最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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127話 - 知識チート反対!

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「あなた方にとっては人間を相手どるのが1番危ない、ということですよ」

『だろうな。はぁ……』

「私は世界の事情に詳しくありませんのでもう少し詳しく……」

『僕が当ててみようか、自分にしっかり落とし込めている方がいいからな。想像になるが……。要するにだ、僕とクラムに関しては商品価値が高いわけだ。スライムじゃないなら尚更な?エステルとクラマに関しても珍しい種族だし飼い殺しにすればいい見世物になるだろう。貴族の奴隷自慢とかな?そういうことを考えるやつは人間に1番多いって話だろ?』

「当たっております」

『それだけじゃないな。そういう輩はどの種族にもいると。だから正体は明かさない方がいいとエステルとクラマは王様に言われたよな?』

「……そうだね」「はい……」

『じゃあエステルやハイエルフは置いておいて、僕やクラマをエルフが攫うとしたらどういうときだ?エルフは魔物も敵で、他種族を飼殺す趣味もないんだよな?』

「えぇ……過半数の者がそうであるはずです」

『じゃあ簡単な話だ。人間に売買する時しかないんだよ。自分には必要ないけれども人間に売れば金になる。だから捕まえる、といったところか?見世物小屋、闇奴隷商人などに関しては直接目に見えなくても売買ルートや大元に人間が1枚噛んでる可能性が高いんじゃないか?』

「……そういうことですか」

 エステルは集落に閉じこめられていたからな。
 売買ルートみたいなものまで想像はつかないよな。

「素晴らしい。100点です。いいお仕事を紹介できますよ?」

『いらねーわ!』

「クロム君は人間事情に随分詳しいのねぇ」

 僕はそういうやつが嫌いで前世中病んでたようなもんだからな。
 ここの皆とも年季が違うさ。

『まぁな。そういう悪意に晒された経験が多いんだよ』

 結果的には全ての種族に注意する方がいいんだが……
 おっさん風にいえばボス猿は人間である可能性が高いんだ。

『話を纏めると、だ。国単位で考えれば、獣人国は力のあるものがてっぺん取ればいい。まぁ今王が変わってその体制を変える為に奔走してるようだけど。エルフ国は利権を独り占めしてエルフこそが世界の実権を握るべきだ。世界樹独り占めたり交易ルート操作したりしてな?人間国は他を利用したり貶めて他の種族を裏から牛耳りたいと考える国民性とでもいえばいいかね?人間に至っては他種族とかでなく人間も、というより自分以外のものは全てターゲットだろうがな。悪意の質が違う。じゃあ人間に一番注意した方がいい、となるわな』

「ええ、その通り。これ以上注意を促す必要はなさそうですね。……国王がそのような感じですから。エルフ国の王は本当にそのまま。人間国の王は……傀儡……とでもいえばいいでしょうか。仕事で数度拝見したことがありますが、王に実権がなさそうなのですよ。誰かに操られているような印象を受けました」

『ややこしい……。くっそ~!ダンジョン潜りに来ただけだぞ僕達は!あぁ……もう!!』

「……うん」『そうだよ~!も~!』

『基本我関せずを貫きたいタイプなんだが……そういう輩にとっておいしいオカズになりそうなのが僕等ってわけだからなぁ……無視できないか……』

「趣深い表現ですね。その通りかと思います」

『まぁ基本関わらずに……注意の為に情報を集めるくらいはした方がよさそうだな……』

「それでいいとおもうわ?何かあれば協力するわよ♪私もあなた達好きですもの♪」

 ひぃッ。殺傷能力のたかいウィンクだ……

『あ、ありがと……』

「助かります……ありがとうございます」

『ねー!ダンジョンはどうするの~?』

『そうだな……まさかスチュワードさんの店に来ると思わなかったし貴重な情報をもらえたが……結局どうするか……別にそこまでして潜らんでもいいんだが……別に冒険者資格はこのままでいいんだろ?』

「ええ。問題ないわ。というよりその資格は持っておく方がいいわよ。そうねぇ……」

(カランカランカラン…)

「お、お客さんですね。それでは私はこちらにて……今度はなんですか……忙しいですねぇ……」

「あ!?何だこれ!?どういう状況だよ!?」

「あら♪ガウルちゃんいいところに♪」

「げッ!キャシーオール!?」

「あなた……久しぶりに私と熱くお話したいのね♪」(ボキボキボキッ)

