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決戦 対ソ邀撃作戦
旭川防衛線
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一九四五年九月三日。稚内沖の海上で展開された
ソ連太平洋艦隊の壊滅は、北海道の大地に上陸したソ連地上軍にとって
生存の生命線を断たれたことを意味していた。
しかし、この絶望的な戦況こそが、かえって
赤い軍隊を狂暴な飢えた狼へと変貌させた。
モスクワのクレムリンからは、スターリンの峻烈な命令が電信を震わせ続けていた。
ドイツ軍との泥沼の東部戦線において
ウクライナの広大な平原で足止めを食らっている赤軍にとって
極東での勝利は国家の威信をかけた絶対命題であった。
欧州ではナチス・ドイツがノルマンディーの海岸線を要塞化して連合軍を追い返し
ウラルの西側で強固な防衛線を維持している。
その焦燥が、ソ連軍を旭川という一点へと突き動かしていた。
旭川。石狩川と忠別川が合流するこの盆地は
古来より北海道の心臓部と呼ばれてきた。ここを制する者が、北海道全土を制する。
北の音威子府で第七師団の凄絶な抵抗を力押しで粉砕した
ソ連第十六軍は、八千を超える同胞の死体を
泥濘の中に置き去りにしたまま、南下を続けていた。
彼らの先頭を行くのは、ドイツ軍のパンター戦車との戦いで鍛え上げられた
重戦車IS-2、そしてT-34-85の鋼鉄の群れである。
旭川北方、永山の防衛線。
そこには、日本の存亡を賭けて全国から集結した
かつてない規模の混成部隊が陣を敷いていた。
音威子府で壊滅的打撃を受けながらも
執念で旭川まで後退してきた第七師団の残存兵たち。
彼らは復讐の鬼と化し、冷たい土を掘り返して対戦車壕を築いていた。
そして、彼らの背後を支えるのは
青函連絡船で決死の海上輸送を敢行し、津軽海峡を渡ってきた精鋭たちであった。
近衛歩兵師団、そして東北各県から送られた
第八、第二師団の精兵。
さらに、本土決戦の切り札として秘密裏に
開発・配備が進められていた機甲部隊が
その異形な砲塔を北の空に向けていた。
「三式中戦車、配置完了。弾薬積載異常なし。照準器、点検完了しました」
旭川郊外の森林に隠蔽された陣地の中で、若き戦車兵が中隊長に報告した。
三式中戦車「チヌ」。これまでの九七式中戦車とは一線を画す
三式七センチ半戦車砲を搭載した、日本陸軍悲願の本格的対戦車戦闘車両である。
彼らがこれまで対峙してきた米軍のM4シャーマンを
凌駕するべく設計されたその火力は、今、ソ連軍の鋼鉄の壁に挑もうとしていた。
「いいか、よく聞け。敵のIS-2は、これまでの戦車とは訳が違う。
正面装甲は十二センチを超え、一二二ミリという巨大な主砲を持っている。
まともに正面から撃ち合えば、こちらの勝ち目はない
だが、奴らにも弱点はある。この複雑な地形と
我々が掘り抜いた対戦車壕を利用しろ。敵が足を止めた瞬間
側面の一番薄い装甲をぶち抜くんだ。この旭川を抜かれれば
もう後はないと思え。我々の後ろには、避難してきた何十万という同胞がいる。
一歩でも退くことは、日本という国の消滅を意味するんだ」
戦車中隊長、森少佐の言葉に、兵士たちは無言で頷いた。
彼らの目には、死を覚悟した者特有の静かな熱が宿っていた。
同じ頃、旭川市街地の北端に位置する第七師団司令部。
そこには、大湊から海上輸送された重火器の数々が並んでいた。
「海軍さんから借り受けてきたこの十二センチ加農砲、本当に地上戦で使えるのか」
工兵大隊の士官が、巨大な砲身を見上げながら呟いた。
「使うしかないだろう。ソ連の重戦車を止めるには
歩兵の対戦車砲では火力が足りん。水平射撃で、奴らの足を止める。
