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横須賀工廠
第二次対潜戦闘
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1943年9月20日、午前2時(〇二〇〇時)
紀伊半島沖合南方30キロメートルの海域
信濃の艦内は、前夜の潜水艦との遭遇からわずか6時間しか経っていないにもかかわらず
再び緊迫した空気に包まれていた
伊豆半島沖での戦闘でアメリカ潜水艦
デイスを深海に追い払ったばかりだったが
第四水雷戦隊の乗組員たちは休息を取る間もなく警戒を続けていた。
夜の闇はさらに深まり、海面は静かながらも不穏な波紋を広げていた。
信濃の巨大な船体は、23ノットの速力を維持しながら呉へ向けて進んでいたが
その存在感は敵の執念を再び引き寄せていた。
軽巡洋艦「長良」の艦長、北村昌幸大佐は
艦橋で目をこすりながら海図を見つめていた。先ほどの戦闘で神経をすり減らし
仮眠を取る時間もほとんどなかったが、彼の責任感は疲労を凌駕していた。
ソナー室では、探信儀員がヘッドセットを耳に押し当て、
海中の微細な音を聞き逃すまいと集中していた。
北村は無線で各護衛艦に状況を確認し
信濃の周囲を固める陣形が崩れていないことを確かめた。
長良、五月雨、時雨、春雨、白露――それぞれの艦が鉄壁の守りを形成していたが
アメリカ潜水艦の執拗さは侮れない。北村は内心で呟いた。
「一度逃がした敵が、再び現れたら…今度こそ仕留める。」
その予感は的中した。ソナー室から、鋭い声が響いた。
「異常音、方位180度!距離、約2,500メートル!」
北村の目が瞬時に覚醒し、彼はソナー室に駆け寄った。
方位180度――信濃の右舷側30度だ。ソナー員が慌てて報告を続けた。
「モーター音探知、潜水艦の機関部音 急速に接近中 敵潜です」
北村の胸に冷たい決意が宿った
デイスが再び現れたのか
別の潜水艦か。いずれにせよ
信濃を再び危機に晒す敵を許すわけにはいかなかった。彼は艦橋に戻り、拡声器を手に取った。
「全艦、対潜戦闘準備!敵潜水艦が後方から接近中だ。今度こそ撃沈しろ!」
命令が無線を通じて護衛艦に伝わり、各艦が一斉に動き出した。
海面に白波を立てて駆逐艦たちが増速し 甲板の水兵たちが戦闘態勢に入った。
駆逐艦「五月雨」の艦長、杉原与四郎中佐は
前夜の戦闘で培った経験を活かし、即座に対応策を立てた。
「敵は後方から追尾してくる
信濃の真横から狙う気だ。白露と五月雨で前に出るぞ!」
杉原の命令で、五月雨と白露が最大戦速35ノットを
発揮して信濃を追い越して敵潜の頭上を通過する
長良は信濃の後方をカバーしつつ、ソナーで敵の位置を追跡した
春雨と白露は信濃の側面を守り、敵が迂回してくる可能性に備えた。
護衛艦の連携は、前夜の戦闘でさらに洗練され、今回は敵を逃がさない決意に満ちていた。
信濃の艦橋では、艦長の阿部俊雄大佐が無線からの報告を受けていた。
副長の山田義雄中佐が海図に方位を記入し、緊迫した声で状況を伝えた。
「敵潜水艦が右舷三十度から接近中。距離2,500メートル、急速に縮まっています。」
阿部の顔に深い皺が刻まれた。信濃の機動性では
潜水艦の魚雷を回避するのは困難だ。
前夜の戦闘で護衛艦が敵を追い払ったとはいえ、再び現れた敵の執念に彼は苛立ちを隠せなかった。
「四水戦に全てを委ねる。速力を維持しつつ、針路を微調整
雷跡見張りを厳とせよ!
