最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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226話 - 神の愚痴②

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 ハイエルフという種族の成り立ち。
 魔法や文明が衰退した歴史について教えてもらった。
 ……本当にどうしようもない世界だ。

 ただ、きっと皆と言うわけではないんだろう。
 市民の中にはそんなことに興味の無い人の方が多いはずだ。

『ちなみに今聞いた歴史の流れだと獣人国はあまり関与してないんですか?』

≪いいえ?寧ろ戦争被害を1番多く出したのは獣人ね。彼らは他種族への興味は薄い。ただ、自分の力を示すことには1番関心が強いのよ。エルフ族との戦争で人間国の戦況が悪くなった時に、国の指示とか関係なく国境近隣の獣人が勝手に人間国に攻め込んでいたわよ。自分達の領土を増やす為だけにね≫

『自分の事以外に興味が無いって王様も言ってましたね……』

 うわ~。
 もうめちゃくちゃだ……。

≪それが逆に問題を大きくしたのね。皆種族のバランスはとっているの。簡単に言えばエルフは総合力が高い。他の種族よりも寿命が長いしね?人間は知能が高いの。魔法を一番使いこなせるものは人間に多い。獣人は魔法は苦手だけれども、力が強く全体的に見れば成長も早いわ。統率力は低いけれど、烏合の衆で戦争して1番簡単に強くなれるのは獣人なの。世界の衰退に大きく加担しているわよ≫

『今の王様が可哀そうだ……』

≪えぇ、今の獣人の王は完全に尻ぬぐいをしているわ。ただ獣人国が悪くないとは言えないのよ≫

『ですね。各々しっかり戦争を仕掛けてますもんね……』

 きっとそれは王様も把握してるんだ。
 ここまで過去の事までではないかもしれないけれど。
 獣人が好き勝手やってることは重々分かっているはず。

 なるほどね……。

 エルフ国が資材を抱え込んだ。
 そして人間国に攻め込んだ。

 それを受けて人間国は魔法を秘匿した。
 さらに教会が結束し回復魔法の存在を消した。

 そこに更に獣人国が大いに加担した……。
 被害を出したのは獣人国が1番大きいくらいだと。

 もうダメだ……
 何だこの世界……

≪まだあるわよ?≫

『え、何……。もう聞くの嫌だよ。いや聞きますけど……』

≪その時に唯一和平を願ったのが魔国。戦力も当時一番高かったの。でも当時の各々の国にとって都合が悪かったから3か国から総攻撃されたわ。その際に生き残りは島流しにあったの。今は離れ孤島に流れ着いた少数が国を興して外界との接続を切って暮らしているわ≫

 ……そうだった。
 この世界魔人もいるんだった。
 最近エルフ国と人間国と獣人国しか話しに出てこなかったから忘れてたよ……。

『なんで魔国は狙われたんですか?』

≪魔素の吸収率が高いから1人1人の力は他の種族に比べると強いの。でも種族自体は少ない。繫栄力に乏しいのよ。だから優先的に他種族からターゲットにされてしまったのよ≫

 ……。
 本当に過去の世界は最悪だ。
 今もきっと冷戦してなければ変わらんか。

『ちなみに魔国は今平和なんですか?』

≪えぇ。彼らはとても温厚だわ。同一種族内での戦争は全くないの。助け合って生きてるわ。君がヴァンパイア公爵とか魔王とか意味の分からない話をしだしたときビックリしたわ。ヴァンパイアも魔王も特に温厚よ。というか、現在ヴァンパイアは公爵ではないわ≫