幸い、稚内での海戦で海軍が勝利してくれたおかげで
弾薬の補給だけは継続している。だが、敵の数があまりにも多すぎる。
六万の軍勢が、狂ったようにこの街に押し寄せてくるんだ」
旭川の北方を流れる石狩川。その対岸からは
すでにソ連軍の放つカチューシャ多連装ロケット砲の、不気味な咆哮が聞こえ始めていた。
シュルルルル……という、空を切り裂くような金属音が空気を震わせ
旭川の郊外に無数の土柱を上げた。それは
ソ連軍による本格的な攻勢の開始を告げるファンファーレであった。
「敵戦車群、捕捉! 永山街道沿い、距離三千。
数は……数え切れません! 戦車の群れが、地平線を埋め尽くしています!」
観測所の悲鳴に近い報告が無線機を叩いた。
森少佐は、チヌの狭い車内で照準器に目を押し当てた。
霧の向こうから、巨大な鋼鉄の塊が泥を跳ね上げながら現れる。
IS-2重戦車。その巨大な防盾と傾斜装甲は、まるで移動する要塞のようであった。
「全車、撃ち出し待て。距離五百まで引き付けろ。
一撃で仕留めなければ、反撃で粉砕されるぞ」
森は心臓の鼓動を抑えながら、操縦手と砲手に静かに指示を出した。
チヌの車内には、油の匂いと火薬の香りが混じり合っていた。
彼らは、本土決戦用に支給された貴重な四式徹甲弾を装填し、その瞬間を待っていた。
ソ連軍は、稚内沖での海戦敗北による補給断絶を補うためか
信じられないほどの猛スピードで突進してくる。
彼らにとって、旭川を占領し、その備蓄食糧と燃料を
手に入れることだけが、軍を維持する唯一の方法であった。
「……五百。今だ、撃てッ!」
森の号令と共に隠蔽されていた森林から数門の三式七センチ半砲が一斉に火を噴いた。
凄まじい衝撃波が車体を揺らす。放たれた徹甲弾は
一直線に先頭のIS-2へと突き進んだ。 ドォォォォォン!
金属と金属が激突する、耳を潰すような衝撃音。
森が放った一弾は、敵戦車の履帯付近、転輪を粉砕し
そのままサイドスカートを食い破って内部へと突き刺さった。
先頭の重戦車が爆発炎上し
後続の戦車隊がその残骸を避けるために速度を落とす。
「よし、連射! 目標、二番機! 側面を狙え!」
日本の戦車兵たちの練度は、極限に達していた。
これまでの悲惨な敗戦の教訓を血肉とし、一発の重みを誰よりも理解していた彼らは
ソ連軍の物量による飽和攻撃を、個々の技量で押し留めようとしていた。
しかし、ソ連軍の数は圧倒的であった。一台が炎上しても
その後ろから三台、四台と新たな戦車が湧き出してくる。
「同士諸君! 日本軍の陣地を蹂躙せよ!
旭川にはパンがある! 暖炉がある! 勝利のために突き進め!」
ソ連軍の政治将校が、ハッチから身を乗り出して
TT-33拳銃を空に放ち絶叫する。彼らもまた
スターリンの恐怖政治と、補給の途絶という極限状態の中で狂気に陥っていた。
永山防衛線の中央部では、歩兵同士の凄絶な肉弾戦が展開されていた。
第七師団の生き残りと、東京から駆けつけた近衛歩兵連隊の混成部隊は
対戦車壕の縁でソ連の歩兵軍団と衝突した。
「一歩も退くな! ここを抜かれれば旭川市民が皆殺しにされるぞ! 突撃!」
近衛歩兵の将校が日本刀を抜き放ち、ソ連兵の群れに飛び込んだ。
ソ連兵は、ドイツ軍との戦いで磨き上げられたPPSh-41短機関銃を乱射し
一瞬で日本軍の第一陣をなぎ倒していく。
しかし、倒れた日本兵の足元から、別の兵士が手榴弾を抱えて戦車の底板へと潜り込む。
「天皇陛下、万歳!」 鈍い爆発音と共にT-34の足回りが吹き飛ぶ。
それは、近代戦の常識を逸脱した、狂気と執念の入り混じる戦場であった。
旭川の街には、北から避難してきた何万人もの難民が溢れていた。
彼らは、市街地からわずか数キロ先で繰り広げられる地獄の音を聞きながら、震えていた。
