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239話 - ラスボス。
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『”鑑定”……あぁ、なるほどなぁ。そうくるか……』
-----
★種族:フェンリル(幻獣種)
LV 482 / 500
・HP: 157861 / 157861
・MP:264576 / 264576
・力:182169
・防御:124828
・敏捷:218776
・器用:125081
・知能:185284
・魅力:7581
・幸運:2800
【魔法】
・氷・嵐・暗黒 ・神聖
【スキル】
・空間感知
・魔力自動回復
・物理耐性
・属性半減
・聴力強化・暗視
・鑑定・威圧・隠密
・暗殺・爪術・魔力隠蔽
・瞬動・縮地・天駆・回避
【ギフト】
・再生
・氷無効
・暗黒無効
・神聖無効
・即死無効
-----
『……つよっ!?』
AOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!
みんなには離れて見ていてと伝えてある。
何かあれば僕が攻撃を弾くつもりだ。
多分大丈夫。
じゃないとエリア内に入ってって言わないからね。
入る前にちゃんと止めてたもん。
皆はフロアの端まで移動してこちらをじっと見て居る。
きっと鑑定してるんだな。
なかなか渋い表情をしてるみたいだ。
こいつめっちゃ強いよな!?
ソフィア様が僕に勝てる魔物はダンジョンに居ないと思うって言ってたけどさ。
結構危ないと思うけどなぁ……。
だって平均ステータス15万くらいあるもん。
さすがラスボスって感じだなぁ。
僕より全然フィジカル強いよ!?
クラムのシールドでもこの攻撃力で攻撃されるとヒビが入るかもしれないレベルだ……
それに魔法も上位属性4種類カンスト。
スキル数も今までの魔物に比べてかなりの量がある。
そこも怖いところだ。
しかも縮地に天駆か……
僕このスキルを相手にするの苦手なんだよなぁ……。
ただ、このフェンリルはずっと僕の体を見つめて居て他には全く見向きもしない。
それは良かった。
他の皆に害はなさそうだね。
知能が凄い高いので僕しか敵対心を持ってないことが分かってるんだろうと思う。
いや、僕も敵対心はあんまないんだけどね。
だって、この体、僕が貰うんだから。
僕の次の体は、フェンリル…………ね。
まさか幻獣種とか出てくると思わなかったよ……。
ダンジョン外にも居るのかなぁフェンリルは。
探すの苦労しそうだなぁ。
おっと魔力の気配が……
AOOOOOOOOOOOOOO!!
ゴアアアアアアッ
『吹雪のブレス?』
ビュオオオオオオオオオッ!
「………………」
シーン……
『なんか……ごめん……』
だって、僕その攻撃無効なんだよ……。
ちょっと風がきついから飛ばされないように踏ん張ったけどさ……。
『他の攻撃してみてくれない?出来たら僕が知らない攻撃使って欲しいんだけどな?』
A、AOOOOOOOOOOOO!
『おお、暗黒の刃で周囲を包囲するのかっこいいね!強い強い!その調子!”極光壁”』
シュオオオオ……
「…………」
なかなか頭を捻った攻撃だった。
やっぱこのフェンリル知能凄く高いんだな。
ただ、う~ん。
全方位攻撃っていうのはいい案だとおもうんだけどねぇ。
素材が闇なんだよなぁ。
おしいなぁ……。
そうだ。
言葉理解できるかな?
『ごめんね?刃で切りつけるダメージはあったと思うんだけど、惜しい!僕、闇系の攻撃だと消せちゃうんだよ。あ、神聖属性なんか論外だよ?もし使えたとしても、下位互換ありそうな光もダメ。風も氷もダメね?だから、どちらかといえば物理攻撃使って欲しいかなぁ?君の方が僕よりフィジカル強いよ!ほら!頑張って?』
「…………」
・
・
・
[家族視点]
「……パパ、敵に攻撃方法教えてる」
「クロムさんはクロムさんですねぇ、ふふ♪」
『なんでパパはこうげきしないの~?』
「クロムは確か寄生する前に相手の攻撃を見たいと言っておったのじゃ。どうせ自分の体になるなら傷つける意味がないのではないかぇ?」
『そっか~!パパつぎはワンちゃんになるっていってたもんね~』
「えぇ、ではあの子にすることに決めたのですね。ふふ♪毛並みがとても美しいです♪」
・
・
・
10分後……。
ビュオオオオオオオオオッ……
『吹雪の竜巻?……うーん。”凪”』
「ワオーーーーーーーーンッ!!」
ビュオオオオオオオオオォォォオオッ……
『”凪”。こらこら』
攻撃が効かないからムキになり出したのかなぁ?
