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第六章 邂逅(かいこう)
第二十一話 ポポ?
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「じゃあ、行ってきます」
ウォルンタースの家の前でフィールを召喚したフラムは、出迎えに出て来たウォルンタースとフリードに挨拶を済ませ、パルを肩に乗せたままフィールの背に乗った。
一泊して行ったらとウォルンタースが進めてくれたが、行くなら早い方がと、フラムはフィールを浮上させ、見送られながら飛んで行った。
「相変わらず、高い所が駄目なのは変わっとらんのか?」
「そんなに簡単に治るもんでもありませんよ」
「何とも情けないのお」
「それは言わないでくださいよ。第一、剣を取ってくるぐらいなら、俺が居なくても大丈夫でしょう」
「ただ取って来るならのお」
「あれ、まさか先生、いつもの悪い癖が?」
「ほっ、ほっ、ほっ、何の事かの?」
そこに、エドアールが帰って来た。
少し息が上がっている。
「先生、村の人達をケーレに戻して来ましたよ」
「よし、じゃあ次は薪割りじゃぞ」
「ええ、休みなしですか!?」
エドアールはその場にへたり込む。
「当たり前じゃ」
「先生、それじゃあ可哀想ですよ」
「お前もかばっとらんで、手伝うんじゃぞ」
「俺も!?」
「当然じゃ。ほっ、ほっ、ほっ」
フラムを乗せたフィールは、海の上を颯爽と飛んでいた。
「ディコは元気かしら?」
「会えるでヤンスかね?」
「会えるといいわね」
想いを馳せながら受ける風は心地よく、それを感じてか、フィールの飛ぶ速度もいつもより早く感じる。
やがて前方から水が激しく流れ落ちる音が聞こえて来た。
微かだったその音が轟音に変わった時、アンチエゴ大滝の荘厳な景色が現れた。
大勢の観光客が突然現れたフィールに驚きの声を上げる中、滝壺にほど近い開けた場所にフィールは舞い降りた。
フラムがフィールから飛び降りるなり、懐かしい声が飛んで来た。
「フラムお姉ちゃん!」
振り向いた先に、見知った人物が駆け寄って来る姿があった。
「ディコ!」
勢い良くフラムにディコが抱き付いた振動に、思わずパルはフラムの肩から飛び上がった。
「元気そうね」
「お姉ちゃんも」
「オイラもいるでヤンス」
「もちろんパルもね」
「何かついでみたいでヤンス」
拗ねるパルの姿に、ディコはフラムと顔を見合わせて笑う。
地面に作った魔獣召喚陣にフィールを戻した後、フラムの肩にパルが戻る。
「それにしても、私が来たのがよく分かったわね」
「ここにフィールで来る人ってほとんどいないから、もしかしたらって思って」
「そう言えば前の時もフィールで来たでヤンスね」
「そうだったわね。それにしても……」
フラムは上の方や周りを見渡して眉を顰める。
「ポポが居なくなった割りには人の姿が多いわね。寧ろ多くなったような気が。ダルメキアで一番大きな滝だって言うのは分かるけど」
「それはね」
ディコはフラムの手を取って、滝壺の方へと引っ張って行く。
以前来た時は近くの兵士が寄って来て、離れるように咎められたが、観光客が増えたせいか兵士が居るものの他に居る観光客共々、咎めに来る様子はない。
「一体何なの?」
「来た来た」
嬉々として水面を見るディコが見ている先の水面に、水中から気泡が上がって来る。
「これってまさか……」
それが徐々に多く、更に大きくなって来たと思ったのも束の間、水中から激しく水飛沫を上げて、巨大なフリゴメが跳ね上がった。
「ポポ!?」
観光客から感歎と驚きの声が上がる中、フラムとパルも別の意味で目を剝いた。
「ディコ、ポポを戻しちゃったの?」
「あれはポポじゃないの」
「ポポじゃない?」
