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第八話 ヴァスティナ連合軍
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ヴァスティナ連合軍とジエーデル軍が激突し、緒戦は連合の勝利に終わった。その勝利の報は、未だ帝国には届いていない。
連合の勝利を願い、誰もが祈っている。そんな中、城では一人の老人が、病み上がりの体をおして、ある人物を探していた。
老人の名はマストール。帝国宰相である彼は、戦場に出る事はなかった。マストール自身は、女王を心配し、従軍する気持ちはあったが、直前で体調を崩した事と、女王の代わりに帝国を守るためという理由で、国で帰り待つ選択をしたのである。
そんなこの老人は、体調がある程度回復するや否や、ある事を確かめるために、城の通路歩いていた。彼は、どうしてもあの人物に会い、真意を確かめなければならない。
マストールが訪れたのは、城のとある一室。今は誰も使っていないが、この一室は、思い出深い部屋である。マストールにとっても、ユリーシアにとっても、そして・・・・・・。
「やはり・・・・・ここに居られましたか・・・・・・」
部屋に到着し、扉を開けて中に入ると、そこには、予想通りの人物が立っていた。
窓から外に手を合わせ、目を閉じ、祈りを捧げる少女。メイド服に身を包む彼女は、真剣に祈っている。だが、部屋の中へ足を運び、声をかけたマストールに反応し、祈りを止めて、彼を見た少女。
「不安になるとこの部屋に来てしまう。変わっておられませんな・・・・・」
「マストール・・・・・・」
探していた人物。それは、帝国参謀長専属メイド、メイファであった。
ここで彼女は、大切な者たちの無事を祈り、皆の帰りを待っている。
「何故です、どうしてお会いにならないのですか・・・・・」
「・・・・・・」
「陛下は望んでおりますぞ・・・・!たとえ、もう見る事が叶わなくとも、そのお声をずっと待っているのです!」
メイファは何も答えない。部屋にはマストールの声だけが響く。病み上がりの辛い身でありながら、声を上げて必死に訴える。
今では、宰相であるマストールしか知らない、この国の闇。その闇には、この老人一生の後悔があった。
そして、老人の目の前に立つこの少女は、彼が再会を夢にまで見た、大切な存在。
「どうか、お会いになって下さい。どうか・・・どうか・・・・・・!」
「もう・・・・私は・・・・・・」
帝国の命運を懸けた戦いが、へスカル国領内で行なわれている。
そして、帝国の将来を左右しかねない真実。リックたちの関知しない所で、この国の秘密が関係する、とても重要な事が動く。
この部屋での出会いと話は、誰も知らない。これは、誰にも知られてはいけないのだ。
へスカル国で戦争が起こっている。
大陸全体で見れば、小さな出来事。だが、この出来事をきっかけに、ローミリア大陸を代表するいくつもの国家が、それぞれの野心のために動き出す。
小さな戦争は、より大きなものになろうとしている。
この世界の大陸全体が、何十年振りかに動き出す。もう、この歯車は止められない。
連合の勝利を願い、誰もが祈っている。そんな中、城では一人の老人が、病み上がりの体をおして、ある人物を探していた。
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そんなこの老人は、体調がある程度回復するや否や、ある事を確かめるために、城の通路歩いていた。彼は、どうしてもあの人物に会い、真意を確かめなければならない。
マストールが訪れたのは、城のとある一室。今は誰も使っていないが、この一室は、思い出深い部屋である。マストールにとっても、ユリーシアにとっても、そして・・・・・・。
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窓から外に手を合わせ、目を閉じ、祈りを捧げる少女。メイド服に身を包む彼女は、真剣に祈っている。だが、部屋の中へ足を運び、声をかけたマストールに反応し、祈りを止めて、彼を見た少女。
「不安になるとこの部屋に来てしまう。変わっておられませんな・・・・・」
「マストール・・・・・・」
探していた人物。それは、帝国参謀長専属メイド、メイファであった。
ここで彼女は、大切な者たちの無事を祈り、皆の帰りを待っている。
「何故です、どうしてお会いにならないのですか・・・・・」
「・・・・・・」
「陛下は望んでおりますぞ・・・・!たとえ、もう見る事が叶わなくとも、そのお声をずっと待っているのです!」
メイファは何も答えない。部屋にはマストールの声だけが響く。病み上がりの辛い身でありながら、声を上げて必死に訴える。
今では、宰相であるマストールしか知らない、この国の闇。その闇には、この老人一生の後悔があった。
そして、老人の目の前に立つこの少女は、彼が再会を夢にまで見た、大切な存在。
「どうか、お会いになって下さい。どうか・・・どうか・・・・・・!」
「もう・・・・私は・・・・・・」
帝国の命運を懸けた戦いが、へスカル国領内で行なわれている。
そして、帝国の将来を左右しかねない真実。リックたちの関知しない所で、この国の秘密が関係する、とても重要な事が動く。
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