『申し訳ねぇとしか言えんです……。前世の要らん知識のせいで……』

 コウモリに吸血ってスキルがあったんだよね。
 それ見た瞬間にピーンときちゃったんだよ……
 絶対ヴァンパイアいるぞって……。

≪君の場合怯えているだけで実際にいい人だったら手は出さないでしょうけどね。それくらいわかっているわ≫

『それは絶対にないです!!』

≪それに魔国は今、完全に外界との縁を経ってしまっているからね。ただし、資源が少なすぎるの。一番貧しい国ではあるわよ≫

 魔国、貧しいのか。
 僕の変な敵対心のお詫びがしたい……。
 探して何とか交易とか出来ればいいけど……

『魔国ってどこにあるの?』

≪伝えられますけれど、君の生活範囲から外れて適当に飛び回ってれば君達なら直ぐに着くわよ?必要なさそうな情報は言わない方がいいわよ≫

 まぁそれもそうだな。
 僕等速度だいぶ早いしね。

『ちなみに緊急です?飢えちゃったりしそうですか?僕体そっちのけで行った方がいいんですかね?』

≪魔人は体内に魔素を溜めこめるから飢えたりはしないのよ。今は本当に平和に過ごしているわ。また落ち着いたら探して行ってみなさいな≫

 飢えたりしなくて平和なんだったら優先順位は低めか。
 よかった。

『そうします。平和な種族なら興味ありますね。また顔出してみますね』

 ・
 ・
 ・

≪それに、エネルギーの衰退には今の人々が弱すぎる件も関わっているわ≫

『まだあるの!?』

 もう散々人々が愚かだって聞いたよ!?
 お腹いっぱいだよ!!

 いや、ソフィア様の愚痴は聞くけどさ……。
 聞いてて虚しくなってくるよ……

≪まだというより、その話の弊害よ。ダンジョンの魔石を利用をしてくれるのはエネルギーの活性化にもつながるしいいことなの。ただそれがあまりに出回ってないのは人々が弱すぎるからよ≫

『ダンジョン平均到達階層8.6でしたっけ。やばいよな……』

 8階とか僕ら通ってないけど多分魔物の平均ステータス1000行かないんじゃないかな。
 ダンジョンは冒険者ランクD以上に推奨してるんだっけ……。

 Dランクってステータス300とかだっけか。
 無理だな。うん。

 むしろB,Aランクが頑張ってるから8.6まで伸ばしてるくらいか。

≪さすがにおかしいと思わない?君はフィジカル面のステータス平均で能力値を計ってるんでしたっけ?それに合わせて表現すれば、今一般の人々の平均ステータス100程なのよ!?ありえないでしょ!?≫

 今まではそういうもんだと思っちゃってたけど。
 魔法が使えないことで皆弱くなっちゃってるんだな。

『神様的にもありえないの?本来どれくらいになるもんなんですか?』

≪ちゃんと魔法を使って普通に生活してれば一般人でも平均ステータス2000位にはなるように私はシステムの構築をしたわ。あなたの知り合いのキャシーでしたっけ?あの子は平均ステータス8000位あるでしょ。8000と100って開きすぎにも程があるでしょ。そんな構築しないわよ……≫

 2000が100!?
 やっば……。

 そういえば、僕がちょっと特訓したら1000位までは普通に上がるよな。
 すこし成長の加速はしているつもりだけれども。

 それにしても今ハイエルフさん達は皆1000近くにはなってるぞ……。
 普通トレーニング始めて数か月でそんなことにはならんよな。
 そもそも2000平均になるように作られてるってことか……。

『ソフィア様的に言えばあの世界の冒険者Aランク以下って全員まともに成長すらしてないってっこと?』

≪そうよ。なんの為にレベル補助入れてると思ってるのよ。クロム君風に言えば、一般人が2000、鍛えれば5000位にはなれる。1万以上からは補助をかなり強めに切りましたけどね。平均値5万で完全に切れるように。君の予測計算はちゃんと合っていたわ≫