首を傾げるフラムの前で、水中から更に先に出て来たフリゴメと変わらない大きさのフリゴメが二匹、跳ね上がった。
「フリゴメが三匹も!?」
ウォルンタースの家の前でフィールを召喚したフラムは、出迎えに出て来たウォルンタースとフリードに挨拶を済ませ、パルを肩に乗せたままフィールの背に乗った。
一泊して行ったらとウォルンタースが進めてくれたが、行くなら早い方がと、フラムはフィールを浮上させ、見送られながら飛んで行った。
「相変わらず、高い所が駄目なのは変わっとらんのか?」
「そんなに簡単に治るもんでもありませんよ」
「何とも情けないのお」
「それは言わないでくださいよ。第一、剣を取ってくるぐらいなら、俺が居なくても大丈夫でしょう」
「ただ取って来るならのお」
「あれ、まさか先生、いつもの悪い癖が?」
「ほっ、ほっ、ほっ、何の事かの?」
そこに、エドアールが帰って来た。
少し息が上がっている。
「先生、村の人達をケーレに戻して来ましたよ」
「よし、じゃあ次は薪割りじゃぞ」
「ええ、休みなしですか!?」
エドアールはその場にへたり込む。
「当たり前じゃ」
「先生、それじゃあ可哀想ですよ」
「お前もかばっとらんで、手伝うんじゃぞ」
「俺も!?」
「当然じゃ。ほっ、ほっ、ほっ」
フラムを乗せたフィールは、海の上を颯爽と飛んでいた。
「ディコは元気かしら?」
「会えるでヤンスかね?」
「会えるといいわね」
想いを馳せながら受ける風は心地よく、それを感じてか、フィールの飛ぶ速度もいつもより早く感じる。
やがて前方から水が激しく流れ落ちる音が聞こえて来た。
微かだったその音が轟音に変わった時、アンチエゴ大滝の荘厳な景色が現れた。
大勢の観光客が突然現れたフィールに驚きの声を上げる中、滝壺にほど近い開けた場所にフィールは舞い降りた。
フラムがフィールから飛び降りるなり、懐かしい声が飛んで来た。
「フラムお姉ちゃん!」
振り向いた先に、見知った人物が駆け寄って来る姿があった。
「ディコ!」
勢い良くフラムにディコが抱き付いた振動に、思わずパルはフラムの肩から飛び上がった。
「元気そうね」
「お姉ちゃんも」
「オイラもいるでヤンス」
「もちろんパルもね」
「何かついでみたいでヤンス」
拗ねるパルの姿に、ディコはフラムと顔を見合わせて笑う。
地面に作った魔獣召喚陣にフィールを戻した後、フラムの肩にパルが戻る。
「それにしても、私が来たのがよく分かったわね」
「ここにフィールで来る人ってほとんどいないから、もしかしたらって思って」
「そう言えば前の時もフィールで来たでヤンスね」
「そうだったわね。それにしても……」
フラムは上の方や周りを見渡して眉を顰める。
「ポポが居なくなった割りには人の姿が多いわね。寧ろ多くなったような気が。ダルメキアで一番大きな滝だって言うのは分かるけど」
「それはね」
ディコはフラムの手を取って、滝壺の方へと引っ張って行く。
以前来た時は近くの兵士が寄って来て、離れるように咎められたが、観光客が増えたせいか兵士が居るものの他に居る観光客共々、咎めに来る様子はない。
「一体何なの?」
「来た来た」
嬉々として水面を見るディコが見ている先の水面に、水中から気泡が上がって来る。
「これってまさか……」
それが徐々に多く、更に大きくなって来たと思ったのも束の間、水中から激しく水飛沫を上げて、巨大なフリゴメが跳ね上がった。
「ポポ!?」
観光客から感歎と驚きの声が上がる中、フラムとパルも別の意味で目を剝いた。
「ディコ、ポポを戻しちゃったの?」
「あれはポポじゃないの」
「ポポじゃない?」
首を傾げるフラムの前で、水中から更に先に出て来たフリゴメと変わらない大きさのフリゴメが二匹、跳ね上がった。
「フリゴメが三匹も!?」
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