高嶺の花には彼氏ができない!?

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絆の花

第48話:事件勃発

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「…はぁ」

 教室で一人、窓の外を見つめながら、深く息をついた。

 冷たい風が窓ガラスに当たって、かすかに音を立てている。

 あの日から一週間が経った。

 犯人を名乗り出る人はいなかった。
 もちろん期待はしていなかった。

 後悔もしていない。

 だけど、心の中にはまだ不安が残っていた。

 誰が、どうしてそんなことをしたのか、知りたい気持ちは消えなかった。

 クラスメイトたちは普段通りに過ごしているように見えたけれど、私の心はまだ揺れていた。

 誰にも嫌われない人なんていないけど、

「何かしちゃったのかな…」

 嫌われた理由があるはずだ。

 あるにしても、あれはさすがにやりすぎだったと思う。

 蒼大がいなかったら大怪我してた。
 文化祭も台無しに終わってた。

 犯人の狙いは一体なんだったのか。

 私に怪我させたかったのか、文化祭を台無しにしたかったのか、それとも…

 私を犯人に仕立てあげたかったのか。

 後者だとすれば、犯人の思惑通りで

「…ムカつく」

 私は小さく呟いた。

 みんなの目の前で犯行を行う大胆な人だ。
 次があると考えてもおかしくない。

 心の中で渦巻く怒りと不安が、胸の奥で重くのしかかっていた。

 その時、蒼大が教室に入ってきた。

「蒼大、」

 彼の姿を見ると、少しだけ心が軽くなった。

「美月、どうかしたの?」

 蒼大は心配そうに私の顔を覗き込んだ。

 その瞳に、優しさが溢れていた。

「ううん、何でもないよ」

 私は微笑みながら答えたけれど、蒼大は納得していない様子だった。

 彼の目は、私の心の中を見透かすように真剣だった。

「本当に?何かあったら言ってね」

 蒼大は私の手を握り、優しく言った。

 その手の温もりが、私の心の中の不安を少しずつ溶かしていくようだった。

「ありがとう、蒼大」

 私は感謝の気持ちを込めて微笑んだ。

 蒼大は私に気を使ってか、あの日以来犯人探しの話はしなくなった。

 だから、蒼大にはこんな話しない方がいい。

 蒼大だけじゃない。
 お兄ちゃんもだ。

 家にいる時も、ずっとそばにいてくれる。

 私を一人にしないように気を使ってくれてるんだと思う。

 …多分。

 いや、よく考えてみれば…昔からずっとあんな調子だったかもしれない。

 うん。私の考えすぎか。
 お兄ちゃんに限って、気を使うなんてないよね。

 その瞬間、教室のドアが勢いよく開いた。
 ドアの音に驚いて、私は振り返った。

「美月ちゃん、大変だよ!」

 友達の声が教室に響いた。

 彼女の顔には焦りと心配の色が浮かんでいた。

「どうしたの」

 胸の奥で不安が再び膨らんだ。

「歩乃華ちゃんが…!」
「歩乃華?」

 歩乃華が一体…
 状況を把握しきれていなかった。

「とにかく早く来て!」

 友達の様子からして、かなり大変な状況だということは伝わってきた。



 …っ、


 まさか今度は歩乃華のことを狙って、

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