ゴリ押しは良くないよなぁ。
威力変えても根本的に効かないんだから魔力の無駄じゃん……。
『ムキになって大きい魔法使ってもダメだよ?魔法は小さく隙をついて使おっか?吹雪の量増やしても風強くしてもダメなものはダメなの。違う戦法考えよ?一緒に考えてあげるからさ?』
「……ワ、ワオォォオン!」
・
・
・
[家族視点]
「……パパ相手に力押しは1番ダメ」
「はい……。私もよく怒られるんです……。ムキになってしまう気持ちはわかりますねぇ……」
『そっかなぁ~?いろいろまほうつかう方がたのしいよ~?』
「それはそうなのじゃが……。我ならあの時点で戦意喪失するのぉ……」
・
・
・
30分後。
シュンッ
『”空間交換”』
スカッ!
「ワフッ!?」
あらら……。
せっかくの体当たりが台無しだよ。
もっとフェイントとかいれた方がいいなぁ。
転移ゲートで位置交換したんだけどそれだけで簡単に避けれちゃう。
最近自らゲートをくぐらなくてもゲートの方を動かせるほうになったんだよね。
あといくつか同時に出せるようにもなったんだ。
それを利用したただの空間位置交換だ。
だって僕の目の前に飛び込んでくることわかってるんだもん。
ゲート置いておくだけでいいんだもんなぁ。
僕よりずっと速度早いのに。
せっかく途中までは天駆してからの縮地で姿追えてなかったのになぁ。
殺気丸出しだ。
それじゃ今から行きます!っていってるようなもんじゃんか……
『ちょっとイライラしてるの?攻撃が読みやすくなっちゃうからダメだよ?君、早いんだけど、殺気と予備動作が大きすぎるかなぁ。あと絶対僕のところ狙ってくるなら見えないくらい早くても避けれちゃうんだよね?せっかくの天駆と縮地はもっと捻ってつかったほうがいいよ?クラマはもっとこう……。あ!そうだ!分身とか作るといいんじゃない?ミラージュやろうよ!光と闇を使ってさ?こうやって……』
ブオンッ。
『ほら!2体いるように見えるでしょ!?』
「ワ、ワフッ!?」
・
・
・
[家族視点]
「……空間魔法ってずるい」
「わかります。クロムさんに攻撃が当たる気がしませんもん……」
『クラムなら~、おっきいまほうでふきとばすかなぁ~?』
「そんなことができるのはクラムくらいなのじゃ……」
・
・
・
1時間後……。
トプッ……
『おお!なにそれ!闇に沈めるの!?それめっちゃかっこいいじゃん!!”瞬間転移”』
……スカッ!!
「ク~ン……」
『グッジョブッ!今の闇からの爪攻撃はいいよっ!でも闇が動いてるの見えちゃってるなぁ。それやるなら暗闇の方がおススメかな?あと、その闇ごと君が僕に消されちゃったら危ないでしょ?実はそれもできたんだ。でも惜しかったよ?どんどん行こう!落ち込まないで次々ッ!』
・
・
・
[家族視点]
「今の攻撃は中々良かったと思うんですけどねぇ?」
「……うん。……でも、パパが反則」
『クラムでもやみごとけしちゃえるよ~?』
「そんなことができるのはお主らだけ……。あぁ、我も今なら出来そうかのぉ……」
・
・
・
2時間後……。
「…………フンスッ」
『あ、あれ……?フェンリルくんどしたの……?フェンリル……くん?あ!性別見とかないとッ!!』
”鑑定”
……あ!よかった性別オスだっ!
性別ガチャしないとダメかと思ったよ。
良かった。
『ほら!立って!?他にも戦い方あるよ!君なら絶対出来る!まだまだやれるッ!いけるいける!!もっと熱くなれよっ!!』
プイッ。
あら~?
結構いい感じで成長してたと思うんだけどなぁ……
どうやってやる気を出させてあげよっかなぁ?
テクテクテク。
あれ?みんなこっち来た。
『どしたの?まだ戦い終わってないから危ないよ?』
「……これ、戦い?……パパもう可哀想」
『え!?この子すごく頭いいから色々覚えてくれそうだったんだけどなぁ。言葉も理解してる感じだったしさ。もう24時間くらい続ければもう少しいい感じになりそうな気がするんだけど……』
「お主……。丸1日これを続けるつもりじゃったのか……」
『え!?魔法覚えるのって楽しいじゃん!体貰おうと思ったからせめてものお礼に……。なぁクラム!?』
『うん~!たのしいよ~?ずっとできるもん~!!』
あと、鍛えてたら僕も楽しくなってきたんだよ。
それに、なんかこの子かわいく見えてきちゃってさ……。
「きっと頭が良すぎるから問題なんですよ……。既に心が折れてしまってます……」
え……。
心が折れた……?
