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ラバウル戦闘201空
三式十三粍の理由
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ラバウル基地の夜は、熱帯特有の粘りつくような湿気と
昼間の激しい空戦で焼け焦げた硝煙の匂いに満ちていた。
夕刻に帰投したばかりの零戦隊の機体は
整備ハンガーに押し込まれ、修理と給油の喧騒に包まれている。
黒田光正中尉は、自身の愛機――通称「黒田特機」――の傍らにしゃがみ込んでいた。
機首の十三粍機銃周りのカウルは取り外され、銃身がむき出しになっている。
昼間の激闘で、銃身は高熱を帯び、今も微かな金属の焼ける臭いを放っていた。
彼の隣で、整備隊長の斎藤上等飛行兵曹が
汗で濡れた手ぬぐいを首にかけたまま、疲れた目を細めて機銃を点検していた。
「隊長。十三粍の弾倉、残弾はまだありますが
薬莢がかなり熱を持っていますね。連続射撃はやはり機体に負担がかかる」
斎藤の声には、技術者としての誇りと
この無茶な改装機を維持する苦労が滲んでいた。
黒田は煙草に火を点け、紫煙を夜空に吐き出した。
「無理をさせているのは重々承知だ、斎藤兵曹。だが、これがなければ、我々はただの的だ」
斎藤は静かに頷いた。彼の背後では、他の整備兵たちが
機体に空いた無数の弾痕を塞ぐ作業に追われている。
機体修理のためのジュラルミン板の在庫は尽きかけ
弾薬の補給は滞り、搭乗員の疲労は極限に達していた。
ラバウルの戦いは、既に「兵器」対「兵器」ではなく、「物資の耐久戦」へと移行していた。
「隊長。十三粍の弾薬も、残り僅かになりました。次の輸送船が来なければ……」
斎藤は言葉を濁した。次の輸送船が
果たしてこのラバウルまで辿り着けるのか、誰も確信を持てないでいた。
黒田は立ち上がり、十三粍機銃が収まる機首を軽く叩いた。
「だからこそ、一発で仕留める必要がある。無駄撃ちは許されない。弾は命だ」
彼は知っていた。この十三粍機銃こそが
彼の「生還確率を上げる保険」なのだ。
七・七粍では、敵機の急降下や一撃離脱戦法に対し
確実な致命傷を与えられない。何発も撃ち込む必要があり
それはすなわち、敵の射程内に長く留まることを意味する。
彼の「堅実」とは、一回の交戦時間を極限まで短縮し
確実な成果を得て、無傷で離脱するという、究極の合理性に行き着いていた。
黒田は、斎藤に明日の弾薬補給を指示した後、暗い格納庫の隅に腰を下ろした。
疲労困憊の体でも、彼の頭の中では
十三粍機銃への「執念」が生まれた過去の訓練の日々が鮮明に蘇ってきた。
(……あれは、横須賀基地での訓練だったか……)
1942年。まだ戦局が厳しさを増す前の内地。
黒田は零戦二一型を駆り、同期や先輩たちと模擬空戦を繰り返していた。
相手は、後に零戦の好敵手となるP-38やF6Fを想定した重戦闘機の仮想訓練機だった。
「黒田、今の射撃、敵に命中しているぞ!素晴らしい!」
教官は彼の射撃の正確さを褒めた。しかし、黒田の表情は晴れなかった。
彼は、訓練を終えるたびに、機体に残された模擬弾の痕跡を執拗に調べた。
七・七粍機銃の模擬弾は、仮想敵機の厚い防弾板を貫通できず
表面に微かな傷をつけるに留まっていたのだ。
「これではダメだ」
彼は整備員に頼み、実際に使用された米軍機の残骸を調べさせた。
その結果、F4Fワイルドキャットの防弾鋼板や燃料タンクの自封処理は
零戦の七・七粍機銃弾を容易に弾き、二〇粍機銃でも致命傷を与えるには
複数の命中弾が必要であることが明らかになった。
黒田は教官に詰め寄った。
「機動性だけでは、敵は落ちません!一瞬で致命傷を与える火力が必要です!
