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チューク沖海戦
宙焦がせ
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1944年3月9日、午後1時30分
海戦は、第一次攻撃で米軍の空母4隻を事実上無力化した日本艦隊が優勢を維持していたが
米軍の反撃で前衛部隊が一定の損害を被り、戦局は緊迫していた
信濃の艦橋では、阿部俊雄大佐が副長の山田義雄中佐に命じた。
「敵の残存空母を叩く。第二次攻撃隊を発進用意急げ」
第一次攻撃から帰還した艦載機を補充し
信濃、大和、武蔵を中心とする前衛部隊と
本隊甲部隊(翔鶴、瑞鶴、大鳳)、乙部隊(隼鷹、飛鷹、龍鳳)は
第二次攻撃の準備を急いだ。連合艦隊司令部が座乗する武蔵では、司令官が無線で全艦に訓示した。
「敵機動部隊を殲滅する。この攻撃で戦局を決するのだ
皇国ノ荒廃此ノ一戦ニ在リ 各員一層奮励努力セヨ」
第二次攻撃隊は
彗星一二型甲40機(第一次攻撃から帰還の37機に信濃の予備機3機を追加)
天山一二型34機(帰還の31機に瑞鶴の予備機3機を追加)
零戦42機、零式艦上爆撃機34機の合計150機で編成された
信濃の飛行甲板では、戦闘機隊隊長 藤田健太郎少佐が攻撃隊の指揮を執り、搭乗員たちに叫んだ。
「敵空母を全滅させる!トラックの仇を討つぞ!」
信濃から彗星一二型甲10機と零戦10機が発進し
翔鶴、瑞鶴、大鳳から天山一二型と彗星一二型甲が
瑞鳳、隼鷹、飛鷹、龍鳳から零戦と零式爆戦が次々と甲板を蹴った
150機の編隊は高度5,000メートルで整列し、敵機動部隊へ向けて突進した。
同時刻、トラック基地の第七五三航空隊も出撃準備を完了
基地航空隊は一式陸上攻撃機12機、天山一二型9機
零戦18機、彗星一一型12機の計51機を編成し、午後1時40分に離陸した
基地航空隊の指揮官が無線で指示を出した。
「艦載機部隊と連携し、敵空母を叩く。トラック航空隊の誇りを示せ!」
両編隊は、トラック沖の米軍残存艦隊
――正規空母ホーネットII、軽空母ベロー・ウッド、バターン
モントレー、カボット、カウペンス、ラングレー、プリンストンを目指した。
午後2時10分、日本艦隊の第二次攻撃隊と基地航空隊が米艦隊の迎撃圏に接近した
米軍の第58任務部隊は、第一次攻撃の壊滅的被害から辛うじて再編成を進めていた
エセックスのレーダーが日本機の接近を探知し、レーダー員が叫んだ。
「敵機多数!方位250度、距離100キロ!」
しかし、第一次攻撃で航空戦力が大きく削がれていたため
迎撃機の準備は不十分だった。エセックスとプリンストン
軽空母群から急遽F6Fヘルキャット80機が発進したが
第一次攻撃時の迎撃失敗を教訓に、米軍は迎撃地点を戦略的に配置していた
ミッチャー中将はホーネットIIの艦橋で命じた。
「ヘルキャットを待ち伏せに配置しろ!敵攻撃隊を叩き落とす!」
午後2時20分、日本攻撃隊が米艦隊上空に突入した瞬間
ヘルキャット80機が待ち伏せていた
艦載機部隊の零戦42機がヘルキャットと交戦を開始したが、数の不利が明らかだった
藤田の零戦がヘルキャットを背後から捉え、20ミリ機関砲で1機を撃墜したが
ヘルキャットの反撃で零戦11機が炎を上げて墜落
零式爆戦3機も乱戦の中で被弾し、海に散った
その中には戦闘機隊隊長の藤田機もあった
一機目を撃墜し一旦高度を下げ
再度上昇中に敵機からたかられた藤田機は
横旋回で回避を図るも右翼燃料タンクに被弾 火災発生
それでもエンジンは未だ快調
藤田機はそのまま交戦続行 敵機2機を叩き落とすも
ヘルキャットのM2 12.7㎜弾が機体各所に命中し
脱出する間も無くそのまま炎に包まれた
それに加え彗星一二型甲13機と天山一二型9機がヘルキャットの機銃に捉えられ
編隊から脱落した。
「零戦、敵戦闘機を押さえろ!攻撃隊は突入を続行だ!」
基地航空隊も同様の苦戦を強いられた
