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横須賀工廠
第一次対潜戦闘
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1943年9月19日、午後8時(二〇〇〇時)
伊豆半島沖合南方20キロメートルの海域。
信濃の艦内は、重苦しい緊張感に包まれていた。
横須賀を出港して一日が経ち、艦隊は伊豆半島を西進中だった。
夜の闇が海面を覆い
厚い雲に遮られた月明かりはわずかな光さえもたらさない。
信濃の巨大な船体は、波を静かに切り裂きながら進んでいたが、
その静寂は偽りの平穏に過ぎなかった。
護衛艦隊を率いる第四水雷戦隊の軽巡洋艦「長良」の艦長
北村昌幸大佐は、艦橋に隣接するソナー室に立ち
鋭い視線を機器に注いでいた。額に汗が滲み、軍服の襟がわずかに乱れていた。
既に日本近海は、アメリカ海軍の潜水艦が跋扈し始めており
日本海では輸送船や軍艦が次々と魚雷の餌食となり、海底に沈む報告が絶えなかった。
もちろん太平洋側に敵潜水艦が潜んでいる可能性は高く、特に信濃のような巨大な艦は恰好の標的だった。
北村は、ソナー室の探信儀の前に立つ水兵たちを静かに見つめていた。
探信儀の音波が海中を走り、反射音を探る作業は
暗闇の中で敵の気配を捉える命がけの試みだった。
護衛艦の任務は、信濃を敵の攻撃から守り抜くこと。
北村はその重責を背負い、一瞬たりとも気を緩めることができなかった。
長良の艦橋からは、信濃の巨大なシルエットが闇に浮かぶのが見えた。
飛行甲板の広さと鈍く光る装甲は
敵にとってどれほど魅力的な獲物かを物語っていた。北村は唇を引き結び、心の中で呟いた。
「この艦を敵に渡すわけにはいかん…」
その時、ソナー室に鋭い声が響いた。
「異常音探知、方位220度!信濃左舷後方三〇〇〇メーター」
探信儀員の叫びが静寂を切り裂いた。
北村の目が瞬時に細まり、彼は反射的に身を乗り出した。
方位220度――信濃の左舷後方に当たる方向だ。ソナー員がヘッドセットを押さえ、慌てて報告を続けた。
「ボイラー音も続けて探知、浮上中の潜水艦の可能性が高い
信濃の対水上電探にも確認を!」
北村の心臓が一瞬強く鼓動した。
彼は即座に艦橋に戻り命令を下した。
「艦隊各艦に告ぐ 艦隊左舷後方に敵潜水艦を探知
之ノ字運動停止 春雨、白露は信濃の直掩に当たれ
信濃は最大戦速で離脱されたし
残りの艦は対潜戦闘 信濃に接近する敵を撃沈せよ!」
その声は長良の艦内を駆け巡り、無線を通じて護衛艦全てに伝わった。
信濃を守る鉄壁の陣形を形成していた第四水雷戦隊
――軽巡「長良」、駆逐艦「春雨」「五月雨」「白露」「時雨」
が一斉に動き出した。海面に白波が立ち、各艦の甲板で水兵たちが慌ただしく配置に就いた。
駆逐艦「五月雨」の艦長、杉原与四郎中佐は
卓越した戦術眼で知られる男だった。彼はソナーからの情報を瞬時に分析し、潜水艦の予想進路を読み取った。
「敵は信濃の左舷を狙う。進路を塞げ!」
杉原の命令が響くと、五月雨は鋭い旋回を始めた。
艦首が海を切り裂き、白い波しぶきが夜の闇に舞った。
杉原は艦橋から海面を見つめ、敵の位置を頭の中で描いた。
潜水艦は通常、獲物に気付かれないよう静かに接近し、至近距離で魚雷を放つ。
その習性を逆手に取り、五月雨は潜水艦が信濃に近づく前に進路を遮断する作戦を取った。
一方、「時雨」の艦長は爆雷の準備を急がせた。
甲板では水兵たちが重い爆雷を運び、投下装置にセットする作業に追われていた。
時雨の爆雷は、深さ50メートルで炸裂するよう調整され
