俺の恋人のフリをしてほしいと上司から頼まれたので「それは新手のパワハラですか」と尋ねてみたところ

澤谷弥(さわたに わたる)

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本編

どんどんと罠が深まる(9)*

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 カリッドがごそごそとその下から屹立している何かを取り出そうとしていることにモニカは気付いた。だが、かされたばかりの身体では、そのご立派な男根をぼやっと眺めることしかできない。
 カリッドはそれに手を添えると、モニカの秘裂にこすりつけてきた。モニカ自身から溢れ出る蜜と、カリッドから零れてきた液がくちゅくちゅと卑猥な音を立てる。
 モニカは唇をカリッドに奪われていて、呼吸もままならない。しっとりと汗をかいているモニカはぼんやりと心地よい気持ちに包まれていた。
 ところが、足の間に圧迫感を感じた。その直後、言葉にすることもできないような痛みが。モニカは驚いて目を見開く。それでも、ぐぐっとカリッドは熱杭を押し付けてくる。怖くなって、少し彼を押し退けようとしたけれど、カリッドはモニカが逃げないように優しく包み込む。モニカは迫ってくるその熱杭を受け止めるために、彼の広い背中に腕を回し、ついつい爪を立ててしまう。

「あ、入った……」
 と言うカリッドの声を聞くと、もう終わりかと思ってその立てていた指の力を抜く。
「終わり、ですか」
 念のため尋ねてみると。
「いや、まだ先っちょだけだ」
 じんわりと額に汗を浮かべているカリッドは、こつんと自分の額とモニカの額を合わせた。
「すまないが、力を抜いてくれ」
 カリッドが再び深く口づけた。片方の手でモニカの腰が逃げないように押さえつけ、もう片方の手はモニカがコンプレックスを感じていた右胸を優しく包み込む。そして頂点をピンと弾かれた瞬間、きゅっと身体から力が抜け、カリッドのカリッドがぐぐぐっと押し入ってきた。狭い肉襞を広げるように、ゆっくりゆっくりと。

「ああ、やっと全部入った」

 カリッドがそう呟いたときには、モニカはやっと終わったという気持ちになったのだが、まだそこはずきずきと痛む。

「まだ少し、こうしていよう」
 うっすらと額に汗を浮かべたカリッドは、モニカと繋がったまま動くことなく、ただ空いている手で彼女の胸と秘芽を愛撫する。そうすると不思議なことに、モニカのなかもほぐれていき、先ほどまで感じていた痛みが遠ざかっていった。

「痛いか?」
 カリッドは優しくモニカの額を撫でた。
「いいえ、大丈夫、です」

「動いてもいいか? その、君の中が気持ち良くて、我慢が、できない」
 こうしている間にも、彼女の襞がカリッドに絡みついてくる。

「は、はい……」
 モニカが返事をするや否や、中を満たしていたそれがゆっくりとぎりぎりまで引き抜かれて、またゆっくりと中に戻ってくる。そのたびに肉襞を擦られ、モニカに快感を与えていく。

「はぁ、ああ……」
 引き抜かれる瞬間は少し寂しい気持ちになるけれど、また入ってくる瞬間は中を擦られて快感が高められていく。
 ずんずんとカリッドに突かれるたびに、少しずつ身体が寝台の上の方にとずれあがっていき、とうとうヘッドボードにまで頭がついてしまうとこれ以上身体も逃げることができない。

「ああ、これでは、頭が、痛いな……」
 とカリッドが言うと、動きを止め、繋がったままずりずりと引きずり戻される。

「あっ……リディ、まだ……?」
 このモニカの「まだ」と言うのは何を意味するのか。早く動きを再開しろ、という意味か。
「お願い、かせて」

 と、うっすらと涙を浮かべて目で懇願されてしまっては、カリッドのカリッドが奮い立つ。両手で荒々しく胸を掴み、そして頂を刺激すると、とろりととけている中の襞がぎゅっと締まってカリッドに絡みつく。

「あっ、あっ、あっ……」
 カリッドの動きに合わせてモニカからは艶っぽい声が漏れてくる。がんがんと突き上げられる感覚が、モニカを快感へと導く。
 激しさを増していくカリッドの動きに、次第にその下腹部がじんじんと重くなっていく。

「あっ、あっ、ああーっ……」
 がくがくとモニカの全身が震えた。カリッドに絡みついていた襞も彼を搾り取るかのようにぎゅーぎゅーと締め付けてくる。

「モニカ」
 カリッドは痙攣するモニカの身体を強く抱きしめると、ぎゅっと腰を引き寄せた。その瞬間、モニカの中にいたその肉杭がドクンドクンと震え始め、お腹の中で何か温かいものが広がるような感じがした。

「んっ」
 唇をカリッドのそれで塞がれた。それは優しいキス。カリッドが落ち着くまで、二人は唇を合わせぎゅっと抱き合っていた。
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