「お母ちゃん、あそこにお父ちゃんがいるの?」
幼い少女が、炎に染まる北の空を指差して尋ねる。
母親は、涙を堪えながら娘の手を強く握り締めた。
その街を守るために、旭川駅前には東北各県から到着したばかりの増援部隊が
休む間もなく戦線へと投入されていた。
「こちら第八師団本体。永山十字路にて
敵有力部隊と交戦中。損害甚大、至急援護を乞う!」
「第二師団、石狩川右岸を死守。一歩も引かん!」
無線機からは、東北各県の訛りが混じった絶望的なしかし不屈の叫びが飛び交う。
彼らにとって、北海道はもはや「他所の土地」ではなかった。
ここを赤軍に奪われることは
自分たちの故郷である東北が次の戦場になることを意味していた。
旭川の防衛戦を指揮する第七師団長は、司令部で地図を睨みつけていた。
「……稚内での海軍の勝利は、確かに敵の補給を止めた。
だが、奴らは背水の陣だ。手負いの獣ほど恐ろしいものはない。
この旭川決戦で奴らを叩き潰さなければ
北海道はシベリアの延長線上に変わってしまう」
師団長は、傍らにいた参謀に命じた。
「義烈空挺隊からの報告は?」
「はい。稚内のソ連野戦基地への工作は成功。敵の弾薬補給は今後、さらに滞るはずです。
しかし、敵の先遣隊がすでに永山を突破し
旭川市街地に迫っています。市街戦は避けられません」
「……やむを得ん。各師団、市街地を要塞化せよ。
建物一つ、角一つを陣地とし、ソ連兵の血で石狩川を染め上げるのだ」
旭川市街地の入り口では、即席の障害物が築かれ
各家庭から集められた畳や家具が、機銃陣地の土嚢代わりに積み上げられていた。
かつて平和な時間が流れていた公園や学校は
今や負傷兵の喘ぎ声と、火薬の匂いが充満する野戦病院へと変わっていた。
そこに、空から再びあの音が響いた。
「……瑞鶴の機体か?」 負傷した兵士が、空を見上げて呟いた。
雲を突き抜けて現れたのは、稚内沖の空戦を制した第一航空艦隊の烈風隊であった。
彼らは母艦での燃料補給と整備を終え
陸上の友軍を救うために再び戦場へと飛来したのである。
「こちら草薙。陸軍の諸君、よく持ち堪えてくれた。
これより上空からの支援を開始する」
烈風の二十ミリ機銃が、街道を埋め尽くすソ連軍の車両列に向けて火を噴いた。
一〇〇オクタン燃料に支えられたハ四三エンジンの力強い咆哮が
絶望に沈みかけていた旭川の将兵に、一筋の希望を与えた。
しかし、ソ連軍の攻勢は止まらない。
彼らは、補給の途絶を承知の上で、保有する全砲弾を旭川市街地に叩き込み始めた。
「打て! すべてを灰にせよ! 灰の中にこそ、我々の勝利がある!」
ソ連軍の砲兵隊長が、発射レバーを次々と引かせる。
一二二ミリ榴弾が、旭川の歴史ある建物を次々と粉砕していく。
爆風で窓ガラスが吹き飛び、木造の家々が猛烈な勢いで燃え上がった。
旭川は、まさに燃える都市へと変貌していた。
その火の海の中で、近衛歩兵師団の若き士官
佐藤少尉は、倒壊した建物の影から敵の戦車を見据えていた。
彼の傍らには、爆薬を抱えた数名の部下が息を潜めている。
「少尉、あいつです。あのスターリン戦車
さっきから我々の陣地をことごとく潰してやがる」
指差された先には、重厚な砲塔を旋回させながら
瓦礫を押し潰して進んでくるIS-2があった。その主砲が火を噴くたびに
日本軍の陣地が一つずつ消滅していく。
「……よし、俺が行く。お前たちは、俺が爆発させた後に続く敵歩兵を叩け」
「少尉、無茶です! 自分が代わります!」
「黙れ。これは命令だ。俺は、この旭川で育った。
俺の家も、学校も、全部あいつらに壊された。
……あいつだけは、俺の手で地獄へ送る」
佐藤少尉は、拳銃をホルスターに収め、九九式破甲爆弾を両手に握り締めた。
