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序章
ファーストコンタクト
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2026年10月8日 黎明0340時
基地内に総員起こしの放送が鳴り響いた。
『レーダーに敵偵察機2機を捕捉。スクランブル隊は直ちに発進
これを撃墜せよ。非番の搭乗員は
乗機の動作チェックを行い、即時発進が可能な状態にせよ』
舞時は一瞬で目を覚ました。軍人としての習性が、
彼を瞬時に戦闘態勢にさせる。隣のベッドでは、榛名がまだ寝ぼけていた。
「榛名! 起きろ。起きたら機体の動作チェック頼んだ。
敵機来襲中。地上じゃ死にたくねぇ」
「ふにゃ…? Ah OK! すぐやる」
榛名も飛び起き、二人は飛行服に着替えて部屋を飛び出した。
基地全体が慌ただしく動いている。整備兵たちが走り回り
パイロットたちが格納庫に向かう。サイレンが鳴り響き、照明が赤く点滅している。
舞時と榛名は4番格納庫へ向かった。舞時の乗機が置かれている
この格納庫には、他に4機の機体があった。
どの機体も離陸に備えてエンジンに火が入れられていた。
轟音が格納庫を満たす。F100エンジンの唸り声。
航空燃料の匂い。機械油の匂い。戦場の匂いだ。
舞時の乗機は、アメリカより供与されたF-15Cイーグル。
日本で乗っていたF-15J型とほぼ変わらない。機体番号は82-0213。
製造は1982年。44年前の機体だが、整備は完璧だった。
榛名が工具を持って、昨晩仮止めしておいたボルトを締める。
彼女の手際は素早く正確だった。
「動翼大丈夫か見てくんない? パッと整備はしたけど」
舞時はコックピットに飛び乗り、ベルトを締めながら操縦桿を動かした。
エルロン、エレベーター、ラダー。全て正常に動く。
「OK。なんも不備ないぜ」
その時、再び放送が流れた。
『敵爆撃機隊接近中。高度10000に8機
護衛機が14機。全機発進。敵部隊を撃墜せよ』
舞時は榛名を見下ろした。
「だってさ。榛名、出るぞ」
「了解! 帰ってきてよ」
「だーれが死ぬかよ」
舞時はそう言ってキャノピーを閉じた。
コックピット内の計器が次々と点灯する。
レーダー、武装システム、エンジンモニター。全てグリーン。
舞時は深呼吸した。
ふーっ………
さて、行くか。
「From Alice to the control tower. Ask for permission to take off」
舞時のコールサインは「アリス」。
理由は彼自身も知らない。割り当てられただけだ。
『To Alice: Permit takeoff from runway 2. Hurry up.
After taking off, your aircraft will be codenamed Soltis 1
as the first aircraft of the Soltis squadron.』
「Roger that」
エンジンの推力で誘導路を移動し、滑走路に出る。最後に動翼チェックを行って発進準備完了。
「Alice is about to take off.」
舞時はスロットルを全開にした。
F100-PW-220エンジンが轟音を上げる。
推力23,770lbf。機体があっという間に加速し、時速500キロ近くに達する。
機首が浮き上がる。
脚を仕舞いながら後方を見ると、僚機が次々と離陸してきている。
空が明るくなり始めていた。夜明けとともに交戦か
高度を上げながら、舞時はレーダースクリーンを確認した。
敵機の光点が無数に表示されている。
『Announcement to all aircraft taking off from the control tower:
Enemy bomber squadron approaching from bearing 010,
altitude 10000. Destroy this. Don't let me touch the base.』
管制塔からの指示。方位010、高度10000メートルから敵爆撃機隊が接近中。
『Charge! Knock down the crazy Chinese military plane!』
元米空軍でF-22に乗っていたという2番機
コードネーム「ラーウェイ」がまず最初に突っ込んでいった。
アメリカ人パイロット、35歳。イラク戦争の退役軍人だ。
「Raway Fox3! Fox3!」
ラーウェイ機の下部に取り付けられていた
AIM-120 AMRAAMが4発、超音速で発射された。
白い煙を引きながら、ミサイルが敵機に向かって飛んでいく。
「All machines follow Raway. Fox3」
舞時も続いた。スロットルを全開にし、ミサイル発射ボタンを押す。
各機からミサイルが放たれ、敵機に向かっていく。
だが—
『Spreading enemy aircraft flares and chaff.