一式陸攻4機が低速ゆえにヘルキャットの標的となり
燃料タンクが爆発して墜落 天山一二型7機、彗星一一型6機、零戦2機が迎撃網に阻まれ
黒煙を残して海面に消えた。基地航空隊の指揮官が無線で指示を出した。
「編隊を維持しろ!空母を狙う!」
激しい空戦で、艦載機部隊は36機
基地航空隊は19機を失ったが、残存機は決死の覚悟で攻撃を続行した。
午後2時30分、米艦隊の対空砲火が日本攻撃隊を迎え撃った
戦艦アイオワ、ニュージャージー、護衛の重巡洋艦、駆逐艦
そして残存空母の5インチ高角砲と40ミリ機関砲が
一斉に火を噴き空が弾幕で埋め尽くされた
艦載機部隊の彗星一二型甲4機が一挙に至近弾の衝撃波に巻き込まれ翼を折って墜落
天山一二型7機、零式爆戦4機も弾幕に捉えられた
基地航空隊はさらに厳しい状況で、一式陸攻6機、天山7機、彗星一一型2機が対空砲火で撃墜された。
突入できた機は艦載機部隊が彗星一二型甲23機
天山一二型9機、零式爆戦27機、基地航空隊が一式陸攻2機、天山1機、彗星一一型4機と
大きく数を減らしていた。戦闘機隊二番機重野大尉が無線で指示を出した。
「目標は敵母艦!全機、突入!かかれ!」
米艦隊の空母は回避運動を続けたが、日本機の決死の攻撃が迫った。
艦載機部隊と基地航空隊は、残存空母への攻撃を集中した
軽空母プリンストンには、彗星一二型甲6機が急降下爆撃を敢行
五十番対艦爆弾2発が命中したが、誘爆には至らなかった
しかし、爆弾は軽巡改装船体の薄い水平装甲を突き破り
機関部を直撃。爆発でボイラーが破壊され、プリンストンは航行不能に陥った。艦長が無線で叫んだ。
「プリンストン、機関停止!救助を要請!」
旗艦ホーネットIIには、彗星一一型4機、彗星一二型甲12機
天山一二型8機、一式陸攻2機が同時刻に多方向から攻撃をかけた
基地航空隊の彗星一一型が投下した五十番爆弾1発が艦橋に直撃
爆発はミッチャー中将と参謀たちを瞬時に葬り、指揮系統を壊滅させた
艦載機部隊の彗星一二型甲が投下した五十番爆弾4発が甲板に命中し
天山一二型の魚雷2本が右舷に着水。至近弾6発が艦体を揺らした
損傷自体は軽微だったが、爆弾の破片が航空燃料供給パイプを切断
格納庫に流れ出した燃料に火災が引火し、艦載機が次々と誘爆した
電気系統の損傷でスプリンクラーが作動せず、消火作業が混乱
火災は弾薬庫に及び、ホーネットIIは航行不能となり、漂流を始めた。
軽空母ラングレーには、零式爆戦7機が突入
二十五番爆弾1発が飛行甲板に命中し、発着艦機能を奪った
艦自体の被害は軽微だったが、航空戦力としての役割を失った
ラングレーの艦長が無線で報告した。
「ラングレー、甲板破壊!発着艦不能!」
残った零式爆戦隊は戦艦アイオワに攻撃を試みたが
アイオワの40ミリ機関砲と5インチ高角砲の集中砲火に晒され
全機撃墜された。炎を上げて墜落する零式爆戦が、海面に最後の光を残した。
午後3時、日本攻撃隊の突入が終わり、残存機が米艦隊上空を離れた
艦載機部隊は彗星一二型甲17機、天山一二型25機、零戦11機、零式爆戦7機を失い
基地航空隊は一式陸攻10機、天山8機、零戦2機、彗星一一型8機を失った
合計87機の損失は大きかったが、プリンストンとホーネットIIを航行不能に追い込み
ラングレーの発着艦機能を奪った戦果は戦局を大きく動かした
米軍の残存空母は軽空母のみとなり、航空戦力は壊滅状態になった
信濃の艦橋では、無電で天山隊からの報告を聞いた阿部が頷いた。
「敵の主力空母を仕留めた。だが水上打撃群は無傷だ
それに航空部隊はほぼ壊滅」
山田が無線で各艦に連絡した。
「全艦、被害状況を確認 航空隊は再編成を急げ」
武蔵の司令部では、司令官が次の作戦を検討した。
「敵の航空戦力は潰れた。次は水上戦で残りを掃討する。」
海戦は日本艦隊の第二次攻撃で米軍の機動部隊が壊滅状態に追い込まれた
ホーネットIIの指揮系統喪失とプリンストンの航行不能は
米軍の反撃能力をほぼ奪った。日本艦隊は損失を被りつつも
