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第二章 里帰り
第十一話 またまた来た
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翌朝を迎え、朝食を終えたフラム達は、リンディアが居る崖に向かって森の中を歩いていた。昨日も通った道で、さほど遠くない場所だったので、直ぐに森を抜けた。
リンディアは昨日と同じ場所に居た。崖の少し上の平らな場所に三匹が、更に少し上の平らな場所に黄金のリンディアが眠っている。
「ん? あれは誰じゃ?」
ルシェールの視線の先に、崖の上からゆっくりと黄金のリンディアに向かって下っている姿があったが、見覚えのあるその人物に、フラムとパルは渋い顔をする。
「イグニアか……」
「でヤンスね」
「知り合いか?」
「いいえ、違います」
イグニアはリンディアを起こさないようにゆっくりと崖を降りて行く。やがて黄金のリンディアが寝ている場所に辿り着くと言う所で、突然襲って来た鼻の痒みに耐え切れず、クシャミをした拍子に落ちてしまった。
さほど高さはなかったものの、大きなくしゃみと落ちた音で黄金のリンディアが起きてしまい、突然目の前に現れたイグニアを尻尾を振るって下に叩き落した。
落ちた先には、こちらも目を覚ました三匹のリンディアが待ち構え、既に大きく口を開けた三匹が一斉に吐き出した息が巻き起こした強烈な突風が再びイグニアを襲う。
「何でこうなるの!!」
イグニアはまたもあらぬ方に飛ばされてしまった。
「何じゃ、今のは?」
「さあ……」
「まあいいわい。今度はお前の番じゃぞ」
「でも、リンディアは起きちゃったし」
「何じゃ、お前は眠っておるリンディアから尻尾を取ろうと思っとったのか? 何を甘い事を考えとるんじゃ。それじゃあ腕試しにならんじゃろう。それと━━」
「な、何でヤンス?」
ルシェールはパルをフラムの肩から自分の肩に移す。
「こいつの力を借りるのもなしじゃ」
「パルも?」
「自分で召喚した魔獣で何とかしてみい」
「師匠より厳しいかも……」
一旦は肩を落とすも、フラムは気合いを入れ直す。
「頑張りますか」
その場にしゃがみ、右手を地に下ろす。
「アルシオンボルトーア!」
現れた魔獣召喚陣を前に立ち印を組む。
「魔界に住みし氷の魔獣よ。開かれし門を潜り出でて我が命に従え」
フラムの手の印が形を変える。
「出でよ、氷魔獣ヒュービ!」
輝きを増した召喚陣の光の中から次々と、五匹のヒュービが姿を現した。
「ほう、ヒュービを召喚したか。0点じゃな」
「0点でヤンス。ダメでヤンスか?」
「見ておれば分かる」
召喚陣の輝きに気付いた三匹のリンディアが崖から降りて来て、フラムに向かって来た。
「ヒュービ、あの三匹を凍らせて」
五匹のヒュービは大きく口を開け、向かって来る三匹のリンディアに向かって冷気を勢い良く吹き付けた。
一瞬にしてリンディアを氷が包み込み、氷の彫刻が出来上がった。しかし、その氷は一瞬にして粉々に砕け散り、既に大きく口を開けている三匹のリンディアが、フラムと五匹のヒュービに向かって、突風を吹き付けた。
イグニアの時のように、フラムと五匹のヒュービは、勢い良く飛ばされた。
「フラム!」
リンディアは昨日と同じ場所に居た。崖の少し上の平らな場所に三匹が、更に少し上の平らな場所に黄金のリンディアが眠っている。
「ん? あれは誰じゃ?」
ルシェールの視線の先に、崖の上からゆっくりと黄金のリンディアに向かって下っている姿があったが、見覚えのあるその人物に、フラムとパルは渋い顔をする。
「イグニアか……」
「でヤンスね」
「知り合いか?」
「いいえ、違います」
イグニアはリンディアを起こさないようにゆっくりと崖を降りて行く。やがて黄金のリンディアが寝ている場所に辿り着くと言う所で、突然襲って来た鼻の痒みに耐え切れず、クシャミをした拍子に落ちてしまった。
さほど高さはなかったものの、大きなくしゃみと落ちた音で黄金のリンディアが起きてしまい、突然目の前に現れたイグニアを尻尾を振るって下に叩き落した。
落ちた先には、こちらも目を覚ました三匹のリンディアが待ち構え、既に大きく口を開けた三匹が一斉に吐き出した息が巻き起こした強烈な突風が再びイグニアを襲う。
「何でこうなるの!!」
イグニアはまたもあらぬ方に飛ばされてしまった。
「何じゃ、今のは?」
「さあ……」
「まあいいわい。今度はお前の番じゃぞ」
「でも、リンディアは起きちゃったし」
「何じゃ、お前は眠っておるリンディアから尻尾を取ろうと思っとったのか? 何を甘い事を考えとるんじゃ。それじゃあ腕試しにならんじゃろう。それと━━」
「な、何でヤンス?」
ルシェールはパルをフラムの肩から自分の肩に移す。
「こいつの力を借りるのもなしじゃ」
「パルも?」
「自分で召喚した魔獣で何とかしてみい」
「師匠より厳しいかも……」
一旦は肩を落とすも、フラムは気合いを入れ直す。
「頑張りますか」
その場にしゃがみ、右手を地に下ろす。
「アルシオンボルトーア!」
現れた魔獣召喚陣を前に立ち印を組む。
「魔界に住みし氷の魔獣よ。開かれし門を潜り出でて我が命に従え」
フラムの手の印が形を変える。
「出でよ、氷魔獣ヒュービ!」
輝きを増した召喚陣の光の中から次々と、五匹のヒュービが姿を現した。
「ほう、ヒュービを召喚したか。0点じゃな」
「0点でヤンス。ダメでヤンスか?」
「見ておれば分かる」
召喚陣の輝きに気付いた三匹のリンディアが崖から降りて来て、フラムに向かって来た。
「ヒュービ、あの三匹を凍らせて」
五匹のヒュービは大きく口を開け、向かって来る三匹のリンディアに向かって冷気を勢い良く吹き付けた。
一瞬にしてリンディアを氷が包み込み、氷の彫刻が出来上がった。しかし、その氷は一瞬にして粉々に砕け散り、既に大きく口を開けている三匹のリンディアが、フラムと五匹のヒュービに向かって、突風を吹き付けた。
イグニアの時のように、フラムと五匹のヒュービは、勢い良く飛ばされた。
「フラム!」
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