Missile guidance stop. Invalid shot.』
敵機がチャフとフレアを散布。ミサイルの誘導が停止し、全て外れた。
「It's a dogfight. Watch your back.」
ラーウェイの声。ドッグファイトだ。
舞時は舌打ちした。各機が相手の後ろを取るために旋回を始める。
空が戦闘機で溢れ返った。
(みんな敵戦闘機を落とすのに必死だが…爆撃機を落とすのが先決か。
戦闘機はJ-15。爆撃機はH-6か。あいつら、弱小傭兵部隊と見誤ったか?)
舞時は冷静に状況を判断した。戦闘機との空中戦に気を取られている間
爆撃機が基地に爆弾を落とす。それだけは避けなければならない。
舞時は機体を急上昇させ、敵編隊の上方に回り込んだ。そして、爆撃機隊に向けて急降下。
「Alice. All weapons used. Fox2. Fox2」
AIM-9サイドワインダー。近距離格闘ミサイル。
両翼から2発ずつ、計4発が発射された。
ミサイルアラートが鳴り響いたのか、H-6は急降下して増速し、退避しようとする。
だが、最大速度1050キロの鈍足ではそんなことをしても無駄だった。
放たれたサイドワインダーがH-6の2基の排気口に向かって誘導され、突き刺さった。
ほぼ同時にエンジンから黒煙が吹き出し、ガクンと機首を下げてフラフラと落ちていく。
(撃墜確認…次)
舞時はエアブレーキを展開して、ひらりと機体を翻し、次の敵機に向かった。
だが—
(しくった。ヘッドオン)
敵爆撃機がこちらに迫ってくる。正面衝突コース。
「Head on. Fox1」
舞時は機関砲のトリガーを引いた。
エアインテークの上部に取り付けられた20mm M61A1バルカン砲が火を吹く。
毎分6000発の速度で放たれた20mm弾は
H-6のコックピットに吸い込まれていき
施してある防弾ガラスを吹き飛ばして操縦士と副操縦士を肉片に変えた。
操縦手を失った機体は真っ逆さまに落ちていき、途中で機体荷重速度を超えて空中分解した。
機体の断末魔。
舞時はヘッドオンで爆撃機を撃墜し、すぐに機体の向きを変えた。
撃墜した直後が一番狙われる隙だと、航空学生時代に何度叩き込まれたことか。
案の定、後方2キロ。増速して後ろに着こうとするJ-10が2機。
(ツーマンセル…面倒だな)
舞時はF100エンジンにアフターバーナーを入れ、一気に増速した。
相手もしっかりついてくる。
「乗ったな」
舞時は操縦桿を目一杯引き上げて機首を跳ね上げるとともに
出力を最小限に引き絞ってラダーを踏み込んだ。
急減速した機体が水平方向に旋回し、その場で止まったように見える。
コブラ機動の変形。危険な機動だが、舞時にとっては慣れたものだった。
加速していたJ-10は機銃を放つも、そのまま追い越してしまう。
ガンガンという衝撃があった。2発くらったか。
抜かれる寸前、舞時は再度アフターバーナーに点火して加速を開始。状況が一転する。
「貰った。Alice Fox2. Fox2」
両翼のサイドワインダーが放たれ、至近距離の敵機に突き刺さった。
2機のJ-10が同時に爆発する。
「Alice 2 kill. Clearing out remaining enemy aircraft」
舞時は冷静に報告した。
その時、無線が叫び声で満たされた。
「Please, someone please help me!!