彼は、燃え盛る建物の隙間を、影のように走り抜けた。
敵の機銃掃射が周囲の壁を削り
火の粉が頬を焼く。しかし、彼の足は止まらなかった。
IS-2の死角、後部エンジンデッキ。
佐藤は、全力を振り絞って跳躍し、戦車の鋼鉄の肌に取り付いた。
「……死ね!」 爆弾の信管を叩き、エンジン格子の隙間にねじ込む。
数秒後、轟然たる爆発が旭川の夜空に響き渡った。
重戦車IS-2は、自慢の燃料タンクに引火し、巨大な火球となって吹き飛んだ。
その爆炎の中に、佐藤少尉の姿はなかった。
しかし、その一撃が、市街地へ突入しようとしていたソ連戦車隊の足を、一瞬だけ止めた。
「佐藤少尉に続け! 露助を街に入れるな!」
その光景を目にした日本兵たちが、叫び声を上げながら瓦礫の中から飛び出した。
彼らはもはや、軍隊という組織を超えた、一つの憤怒の塊と化していた。
旭川を巡る攻勢は、九月三日の夜を通して続いた。
ソ連軍は六万の兵力のうち、すでに一万人近い死傷者を出していた。
彼らの燃料と食糧は底をつきかけており
兵士たちは文字通り飢えと疲労で限界に達していた。
一方の日本軍も、東北各県から送られた師団が
その戦力の半分以上を喪失するという、壊滅的な打撃を受けていた。
石狩川の川面は、両軍の兵士の血で赤く染まり
その上を炎上する家々の灰が雪のように降り積もっている。
「……地獄だな」
旭川司令部の大湊から派遣された海軍士官が、窓の外の炎を見つめて呟いた。
「ああ。だが、この地獄を耐え抜いた先にしか、日本の明日はない」
師団長は、返り血を浴びた軍刀を机に置き、地図の一点を見つめた。
そこには、ソ連軍の補給拠点である稚内と
決戦の地である旭川を繋ぐ、細い一本の線があった。
「義烈空挺隊、そして第一艦隊の勝利が、奴らの喉元を締め上げている。
……夜が明ければ、奴らは自滅する。それまで、何としてもこの街を守り抜け」
現場の血生臭い空気と、将兵たちの叫びを
文字通り歴史の一頁として刻み込むような激闘。
旭川は、日本という国家が、その最後の意地を賭けて立ち上がった
巨大な防波堤となっていた。 ウクライナの平原でドイツ軍と対峙し
勝利を確信していたはずのスターリンは、遥か東の島国で
自らの精鋭軍団が、飢えた島国の獅子たちによって
食い千切られようとしている事実に、まだ気づいていなかった。
ワシントンの地下室。 高倉義人は
冷たいコンクリートの壁に背を預け目を閉じていた。
彼の耳には、数千キロ離れた北海道の風の音が聞こえてくるようだった。
鋼鉄と鋼鉄がぶつかり合う音。男たちの咆哮。そして、崩れゆく建物の悲鳴。
「……頑張れ。みんな、あと少しだ」
高倉の独白は、静かな地下室に溶けていった。
彼が繋いだ「日米共闘」の真の成果が
この旭川の地獄の果てに現れるのは、もうすぐであった。
旭川の夜明けは近い。 しかし、その光が照らし出すのは
勝利の凱歌か、それともすべてが焼き尽くされた後の、静かな絶滅の風景か。
獅子たちの咆哮は、北の大地を揺るがし続け
ソ連軍という巨獣の心臓を、確実に追い詰めようとしていた。
旭川包囲網。 それは、一九四五年という激動の時代の
最も熾烈で、最も誇り高い「最後の一戦」の幕開けであった。
日本軍は、そのすべてを失いながらも
最後に残った「魂」という武器を手に、赤い波に立ち向かっていた。
ソ連太平洋艦隊の壊滅は、北海道の大地に上陸したソ連地上軍にとって
生存の生命線を断たれたことを意味していた。
しかし、この絶望的な戦況こそが、かえって
赤い軍隊を狂暴な飢えた狼へと変貌させた。
モスクワのクレムリンからは、スターリンの峻烈な命令が電信を震わせ続けていた。
ドイツ軍との泥沼の東部戦線において
ウクライナの広大な平原で足止めを食らっている赤軍にとって