本隊甲部隊と乙部隊が艦艇自体は無傷で残存しており
日本は艦載機部隊をほぼ壊滅しながらも
戦局は日本側に大きく傾いていた
海戦は、第一次攻撃で米軍の空母4隻を事実上無力化した日本艦隊が優勢を維持していたが
米軍の反撃で前衛部隊が一定の損害を被り、戦局は緊迫していた
信濃の艦橋では、阿部俊雄大佐が副長の山田義雄中佐に命じた。
「敵の残存空母を叩く。第二次攻撃隊を発進用意急げ」
第一次攻撃から帰還した艦載機を補充し
信濃、大和、武蔵を中心とする前衛部隊と
本隊甲部隊(翔鶴、瑞鶴、大鳳)、乙部隊(隼鷹、飛鷹、龍鳳)は
第二次攻撃の準備を急いだ。連合艦隊司令部が座乗する武蔵では、司令官が無線で全艦に訓示した。
「敵機動部隊を殲滅する。この攻撃で戦局を決するのだ
皇国ノ荒廃此ノ一戦ニ在リ 各員一層奮励努力セヨ」
第二次攻撃隊は
彗星一二型甲40機(第一次攻撃から帰還の37機に信濃の予備機3機を追加)
天山一二型34機(帰還の31機に瑞鶴の予備機3機を追加)
零戦42機、零式艦上爆撃機34機の合計150機で編成された
信濃の飛行甲板では、戦闘機隊隊長 藤田健太郎少佐が攻撃隊の指揮を執り、搭乗員たちに叫んだ。
「敵空母を全滅させる!トラックの仇を討つぞ!」
信濃から彗星一二型甲10機と零戦10機が発進し
翔鶴、瑞鶴、大鳳から天山一二型と彗星一二型甲が
瑞鳳、隼鷹、飛鷹、龍鳳から零戦と零式爆戦が次々と甲板を蹴った
150機の編隊は高度5,000メートルで整列し、敵機動部隊へ向けて突進した。
同時刻、トラック基地の第七五三航空隊も出撃準備を完了
基地航空隊は一式陸上攻撃機12機、天山一二型9機
零戦18機、彗星一一型12機の計51機を編成し、午後1時40分に離陸した
基地航空隊の指揮官が無線で指示を出した。
「艦載機部隊と連携し、敵空母を叩く。トラック航空隊の誇りを示せ!」
両編隊は、トラック沖の米軍残存艦隊
――正規空母ホーネットII、軽空母ベロー・ウッド、バターン
モントレー、カボット、カウペンス、ラングレー、プリンストンを目指した。
午後2時10分、日本艦隊の第二次攻撃隊と基地航空隊が米艦隊の迎撃圏に接近した
米軍の第58任務部隊は、第一次攻撃の壊滅的被害から辛うじて再編成を進めていた
エセックスのレーダーが日本機の接近を探知し、レーダー員が叫んだ。
「敵機多数!方位250度、距離100キロ!」
しかし、第一次攻撃で航空戦力が大きく削がれていたため
迎撃機の準備は不十分だった。エセックスとプリンストン
軽空母群から急遽F6Fヘルキャット80機が発進したが
第一次攻撃時の迎撃失敗を教訓に、米軍は迎撃地点を戦略的に配置していた
ミッチャー中将はホーネットIIの艦橋で命じた。
「ヘルキャットを待ち伏せに配置しろ!敵攻撃隊を叩き落とす!」
午後2時20分、日本攻撃隊が米艦隊上空に突入した瞬間
ヘルキャット80機が待ち伏せていた
艦載機部隊の零戦42機がヘルキャットと交戦を開始したが、数の不利が明らかだった
藤田の零戦がヘルキャットを背後から捉え、20ミリ機関砲で1機を撃墜したが
ヘルキャットの反撃で零戦11機が炎を上げて墜落
零式爆戦3機も乱戦の中で被弾し、海に散った
その中には戦闘機隊隊長の藤田機もあった
一機目を撃墜し一旦高度を下げ
再度上昇中に敵機からたかられた藤田機は
横旋回で回避を図るも右翼燃料タンクに被弾 火災発生
それでもエンジンは未だ快調
藤田機はそのまま交戦続行 敵機2機を叩き落とすも
ヘルキャットのM2 12.7㎜弾が機体各所に命中し
脱出する間も無くそのまま炎に包まれた
それに加え彗星一二型甲13機と天山一二型9機がヘルキャットの機銃に捉えられ
編隊から脱落した。
「零戦、敵戦闘機を押さえろ!攻撃隊は突入を続行だ!」
基地航空隊も同様の苦戦を強いられた
一式陸攻4機が低速ゆえにヘルキャットの標的となり
燃料タンクが爆発して墜落 天山一二型7機、彗星一一型6機、零戦2機が迎撃網に阻まれ
黒煙を残して海面に消えた。基地航空隊の指揮官が無線で指示を出した。