「違うっ!口が滑った!!キャシーな!?あははは」

『王様は何しに来たんだよ……お前暇なのか?』

「ちげぇわ!クロムの魔石の相談だろうがよ!!」

 あ。あれ相談しに来てくれたのか……。

「あ、すまん、キャシーオ……キャシーも身内だと思っちまった……大丈夫か?」

『あぁいいよ。このメンバ―とおっさんはもう筒抜けで大丈夫だ』

 ・
 ・
 ・

 その後ちょっと休憩にお酒でも飲みながらみんなと軽く雑談をした。
 王にも今の事情をはなしてくれた。
 王もむしろ〇る寸前で止まったことにびっくりしていた。

 俺でも半……キャシーと同じことを言っていた。
 似た者師弟め。

 クラマとクラムは眠くなってきたそうで2階の仮眠室で寝かせてもらっている。

「さって、じゃあそろそろ本題にもどすか。事情は呑み込めたが俺が来たのがちょうどいいって何がだ?氷魔石ないのは困んなぁ……。いやもちろん俺はお前らに無理強いするわけじゃねぇんだがな?ただ……」

『いや、わかるよ。気にすんなよ。国民全部の命かかってるレベルの話だろこれ。この国の食糧事情みてきたけどやばいぞ……』

「クロムからしたらそんなにか?俺はそういうもんだと思っちまったなぁ。まぁ冒険者してた時の方が飯美味かったな……ポートルの魚うんめぇだろ!」

『いや、ほんとに……。というかあれが普通だと思ってたからなぁ……』

「私もです。肉や魚は食べられませんでしたが野草には恵まれていたので……ちょっと……」

「いや、ここすんげぇマシだからな?流通も国1番だし王都だからな一応。ここで食事の水準一番高いくらいだぞ……」

「ええ、大陸全土を見ればまだここは端のほうですよ。内陸部などは……川もなければもうほんとに……。肉などは魔物がいるなら狩れますが野菜の方がひどいかもしれないですね」

 えぇ……。新鮮じゃなくても食うに困ってないだけでマシって話か……

『うん、だからもうわかってるよ。気にしなくていい。氷魔法は出力抑えれば水凍らせるくらいしか能力ないし攻撃にも使えないでしょ。ただの冷たい石ころだよ。だから攻撃にも使えないし王様がいいならいいよ。最悪国から回してよ』

「そうか……ありがてぇ……。こんなもんこっちの事情100%みたいなもんだから氷魔石に関しては金なんか要らねぇよ。というより対価出すわ。お前らの名前は出さねぇ。名は伏せる条件で作ってもらえるとでもいうつもりだ」

『うん、それがいい。助かる』

 あ、なんか仕事もらった。

「不謹慎な話だがお前死んじまったら世の中絶望的になりそうだな……お前のおかげで国が潤いそうなのはいいんだがそれに慣れ切った国民絶望するぞ。もう元には戻れねぇ。魔石壊れたらもう作れねぇんだもんな。だから安易になんでも手出していいっつーもんでもないさ。それで話俺に持ってきてくれって頼んだんだよ。ただ氷魔石はなぁ……」

『あーそうそれ!なんだわかってんじゃん!すぐ新技術に飛びつくやついるだろ!?僕もそれ考えて手出ししたくなかったんだよ!個人の力で文明進めても技術ともなってなかったら消えるぞ……。鑑定魔道具のようにね。だから僕知識チート反対なんだよ。絶対自分死んだら逆に大勢苦しめることになる。断言できる!自己満だよあんなの』

「いや、まぁこんなんでも王だからよ……。で、知識チートってなんだ?」

『あぁ、こっちのはなし』

 大勢巻き込んじゃダメなんだよこういうの。
 やるとしても段階踏んで文明あげてかないと世界壊れちゃうよ。

 やるにしても個人的にやるべき。
 僕は大衆に向けてそんなこともするつもり毛頭ないからね。
 大切な人以外に興味ない。嫌だ。他人なんか知らん!

『氷って確か人には作れないんだっけ?』

「あぁ、寒い地域か魔物か……あと精霊とか妖精とかか?」

 まぁ氷が寒い地域で出来ることくらいはわかるのね。
 んー、氷魔法位広げてあげてもいいのかなぁ。
 蒼氷とか無理だろうし。

「それ作んならクロムが生きてるうちに氷魔石自給できるようにならんとダメだ。きっかけにはなってもらえるかもしれんが国は民がつくるもんだ」

『その通り!話しやすい!』

 ソフィア様は好きにすれば、だろうな。

≪ふふ。わかってきたわね≫

 えぇ、もう相性いいのわかったので……。

「あぁ……無難所……妖精族に協力を取り付ける方がいいか……いや、あいつらなぁ……う~ん」

『え、妖精も何か問題あるのか?』

「いや、ちがう。すんげぇ可愛くていいやつらだ。裏表なんか全くない。一緒に暮らしてぇくらいだ。大陸の端の方行けばいるかねぇ……エルフ国の方が多そうだがまぁ少数くらいなら……。ただなぁ……」

「そうですね…」「私も大好きよ♪ただねぇ……」

『煮え切らないな?』

「何か問題でもあるのでしょうか?」

「クロムに分かりやすく言うなら……あぁ今いねぇか。種族みんなクラムちゃ

『却下だ!!!!』
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