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第二次マーシャル沖海戦
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1944年10月21日
トラック泊地の司令部は重苦しい空気に包まれていた
エニウェトク島からの無線が途絶え、日本守備隊3,000人の壊滅が確認された
米軍の戦艦コロラドとメリーランドの16インチ砲による艦砲射撃と
圧倒的な数的優位が守備隊を押し潰した
司令部の海図室で、連合艦隊の指揮官、阿部俊雄大佐は
参謀たちと海図を囲み、状況を分析していた
参謀の一人が海図を指差し、報告した。
「艦長、エニウェトクの守備隊は玉砕
米軍はすでに島を確保し、トラックへの進撃を準備しています
我が艦は航空機の運用は不可能 母艦としての機能は0に等しい」
阿部は拳を握り、唇を噛んだ。クェゼリンの玉砕に続き
エニウェトクの陥落は、マーシャル諸島の防衛線が崩壊したことを意味していた
副長の山田義雄中佐が静かに進言した。
「艦長、戦闘の継続は困難です。大本営からの指示を待つべきかと。」
阿部は海図を睨み、答えた。
「トラックは連合艦隊の要だ
だが、米軍の空母と戦艦の数では…守りきれんかもしれん。」
その夜、大本営から暗号電文が届いた。内容は明確だった――
「トラック泊地の放棄を許可
連合艦隊は全艦を一時トラックに入港させ撤退を準備せよ。」
阿部は電文を読み、司令部の全員に通達した。
「諸君、トラックを捨てる。だが、これは敗北ではない。
マリアナで立て直し、米軍を叩くためのあくまでも戦略的撤退だ。」
参謀たちは沈黙し、阿部の決意に頷いた。
司令部の外では、信濃の損傷した飛行甲板で整備員が応急修理を続けていたが
分厚い装甲板を復旧しての航空機運用能力の回復は絶望的だった。
10月22日から24日、連合艦隊の全艦がトラック泊地に集結した
戦艦大和、武蔵、空母信濃、翔鶴、瑞鶴、大鳳、隼鷹、飛鷹、瑞鳳、龍鳳
重巡洋艦高雄、愛宕、摩耶、鳥海
軽巡洋艦矢矧、駆逐艦島風、時雨、雪風らが、泊地の錨地に並んだ
信濃の後部飛行甲板には、10月21日のSB2Cヘルダイバーの2000ポンド爆弾による2つの大穴が残り
航空機の発着艦は不可能だった。だが、航行能力は損なわれておらず、撤退には支障がなかった。
信濃の艦橋で、阿部は山田と撤退計画を詰めた
米軍の潜水艦がトラック周辺海域に展開している可能性が高く
対潜警戒が最優先だった。阿部は海図にルートを記し、指示した。
「駆逐艦島風、時雨、雪風を先頭に配置
対潜ソナーと爆雷で潜水艦を牽制しろ。艦隊は夜間に出港し、米軍の索敵機を回避する。」
山田は頷き、通信士に命令を伝えた。
「全艦に通達。10月23日、夜間出港。対潜警戒を厳重に。」
艦隊の乗員たちは、トラック泊地の放棄に複雑な思いを抱いていた
信濃の甲板で、整備員の佐藤一等兵は、損傷した飛行甲板を見上げ、呟いた。
「トラックを捨てるなんて…でも、艦長が言うなら、マリアナで必ず立て直す。」
零戦隊の林勇二飛曹(20歳)は、飛行甲板の端で
トラックの島影を眺めた。10月21日の激戦で19機の零戦を失い
親友の宮崎一等飛行兵を亡くした悔しさが胸に残っていた。
「宮崎、トラックは守れなかった。でも、マリアナで米軍を叩く。俺は負けねえ。」
10月25日、夜間。トラック泊地の空は雲に覆われ月光は届かなかった
連合艦隊は、厳重な対潜警戒の下、静かに出港を開始した