極東での勝利は国家の威信をかけた絶対命題であった。
欧州ではナチス・ドイツがノルマンディーの海岸線を要塞化して連合軍を追い返し
ウラルの西側で強固な防衛線を維持している。
その焦燥が、ソ連軍を旭川という一点へと突き動かしていた。
旭川。石狩川と忠別川が合流するこの盆地は
古来より北海道の心臓部と呼ばれてきた。ここを制する者が、北海道全土を制する。
北の音威子府で第七師団の凄絶な抵抗を力押しで粉砕した
ソ連第十六軍は、八千を超える同胞の死体を
泥濘の中に置き去りにしたまま、南下を続けていた。
彼らの先頭を行くのは、ドイツ軍のパンター戦車との戦いで鍛え上げられた
重戦車IS-2、そしてT-34-85の鋼鉄の群れである。
旭川北方、永山の防衛線。
そこには、日本の存亡を賭けて全国から集結した
かつてない規模の混成部隊が陣を敷いていた。
音威子府で壊滅的打撃を受けながらも
執念で旭川まで後退してきた第七師団の残存兵たち。
彼らは復讐の鬼と化し、冷たい土を掘り返して対戦車壕を築いていた。
そして、彼らの背後を支えるのは
青函連絡船で決死の海上輸送を敢行し、津軽海峡を渡ってきた精鋭たちであった。
近衛歩兵師団、そして東北各県から送られた
第八、第二師団の精兵。
さらに、本土決戦の切り札として秘密裏に
開発・配備が進められていた機甲部隊が
その異形な砲塔を北の空に向けていた。
「三式中戦車、配置完了。弾薬積載異常なし。照準器、点検完了しました」
旭川郊外の森林に隠蔽された陣地の中で、若き戦車兵が中隊長に報告した。
三式中戦車「チヌ」。これまでの九七式中戦車とは一線を画す
三式七センチ半戦車砲を搭載した、日本陸軍悲願の本格的対戦車戦闘車両である。
彼らがこれまで対峙してきた米軍のM4シャーマンを
凌駕するべく設計されたその火力は、今、ソ連軍の鋼鉄の壁に挑もうとしていた。
「いいか、よく聞け。敵のIS-2は、これまでの戦車とは訳が違う。
正面装甲は十二センチを超え、一二二ミリという巨大な主砲を持っている。
まともに正面から撃ち合えば、こちらの勝ち目はない
だが、奴らにも弱点はある。この複雑な地形と
我々が掘り抜いた対戦車壕を利用しろ。敵が足を止めた瞬間
側面の一番薄い装甲をぶち抜くんだ。この旭川を抜かれれば
もう後はないと思え。我々の後ろには、避難してきた何十万という同胞がいる。
一歩でも退くことは、日本という国の消滅を意味するんだ」
戦車中隊長、森少佐の言葉に、兵士たちは無言で頷いた。
彼らの目には、死を覚悟した者特有の静かな熱が宿っていた。
同じ頃、旭川市街地の北端に位置する第七師団司令部。
そこには、大湊から海上輸送された重火器の数々が並んでいた。
「海軍さんから借り受けてきたこの十二センチ加農砲、本当に地上戦で使えるのか」
工兵大隊の士官が、巨大な砲身を見上げながら呟いた。
「使うしかないだろう。ソ連の重戦車を止めるには
歩兵の対戦車砲では火力が足りん。水平射撃で、奴らの足を止める。
幸い、稚内での海戦で海軍が勝利してくれたおかげで
弾薬の補給だけは継続している。だが、敵の数があまりにも多すぎる。
六万の軍勢が、狂ったようにこの街に押し寄せてくるんだ」
旭川の北方を流れる石狩川。その対岸からは
すでにソ連軍の放つカチューシャ多連装ロケット砲の、不気味な咆哮が聞こえ始めていた。
シュルルルル……という、空を切り裂くような金属音が空気を震わせ
旭川の郊外に無数の土柱を上げた。それは
ソ連軍による本格的な攻勢の開始を告げるファンファーレであった。
「敵戦車群、捕捉! 永山街道沿い、距離三千。
数は……数え切れません! 戦車の群れが、地平線を埋め尽くしています!」
観測所の悲鳴に近い報告が無線機を叩いた。