雷跡発見次第最大戦速まで増速 魚雷を避ける 舵は直進で固定せよ」
阿部の指示で、信濃はそのままの速度でその巨体を水面に滑らせる
機関室では機関長の佐藤健次少佐が、タービンの出力を監視していた。
「全速を維持しろ!故障は許さん!」
佐藤の声が機関室に響き、乗組員たちが圧力計とにらめっこを続けた。
海面下では、アメリカ潜水艦スキャンプがデイスが
仕留め損ねた信濃を追っていた 米海軍潜水艦はウルフパックと呼ばれる戦術で連絡を密とし
見つけた獲物は逃さないという戦術をとっていた
艦長ワルター・G・エバート少佐は、デイスの屈辱を晴らすべく
執念を燃やしていた。爆雷攻撃で深海に逃げ込んだ後 エントライト少佐は信濃の航路を予測し
このスキャンプに打電 そのスキャンプは紀伊半島沖で待ち構えていた
潜望鏡越しに信濃の巨大な船体を確認したエバートは、静かに命令を下した。
「魚雷発射管に注水しろ
デイスの逃した獲物 絶対に仕留める。」
スキャンプは信濃の影を正面に見ながら潜航し距離を詰めた
魚雷6本を一斉に発射すれば、この巨大な空母を仕留められる可能性は高い。
彼はソナー員に護衛艦の動きを監視させ、慎重にタイミングを見計らった
しかし、護衛艦の反応が再び迅速だった。潜望鏡員が慌てて叫んだ。
「敵駆逐艦が左舷から接近中 突っ込んできます!」
エバートの表情が硬直した。
「Oh my god‼︎」
その瞬間、海面が爆発した。五月雨が投下した爆雷が
至近距離で炸裂した。轟音が艦内を揺らし
衝撃波が船体を直撃した。続いて白露が爆雷を投下し
連続する爆発が海中を震撼させた。スキャンプの艦内は混乱に陥った
爆雷の衝撃で操縦室の計器が飛び、乗組員たちが床に叩きつけられた
照明が点滅し、電線がショートして火花が散った。エバートは艦が傾くのを感じ、叫んだ。
「潜航しろ!回避行動を取れ!」
しかし、爆雷の連鎖は止まらなかった白露と五月雨
時雨、春雨が交互に投下を続け、爆発の衝撃波がスキャンプを包み込んだ
艦内の空気が圧縮され、乗組員たちの耳が鳴った
機関室では、漏水が一気に増え、パイプが破裂して高温の蒸気が噴出した。水兵の一人が叫んだ。
「機関室が浸水!制御不能です!」
エニックは潜望鏡を握り潰すように力を込めたが
次の爆雷が艦の側面を直撃した。金属が軋む音が響き
外殻に亀裂が入った。水圧が亀裂を押し広げ
海水が艦内に流れ込み始めた。艦は急速に傾き、深度を維持できなくなった。
そして、決定的な一撃が訪れた。最期に長良が投下した爆雷が、
スキャンプの真上で炸裂した。強烈な衝撃波が船体を貫き最初にセイルが圧壊し
そこから連鎖的に外殻が耐えきれずに圧壊した
艦内の隔壁が次々と崩れ、海水が一気に押し寄せた。
エバートは最後の瞬間、操縦席にしがみつきながら呟いた。
「くそっ…化け物め…」
その言葉は途中で途切れ、
スキャンプは轟音とともに海底へと沈んだ
艦内の空気が泡となって海面に浮かび上がり、油と破片が水面に広がった。
信濃の艦橋では、爆発音が連続して聞こえてきた。
阿部は双眼鏡で海面を見たが、暗闇の中で詳細は分からなかった。やがて、無田が届く
「敵潜水艦に爆雷攻撃を実施。
油と破片が浮上、撃沈を確認しました」
その報告に、艦橋にいた全員が安堵の息をついた。阿部は小さく頷き、山田に命じた。
「四水戦に感謝を伝える そして警戒を続けさせろ。」
山田が無線室に指示を出し
信濃は静寂の中に進み始めた。艦内の乗組員たちは
敵を撃沈した安堵と、続く航海への緊張が入り混じった表情を見せた。