駆逐艦島風、時雨、雪風が艦隊の先頭でソナーを展開し
潜水艦の脅威を監視。信濃、大和、武蔵が艦隊の中央を進み
空母と巡洋艦がその周囲を固めた。艦隊は時速15ノットで北西へ進路を取り呉への退避を目指した。
信濃の艦橋で、阿部はトラックの島影が遠ざかるのを双眼鏡で確認した
司令塔の暗闇の中、敗北感が胸を締め付けた。通信士が報告した。
「艦長、駆逐艦時雨から報告。潜水艦の兆候なし。現在、順調に進航中。」
阿部は頷き、操舵手に命じた。
「針路を維持。速度を16ノットに上げろ。米軍の索敵機が来る前に距離を稼ぐ。」
艦橋の外では、林飛曹が甲板で夜空を見上げていた
信濃の飛行甲板は使えず、零戦隊は他の空母に移されていた。
基地航空隊の紫電や紫電改は空きのできた
信濃の格納庫と飛行甲板前部に駐機されている林は拳を握り、呟いた。
「トラックを捨てても、俺たちの戦いは終わらねえ。マリアナでF6Fを叩き落とす。」
山田が甲板に現れ、林に声をかけた。
「林飛曹、トラックは失ったが
艦隊は生きている。お前の紫電改がマリアナで必要だ。」
林は敬礼し、答えた。
「了解!副長、俺は必ず米軍を仕留めます!」
艦隊は夜通し航行を続け、米軍の潜水艦や索敵機に発見されることなく
トラック海域を脱出した。10月24日未明、艦隊は一旦パラオへ向かう航路を進み
米軍の追撃を振り切った。阿部は艦橋で、山田に呟いた。
「トラックを捨てた屈辱は、次で晴らす
信濃の損傷を修理し、航空隊を再編する。」
10月30日、米軍はマーシャル諸島の完全制圧を宣言した
クェゼリン、エニウェトク、トラック泊地を含む全島が米軍の手に落ち
日本海軍の南東防衛線は大きく後退した。トラック泊地の放棄は
連合艦隊の戦略拠点を失うことを意味し、米軍は次の目標としてマリアナ諸島を見据えていた。
パラオに到着した信濃の通信室で
阿部はマーシャル陥落の報告を受けた。通信士が暗号電文を読み上げた。
「マーシャル諸島、全島米軍の確保下に。トラック泊地、放棄確認。」
阿部は無線を握り締め、目を閉じた。クェゼリンで玉砕した松井少佐
エニウェトクで戦った高田中佐、トラック上空で散った数々の兵の顔が浮かんだ
敗北の重さが肩にのしかかったが、阿部は決意を新たにした。
「次はマリアナだ。信濃で立て直す。連合艦隊はまだ死んではおらん。」
山田が海図を持ち、進言した。
「艦長、信濃の呉回航が決まりました さっさと治して
マリアナで米軍を迎え撃ちましょう。」
阿部は頷き、通信士に命じた。
「大本営に報告。連合艦隊は再編後、マリアナ防衛に全力を尽くす。」
再起への決意
パラオの泊地で、連合艦隊は再編を始めた
信濃の飛行甲板の応急修理が進められ、大和と武蔵の不発弾が慎重に処理された
林飛曹は、新たにパラオ防空隊に配属され
紫電改のコックピットで新しい整備員と調整を行った
整備員の木村が林に声をかけた。
「林飛曹、紫電改は完璧だ。マリアナでF6Fをぶちのめしてくれ。」
林は笑みを浮かべ、答えた。
「任せろ。トラックの仇はここで取る。」
信濃の艦橋で、阿部は海図を広げ、マリアナ防衛の戦略を練った
米軍の空母ホーネットII、プリンストン、フランクリンの動きを予測し
航空隊の再編を急いだ。艦橋の窓から、パラオの青い海を見ながら、阿部は呟いた。
「松井、高田、宮崎…お前たちの犠牲は無駄にせん。マリアナで米軍を止める。」
連合艦隊は、トラックの敗北を胸に刻み、マリアナでの決戦に備えた