そうでなければ、いずれ我々は確実に数を減らされます!」
当時、海軍航空隊は零戦の「神がかり的な機動性」と
「熟練パイロットの技量」に過信していた。火力の不足は
搭乗員の腕で補うものとされていた。
しかし、黒田は、兵器の優位性が拮抗した時、最後にものを言うのは
「確実な攻撃力」であり、「防御力」であると、冷静に判断していた。
彼は、零戦の機動性を損なわない範囲で、最も強力な火器
すなわち十三粍機銃を機首に搭載する計画を立てた。
それは、零戦の設計思想、すなわち「軽さ」の追求に真っ向から反する、異端の着想だった。
内地では、彼の提案は「機体バランスを崩す」
「零戦の利点を殺す」として退けられた。
しかし、ラバウルへ着任後、彼はこの地でなら自分の理論が受け入れられると確信した。
「斎藤兵曹。この十三粍機銃は、私にとって『確実な撃墜』の道具であり
『確実な生還』のための保険でもあるのです。
撃墜を確実にすることで、敵の追撃を振り切り、無駄な交戦を避けることができる」
黒田がラバウルで出会った斎藤兵曹は、彼の理論に理解を示し
物資も工具も不足する中で、不可能と言われた機体への十三粍機銃の換装を
文字通り徹夜で実現させた。この「黒田特機」は
搭乗員と整備員の「生への執念」が結実した、ラバウル基地の奇跡であった。
翌朝、ラバウルの空は再び騒がしくなった。
「敵機来襲!SBDドーントレス爆撃機を主体とした編隊!護衛はF4Uコルセア!」
今回は、急降下爆撃機SBDを中核とする攻撃隊が目標だった。
F4Uコルセアは、当時の米軍最新鋭の戦闘機であり
その高性能ぶりはラバウルの搭乗員の間でも恐れられていた。
黒田は零戦隊を率いて離陸。上空で、彼の目は冷静に戦場全体を見渡した。
爆撃機を追えば、コルセアの餌食になる。
爆撃機を叩く前に、「黒い悪魔」(コルセアの通称)を排除する。
「全機に告ぐ。攻撃目標は、F4Uコルセア!爆撃機に構うな!」
再び、黒田は従来の常識を覆す指示を出した。
部下たちは驚きつつも、隊長の指示に従い、一斉にF4Uの編隊へと突っ込んでいった。
黒田特機が、雲を突き破って現れた。
彼はコルセアの編隊の中を、まるで石を投げ込んだかのように掻き乱す。
F4Uは零戦の予想外の機動に戸惑った。
彼らは爆撃機を守ることに意識が向いており
まさか零戦隊が自分たちを最優先で狙ってくるとは想定していなかったのだ。
黒田は、コルセアの旋回半径の大きさを突いて
常に射角を確保できるポジションを維持した。
そして、一瞬の好機を逃さず、十三粍機銃を連射した。
ズドッ、ズドッ!
コルセアの主翼から火花が散り、一機が錐揉み状になって墜落していく。
十三粍の火力は、F4Uの頑丈な機体にも確実に致命傷を与えた。
「この火力が、俺の命を繋ぐ!」
黒田は胸中で叫び、次々とF4Uに一撃離脱を仕掛けた。
彼の堅実な射撃は、弾薬の無駄を極限まで省き、確実に敵の護衛機を削り取っていった。
数機のF4Uが撃墜され、護衛の編隊は連携を失い崩壊した。
護衛を失ったSBDドーントレスは、上空から零戦隊の格好の獲物となることを恐れ
目標への爆撃を諦め、混乱しながら戦場を離脱していった。
この空戦で、黒田の零戦隊は爆撃機そのものを撃墜することはなかったが
敵の護衛機を叩き潰すことによって、爆撃任務を完全に阻止した。
損害は軽微。これは、ラバウルでは前例のない「大勝利」だった。
基地に帰投した黒田を待っていたのは
興奮した整備兵と搭乗員たちだった。
「隊長!護衛機を先に叩くなんて
誰も考えつきませんでした!爆撃機が、怖気づいて逃げましたよ!」
「十三粍のおかげです!十三粍がなければ、あのコルセアは落とせなかった!」
黒田は静かにコックピットから降りた。彼にとって、これは偶然の勝利ではない。
「戦闘機掃討」という彼の理論が、「黒田特機」という装備によって
現実の戦場で通用した実証だった。