Please, someone please help me!!」
咄嗟にレーダーを見ると、真下、高度200メートルで敵機に追われている味方機が一機。
F/A-18Cホーネット。敵偵察機を撃墜しに出撃した正規軍の機体だ。
帰還中に敵機に捕まったらしい。
「I'm going now」
舞時はロールをして頭から真下に突っ込んだ。
強烈なGで視界が歪む。だが無視。まだ敵機は気づいていない。
(距離0.7キロ……ファイア)
エアインテークの入口に備えられた20mm機関砲の砲身が回転し
敵機に向けて弾丸が叩き込まれた。
翼や機体に着弾した徹甲焼夷弾は、主翼に穴をあけ、機体の枠組みを破壊した。
敵機は黒煙を上げて墜落していく。
「Thank you! I'll treat you to something when I get back to base!」
助けられたパイロットが感謝の声を上げた。
「That's a death flag, so stop it.」
舞時は苦笑しながらバンクして高度を取った。
来襲した敵機はほぼ撃墜したらしい。
他の傭兵機が戦闘機をほとんど落としてくれたおかげで
かなり仕事が楽だった。あとで感謝を告げておこう。
基地内に総員起こしの放送が鳴り響いた。
『レーダーに敵偵察機2機を捕捉。スクランブル隊は直ちに発進
これを撃墜せよ。非番の搭乗員は
乗機の動作チェックを行い、即時発進が可能な状態にせよ』
舞時は一瞬で目を覚ました。軍人としての習性が、
彼を瞬時に戦闘態勢にさせる。隣のベッドでは、榛名がまだ寝ぼけていた。
「榛名! 起きろ。起きたら機体の動作チェック頼んだ。
敵機来襲中。地上じゃ死にたくねぇ」
「ふにゃ…? Ah OK! すぐやる」
榛名も飛び起き、二人は飛行服に着替えて部屋を飛び出した。
基地全体が慌ただしく動いている。整備兵たちが走り回り
パイロットたちが格納庫に向かう。サイレンが鳴り響き、照明が赤く点滅している。
舞時と榛名は4番格納庫へ向かった。舞時の乗機が置かれている
この格納庫には、他に4機の機体があった。
どの機体も離陸に備えてエンジンに火が入れられていた。
轟音が格納庫を満たす。F100エンジンの唸り声。
航空燃料の匂い。機械油の匂い。戦場の匂いだ。
舞時の乗機は、アメリカより供与されたF-15Cイーグル。
日本で乗っていたF-15J型とほぼ変わらない。機体番号は82-0213。
製造は1982年。44年前の機体だが、整備は完璧だった。
榛名が工具を持って、昨晩仮止めしておいたボルトを締める。
彼女の手際は素早く正確だった。
「動翼大丈夫か見てくんない? パッと整備はしたけど」
舞時はコックピットに飛び乗り、ベルトを締めながら操縦桿を動かした。
エルロン、エレベーター、ラダー。全て正常に動く。
「OK。なんも不備ないぜ」
その時、再び放送が流れた。
『敵爆撃機隊接近中。高度10000に8機
護衛機が14機。全機発進。敵部隊を撃墜せよ』
舞時は榛名を見下ろした。
「だってさ。榛名、出るぞ」
「了解! 帰ってきてよ」
「だーれが死ぬかよ」
舞時はそう言ってキャノピーを閉じた。
コックピット内の計器が次々と点灯する。
レーダー、武装システム、エンジンモニター。全てグリーン。
舞時は深呼吸した。
ふーっ………
さて、行くか。
「From Alice to the control tower. Ask for permission to take off」
舞時のコールサインは「アリス」。
理由は彼自身も知らない。割り当てられただけだ。
『To Alice: Permit takeoff from runway 2. Hurry up.
After taking off, your aircraft will be codenamed Soltis 1
as the first aircraft of the Soltis squadron.』
「Roger that」
エンジンの推力で誘導路を移動し、滑走路に出る。最後に動翼チェックを行って発進準備完了。
「Alice is about to take off.」
舞時はスロットルを全開にした。
F100-PW-220エンジンが轟音を上げる。
推力23,770lbf。機体があっという間に加速し、時速500キロ近くに達する。
機首が浮き上がる。
脚を仕舞いながら後方を見ると、僚機が次々と離陸してきている。
空が明るくなり始めていた。夜明けとともに交戦か
高度を上げながら、舞時はレーダースクリーンを確認した。
敵機の光点が無数に表示されている。
『Announcement to all aircraft taking off from the control tower:
Enemy bomber squadron approaching from bearing 010,
altitude 10000. Destroy this. Don't let me touch the base.』
管制塔からの指示。方位010、高度10000メートルから敵爆撃機隊が接近中。
『Charge! Knock down the crazy Chinese military plane!』
元米空軍でF-22に乗っていたという2番機
コードネーム「ラーウェイ」がまず最初に突っ込んでいった。
アメリカ人パイロット、35歳。イラク戦争の退役軍人だ。
「Raway Fox3! Fox3!」
ラーウェイ機の下部に取り付けられていた
AIM-120 AMRAAMが4発、超音速で発射された。
白い煙を引きながら、ミサイルが敵機に向かって飛んでいく。
「All machines follow Raway. Fox3」
舞時も続いた。スロットルを全開にし、ミサイル発射ボタンを押す。
各機からミサイルが放たれ、敵機に向かっていく。
だが—
『Spreading enemy aircraft flares and chaff.