森少佐は、チヌの狭い車内で照準器に目を押し当てた。
霧の向こうから、巨大な鋼鉄の塊が泥を跳ね上げながら現れる。
IS-2重戦車。その巨大な防盾と傾斜装甲は、まるで移動する要塞のようであった。
「全車、撃ち出し待て。距離五百まで引き付けろ。
一撃で仕留めなければ、反撃で粉砕されるぞ」
森は心臓の鼓動を抑えながら、操縦手と砲手に静かに指示を出した。
チヌの車内には、油の匂いと火薬の香りが混じり合っていた。
彼らは、本土決戦用に支給された貴重な四式徹甲弾を装填し、その瞬間を待っていた。
ソ連軍は、稚内沖での海戦敗北による補給断絶を補うためか
信じられないほどの猛スピードで突進してくる。
彼らにとって、旭川を占領し、その備蓄食糧と燃料を
手に入れることだけが、軍を維持する唯一の方法であった。
「……五百。今だ、撃てッ!」
森の号令と共に隠蔽されていた森林から数門の三式七センチ半砲が一斉に火を噴いた。
凄まじい衝撃波が車体を揺らす。放たれた徹甲弾は
一直線に先頭のIS-2へと突き進んだ。 ドォォォォォン!
金属と金属が激突する、耳を潰すような衝撃音。
森が放った一弾は、敵戦車の履帯付近、転輪を粉砕し
そのままサイドスカートを食い破って内部へと突き刺さった。
先頭の重戦車が爆発炎上し
後続の戦車隊がその残骸を避けるために速度を落とす。
「よし、連射! 目標、二番機! 側面を狙え!」
日本の戦車兵たちの練度は、極限に達していた。
これまでの悲惨な敗戦の教訓を血肉とし、一発の重みを誰よりも理解していた彼らは
ソ連軍の物量による飽和攻撃を、個々の技量で押し留めようとしていた。
しかし、ソ連軍の数は圧倒的であった。一台が炎上しても
その後ろから三台、四台と新たな戦車が湧き出してくる。
「同士諸君! 日本軍の陣地を蹂躙せよ!
旭川にはパンがある! 暖炉がある! 勝利のために突き進め!」
ソ連軍の政治将校が、ハッチから身を乗り出して
TT-33拳銃を空に放ち絶叫する。彼らもまた
スターリンの恐怖政治と、補給の途絶という極限状態の中で狂気に陥っていた。
永山防衛線の中央部では、歩兵同士の凄絶な肉弾戦が展開されていた。
第七師団の生き残りと、東京から駆けつけた近衛歩兵連隊の混成部隊は
対戦車壕の縁でソ連の歩兵軍団と衝突した。
「一歩も退くな! ここを抜かれれば旭川市民が皆殺しにされるぞ! 突撃!」
近衛歩兵の将校が日本刀を抜き放ち、ソ連兵の群れに飛び込んだ。
ソ連兵は、ドイツ軍との戦いで磨き上げられたPPSh-41短機関銃を乱射し
一瞬で日本軍の第一陣をなぎ倒していく。
しかし、倒れた日本兵の足元から、別の兵士が手榴弾を抱えて戦車の底板へと潜り込む。
「天皇陛下、万歳!」 鈍い爆発音と共にT-34の足回りが吹き飛ぶ。
それは、近代戦の常識を逸脱した、狂気と執念の入り混じる戦場であった。
旭川の街には、北から避難してきた何万人もの難民が溢れていた。
彼らは、市街地からわずか数キロ先で繰り広げられる地獄の音を聞きながら、震えていた。
「お母ちゃん、あそこにお父ちゃんがいるの?」
幼い少女が、炎に染まる北の空を指差して尋ねる。
母親は、涙を堪えながら娘の手を強く握り締めた。
その街を守るために、旭川駅前には東北各県から到着したばかりの増援部隊が
休む間もなく戦線へと投入されていた。
「こちら第八師団本体。永山十字路にて
敵有力部隊と交戦中。損害甚大、至急援護を乞う!」
「第二師団、石狩川右岸を死守。一歩も引かん!」
無線機からは、東北各県の訛りが混じった絶望的なしかし不屈の叫びが飛び交う。
彼らにとって、北海道はもはや「他所の土地」ではなかった。
ここを赤軍に奪われることは
自分たちの故郷である東北が次の戦場になることを意味していた。