この戦術こそが、彼の心の中で、後に本土防空の切り札となる「紫電改」の
運用思想の原点となった。機体性能に優位性がある紫電改ならば
この「護衛機優先」の戦術をより徹底できる。
ラバウルの地獄で、黒田光正は、「堅実な生還」のために
「攻めるべき敵」を見極めるという、海軍航空隊の未来を変える決断を下したのだ。
彼は、十三粍機銃の薬莢を拾い上げ、その重さを確かめた。
この重さこそが、未来の戦場を生き残るための
確かな「希望の重さ」だと感じていた。
昼間の激しい空戦で焼け焦げた硝煙の匂いに満ちていた。
夕刻に帰投したばかりの零戦隊の機体は
整備ハンガーに押し込まれ、修理と給油の喧騒に包まれている。
黒田光正中尉は、自身の愛機――通称「黒田特機」――の傍らにしゃがみ込んでいた。
機首の十三粍機銃周りのカウルは取り外され、銃身がむき出しになっている。
昼間の激闘で、銃身は高熱を帯び、今も微かな金属の焼ける臭いを放っていた。
彼の隣で、整備隊長の斎藤上等飛行兵曹が
汗で濡れた手ぬぐいを首にかけたまま、疲れた目を細めて機銃を点検していた。
「隊長。十三粍の弾倉、残弾はまだありますが
薬莢がかなり熱を持っていますね。連続射撃はやはり機体に負担がかかる」
斎藤の声には、技術者としての誇りと
この無茶な改装機を維持する苦労が滲んでいた。
黒田は煙草に火を点け、紫煙を夜空に吐き出した。
「無理をさせているのは重々承知だ、斎藤兵曹。だが、これがなければ、我々はただの的だ」
斎藤は静かに頷いた。彼の背後では、他の整備兵たちが
機体に空いた無数の弾痕を塞ぐ作業に追われている。
機体修理のためのジュラルミン板の在庫は尽きかけ
弾薬の補給は滞り、搭乗員の疲労は極限に達していた。
ラバウルの戦いは、既に「兵器」対「兵器」ではなく、「物資の耐久戦」へと移行していた。
「隊長。十三粍の弾薬も、残り僅かになりました。次の輸送船が来なければ……」
斎藤は言葉を濁した。次の輸送船が
果たしてこのラバウルまで辿り着けるのか、誰も確信を持てないでいた。
黒田は立ち上がり、十三粍機銃が収まる機首を軽く叩いた。
「だからこそ、一発で仕留める必要がある。無駄撃ちは許されない。弾は命だ」
彼は知っていた。この十三粍機銃こそが
彼の「生還確率を上げる保険」なのだ。
七・七粍では、敵機の急降下や一撃離脱戦法に対し
確実な致命傷を与えられない。何発も撃ち込む必要があり
それはすなわち、敵の射程内に長く留まることを意味する。
彼の「堅実」とは、一回の交戦時間を極限まで短縮し
確実な成果を得て、無傷で離脱するという、究極の合理性に行き着いていた。
黒田は、斎藤に明日の弾薬補給を指示した後、暗い格納庫の隅に腰を下ろした。
疲労困憊の体でも、彼の頭の中では
十三粍機銃への「執念」が生まれた過去の訓練の日々が鮮明に蘇ってきた。
(……あれは、横須賀基地での訓練だったか……)
1942年。まだ戦局が厳しさを増す前の内地。
黒田は零戦二一型を駆り、同期や先輩たちと模擬空戦を繰り返していた。
相手は、後に零戦の好敵手となるP-38やF6Fを想定した重戦闘機の仮想訓練機だった。
「黒田、今の射撃、敵に命中しているぞ!素晴らしい!」
教官は彼の射撃の正確さを褒めた。しかし、黒田の表情は晴れなかった。
彼は、訓練を終えるたびに、機体に残された模擬弾の痕跡を執拗に調べた。
七・七粍機銃の模擬弾は、仮想敵機の厚い防弾板を貫通できず
表面に微かな傷をつけるに留まっていたのだ。
「これではダメだ」
彼は整備員に頼み、実際に使用された米軍機の残骸を調べさせた。
その結果、F4Fワイルドキャットの防弾鋼板や燃料タンクの自封処理は
零戦の七・七粍機銃弾を容易に弾き、二〇粍機銃でも致命傷を与えるには
複数の命中弾が必要であることが明らかになった。
黒田は教官に詰め寄った。
「機動性だけでは、敵は落ちません!一瞬で致命傷を与える火力が必要です!