『まぁ、ちゃんと見ながら計算したもん。なんで補助効いててこんなステータスなんだよって話だ。それは僕も思ったなぁ』

 100なんか初期のエステルでも一瞬で超えたよ……。
 ちゃんと普通に魔物狩れば誰でも超えるくらいの値だよなぁ。

≪えぇ。そして本来、人が育つごとにそのエネルギーを使ってちゃんと星を丈夫にするつもりだったのにねぇ。他の魔法文明はちゃんとそうなってるのよ?≫

 色んな計画が今の僕の星の人類のせいで破綻したんだね。
 ちゃんと魔法に耐えられる星の構築をする工程があるんだな。



『ちなみにソフィア様が世界見てて、人々が衰退した影響は何が1番強かったんです?』

≪影響の大きさは断トツで回復魔法ね。人は皆生きているんですもの。怪我なんてしたくないわ。魔物を極端に恐れるようになって、急激に衰退が進行したわね≫

 そうだよなぁ。
 回復がもっと潤沢にできれば攻撃魔法が弱くても物理で攻めるよ。

 怪我したら治せないんだもん……
 そりゃこんなことになるよ。

『今ではこの世界って魔物の方がかなり強いですもんね』

≪これでも私がダンジョンから出てくる魔素を封じ込んで溢れないようにしてるのよ。昔は世界中の人も魔物ももっと強かったわ。ちゃんとバランスを取ってたのよ。魔物だけが一方的に強いなんてことなかったの。それに世界中の人が普通に魔法を使えればこんなにダンジョンに魔素を押し込めて魔物を弱くする必要もないのよ≫

『ここでダンジョンの話に戻ってくるのか……』

 全ては繋がってたって事か。
 そして回復魔法の損失が1番衰退に影響していると。

 でも、一概に教会のせいだけとも言えない……
 はぁ……

≪えぇ、だからダンジョンの管理人。クロム君のエネルギーを使うだけで何とかなりそうでしょ?≫

『なるほど、僕がどうにかできるのがそこしかないってことですね』

≪違うわ。私にもどうにもできないのよ。人々の心の操作なんてできないもの。何千年もかけて手を尽したの。世界の在り方がそうならもうどうしようもならないわよ≫

 そうだよな。
 僕レベルで何とかなることなんかソフィア様が既にやってるよなぁ。

≪せめてクロム君の知り合いが生きている間はどうにかできればいいわねって意味合いでダンジョンの権利を渡す話をしたの。君はそれだけエネルギーを取得してくれているもの。特別待遇をしている訳でもないわ。だから、これは君と私の取引。君が世界を救う必要はないのよ≫

 ……じゃあやっぱり僕と僕の家族の為じゃん。
 何がビジネスだよ……。

 ん?
 僕らが生きている間はどうにかってことは……

『人間の生きる100年くらいだと問題は無かったけれど数千年単位になると危ないってことですかね?』

≪そうね、そのままだと人類の絶滅まで2千年持つかしら……。今もう完全に衰退ルートに入っているの。少なくとも人類は滅びるわね。資源を偏らせたり魔法を秘匿している”おかげ”で、今は世界全体を見渡せば冷戦状態なの。ただ、その代わり人類の多くを占める獣人、エルフ、人間は猛スピードで弱体化しているわ。クロム君が一旦エネルギー循環を担ってくれてもこのまま魔法や文明が衰退してどんどんダンジョンに魔素を溜めこむことになればそのうち地上から枯渇するわね。そして人々は魔法は使えなくなって更に衰退は進むわ≫

 ん?魔素って枯渇するの?
 地脈があるとかって……

『魔素って無限に沸き出てるんじゃないんですか?』

≪違うわよ。地脈を使って星を循環しているの。具体的に言えば魔素が循環することで私達が使えるエネルギー、神力が作られているのよ。それを人類の為に今ダンジョンの奥底に封じ込めている状態なの。だからエネルギーが循環せずに神力が足りなくなっているのよ≫

 なるほど……。
 本来循環させるべきエネルギーを人の為に止めているのか……。
 そのせいで神力が極端に足りなくなっているってことか。

≪ダンジョンから魔素を解き放っても人は魔法を使えないし魔物も倒せない。魔物だけが強くなって滅ぼされてしまう。生態系が崩れるわ。だから人は確実に滅びるの。今のままでも時間の問題ね。人々の弱体化は止まらないんだもの≫

