなものではないですか、暗殺者失格です。」
リタさんはそこまで言ったあと、一息おいてこう続けた。
「それはともかくとして、歴史上この紋章を用いた唯一つの王家がありました。
それが、魔導王国の王家ゼンターレスリニアール家です。
ミルトさん、ご存じなかったのですね。
だからターニャちゃんのお屋敷に、完全な状態で保存されていたゼンターレスリニアール家の紋章を描いたステンドグラスが、無造作に取り付けられていても平然としていたのですね。」
リタさんの話では、あのステンドグラスの歴史的価値は計り知れないらしい。
風雨に晒される場所に設置するなんて信じられないと言っていた。
えっ、ステンドグラスって外壁に設置するものだよね、普通…。
わたしはふと気が付いて、首もとにぶら下げたペンダントをシャツの中から取り出した。
ペンダントヘッドの変わりに取り付けられている指輪、そこに描かれた紋章をよく見ると確かに寸分違わず同じ柄だった。
ミルトさんがリタさんの発言に疑問を投げかける。
「いえ、私が勝手に思っているだけなのですが…。
私、家が貧乏だったもので、子供の頃の楽しみといえば学校に併設されている図書館で本を読むことだったのです。
特に歴史の本が大好きで帝国の歴史も読んだのですが、神格化されている割に初代皇帝の出自って詳しく書かれていないのです。
普通、小国の王子だったとか、領主の息子だったとありますよね。逆にこの国の王祖様みたいに超常の者に育てられた孤児だったとか。
とにかく何かしら生まれについて記されていると思うのです。
でも、大部分の歴史書では初代皇帝が兵を上げるところから始まるのですよね。
このとき、初代皇帝に付き従っていたのが『黒の使徒』という名の騎士団だったのです。
不自然ですよね、何でこんな歴史書を読んでみんな変だと思わないのでしょう。
だって、初陣のとき初代皇帝はまだ十代だったと言うのですよ、その騎士団はどこから連れてきたのですか?
それが可能なのは、常識的に言えば王族か領主ですよね。でもそれなら、血筋を誇るように由緒が記されているはずです。」
リタさんは喋ってのどが渇いたのか一旦話しを切って、目の前に置かれたお茶に手をつけた。
「フェイ様、このお茶とっても美味しいです。精霊様にお茶を入れていただけるなんて光栄です。」
上機嫌で喉を潤しているリタさんに、ミルトさんが話を続けるように促した。
「それで、その騎士団が『黒の使徒』の前身だと思っているのかしら?」
「いえ、少し長い話ですので、ちょっと待ってください。
それで、王都の王立図書館まで行って歴史書を探したのです。
すると一冊だけ初代皇帝の出自に触れた本があったのです。
その前に当時の時代背景なのですが、初代皇帝が生まれたのは大陸中央に覇を唱えていた魔導王国が謎の滅亡を遂げてから間もなくの事です。今から約二千年前のことですね。
その頃何故か魔導王国のあった場所に近いところに住む人達から魔法を使える子供が生まれ始めます。
魔法が使えると便利なので魔法を使える子との交配が進み、今では殆どの人が魔法を使えるようになったのですが、魔法って実際は二千年くらいの歴史しかないのですよね。
まあ、それはともかく魔法使い第一世代は今とは逆に不吉な子供と思われていたのです。
たしかに、今まで魔法というものが無かったのに急に指先から火や水を出す子供が現われたら不気味ですよね。
ということで、初代皇帝は捨て子でした、不吉な子供として捨てられていたのです。
だから、誰の子なのか、どこで生まれたのかといったことがそもそも分らないのです。
で、捨てられていた初代皇帝を拾って育てたのが、今のオストエンデあたりを治めていた領主です。」
そうか、初代皇帝は捨て子だったんだ、この国の王祖ヴァイスハイト様もそうだったね。
奇しくもこの大陸の東西の大国とも初代は捨て子なんだね。
「さて、当時は魔導王国が滅亡したことで共通の敵が無くなった大陸西部は小国同士が覇を競って戦乱の世となっていました。
