運命の糸の先に

hayama_25

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第4話

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「それなら傷が深くなる前に離れたほうがいいんじゃないかなって、」

 誰にも相談せずに一人で溜め込んで…今までしんどかったよね。

 私は優奈の手を握りしめた。

「まず、言いたいことは沢山あるけど…私達四人とも幼なじみでずっと一緒にいて。好きなこともよく行く場所も、他の人が知らない事もなんでも知ってる。でしょ?」

 私は優奈の目を見つめながら、優しく言った。

「うん、」

 優奈は小さく頷いた。

「だから、その分悪いところも全部知ってる。だけど、その上で裕也は優奈を選んだんだよ」

 私は優奈の肩を軽く叩いた。

「それはそうだけど、」

 優奈は少し戸惑った表情を見せた。

「いい?優奈の悪いところは自分に自信が無さすぎるところだよ。優しくて可愛くて、天使みたいな子、裕也にしか似合わないよ、だからもっと自信もって」

 裕也には優奈しか似合わない。

 もしも外野がほざくなら、そんな奴ら私が滅多切りにしてやる。

「そうかな....」

 優奈は少し涙ぐんだ。

「そうだよ、私が一度でも優奈に嘘ついた事ある?」

 私は優しく微笑んだ。

「ない....」

 優奈は涙を拭いながら答えた。

「でしょ?」

「私..裕也と話し合う」

 優奈は決意を固めたように言った。

「そうしな」

 これからはなんでも一人で抱え込まずに、裕也と共に支え合って生きていってほしい。

 ちょっと寂しいけど、私がやたらと干渉するのもよくない。

 子供の巣立ちを見送る母親の気持ちって…こんな感じなのかな。

「ありがとう梨華!」

 そう言って優奈は私に抱きついた。

「いいよ、ほら行っておいで」

 私は優奈を見送りながら微笑んだ。

「うん!」

 優奈の背中を見て、私もあんな恋ができるかな...

 なんて、柄にもなく考えてしまった。

 玄関が開く音がしたから優奈かと思って

「優奈どうしたの?忘れ物でもした?」

 って聞いたのに返事がない。

 まさか、泥棒とか?

 とりあえず、近くに置いてあったクイック○○イパーを手に取って対戦準備を...

「よっ」

「瑞稀!?よ、じゃないよ。ビックリしたんだから!」

 私は驚きと安堵が入り混じった声を上げた。

「それ」

 瑞稀はそう言って私の武器を指さして笑ってきた。

「これは泥棒かと思ったから、武器として…」

 私はクイック○○イパーを握りしめながら言い訳をした。

「そんなの武器になるわけないだろ」

 瑞稀は笑って馬鹿にしてきた。

「なっ、クイック○○イパーをなめるなよ…!」

「だからさ、」

 私は瑞稀の言葉の続きを待った。

「…そう言う時は俺を呼べよ」

 瑞稀の言葉に、一瞬何を言っているのか理解できなかった。

「…へ?」

「…お前が呼んだらどこにいたって駆けつけてやるから」

 珍しく真剣な表情で言うから、ドキッとしてしまった。


 瑞稀の真剣な眼差しに、胸が高鳴った。
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