潜水艦に強烈な衝撃を与える威力を持っていた。
長良は音響探知を続けながら、信濃の後方に展開し、敵の動きを監視した。
信濃の艦橋では、艦長の阿部俊雄大佐が状況を把握していた。
長良からの無線報告を受け、彼は副長の山田義雄中佐とともに海図を広げた。
「方位220度、距離3,000メートル…潜水艦 電探には感はないか」
「一瞬映りましたがその後感なし 潜航したものと」
阿部の声は冷静だったが、その目には緊張が宿っていた。
信濃は巨大な艦ゆえに機動性が低く、潜水艦の魚雷を回避するのは困難だった。
護衛艦に頼るしかない状況に、彼は内心苛立ちを覚えた。山田が提案した。
「速力を上げて距離を取りますか?」
「やむをえん 白露、春雨へ 三隻で第3戦速まで速度を上げて敵潜を引き離す」
阿部は慎重な判断を下した。信濃の機関は急造で、耐久性に不安が残っていた。
ここで無理をすれば、呉に着く前に故障するリスクがあった。
だが、魚雷を受けるわけにはいかない 彼は無線で北村に連絡を取り、状況を確認した。
「長良、敵の動きはどうだ?」
北村の返答が即座に返ってきた。
「潜水艦を確認。護衛艦で対処 信濃は現在の進路を維持されたし」
阿部は頷き、艦橋の窓から暗い海を見つめた。護衛艦の動きに全てがかかっていた。
その頃、海面下に潜んでいたアメリカ潜水艦
アーチャーフィッシュは、信濃を捕捉していた。
艦長ジョセフ・エントライト少佐は、潜望鏡越しに巨大な空母のシルエットを確認
静かに息を整えた。デイスは
日本近海での哨戒任務中、偶然にも信濃の航路に遭遇したのだ
エントライトは、この巨大な艦が日本海軍の新型空母であることを即座に理解した。
「こいつを仕留めれば、戦争の流れが変わるかもしれない…」
彼は魚雷発射管の準備を命じ、慎重に距離を詰めた。
信濃の大きさは、潜水艦にとって絶好の標的だった。
魚雷6本を一斉に発射すれば、回避はほぼ不可能だろう。
エントライトは発射の瞬間を待ち、ソナー員に敵艦の動きを監視させた。
しかし、護衛艦の動きが予想以上に迅速だった。ソナー員が慌てて報告した。
「敵駆逐艦が接近中!方位が変わりました!」
エントライトが眉をひそめた瞬間、海面が爆発した
「時雨」が投下した爆雷が炸裂し、デイスの船体を激しく揺らした
轟音とともに艦内が傾き、乗組員たちが床に叩きつけられた
爆雷の衝撃波が船体を貫き、金属が軋む音が響いた。
「深度を上げろ!回避行動を取れ!」
エニックが叫んだ。次の瞬間、さらに爆雷が近くで炸裂した。
五月雨と時雨が連携し、次々と爆雷を投下してきたのだ。
水圧が船体を押し潰し、デイスは制御を失いかけた。
艦内の照明が点滅し、わずかな漏水が始まった。
エントライトは潜望鏡を握り潰すように力を込めたが、攻撃の手を緩めない護衛艦に圧倒されていた。
「くそっ、このままじゃやられる…潜航深度を増せ!」
彼の命令で、デイスは急速に潜航し、
爆雷の届かない深さへと逃げ込んだ。魚雷を発射するチャンスを失い、信濃を仕留める計画は頓挫した。
信濃の艦橋では、爆発音が遠くから聞こえてきた。
阿部は双眼鏡を手に海面を見たが
暗闇の中で何が起きているのかは確認できなかった。無線から北村の声が届いた。
「敵潜水艦に爆雷攻撃を実施。敵は潜航して逃走した模様
撃沈は確認できませんが、信濃に被害はありません。」
その報告に、艦橋にいた全員が一瞬安堵の息をついた。阿部は小さく頷き、山田に命じた。
「護衛艦に感謝を伝えろ。そして警戒を続けさせろ。」
山田が無線室に指示を出し、信濃は再び静寂の中に進み始めた。
デイスは深海に逃げ込み、追撃を諦めたが