旭川の防衛戦を指揮する第七師団長は、司令部で地図を睨みつけていた。
「……稚内での海軍の勝利は、確かに敵の補給を止めた。
だが、奴らは背水の陣だ。手負いの獣ほど恐ろしいものはない。
この旭川決戦で奴らを叩き潰さなければ
北海道はシベリアの延長線上に変わってしまう」
師団長は、傍らにいた参謀に命じた。
「義烈空挺隊からの報告は?」
「はい。稚内のソ連野戦基地への工作は成功。敵の弾薬補給は今後、さらに滞るはずです。
しかし、敵の先遣隊がすでに永山を突破し
旭川市街地に迫っています。市街戦は避けられません」
「……やむを得ん。各師団、市街地を要塞化せよ。
建物一つ、角一つを陣地とし、ソ連兵の血で石狩川を染め上げるのだ」
旭川市街地の入り口では、即席の障害物が築かれ
各家庭から集められた畳や家具が、機銃陣地の土嚢代わりに積み上げられていた。
かつて平和な時間が流れていた公園や学校は
今や負傷兵の喘ぎ声と、火薬の匂いが充満する野戦病院へと変わっていた。
そこに、空から再びあの音が響いた。
「……瑞鶴の機体か?」 負傷した兵士が、空を見上げて呟いた。
雲を突き抜けて現れたのは、稚内沖の空戦を制した第一航空艦隊の烈風隊であった。
彼らは母艦での燃料補給と整備を終え
陸上の友軍を救うために再び戦場へと飛来したのである。
「こちら草薙。陸軍の諸君、よく持ち堪えてくれた。
これより上空からの支援を開始する」
烈風の二十ミリ機銃が、街道を埋め尽くすソ連軍の車両列に向けて火を噴いた。
一〇〇オクタン燃料に支えられたハ四三エンジンの力強い咆哮が
絶望に沈みかけていた旭川の将兵に、一筋の希望を与えた。
しかし、ソ連軍の攻勢は止まらない。
彼らは、補給の途絶を承知の上で、保有する全砲弾を旭川市街地に叩き込み始めた。
「打て! すべてを灰にせよ! 灰の中にこそ、我々の勝利がある!」
ソ連軍の砲兵隊長が、発射レバーを次々と引かせる。
一二二ミリ榴弾が、旭川の歴史ある建物を次々と粉砕していく。
爆風で窓ガラスが吹き飛び、木造の家々が猛烈な勢いで燃え上がった。
旭川は、まさに燃える都市へと変貌していた。
その火の海の中で、近衛歩兵師団の若き士官
佐藤少尉は、倒壊した建物の影から敵の戦車を見据えていた。
彼の傍らには、爆薬を抱えた数名の部下が息を潜めている。
「少尉、あいつです。あのスターリン戦車
さっきから我々の陣地をことごとく潰してやがる」
指差された先には、重厚な砲塔を旋回させながら
瓦礫を押し潰して進んでくるIS-2があった。その主砲が火を噴くたびに
日本軍の陣地が一つずつ消滅していく。
「……よし、俺が行く。お前たちは、俺が爆発させた後に続く敵歩兵を叩け」
「少尉、無茶です! 自分が代わります!」
「黙れ。これは命令だ。俺は、この旭川で育った。
俺の家も、学校も、全部あいつらに壊された。
……あいつだけは、俺の手で地獄へ送る」
佐藤少尉は、拳銃をホルスターに収め、九九式破甲爆弾を両手に握り締めた。
彼は、燃え盛る建物の隙間を、影のように走り抜けた。
敵の機銃掃射が周囲の壁を削り
火の粉が頬を焼く。しかし、彼の足は止まらなかった。
IS-2の死角、後部エンジンデッキ。
佐藤は、全力を振り絞って跳躍し、戦車の鋼鉄の肌に取り付いた。
「……死ね!」 爆弾の信管を叩き、エンジン格子の隙間にねじ込む。
数秒後、轟然たる爆発が旭川の夜空に響き渡った。
重戦車IS-2は、自慢の燃料タンクに引火し、巨大な火球となって吹き飛んだ。
その爆炎の中に、佐藤少尉の姿はなかった。
しかし、その一撃が、市街地へ突入しようとしていたソ連戦車隊の足を、一瞬だけ止めた。
「佐藤少尉に続け! 露助を街に入れるな!」