マーシャル諸島は失われたが、阿部と林の戦意は燃え続けていた
第二次マーシャル沖海戦は、連合艦隊に深い傷を残したが、新たな戦いの火種をマリアナに運んだ。
トラック泊地の司令部は重苦しい空気に包まれていた
エニウェトク島からの無線が途絶え、日本守備隊3,000人の壊滅が確認された
米軍の戦艦コロラドとメリーランドの16インチ砲による艦砲射撃と
圧倒的な数的優位が守備隊を押し潰した
司令部の海図室で、連合艦隊の指揮官、阿部俊雄大佐は
参謀たちと海図を囲み、状況を分析していた
参謀の一人が海図を指差し、報告した。
「艦長、エニウェトクの守備隊は玉砕
米軍はすでに島を確保し、トラックへの進撃を準備しています
我が艦は航空機の運用は不可能 母艦としての機能は0に等しい」
阿部は拳を握り、唇を噛んだ。クェゼリンの玉砕に続き
エニウェトクの陥落は、マーシャル諸島の防衛線が崩壊したことを意味していた
副長の山田義雄中佐が静かに進言した。
「艦長、戦闘の継続は困難です。大本営からの指示を待つべきかと。」
阿部は海図を睨み、答えた。
「トラックは連合艦隊の要だ
だが、米軍の空母と戦艦の数では…守りきれんかもしれん。」
その夜、大本営から暗号電文が届いた。内容は明確だった――
「トラック泊地の放棄を許可
連合艦隊は全艦を一時トラックに入港させ撤退を準備せよ。」
阿部は電文を読み、司令部の全員に通達した。
「諸君、トラックを捨てる。だが、これは敗北ではない。
マリアナで立て直し、米軍を叩くためのあくまでも戦略的撤退だ。」
参謀たちは沈黙し、阿部の決意に頷いた。
司令部の外では、信濃の損傷した飛行甲板で整備員が応急修理を続けていたが
分厚い装甲板を復旧しての航空機運用能力の回復は絶望的だった。
10月22日から24日、連合艦隊の全艦がトラック泊地に集結した
戦艦大和、武蔵、空母信濃、翔鶴、瑞鶴、大鳳、隼鷹、飛鷹、瑞鳳、龍鳳
重巡洋艦高雄、愛宕、摩耶、鳥海
軽巡洋艦矢矧、駆逐艦島風、時雨、雪風らが、泊地の錨地に並んだ
信濃の後部飛行甲板には、10月21日のSB2Cヘルダイバーの2000ポンド爆弾による2つの大穴が残り
航空機の発着艦は不可能だった。だが、航行能力は損なわれておらず、撤退には支障がなかった。
信濃の艦橋で、阿部は山田と撤退計画を詰めた
米軍の潜水艦がトラック周辺海域に展開している可能性が高く
対潜警戒が最優先だった。阿部は海図にルートを記し、指示した。
「駆逐艦島風、時雨、雪風を先頭に配置
対潜ソナーと爆雷で潜水艦を牽制しろ。艦隊は夜間に出港し、米軍の索敵機を回避する。」
山田は頷き、通信士に命令を伝えた。
「全艦に通達。10月23日、夜間出港。対潜警戒を厳重に。」
艦隊の乗員たちは、トラック泊地の放棄に複雑な思いを抱いていた
信濃の甲板で、整備員の佐藤一等兵は、損傷した飛行甲板を見上げ、呟いた。
「トラックを捨てるなんて…でも、艦長が言うなら、マリアナで必ず立て直す。」
零戦隊の林勇二飛曹(20歳)は、飛行甲板の端で
トラックの島影を眺めた。10月21日の激戦で19機の零戦を失い
親友の宮崎一等飛行兵を亡くした悔しさが胸に残っていた。
「宮崎、トラックは守れなかった。でも、マリアナで米軍を叩く。俺は負けねえ。」
10月25日、夜間。トラック泊地の空は雲に覆われ月光は届かなかった
連合艦隊は、厳重な対潜警戒の下、静かに出港を開始した
駆逐艦島風、時雨、雪風が艦隊の先頭でソナーを展開し
潜水艦の脅威を監視。信濃、大和、武蔵が艦隊の中央を進み