長良の甲板では、北村が長良の艦橋から海を見つめていた。
「これで一息つける…だが、まだ油断はできん。」
彼の言葉に、副官が頷いた。
時雨と五月雨の艦長たちも、無線で互いの健闘を称えた。
海面に浮かぶ油と破片が、爆雷によって粉々になった敵潜水艦の最期を物語っていた。
信濃の航海は、四水戦の献身によって守られ、呉への道を進み続けた。
紀伊半島沖合南方30キロメートルの海域
信濃の艦内は、前夜の潜水艦との遭遇からわずか6時間しか経っていないにもかかわらず
再び緊迫した空気に包まれていた
伊豆半島沖での戦闘でアメリカ潜水艦
デイスを深海に追い払ったばかりだったが
第四水雷戦隊の乗組員たちは休息を取る間もなく警戒を続けていた。
夜の闇はさらに深まり、海面は静かながらも不穏な波紋を広げていた。
信濃の巨大な船体は、23ノットの速力を維持しながら呉へ向けて進んでいたが
その存在感は敵の執念を再び引き寄せていた。
軽巡洋艦「長良」の艦長、北村昌幸大佐は
艦橋で目をこすりながら海図を見つめていた。先ほどの戦闘で神経をすり減らし
仮眠を取る時間もほとんどなかったが、彼の責任感は疲労を凌駕していた。
ソナー室では、探信儀員がヘッドセットを耳に押し当て、
海中の微細な音を聞き逃すまいと集中していた。
北村は無線で各護衛艦に状況を確認し
信濃の周囲を固める陣形が崩れていないことを確かめた。
長良、五月雨、時雨、春雨、白露――それぞれの艦が鉄壁の守りを形成していたが
アメリカ潜水艦の執拗さは侮れない。北村は内心で呟いた。
「一度逃がした敵が、再び現れたら…今度こそ仕留める。」
その予感は的中した。ソナー室から、鋭い声が響いた。
「異常音、方位180度!距離、約2,500メートル!」
北村の目が瞬時に覚醒し、彼はソナー室に駆け寄った。
方位180度――信濃の右舷側30度だ。ソナー員が慌てて報告を続けた。
「モーター音探知、潜水艦の機関部音 急速に接近中 敵潜です」
北村の胸に冷たい決意が宿った
デイスが再び現れたのか
別の潜水艦か。いずれにせよ
信濃を再び危機に晒す敵を許すわけにはいかなかった。彼は艦橋に戻り、拡声器を手に取った。
「全艦、対潜戦闘準備!敵潜水艦が後方から接近中だ。今度こそ撃沈しろ!」
命令が無線を通じて護衛艦に伝わり、各艦が一斉に動き出した。
海面に白波を立てて駆逐艦たちが増速し 甲板の水兵たちが戦闘態勢に入った。
駆逐艦「五月雨」の艦長、杉原与四郎中佐は
前夜の戦闘で培った経験を活かし、即座に対応策を立てた。
「敵は後方から追尾してくる
信濃の真横から狙う気だ。白露と五月雨で前に出るぞ!」
杉原の命令で、五月雨と白露が最大戦速35ノットを
発揮して信濃を追い越して敵潜の頭上を通過する
長良は信濃の後方をカバーしつつ、ソナーで敵の位置を追跡した
春雨と白露は信濃の側面を守り、敵が迂回してくる可能性に備えた。
護衛艦の連携は、前夜の戦闘でさらに洗練され、今回は敵を逃がさない決意に満ちていた。
信濃の艦橋では、艦長の阿部俊雄大佐が無線からの報告を受けていた。
副長の山田義雄中佐が海図に方位を記入し、緊迫した声で状況を伝えた。
「敵潜水艦が右舷三十度から接近中。距離2,500メートル、急速に縮まっています。」
阿部の顔に深い皺が刻まれた。信濃の機動性では
潜水艦の魚雷を回避するのは困難だ。
前夜の戦闘で護衛艦が敵を追い払ったとはいえ、再び現れた敵の執念に彼は苛立ちを隠せなかった。
「四水戦に全てを委ねる。速力を維持しつつ、針路を微調整
雷跡見張りを厳とせよ!