その光景を目にした日本兵たちが、叫び声を上げながら瓦礫の中から飛び出した。
彼らはもはや、軍隊という組織を超えた、一つの憤怒の塊と化していた。
旭川を巡る攻勢は、九月三日の夜を通して続いた。
ソ連軍は六万の兵力のうち、すでに一万人近い死傷者を出していた。
彼らの燃料と食糧は底をつきかけており
兵士たちは文字通り飢えと疲労で限界に達していた。
一方の日本軍も、東北各県から送られた師団が
その戦力の半分以上を喪失するという、壊滅的な打撃を受けていた。
石狩川の川面は、両軍の兵士の血で赤く染まり
その上を炎上する家々の灰が雪のように降り積もっている。
「……地獄だな」
旭川司令部の大湊から派遣された海軍士官が、窓の外の炎を見つめて呟いた。
「ああ。だが、この地獄を耐え抜いた先にしか、日本の明日はない」
師団長は、返り血を浴びた軍刀を机に置き、地図の一点を見つめた。
そこには、ソ連軍の補給拠点である稚内と
決戦の地である旭川を繋ぐ、細い一本の線があった。
「義烈空挺隊、そして第一艦隊の勝利が、奴らの喉元を締め上げている。
……夜が明ければ、奴らは自滅する。それまで、何としてもこの街を守り抜け」
現場の血生臭い空気と、将兵たちの叫びを
文字通り歴史の一頁として刻み込むような激闘。
旭川は、日本という国家が、その最後の意地を賭けて立ち上がった
巨大な防波堤となっていた。 ウクライナの平原でドイツ軍と対峙し
勝利を確信していたはずのスターリンは、遥か東の島国で
自らの精鋭軍団が、飢えた島国の獅子たちによって
食い千切られようとしている事実に、まだ気づいていなかった。
ワシントンの地下室。 高倉義人は
冷たいコンクリートの壁に背を預け目を閉じていた。
彼の耳には、数千キロ離れた北海道の風の音が聞こえてくるようだった。
鋼鉄と鋼鉄がぶつかり合う音。男たちの咆哮。そして、崩れゆく建物の悲鳴。
「……頑張れ。みんな、あと少しだ」
高倉の独白は、静かな地下室に溶けていった。
彼が繋いだ「日米共闘」の真の成果が
この旭川の地獄の果てに現れるのは、もうすぐであった。
旭川の夜明けは近い。 しかし、その光が照らし出すのは
勝利の凱歌か、それともすべてが焼き尽くされた後の、静かな絶滅の風景か。
獅子たちの咆哮は、北の大地を揺るがし続け
ソ連軍という巨獣の心臓を、確実に追い詰めようとしていた。
旭川包囲網。 それは、一九四五年という激動の時代の
最も熾烈で、最も誇り高い「最後の一戦」の幕開けであった。
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米軍潜水艦に関しては第41話にて丁型海防艦建造によってかなり輸送船団の被害は抑えられている感じですね
日本軍潜水艦に関してはこれから出てきますが史実とほぼ同じ感じです
感想ありがとうございます
リアルなIF小説、毎日楽しませていただいています。
やみくもに「日本の試作兵器」が実用化されてて、それが無敵に強いって話はあまり好きではないので肌に合います。
他の作品も読ませていただきましたがどの作品も「いいね」100個(笑)!
個人的にはラバウルの話が好きですね。
大賞の方も「1票」入れさせていただいています。
たくさんの人に、先生の作品が読んでもらえますように!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
初コメありがとうございます
毎日朝7時投稿なので通勤通学時にでもご一読ください
自分も烈風とかが1943年とかに作られたり
ありえない兵器が出てきたりはあまり好きではないので
基本的にそういう流れの作品になります
大賞ありがとうございます!とりあえず7月一週目までは書き溜めてるので
ご安心ください!