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第3章
第43話
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球技大会当日。
登校の待ち合わせ場所に立っている2人は両極端だ。
深雪はすでに気力が抜け落ちており、ちび助は反対に元気がみなぎっている。
「奈々先輩、ようやく来ましたね! そして、やってきた球技大会!」
あぁ、朝から暑苦しい。
「これでようやく、奈々先輩の呪縛から深雪先輩を解放することができますねぇ!」
まーた、わけの分からないことを口走る。
「深雪先輩、私の勇姿を見届けてくださいね!」
「う、うん。応援するね」
「私も、深雪先輩の試合は死ぬ気で応援しますから!」
「それは本気で止めてね」
「え? でも――」
「お願いだから」
深雪の切実なお願いを聞き、ちび助はしょんぼりとした。
朝、全生徒が体育館に集まる。
校長の話が始まり、簡単な説明が行われた。
そして、各競技の組み合わせの発表が始まる。
卓球だけは個人競技で、人数も多いためすでに割り振りは決まっており、卓球台の近くの壁に貼り出されているとのこと。
各競技の対戦相手の割り振りが公表されていく。
小倉のチームとは、勝ち上がらないと対戦することはない。それがよかったのか、よくないのかは、正直今のところはよく分からない。
勝ち上がれる自信が、私にはあまりない。それはそうだろうとは思う。だって私は、バスケに関して、ただの素人なのだから。
全ての割り振りと、審判と点数係の裏方が決まった後、生徒の大移動が始まった。
バスケは緑のネットで別れ、同時に2試合行うことになっている。
因みに体育館の奥には中二階があり、そこに卓球台が並んでいる。
私の出番までは少し時間がある。
試合と裏方の仕事がない間は、自由時間となっていおり、サボる奴は当然でてくる。
一番奥にある卓球台まで行こうとして、呼び止められた。
「奈々先輩、何処へ行くつもりですか?」
「何処って、深雪の様子でも見に行くつもりだけど?」
「深雪先輩はすぐに試合があるわけではないので、すぐにこちらに来ますよ」
「何で?」
「何でって、私の第一試合が始まるからですよー。そんなの、決まっているじゃないですかー」
「え? あんた、第一試合からなんだ」
「ちょ、何でライバルの試合がいつか把握してないんですか!」
「だって私、あんたのクラス知らないし」
私の言葉に、ちび助は衝撃を受けたような顔をした。
「な、何でそんなことも知らないんですか! それでよく、私のことをライバル扱いできますね!」
そんなことを言われても、知らないものは知らないし、ライバル扱いしたことなど一度もない。
「――あぁ、なるほど。私を怒らせ、少しでも私の活躍を阻止したい訳ですね。奈々先輩らしい小癪な手ですねぇ。がっかりしましたよ。まさか、そこまで私を恐れているとは思いませんでした」
ちび助は一人で勝手に納得した。
遠くから、深雪がこちらに向かってくるのが見えた。
「取り敢えず、見せてあげますよ。私の実力というものを」
ちび助はドヤ顔で私を指さした後、深雪には笑顔で手を振り、コートの方に向かった。
深雪が小走りでこちらまできた。
「何かあったの?」
「別に」
「なら、いいんだけど」
「……因みに、小春のクラスはどこ?」
深雪は驚いた顔をした。
彼女からちび助のクラスを聞き、対戦表を確認する。お互い勝ち上がれば決勝であたるらしい。
まぁ、そんなことは絶対にありえないけど。
登校の待ち合わせ場所に立っている2人は両極端だ。
深雪はすでに気力が抜け落ちており、ちび助は反対に元気がみなぎっている。
「奈々先輩、ようやく来ましたね! そして、やってきた球技大会!」
あぁ、朝から暑苦しい。
「これでようやく、奈々先輩の呪縛から深雪先輩を解放することができますねぇ!」
まーた、わけの分からないことを口走る。
「深雪先輩、私の勇姿を見届けてくださいね!」
「う、うん。応援するね」
「私も、深雪先輩の試合は死ぬ気で応援しますから!」
「それは本気で止めてね」
「え? でも――」
「お願いだから」
深雪の切実なお願いを聞き、ちび助はしょんぼりとした。
朝、全生徒が体育館に集まる。
校長の話が始まり、簡単な説明が行われた。
そして、各競技の組み合わせの発表が始まる。
卓球だけは個人競技で、人数も多いためすでに割り振りは決まっており、卓球台の近くの壁に貼り出されているとのこと。
各競技の対戦相手の割り振りが公表されていく。
小倉のチームとは、勝ち上がらないと対戦することはない。それがよかったのか、よくないのかは、正直今のところはよく分からない。
勝ち上がれる自信が、私にはあまりない。それはそうだろうとは思う。だって私は、バスケに関して、ただの素人なのだから。
全ての割り振りと、審判と点数係の裏方が決まった後、生徒の大移動が始まった。
バスケは緑のネットで別れ、同時に2試合行うことになっている。
因みに体育館の奥には中二階があり、そこに卓球台が並んでいる。
私の出番までは少し時間がある。
試合と裏方の仕事がない間は、自由時間となっていおり、サボる奴は当然でてくる。
一番奥にある卓球台まで行こうとして、呼び止められた。
「奈々先輩、何処へ行くつもりですか?」
「何処って、深雪の様子でも見に行くつもりだけど?」
「深雪先輩はすぐに試合があるわけではないので、すぐにこちらに来ますよ」
「何で?」
「何でって、私の第一試合が始まるからですよー。そんなの、決まっているじゃないですかー」
「え? あんた、第一試合からなんだ」
「ちょ、何でライバルの試合がいつか把握してないんですか!」
「だって私、あんたのクラス知らないし」
私の言葉に、ちび助は衝撃を受けたような顔をした。
「な、何でそんなことも知らないんですか! それでよく、私のことをライバル扱いできますね!」
そんなことを言われても、知らないものは知らないし、ライバル扱いしたことなど一度もない。
「――あぁ、なるほど。私を怒らせ、少しでも私の活躍を阻止したい訳ですね。奈々先輩らしい小癪な手ですねぇ。がっかりしましたよ。まさか、そこまで私を恐れているとは思いませんでした」
ちび助は一人で勝手に納得した。
遠くから、深雪がこちらに向かってくるのが見えた。
「取り敢えず、見せてあげますよ。私の実力というものを」
ちび助はドヤ顔で私を指さした後、深雪には笑顔で手を振り、コートの方に向かった。
深雪が小走りでこちらまできた。
「何かあったの?」
「別に」
「なら、いいんだけど」
「……因みに、小春のクラスはどこ?」
深雪は驚いた顔をした。
彼女からちび助のクラスを聞き、対戦表を確認する。お互い勝ち上がれば決勝であたるらしい。
まぁ、そんなことは絶対にありえないけど。
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