空母と巡洋艦がその周囲を固めた。艦隊は時速15ノットで北西へ進路を取り呉への退避を目指した。
信濃の艦橋で、阿部はトラックの島影が遠ざかるのを双眼鏡で確認した
司令塔の暗闇の中、敗北感が胸を締め付けた。通信士が報告した。
「艦長、駆逐艦時雨から報告。潜水艦の兆候なし。現在、順調に進航中。」
阿部は頷き、操舵手に命じた。
「針路を維持。速度を16ノットに上げろ。米軍の索敵機が来る前に距離を稼ぐ。」
艦橋の外では、林飛曹が甲板で夜空を見上げていた
信濃の飛行甲板は使えず、零戦隊は他の空母に移されていた。
基地航空隊の紫電や紫電改は空きのできた
信濃の格納庫と飛行甲板前部に駐機されている林は拳を握り、呟いた。
「トラックを捨てても、俺たちの戦いは終わらねえ。マリアナでF6Fを叩き落とす。」
山田が甲板に現れ、林に声をかけた。
「林飛曹、トラックは失ったが
艦隊は生きている。お前の紫電改がマリアナで必要だ。」
林は敬礼し、答えた。
「了解!副長、俺は必ず米軍を仕留めます!」
艦隊は夜通し航行を続け、米軍の潜水艦や索敵機に発見されることなく
トラック海域を脱出した。10月24日未明、艦隊は一旦パラオへ向かう航路を進み
米軍の追撃を振り切った。阿部は艦橋で、山田に呟いた。
「トラックを捨てた屈辱は、次で晴らす
信濃の損傷を修理し、航空隊を再編する。」
10月30日、米軍はマーシャル諸島の完全制圧を宣言した
クェゼリン、エニウェトク、トラック泊地を含む全島が米軍の手に落ち
日本海軍の南東防衛線は大きく後退した。トラック泊地の放棄は
連合艦隊の戦略拠点を失うことを意味し、米軍は次の目標としてマリアナ諸島を見据えていた。
パラオに到着した信濃の通信室で
阿部はマーシャル陥落の報告を受けた。通信士が暗号電文を読み上げた。
「マーシャル諸島、全島米軍の確保下に。トラック泊地、放棄確認。」
阿部は無線を握り締め、目を閉じた。クェゼリンで玉砕した松井少佐
エニウェトクで戦った高田中佐、トラック上空で散った数々の兵の顔が浮かんだ
敗北の重さが肩にのしかかったが、阿部は決意を新たにした。
「次はマリアナだ。信濃で立て直す。連合艦隊はまだ死んではおらん。」
山田が海図を持ち、進言した。
「艦長、信濃の呉回航が決まりました さっさと治して
マリアナで米軍を迎え撃ちましょう。」
阿部は頷き、通信士に命じた。
「大本営に報告。連合艦隊は再編後、マリアナ防衛に全力を尽くす。」
再起への決意
パラオの泊地で、連合艦隊は再編を始めた
信濃の飛行甲板の応急修理が進められ、大和と武蔵の不発弾が慎重に処理された
林飛曹は、新たにパラオ防空隊に配属され
紫電改のコックピットで新しい整備員と調整を行った
整備員の木村が林に声をかけた。
「林飛曹、紫電改は完璧だ。マリアナでF6Fをぶちのめしてくれ。」
林は笑みを浮かべ、答えた。
「任せろ。トラックの仇はここで取る。」
信濃の艦橋で、阿部は海図を広げ、マリアナ防衛の戦略を練った
米軍の空母ホーネットII、プリンストン、フランクリンの動きを予測し
航空隊の再編を急いだ。艦橋の窓から、パラオの青い海を見ながら、阿部は呟いた。
「松井、高田、宮崎…お前たちの犠牲は無駄にせん。マリアナで米軍を止める。」
連合艦隊は、トラックの敗北を胸に刻み、マリアナでの決戦に備えた
マーシャル諸島は失われたが、阿部と林の戦意は燃え続けていた
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