なんで??
「どう頑張ってもクロムに勝ちようが微塵もないから不貞腐れてしまったんじゃろ……」
『え~。そんなことないよ……。この子すごく強いんだよ?工夫出来れば僕なんかに負けないと思うんだけどなぁ』
『ん~。パパにかつのはむりかなぁ~?』
「……なんでそう思うのか全然わからない」
「クロムさんの自分にだけすごく消極的な考え方はたまに不思議です……」
そうかなぁ……。
この子の潜在能力は僕なんかより全然ありそうなんだけどなぁ。
「ク~ン」スリスリ……
おお、もふもふ。
気持ちいい……。
あ、なんか気持ちが伝わってくる……
ひょっとして意思伝達の効果かな?
ふむふむ……。
『あ、体貰っていいの?ほんと?』
コク……。
なるほど。
この子、自分が疑似生命体ってわかってるんだな?
で、それなら僕の体になる方がいいって事か。
じゃあ遠慮なくもらおっかな。
『やったねパパ~!』
う、うん。
まぁ疑似生命体って言っても心あるっぽいからさ。
クラマがドラゴンと戦ってた時に相手も楽しんでたっぽくて気付いたんだよ。
だから出来れば体を貰い受けるときは強引にじゃなくて話し合いはしたかったんだ。
僕がこの子に寄生すると多分無条件で入れちゃうんだもん。
入る前に相談しないと、とは思ってたんだよね。
でも、思ってたんと違う……。
この子、このダンジョンのラスボスなのになぁ……。
『ラスボスがラスボスしてくれなかった……』
『あんまりつよくなかったね~?』
「ク~ン……」シュン……
「い、いえ、とても強かったのだと思いますが……。というか、ラスボスしてくれないのはクロムさんのせいですよ。疑似生命体の心を折って、更に手名付けてしまっている程なので……」
疑似生命体って心折れるんだ……
クラマの時ガンガン攻撃してきてたのになぁ……
「……攻撃すらしてない」
『え、いや、だって。僕はただのお礼に……』
「その悪気の無さに1番ダメージを食らうのじゃ……」
……。
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★種族:フェンリル(幻獣種)
LV 482 / 500
・HP: 157861 / 157861
・MP:264576 / 264576
・力:182169
・防御:124828
・敏捷:218776
・器用:125081
・知能:185284
・魅力:7581
・幸運:2800
【魔法】
・氷・嵐・暗黒 ・神聖
【スキル】
・空間感知
・魔力自動回復
・物理耐性
・属性半減
・聴力強化・暗視
・鑑定・威圧・隠密
・暗殺・爪術・魔力隠蔽
・瞬動・縮地・天駆・回避
【ギフト】
・再生
・氷無効
・暗黒無効
・神聖無効
・即死無効
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『……つよっ!?』
AOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!
みんなには離れて見ていてと伝えてある。
何かあれば僕が攻撃を弾くつもりだ。
多分大丈夫。
じゃないとエリア内に入ってって言わないからね。
入る前にちゃんと止めてたもん。
皆はフロアの端まで移動してこちらをじっと見て居る。
きっと鑑定してるんだな。
なかなか渋い表情をしてるみたいだ。
こいつめっちゃ強いよな!?
ソフィア様が僕に勝てる魔物はダンジョンに居ないと思うって言ってたけどさ。
結構危ないと思うけどなぁ……。
だって平均ステータス15万くらいあるもん。
さすがラスボスって感じだなぁ。
僕より全然フィジカル強いよ!?
クラムのシールドでもこの攻撃力で攻撃されるとヒビが入るかもしれないレベルだ……
それに魔法も上位属性4種類カンスト。
スキル数も今までの魔物に比べてかなりの量がある。
そこも怖いところだ。
しかも縮地に天駆か……
僕このスキルを相手にするの苦手なんだよなぁ……。
ただ、このフェンリルはずっと僕の体を見つめて居て他には全く見向きもしない。
それは良かった。
他の皆に害はなさそうだね。
知能が凄い高いので僕しか敵対心を持ってないことが分かってるんだろうと思う。
いや、僕も敵対心はあんまないんだけどね。
だって、この体、僕が貰うんだから。
僕の次の体は、フェンリル…………ね。
まさか幻獣種とか出てくると思わなかったよ……。
ダンジョン外にも居るのかなぁフェンリルは。
探すの苦労しそうだなぁ。
おっと魔力の気配が……
AOOOOOOOOOOOOOO!!