その夜の出来事は、呉までの航海が決して平坦ではないことを全員に刻み込んだ
海面下にはまだ見えない敵が潜んでおり、信濃の運命は護衛艦の献身と、乗組員の覚悟に委ねられていた。
伊豆半島沖合南方20キロメートルの海域。
信濃の艦内は、重苦しい緊張感に包まれていた。
横須賀を出港して一日が経ち、艦隊は伊豆半島を西進中だった。
夜の闇が海面を覆い
厚い雲に遮られた月明かりはわずかな光さえもたらさない。
信濃の巨大な船体は、波を静かに切り裂きながら進んでいたが、
その静寂は偽りの平穏に過ぎなかった。
護衛艦隊を率いる第四水雷戦隊の軽巡洋艦「長良」の艦長
北村昌幸大佐は、艦橋に隣接するソナー室に立ち
鋭い視線を機器に注いでいた。額に汗が滲み、軍服の襟がわずかに乱れていた。
既に日本近海は、アメリカ海軍の潜水艦が跋扈し始めており
日本海では輸送船や軍艦が次々と魚雷の餌食となり、海底に沈む報告が絶えなかった。
もちろん太平洋側に敵潜水艦が潜んでいる可能性は高く、特に信濃のような巨大な艦は恰好の標的だった。
北村は、ソナー室の探信儀の前に立つ水兵たちを静かに見つめていた。
探信儀の音波が海中を走り、反射音を探る作業は
暗闇の中で敵の気配を捉える命がけの試みだった。
護衛艦の任務は、信濃を敵の攻撃から守り抜くこと。
北村はその重責を背負い、一瞬たりとも気を緩めることができなかった。
長良の艦橋からは、信濃の巨大なシルエットが闇に浮かぶのが見えた。
飛行甲板の広さと鈍く光る装甲は
敵にとってどれほど魅力的な獲物かを物語っていた。北村は唇を引き結び、心の中で呟いた。
「この艦を敵に渡すわけにはいかん…」
その時、ソナー室に鋭い声が響いた。
「異常音探知、方位220度!信濃左舷後方三〇〇〇メーター」
探信儀員の叫びが静寂を切り裂いた。
北村の目が瞬時に細まり、彼は反射的に身を乗り出した。
方位220度――信濃の左舷後方に当たる方向だ。ソナー員がヘッドセットを押さえ、慌てて報告を続けた。
「ボイラー音も続けて探知、浮上中の潜水艦の可能性が高い
信濃の対水上電探にも確認を!」
北村の心臓が一瞬強く鼓動した。
彼は即座に艦橋に戻り命令を下した。
「艦隊各艦に告ぐ 艦隊左舷後方に敵潜水艦を探知
之ノ字運動停止 春雨、白露は信濃の直掩に当たれ
信濃は最大戦速で離脱されたし
残りの艦は対潜戦闘 信濃に接近する敵を撃沈せよ!」
その声は長良の艦内を駆け巡り、無線を通じて護衛艦全てに伝わった。
信濃を守る鉄壁の陣形を形成していた第四水雷戦隊
――軽巡「長良」、駆逐艦「春雨」「五月雨」「白露」「時雨」
が一斉に動き出した。海面に白波が立ち、各艦の甲板で水兵たちが慌ただしく配置に就いた。
駆逐艦「五月雨」の艦長、杉原与四郎中佐は
卓越した戦術眼で知られる男だった。彼はソナーからの情報を瞬時に分析し、潜水艦の予想進路を読み取った。
「敵は信濃の左舷を狙う。進路を塞げ!」
杉原の命令が響くと、五月雨は鋭い旋回を始めた。
艦首が海を切り裂き、白い波しぶきが夜の闇に舞った。
杉原は艦橋から海面を見つめ、敵の位置を頭の中で描いた。
潜水艦は通常、獲物に気付かれないよう静かに接近し、至近距離で魚雷を放つ。
その習性を逆手に取り、五月雨は潜水艦が信濃に近づく前に進路を遮断する作戦を取った。
一方、「時雨」の艦長は爆雷の準備を急がせた。
甲板では水兵たちが重い爆雷を運び、投下装置にセットする作業に追われていた。
時雨の爆雷は、深さ50メートルで炸裂するよう調整され
潜水艦に強烈な衝撃を与える威力を持っていた。
長良は音響探知を続けながら、信濃の後方に展開し、敵の動きを監視した。
信濃の艦橋では、艦長の阿部俊雄大佐が状況を把握していた。