 解き放っても魔物が強くなるから人種はどっちみち滅びると。
 だから今ダンジョンの魔物だけあんなにぶっちぎって強いんだ。

≪本来私達はこんなことしないのよ……。滅ぶならもう滅ぶしかないって見守るべき存在なの。ただ、私はどうしても捨て置けなくてね……。私の文明に協力してくれている皆にも迷惑をかけているわ……≫

 なるほどなぁ。
 ダンジョンに無理矢理魔素を押し込めていることすらソフィア様の温情なのか。
 きっともうとっくに滅びてたんだ。

 こんなに人の生活に入り込んでサポートしている神様って聞いたことないよ。
 下々のモノなんか知らないってイメージだった。

『ただ、2千年だとおばあちゃんやクラムの精霊になった後の世界は危ないですね……。それにハイエルフの子孫も……』

≪いえ、ティアマトやクラムちゃんは大丈夫よ。もし自然の成り行きで人間が滅びるなら、その時はダンジョンから魔素を解放するわ。その時君が生きていれば君がやってもいいわよ。許可出すわ。私も星自体をダメにする気はないもの。ハイエルフは今クロム君が鍛えてるんでしょ?世界の魔物が多少強くなっても大丈夫だと思うわよ?もうここまで来たら仕方ないわよ。ハイエルフを中心にまた文明の構築から始めるしかないと思うわ。それすらクロム君がいなければ成り立っていなかったの。君には本当に感謝してるわ≫

『いや、ハイエルフが伝承者とかしらなかったですしね。まぁそれは偶然です』

 僕の家族の皆やエデンの皆が大丈夫なら僕にはもう関係ないかな。

 冷たいようだけど僕は家族が暮らせればそれでいいよ。
 もし人類が絶滅しそうな時にクラムやおばあちゃんが寂しかったら友達のことを鍛えてあげたりするでしょ。

 僕がこの話を伝えておけばいいだけだな。

 ……ただ、多分獣人国は滅びるな。

『これ王様に教えてあげていい?』

≪いいわよ。君が得た情報を君がどうしようと構わないわ。ただ獣人だけが力を持つと危ないと思うわよ≫

 そうだよなぁ……。
 現状でそんなことしたら多分戦力のバランスがおかしくなる。

 王様も戦争が激しくなるって言ってたもん。
 アホな獣人が人間国に手出ししないとは言えない……。

≪それに回復魔法は特にやめた方がいいわ。教会が動くと思うの≫

 ……そうか。
 水属性の回復魔法とか教えるとやばいのか。

 教会に囲われるどころじゃなかった。
 滅ぼしにかかられるのか……。

 総合的に魔法の事伝えられるかどうかは、せめて王様が獣人国を統率できるなら、って話になるよな。

 それに関しては王様に任せよう。
 僕には考えが及ばないことだな。

≪まぁそんなところかしら。私からの歴史講義……。いえ、愚痴はおしまいね。聞いてくれてありがと。スッキリしたわ≫

 講義っつってるじゃん!
 絶対教えようとしてくれたんだよこの人……。
 ……あぁ、もう!

『率先してはやらないですよ!僕は僕の家族が大切なので!でも、ソフィア様の苦労がちょっと報われるように考えてみますよ』

≪いいのよ。クロム君は正義のヒーローしないんじゃないの?ふふ≫

『ええ!大っ嫌いですね!僕は前世で正義だとか都合よくほざくやつに散々騙されたので!!』

 世間の為だとかみんなの為だなんてくそくらえだ!
 僕は僕の家族や自分の大切な人が幸せならそれでいいんだ!

 ……でもソフィア様にも沢山感謝してるんだよ。
 ってかソフィア様への感謝なんか計り切れない程あるんだ。

 それにソフィア様は報われなさすぎだよ。
 聞いてて悲しくなった。
 僕が出来る範囲で何か……

 ソフィア様の為だからな!
 僕は他の種族の事なんか知らん!!