そうでなければ、いずれ我々は確実に数を減らされます!」
当時、海軍航空隊は零戦の「神がかり的な機動性」と
「熟練パイロットの技量」に過信していた。火力の不足は
搭乗員の腕で補うものとされていた。
しかし、黒田は、兵器の優位性が拮抗した時、最後にものを言うのは
「確実な攻撃力」であり、「防御力」であると、冷静に判断していた。
彼は、零戦の機動性を損なわない範囲で、最も強力な火器
すなわち十三粍機銃を機首に搭載する計画を立てた。
それは、零戦の設計思想、すなわち「軽さ」の追求に真っ向から反する、異端の着想だった。
内地では、彼の提案は「機体バランスを崩す」
「零戦の利点を殺す」として退けられた。
しかし、ラバウルへ着任後、彼はこの地でなら自分の理論が受け入れられると確信した。
「斎藤兵曹。この十三粍機銃は、私にとって『確実な撃墜』の道具であり
『確実な生還』のための保険でもあるのです。
撃墜を確実にすることで、敵の追撃を振り切り、無駄な交戦を避けることができる」
黒田がラバウルで出会った斎藤兵曹は、彼の理論に理解を示し
物資も工具も不足する中で、不可能と言われた機体への十三粍機銃の換装を
文字通り徹夜で実現させた。この「黒田特機」は
搭乗員と整備員の「生への執念」が結実した、ラバウル基地の奇跡であった。
翌朝、ラバウルの空は再び騒がしくなった。
「敵機来襲!SBDドーントレス爆撃機を主体とした編隊!護衛はF4Uコルセア!」
今回は、急降下爆撃機SBDを中核とする攻撃隊が目標だった。
F4Uコルセアは、当時の米軍最新鋭の戦闘機であり
その高性能ぶりはラバウルの搭乗員の間でも恐れられていた。
黒田は零戦隊を率いて離陸。上空で、彼の目は冷静に戦場全体を見渡した。
爆撃機を追えば、コルセアの餌食になる。
爆撃機を叩く前に、「黒い悪魔」(コルセアの通称)を排除する。
「全機に告ぐ。攻撃目標は、F4Uコルセア!爆撃機に構うな!」
再び、黒田は従来の常識を覆す指示を出した。
部下たちは驚きつつも、隊長の指示に従い、一斉にF4Uの編隊へと突っ込んでいった。
黒田特機が、雲を突き破って現れた。
彼はコルセアの編隊の中を、まるで石を投げ込んだかのように掻き乱す。
F4Uは零戦の予想外の機動に戸惑った。
彼らは爆撃機を守ることに意識が向いており
まさか零戦隊が自分たちを最優先で狙ってくるとは想定していなかったのだ。
黒田は、コルセアの旋回半径の大きさを突いて
常に射角を確保できるポジションを維持した。
そして、一瞬の好機を逃さず、十三粍機銃を連射した。
ズドッ、ズドッ!
コルセアの主翼から火花が散り、一機が錐揉み状になって墜落していく。
十三粍の火力は、F4Uの頑丈な機体にも確実に致命傷を与えた。
「この火力が、俺の命を繋ぐ!」
黒田は胸中で叫び、次々とF4Uに一撃離脱を仕掛けた。
彼の堅実な射撃は、弾薬の無駄を極限まで省き、確実に敵の護衛機を削り取っていった。
数機のF4Uが撃墜され、護衛の編隊は連携を失い崩壊した。
護衛を失ったSBDドーントレスは、上空から零戦隊の格好の獲物となることを恐れ
目標への爆撃を諦め、混乱しながら戦場を離脱していった。
この空戦で、黒田の零戦隊は爆撃機そのものを撃墜することはなかったが
敵の護衛機を叩き潰すことによって、爆撃任務を完全に阻止した。
損害は軽微。これは、ラバウルでは前例のない「大勝利」だった。
基地に帰投した黒田を待っていたのは
興奮した整備兵と搭乗員たちだった。
「隊長!護衛機を先に叩くなんて
誰も考えつきませんでした!爆撃機が、怖気づいて逃げましたよ!」
「十三粍のおかげです!十三粍がなければ、あのコルセアは落とせなかった!」
黒田は静かにコックピットから降りた。彼にとって、これは偶然の勝利ではない。
「戦闘機掃討」という彼の理論が、「黒田特機」という装備によって
現実の戦場で通用した実証だった。
この戦術こそが、彼の心の中で、後に本土防空の切り札となる「紫電改」の
運用思想の原点となった。機体性能に優位性がある紫電改ならば
この「護衛機優先」の戦術をより徹底できる。
ラバウルの地獄で、黒田光正は、「堅実な生還」のために
「攻めるべき敵」を見極めるという、海軍航空隊の未来を変える決断を下したのだ。
彼は、十三粍機銃の薬莢を拾い上げ、その重さを確かめた。
この重さこそが、未来の戦場を生き残るための
確かな「希望の重さ」だと感じていた。
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