長良からの無線報告を受け、彼は副長の山田義雄中佐とともに海図を広げた。
「方位220度、距離3,000メートル…潜水艦 電探には感はないか」
「一瞬映りましたがその後感なし 潜航したものと」
阿部の声は冷静だったが、その目には緊張が宿っていた。
信濃は巨大な艦ゆえに機動性が低く、潜水艦の魚雷を回避するのは困難だった。
護衛艦に頼るしかない状況に、彼は内心苛立ちを覚えた。山田が提案した。
「速力を上げて距離を取りますか?」
「やむをえん 白露、春雨へ 三隻で第3戦速まで速度を上げて敵潜を引き離す」
阿部は慎重な判断を下した。信濃の機関は急造で、耐久性に不安が残っていた。
ここで無理をすれば、呉に着く前に故障するリスクがあった。
だが、魚雷を受けるわけにはいかない 彼は無線で北村に連絡を取り、状況を確認した。
「長良、敵の動きはどうだ?」
北村の返答が即座に返ってきた。
「潜水艦を確認。護衛艦で対処 信濃は現在の進路を維持されたし」
阿部は頷き、艦橋の窓から暗い海を見つめた。護衛艦の動きに全てがかかっていた。
その頃、海面下に潜んでいたアメリカ潜水艦
アーチャーフィッシュは、信濃を捕捉していた。
艦長ジョセフ・エントライト少佐は、潜望鏡越しに巨大な空母のシルエットを確認
静かに息を整えた。デイスは
日本近海での哨戒任務中、偶然にも信濃の航路に遭遇したのだ
エントライトは、この巨大な艦が日本海軍の新型空母であることを即座に理解した。
「こいつを仕留めれば、戦争の流れが変わるかもしれない…」
彼は魚雷発射管の準備を命じ、慎重に距離を詰めた。
信濃の大きさは、潜水艦にとって絶好の標的だった。
魚雷6本を一斉に発射すれば、回避はほぼ不可能だろう。
エントライトは発射の瞬間を待ち、ソナー員に敵艦の動きを監視させた。
しかし、護衛艦の動きが予想以上に迅速だった。ソナー員が慌てて報告した。
「敵駆逐艦が接近中!方位が変わりました!」
エントライトが眉をひそめた瞬間、海面が爆発した
「時雨」が投下した爆雷が炸裂し、デイスの船体を激しく揺らした
轟音とともに艦内が傾き、乗組員たちが床に叩きつけられた
爆雷の衝撃波が船体を貫き、金属が軋む音が響いた。
「深度を上げろ!回避行動を取れ!」
エニックが叫んだ。次の瞬間、さらに爆雷が近くで炸裂した。
五月雨と時雨が連携し、次々と爆雷を投下してきたのだ。
水圧が船体を押し潰し、デイスは制御を失いかけた。
艦内の照明が点滅し、わずかな漏水が始まった。
エントライトは潜望鏡を握り潰すように力を込めたが、攻撃の手を緩めない護衛艦に圧倒されていた。
「くそっ、このままじゃやられる…潜航深度を増せ!」
彼の命令で、デイスは急速に潜航し、
爆雷の届かない深さへと逃げ込んだ。魚雷を発射するチャンスを失い、信濃を仕留める計画は頓挫した。
信濃の艦橋では、爆発音が遠くから聞こえてきた。
阿部は双眼鏡を手に海面を見たが
暗闇の中で何が起きているのかは確認できなかった。無線から北村の声が届いた。
「敵潜水艦に爆雷攻撃を実施。敵は潜航して逃走した模様
撃沈は確認できませんが、信濃に被害はありません。」
その報告に、艦橋にいた全員が一瞬安堵の息をついた。阿部は小さく頷き、山田に命じた。
「護衛艦に感謝を伝えろ。そして警戒を続けさせろ。」
山田が無線室に指示を出し、信濃は再び静寂の中に進み始めた。
デイスは深海に逃げ込み、追撃を諦めたが
その夜の出来事は、呉までの航海が決して平坦ではないことを全員に刻み込んだ
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