(なるほど。クロム君はこんなことばかりしてるから報われないのね。自分の幸せになる道は放棄してしまう。それもクロム君の幸せだと言われればそうかもしれないけれど……。自分の命が他の命に比べて軽すぎるのよ。それに私まで守る対象にするのねぇ。こんなこと言われたのはいつぶりかしら、ふふ。……そうねぇ。あ、いい事思いついたわ、えいっ)

 ・
 ・
 ・

≪話は戻るけれど、ダンジョンの件はどれくらい待ってればいいのかしら?≫

『とりあえず僕の寄生先を探したいですね。まずダンジョン最深部に向かいます』

≪具体的には?≫

『具体的に?ん、えっと……。とりあえずこの体なら家族への気持ちが揺るがないって魔物を探したいです。あ、もちろん人化はもうどうでもいいですよ。今候補として考えてるのは狼系かなぁ……』

 確か僕の記憶だと狼系ってすごく家族愛が強いはずなんだよ。
 あいつらずっと群れてるし行動見ててもそれは感じる。

≪そうね。狼類は魔物の中でも家族愛に関して言えばトップクラスよ。むしろ人間より高いわ?家族愛を優先的に寄生するなら私もおススメね≫

 おお!ソフィア様お墨付きッ!
 じゃあそれ最有力候補だな。

 あ、神様の意見は関係ないよ。
 僕もそれがいいかなって思ってたからさ。

 みんなにはとりあえずいつになるかわからないって言ったけど、一応有力候補は決めてたんだよ。
 早くダンジョンから出てきたいし。
 
 人化できる魔物が最優先だったんだけれどね。
 僕の目的としての意味がないことは神様から聞いたからさ。

 それなら狼一択だ。
 ただ、クラムが狼あんまり好きじゃないんだよねぇ。

 ちょっと聞いてみるか。
 ハチとは仲いいしな。

 ってか別にインフェルノウルフでいいかも?
 ダンジョンのインフェルノウルフで寄生のお試ししよっかなぁ。

『ボスってボスエリアから出られます?』

≪今は出ないようにプログラムしているけれど君の魂が入れば問題ないわよ。帰ったら直ぐやってあげるわ。変数の値変更するだけだもの≫

『変数……。マジでプログラムみたいですね』

≪みたいじゃなくてそうなのよ。あぁ、君少しだけ前世でプログラマーやってたわね。万能ねぇ≫

『1つの仕事が長続きしなかっただけですけどね』

≪器用貧乏なのねぇ≫

『ほっとけ!』

 それならまぁ良かったよ。
 ダンジョンで確認を終えたら魔の森に行ってヘルハウンド探そっかな?

 インフェルノウルフでいいんだけど多分かなりフィジカル面能力低下するんだよね。

 あ、久々に僕のステータス見る?
 誰に見せるんだって話だけれどね。

 ”簡易鑑定”

 -----

 ★種族:オリジンスライム
 名前:クロム 
 役職:創造神ソフィアの使徒

 ・LV118 /200:経験値 258 / 2,268
 ・HP:55,656 / 55,656
 ・MP:129,519 / 2,209,721(-200,000)
 ・力:37,842
 ・防御:42,255
 ・敏捷:92,435
 ・器用:247,932
 ・知能:351,928
 ・魅力:12,978
 ・幸運:7,280

 -----

 って感じなんだ。
 ダンジョンに入ってから結構伸びたなぁ。

 で、だ。
 体は寄生先に引っ張られる、と。
 HP、力、防御、敏捷、器用はきっと軒並み落ちるんだよなぁ。
 器用に関しては完全に体だけが関係あるわけでもないんだけどね。
 さすがに1000以下にはしたくないよなぁ……