ゴアアアアアアッ
『吹雪のブレス?』
ビュオオオオオオオオオッ!
「………………」
シーン……
『なんか……ごめん……』
だって、僕その攻撃無効なんだよ……。
ちょっと風がきついから飛ばされないように踏ん張ったけどさ……。
『他の攻撃してみてくれない?出来たら僕が知らない攻撃使って欲しいんだけどな?』
A、AOOOOOOOOOOOO!
『おお、暗黒の刃で周囲を包囲するのかっこいいね!強い強い!その調子!”極光壁”』
シュオオオオ……
「…………」
なかなか頭を捻った攻撃だった。
やっぱこのフェンリル知能凄く高いんだな。
ただ、う~ん。
全方位攻撃っていうのはいい案だとおもうんだけどねぇ。
素材が闇なんだよなぁ。
おしいなぁ……。
そうだ。
言葉理解できるかな?
『ごめんね?刃で切りつけるダメージはあったと思うんだけど、惜しい!僕、闇系の攻撃だと消せちゃうんだよ。あ、神聖属性なんか論外だよ?もし使えたとしても、下位互換ありそうな光もダメ。風も氷もダメね?だから、どちらかといえば物理攻撃使って欲しいかなぁ?君の方が僕よりフィジカル強いよ!ほら!頑張って?』
「…………」
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「……パパ、敵に攻撃方法教えてる」
「クロムさんはクロムさんですねぇ、ふふ♪」
『なんでパパはこうげきしないの~?』
「クロムは確か寄生する前に相手の攻撃を見たいと言っておったのじゃ。どうせ自分の体になるなら傷つける意味がないのではないかぇ?」
『そっか~!パパつぎはワンちゃんになるっていってたもんね~』
「えぇ、ではあの子にすることに決めたのですね。ふふ♪毛並みがとても美しいです♪」
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10分後……。
ビュオオオオオオオオオッ……
『吹雪の竜巻?……うーん。”凪”』
「ワオーーーーーーーーンッ!!」
ビュオオオオオオオオオォォォオオッ……
『”凪”。こらこら』
攻撃が効かないからムキになり出したのかなぁ?
ゴリ押しは良くないよなぁ。
威力変えても根本的に効かないんだから魔力の無駄じゃん……。
『ムキになって大きい魔法使ってもダメだよ?魔法は小さく隙をついて使おっか?吹雪の量増やしても風強くしてもダメなものはダメなの。違う戦法考えよ?一緒に考えてあげるからさ?』
「……ワ、ワオォォオン!」
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[家族視点]
「……パパ相手に力押しは1番ダメ」
「はい……。私もよく怒られるんです……。ムキになってしまう気持ちはわかりますねぇ……」
『そっかなぁ~?いろいろまほうつかう方がたのしいよ~?』
「それはそうなのじゃが……。我ならあの時点で戦意喪失するのぉ……」
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30分後。
シュンッ
『”空間交換”』
スカッ!
「ワフッ!?」
あらら……。
せっかくの体当たりが台無しだよ。
もっとフェイントとかいれた方がいいなぁ。
転移ゲートで位置交換したんだけどそれだけで簡単に避けれちゃう。
最近自らゲートをくぐらなくてもゲートの方を動かせるほうになったんだよね。
あといくつか同時に出せるようにもなったんだ。
それを利用したただの空間位置交換だ。
だって僕の目の前に飛び込んでくることわかってるんだもん。
ゲート置いておくだけでいいんだもんなぁ。
僕よりずっと速度早いのに。
せっかく途中までは天駆してからの縮地で姿追えてなかったのになぁ。
殺気丸出しだ。
それじゃ今から行きます!っていってるようなもんじゃんか……
『ちょっとイライラしてるの?攻撃が読みやすくなっちゃうからダメだよ?君、早いんだけど、殺気と予備動作が大きすぎるかなぁ。あと絶対僕のところ狙ってくるなら見えないくらい早くても避けれちゃうんだよね?せっかくの天駆と縮地はもっと捻ってつかったほうがいいよ?クラマはもっとこう……。あ!そうだ!分身とか作るといいんじゃない?ミラージュやろうよ!光と闇を使ってさ?こうやって……』
ブオンッ。
『ほら!2体いるように見えるでしょ!?』
「ワ、ワフッ!?」
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[家族視点]
「……空間魔法ってずるい」
「わかります。クロムさんに攻撃が当たる気がしませんもん……」
『クラムなら~、おっきいまほうでふきとばすかなぁ~?』
「そんなことができるのはクラムくらいなのじゃ……」
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1時間後……。
トプッ……
『おお!なにそれ!闇に沈めるの!?それめっちゃかっこいいじゃん!!”瞬間転移”』
……スカッ!!