「編隊を維持しろ!空母を狙う!」
激しい空戦で、艦載機部隊は36機
基地航空隊は19機を失ったが、残存機は決死の覚悟で攻撃を続行した。
午後2時30分、米艦隊の対空砲火が日本攻撃隊を迎え撃った
戦艦アイオワ、ニュージャージー、護衛の重巡洋艦、駆逐艦
そして残存空母の5インチ高角砲と40ミリ機関砲が
一斉に火を噴き空が弾幕で埋め尽くされた
艦載機部隊の彗星一二型甲4機が一挙に至近弾の衝撃波に巻き込まれ翼を折って墜落
天山一二型7機、零式爆戦4機も弾幕に捉えられた
基地航空隊はさらに厳しい状況で、一式陸攻6機、天山7機、彗星一一型2機が対空砲火で撃墜された。
突入できた機は艦載機部隊が彗星一二型甲23機
天山一二型9機、零式爆戦27機、基地航空隊が一式陸攻2機、天山1機、彗星一一型4機と
大きく数を減らしていた。戦闘機隊二番機重野大尉が無線で指示を出した。
「目標は敵母艦!全機、突入!かかれ!」
米艦隊の空母は回避運動を続けたが、日本機の決死の攻撃が迫った。
艦載機部隊と基地航空隊は、残存空母への攻撃を集中した
軽空母プリンストンには、彗星一二型甲6機が急降下爆撃を敢行
五十番対艦爆弾2発が命中したが、誘爆には至らなかった
しかし、爆弾は軽巡改装船体の薄い水平装甲を突き破り
機関部を直撃。爆発でボイラーが破壊され、プリンストンは航行不能に陥った。艦長が無線で叫んだ。
「プリンストン、機関停止!救助を要請!」
旗艦ホーネットIIには、彗星一一型4機、彗星一二型甲12機
天山一二型8機、一式陸攻2機が同時刻に多方向から攻撃をかけた
基地航空隊の彗星一一型が投下した五十番爆弾1発が艦橋に直撃
爆発はミッチャー中将と参謀たちを瞬時に葬り、指揮系統を壊滅させた
艦載機部隊の彗星一二型甲が投下した五十番爆弾4発が甲板に命中し
天山一二型の魚雷2本が右舷に着水。至近弾6発が艦体を揺らした
損傷自体は軽微だったが、爆弾の破片が航空燃料供給パイプを切断
格納庫に流れ出した燃料に火災が引火し、艦載機が次々と誘爆した
電気系統の損傷でスプリンクラーが作動せず、消火作業が混乱
火災は弾薬庫に及び、ホーネットIIは航行不能となり、漂流を始めた。
軽空母ラングレーには、零式爆戦7機が突入
二十五番爆弾1発が飛行甲板に命中し、発着艦機能を奪った
艦自体の被害は軽微だったが、航空戦力としての役割を失った
ラングレーの艦長が無線で報告した。
「ラングレー、甲板破壊!発着艦不能!」
残った零式爆戦隊は戦艦アイオワに攻撃を試みたが
アイオワの40ミリ機関砲と5インチ高角砲の集中砲火に晒され
全機撃墜された。炎を上げて墜落する零式爆戦が、海面に最後の光を残した。
午後3時、日本攻撃隊の突入が終わり、残存機が米艦隊上空を離れた
艦載機部隊は彗星一二型甲17機、天山一二型25機、零戦11機、零式爆戦7機を失い
基地航空隊は一式陸攻10機、天山8機、零戦2機、彗星一一型8機を失った
合計87機の損失は大きかったが、プリンストンとホーネットIIを航行不能に追い込み
ラングレーの発着艦機能を奪った戦果は戦局を大きく動かした
米軍の残存空母は軽空母のみとなり、航空戦力は壊滅状態になった
信濃の艦橋では、無電で天山隊からの報告を聞いた阿部が頷いた。
「敵の主力空母を仕留めた。だが水上打撃群は無傷だ
それに航空部隊はほぼ壊滅」
山田が無線で各艦に連絡した。
「全艦、被害状況を確認 航空隊は再編成を急げ」
武蔵の司令部では、司令官が次の作戦を検討した。
「敵の航空戦力は潰れた。次は水上戦で残りを掃討する。」
海戦は日本艦隊の第二次攻撃で米軍の機動部隊が壊滅状態に追い込まれた
ホーネットIIの指揮系統喪失とプリンストンの航行不能は
米軍の反撃能力をほぼ奪った。日本艦隊は損失を被りつつも
本隊甲部隊と乙部隊が艦艇自体は無傷で残存しており
日本は艦載機部隊をほぼ壊滅しながらも
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