 あ、クラムより僕の方がレベルが上がるのが早くなっている理由に僕の方が早いうちに次レベルへの経験値の必要量が止まったこともあるんだよね。

 クラムは2820必要だったかな。
 その辺も関係してるんだ。

 まぁそこは置いておいて……
 最悪選べないならまた鍛えるから気にしてないんだけどね。

 狼系なら魔の森の奥地にいって少なくとも1万付近のステータスなら選択できるよ。
 個体は少なかったけれどヘルハウンドって1体だけじゃなかったからね。

 選べるなら強い個体に寄生したいよなぁ。
 1000以下なんかまともに行動できなくなっちゃうよ……。

 ハチも双頭の狼だよね?
 ハチはめちゃくちゃエデンの人大切にしてくれてる。
 今、僕が見つけた実体がある魔物の中で一番強いのはハチなんだよなぁ。

 でも双頭はなぁ……。
 かっこいいけど僕が2人になるのはちょっと嫌だなぁ。

 ハチってまだ進化するのかな?
 ハチを鍛えて進化先教えてもらったりしようかなぁ?
 クラマにちょっとお願いするか……

≪それだけ?家族愛”だけ”でしたっけ?≫

『何が言いたいんですか……』

≪恋愛の話は?私に隠せると思ってるの?≫

 …………恥ずかしがらせようとしてるのか?

 ふっ。甘いな。
 僕は好きなことは好きって堂々と言えるタイプだぞ。

『隠す必要なんてないですね!僕はエステルが大好きなんです!まだ頭の中だけだけどエステルとちゃんと恋愛できる体を見つけるまで絶対に諦めません!僕だってこんな体してなかったらイチャイチャしたいなとか思いますよ!?絶対恋愛感情が出る体を取り戻してやるからなっ!!どうだ!これで満足ですか!?何度でも言えますよ?僕はエステルが大好きな』

「クロムさんは私が大好きなのです?イチャイチャしたいのですか?ふふ、ふふふ……」



 ピシッ


 ギギギギギギギギギg……


『……え、エステル?』

 え、なんで後ろに立ってるんだ……?
 ここソフィア様の家でしょ……?

「途中から声が聞こえたので起きてきてしまいました。お招きいただきありがとうございますソフィア様。あぁ、私はなんて幸せなんでしょうか……」

『くぅぅぅぅぅ……。図ったなソフィア様!!』

≪私を助けるだなんて数万年は早いのよ?そんなことより君の生活でしょ?君が落ち着いたらダンジョンの操作を教えてあげるからまた呼んでね?ちゃんとエステルちゃんと恋愛できるようになるまでは禁止。わかった?≫

『言われなくてもそうするよっ!!』

≪ふふふ。それでいいのよ≫

(クロム君、こっちよ)

 んあ?
 いつもの声の響き方と違う気がする……
 これに応答すればいいのか?

(なんですこれ、エステルに聞こえない感じ?)

(そうよ。みんなの誕生日祝うんじゃないの?忘れてるでしょ?)

 げっ!?もうすぐ年末!?
 忘れてた……

 いや!忘れてないよ!?
 ただ頭いっぱいいっぱいで……
 このタイミングでダンジョンINしてたらすっぽかしてたなぁ……

(ありがとソフィア様……。あぶねぇ……)

(なんで私の方が君よりその世界の日付把握してるのよ!もう来週の光の日が年末よ!エステルちゃんとクラマ君と、後ティアマトも12の月産まれよ。それを祝ってからダンジョンに入りなさいな。スライムのままの方が体に慣れてるし何かと都合良いでしょ?)

 うん、それはそうだな。
 基本僕が何か作ってあげる形式になるからね。
 これ別の魔物になってたらやばかったな……。

(ありがとソフィア様!ソフィア様の誕生日は!?)

(ないわよそんなの!ちなみにクラムちゃんとあなたは6月。とりあえず早く戻ってあげなさい?エステルちゃんが君に飛びつきたくてソワソワしてるわよ?はよ行け!)

 ないのか……。
 祝いたかったのになぁ。

 ってかそれはソフィア様のせいじゃんか…………

「…………♪」

 なんで手を広げて待っているんだエステル……。

 それにしてもクラマとおばあちゃんとエステルに何作ろうかなぁ。
 クラムと一緒になんかつくるか……。

 そういえば来週って事はそろそろクリスマスとかなのか?
 じゃあ、エデンも作ったしクリスマスもやりたいかなぁ……
 プレゼントどうしよ……

 ううううう……
 何も考えてなあああない!!!
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