雷跡発見次第最大戦速まで増速 魚雷を避ける 舵は直進で固定せよ」
阿部の指示で、信濃はそのままの速度でその巨体を水面に滑らせる
機関室では機関長の佐藤健次少佐が、タービンの出力を監視していた。
「全速を維持しろ!故障は許さん!」
佐藤の声が機関室に響き、乗組員たちが圧力計とにらめっこを続けた。
海面下では、アメリカ潜水艦スキャンプがデイスが
仕留め損ねた信濃を追っていた 米海軍潜水艦はウルフパックと呼ばれる戦術で連絡を密とし
見つけた獲物は逃さないという戦術をとっていた
艦長ワルター・G・エバート少佐は、デイスの屈辱を晴らすべく
執念を燃やしていた。爆雷攻撃で深海に逃げ込んだ後 エントライト少佐は信濃の航路を予測し
このスキャンプに打電 そのスキャンプは紀伊半島沖で待ち構えていた
潜望鏡越しに信濃の巨大な船体を確認したエバートは、静かに命令を下した。
「魚雷発射管に注水しろ
デイスの逃した獲物 絶対に仕留める。」
スキャンプは信濃の影を正面に見ながら潜航し距離を詰めた
魚雷6本を一斉に発射すれば、この巨大な空母を仕留められる可能性は高い。
彼はソナー員に護衛艦の動きを監視させ、慎重にタイミングを見計らった
しかし、護衛艦の反応が再び迅速だった。潜望鏡員が慌てて叫んだ。
「敵駆逐艦が左舷から接近中 突っ込んできます!」
エバートの表情が硬直した。
「Oh my god‼︎」
その瞬間、海面が爆発した。五月雨が投下した爆雷が
至近距離で炸裂した。轟音が艦内を揺らし
衝撃波が船体を直撃した。続いて白露が爆雷を投下し
連続する爆発が海中を震撼させた。スキャンプの艦内は混乱に陥った
爆雷の衝撃で操縦室の計器が飛び、乗組員たちが床に叩きつけられた
照明が点滅し、電線がショートして火花が散った。エバートは艦が傾くのを感じ、叫んだ。
「潜航しろ!回避行動を取れ!」
しかし、爆雷の連鎖は止まらなかった白露と五月雨
時雨、春雨が交互に投下を続け、爆発の衝撃波がスキャンプを包み込んだ
艦内の空気が圧縮され、乗組員たちの耳が鳴った
機関室では、漏水が一気に増え、パイプが破裂して高温の蒸気が噴出した。水兵の一人が叫んだ。
「機関室が浸水!制御不能です!」
エニックは潜望鏡を握り潰すように力を込めたが
次の爆雷が艦の側面を直撃した。金属が軋む音が響き
外殻に亀裂が入った。水圧が亀裂を押し広げ
海水が艦内に流れ込み始めた。艦は急速に傾き、深度を維持できなくなった。
そして、決定的な一撃が訪れた。最期に長良が投下した爆雷が、
スキャンプの真上で炸裂した。強烈な衝撃波が船体を貫き最初にセイルが圧壊し
そこから連鎖的に外殻が耐えきれずに圧壊した
艦内の隔壁が次々と崩れ、海水が一気に押し寄せた。
エバートは最後の瞬間、操縦席にしがみつきながら呟いた。
「くそっ…化け物め…」
その言葉は途中で途切れ、
スキャンプは轟音とともに海底へと沈んだ
艦内の空気が泡となって海面に浮かび上がり、油と破片が水面に広がった。
信濃の艦橋では、爆発音が連続して聞こえてきた。
阿部は双眼鏡で海面を見たが、暗闇の中で詳細は分からなかった。やがて、無田が届く
「敵潜水艦に爆雷攻撃を実施。
油と破片が浮上、撃沈を確認しました」
その報告に、艦橋にいた全員が安堵の息をついた。阿部は小さく頷き、山田に命じた。
「四水戦に感謝を伝える そして警戒を続けさせろ。」
山田が無線室に指示を出し
信濃は静寂の中に進み始めた。艦内の乗組員たちは
敵を撃沈した安堵と、続く航海への緊張が入り混じった表情を見せた。
長良の甲板では、北村が長良の艦橋から海を見つめていた。
「これで一息つける…だが、まだ油断はできん。」
彼の言葉に、副官が頷いた。
時雨と五月雨の艦長たちも、無線で互いの健闘を称えた。
海面に浮かぶ油と破片が、爆雷によって粉々になった敵潜水艦の最期を物語っていた。
信濃の航海は、四水戦の献身によって守られ、呉への道を進み続けた。
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