Missile guidance stop. Invalid shot.』
敵機がチャフとフレアを散布。ミサイルの誘導が停止し、全て外れた。
「It's a dogfight. Watch your back.」
ラーウェイの声。ドッグファイトだ。
舞時は舌打ちした。各機が相手の後ろを取るために旋回を始める。
空が戦闘機で溢れ返った。
(みんな敵戦闘機を落とすのに必死だが…爆撃機を落とすのが先決か。
戦闘機はJ-15。爆撃機はH-6か。あいつら、弱小傭兵部隊と見誤ったか?)
舞時は冷静に状況を判断した。戦闘機との空中戦に気を取られている間
爆撃機が基地に爆弾を落とす。それだけは避けなければならない。
舞時は機体を急上昇させ、敵編隊の上方に回り込んだ。そして、爆撃機隊に向けて急降下。
「Alice. All weapons used. Fox2. Fox2」
AIM-9サイドワインダー。近距離格闘ミサイル。
両翼から2発ずつ、計4発が発射された。
ミサイルアラートが鳴り響いたのか、H-6は急降下して増速し、退避しようとする。
だが、最大速度1050キロの鈍足ではそんなことをしても無駄だった。
放たれたサイドワインダーがH-6の2基の排気口に向かって誘導され、突き刺さった。
ほぼ同時にエンジンから黒煙が吹き出し、ガクンと機首を下げてフラフラと落ちていく。
(撃墜確認…次)
舞時はエアブレーキを展開して、ひらりと機体を翻し、次の敵機に向かった。
だが—
(しくった。ヘッドオン)
敵爆撃機がこちらに迫ってくる。正面衝突コース。
「Head on. Fox1」
舞時は機関砲のトリガーを引いた。
エアインテークの上部に取り付けられた20mm M61A1バルカン砲が火を吹く。
毎分6000発の速度で放たれた20mm弾は
H-6のコックピットに吸い込まれていき
施してある防弾ガラスを吹き飛ばして操縦士と副操縦士を肉片に変えた。
操縦手を失った機体は真っ逆さまに落ちていき、途中で機体荷重速度を超えて空中分解した。
機体の断末魔。
舞時はヘッドオンで爆撃機を撃墜し、すぐに機体の向きを変えた。
撃墜した直後が一番狙われる隙だと、航空学生時代に何度叩き込まれたことか。
案の定、後方2キロ。増速して後ろに着こうとするJ-10が2機。
(ツーマンセル…面倒だな)
舞時はF100エンジンにアフターバーナーを入れ、一気に増速した。
相手もしっかりついてくる。
「乗ったな」
舞時は操縦桿を目一杯引き上げて機首を跳ね上げるとともに
出力を最小限に引き絞ってラダーを踏み込んだ。
急減速した機体が水平方向に旋回し、その場で止まったように見える。
コブラ機動の変形。危険な機動だが、舞時にとっては慣れたものだった。
加速していたJ-10は機銃を放つも、そのまま追い越してしまう。
ガンガンという衝撃があった。2発くらったか。
抜かれる寸前、舞時は再度アフターバーナーに点火して加速を開始。状況が一転する。
「貰った。Alice Fox2. Fox2」
両翼のサイドワインダーが放たれ、至近距離の敵機に突き刺さった。
2機のJ-10が同時に爆発する。
「Alice 2 kill. Clearing out remaining enemy aircraft」
舞時は冷静に報告した。
その時、無線が叫び声で満たされた。
「Please, someone please help me!!
Please, someone please help me!!」
咄嗟にレーダーを見ると、真下、高度200メートルで敵機に追われている味方機が一機。
F/A-18Cホーネット。敵偵察機を撃墜しに出撃した正規軍の機体だ。
帰還中に敵機に捕まったらしい。
「I'm going now」
舞時はロールをして頭から真下に突っ込んだ。
強烈なGで視界が歪む。だが無視。まだ敵機は気づいていない。
(距離0.7キロ……ファイア)
エアインテークの入口に備えられた20mm機関砲の砲身が回転し
敵機に向けて弾丸が叩き込まれた。
翼や機体に着弾した徹甲焼夷弾は、主翼に穴をあけ、機体の枠組みを破壊した。
敵機は黒煙を上げて墜落していく。
「Thank you! I'll treat you to something when I get back to base!」
助けられたパイロットが感謝の声を上げた。
「That's a death flag, so stop it.」
舞時は苦笑しながらバンクして高度を取った。
来襲した敵機はほぼ撃墜したらしい。
他の傭兵機が戦闘機をほとんど落としてくれたおかげで
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