そんな中で、初代皇帝を拾った領主は歓喜したと言います。
今のオストエンデ辺りは、当時は滅んだ魔導王国の西の国境に当たり西の小国群に対する睨みを利かせる軍事都市でした。
そして、その領主には王族を充てていました。
そうです、その領主は精霊の持つ力に魅せられ、その力に嫉妬して、超常の力をなんとか人のモノにしたいと考えた一族、終には数多の魔導具という形でそれを実現した魔導王国の王家に連なる者だったのです。
それは、喜びもするでしょう、焦がれてもそれまで手に入らなかった、魔導具なしで超常の力を使える人間を手に入れたのですから。
そして、初代皇帝が歴史の表舞台に出るのとほぼ同時に、この領主が歴史上の記述から忽然と姿を消します。
どこにも血筋が途絶えたとかは書かれていないのですよ、記述に表れなくなったのです。
初代皇帝を旗頭として前面押し出して、領主は背後に隠れたとみるのが自然ではないですか。」
そこまで言ったリタさんは、いきなり自分のスカートをめくり上げた。
リタさん、いきなり何はしたないことをしているのですか。さすがにミルトさんでも怒りますよ。
「これに見覚えがありますよね?」
リタさんは露わになった太ももに革のベルトで固定されていたナイフを手に取りテーブルに置いた。
「リタさん、何でこんなものを持ってるのですか?」
わたしが尋ねるとリタさんは何を当たり前の事を聞くのだという表情で言った。
「だって、ミルト様、護衛も付けずに街中を歩き回るのですもの、いざという時は私が盾になってお守りしないといけないでしょう。私も、少しですが腕に覚えはあるのですよ。
問題はそこではなく、柄頭を見てください。見覚えはありませんか?」
これ、アロガンツ家の三男坊がシャッテンから渡されたナイフだよね。
リタさんが隠匿していたんだ。
「柄頭?あら、何かの紋章が描かれているわね、見覚えは無いわ。」
ミルトさんがそう答えたが、わたしも知らないし、フィナントロープさんも解らないみたい。
「ターニャちゃんが知らないのはともかく、お二方が知らないとは意外でした。
特に、ミルト様、僭越ながら王族という立場でこれを知らないというのはいささか勉強不足では?」
リタさん、相変わらず歯に衣を着せないね…、アロガンツの若様にだけ毒を吐くわけではなかったんだね。
「あら、厳しいことを言うのね。これでも、この国にある貴族家の紋章は全て記憶しているわよ。
でも、こんな紋章見たことないわ。」
ミルトさんが抗弁すると、リタさんは言う。
「先日、ターニャちゃんのお屋敷で見ているではないですか。気が付きませんか?」
なんだろう?うちのお屋敷に紋章なんて無かったよ…。
これは、バラの花?バラ、バラ、…、あっ!
「ターニャちゃんは何か気付いたようですね。
これ以上勿体ぶってもしょうがないので答えを言いますね。
これは、『黒の使徒』が使っている紋章です。
図書館で『黒の使徒』のことを調べたとき、ちゃんとこの紋章が載っていました。
馬鹿ですね、暗殺者が自分の組織の紋章入りのナイフを使うなんて。
自分の素性を明かしてしまうようなものではないですか、暗殺者失格です。」
リタさんはそこまで言ったあと、一息おいてこう続けた。
「それはともかくとして、歴史上この紋章を用いた唯一つの王家がありました。
それが、魔導王国の王家ゼンターレスリニアール家です。
ミルトさん、ご存じなかったのですね。
だからターニャちゃんのお屋敷に、完全な状態で保存されていたゼンターレスリニアール家の紋章を描いたステンドグラスが、無造作に取り付けられていても平然としていたのですね。」
リタさんの話では、あのステンドグラスの歴史的価値は計り知れないらしい。
風雨に晒される場所に設置するなんて信じられないと言っていた。
えっ、ステンドグラスって外壁に設置するものだよね、普通…。
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