「ク~ン……」
『グッジョブッ!今の闇からの爪攻撃はいいよっ!でも闇が動いてるの見えちゃってるなぁ。それやるなら暗闇の方がおススメかな?あと、その闇ごと君が僕に消されちゃったら危ないでしょ?実はそれもできたんだ。でも惜しかったよ?どんどん行こう!落ち込まないで次々ッ!』
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[家族視点]
「今の攻撃は中々良かったと思うんですけどねぇ?」
「……うん。……でも、パパが反則」
『クラムでもやみごとけしちゃえるよ~?』
「そんなことができるのはお主らだけ……。あぁ、我も今なら出来そうかのぉ……」
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2時間後……。
「…………フンスッ」
『あ、あれ……?フェンリルくんどしたの……?フェンリル……くん?あ!性別見とかないとッ!!』
”鑑定”
……あ!よかった性別オスだっ!
性別ガチャしないとダメかと思ったよ。
良かった。
『ほら!立って!?他にも戦い方あるよ!君なら絶対出来る!まだまだやれるッ!いけるいける!!もっと熱くなれよっ!!』
プイッ。
あら~?
結構いい感じで成長してたと思うんだけどなぁ……
どうやってやる気を出させてあげよっかなぁ?
テクテクテク。
あれ?みんなこっち来た。
『どしたの?まだ戦い終わってないから危ないよ?』
「……これ、戦い?……パパもう可哀想」
『え!?この子すごく頭いいから色々覚えてくれそうだったんだけどなぁ。言葉も理解してる感じだったしさ。もう24時間くらい続ければもう少しいい感じになりそうな気がするんだけど……』
「お主……。丸1日これを続けるつもりじゃったのか……」
『え!?魔法覚えるのって楽しいじゃん!体貰おうと思ったからせめてものお礼に……。なぁクラム!?』
『うん~!たのしいよ~?ずっとできるもん~!!』
あと、鍛えてたら僕も楽しくなってきたんだよ。
それに、なんかこの子かわいく見えてきちゃってさ……。
「きっと頭が良すぎるから問題なんですよ……。既に心が折れてしまってます……」
え……。
心が折れた……?
なんで??
「どう頑張ってもクロムに勝ちようが微塵もないから不貞腐れてしまったんじゃろ……」
『え~。そんなことないよ……。この子すごく強いんだよ?工夫出来れば僕なんかに負けないと思うんだけどなぁ』
『ん~。パパにかつのはむりかなぁ~?』
「……なんでそう思うのか全然わからない」
「クロムさんの自分にだけすごく消極的な考え方はたまに不思議です……」
そうかなぁ……。
この子の潜在能力は僕なんかより全然ありそうなんだけどなぁ。
「ク~ン」スリスリ……
おお、もふもふ。
気持ちいい……。
あ、なんか気持ちが伝わってくる……
ひょっとして意思伝達の効果かな?
ふむふむ……。
『あ、体貰っていいの?ほんと?』
コク……。
なるほど。
この子、自分が疑似生命体ってわかってるんだな?
で、それなら僕の体になる方がいいって事か。
じゃあ遠慮なくもらおっかな。
『やったねパパ~!』
う、うん。
まぁ疑似生命体って言っても心あるっぽいからさ。
クラマがドラゴンと戦ってた時に相手も楽しんでたっぽくて気付いたんだよ。
だから出来れば体を貰い受けるときは強引にじゃなくて話し合いはしたかったんだ。
僕がこの子に寄生すると多分無条件で入れちゃうんだもん。
入る前に相談しないと、とは思ってたんだよね。
でも、思ってたんと違う……。
この子、このダンジョンのラスボスなのになぁ……。
『ラスボスがラスボスしてくれなかった……』
『あんまりつよくなかったね~?』
「ク~ン……」シュン……
「い、いえ、とても強かったのだと思いますが……。というか、ラスボスしてくれないのはクロムさんのせいですよ。疑似生命体の心を折って、更に手名付けてしまっている程なので……」
疑似生命体って心折れるんだ……
クラマの時ガンガン攻撃してきてたのになぁ……
「……攻撃すらしてない」
『え、いや、だって。僕はただのお礼に……』
「その悪気の無さに1番ダメージを食らうのじゃ……」
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ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
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