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29話 2匹の遊び場と寝床
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「と、家の中はこんな感じだな。どうだ? 勿論まだ、全部を覚えなくて良いぞ。ゆっくり覚えていけば良いからな」
『しらないものばっかりっぴっ。くさとおはな、おそとにしかないっぴっ』
「そうだな。草や花は家の中には生えてないな」
『ないっぴっ……?』
とりあえず母さん達へ、ハピネススモールバードの紹介が終わると。姉さんは母さんに連れられてリビングへ。騒いでハピネススモールバードを怖がらせた事に対する、お説教をすると言っていた。
その後に、今日はハピネススモールバードのために、夕ご飯をお祝い風にアレンジして作ってくれるって。アーチーの時と同じだ。
と、いう事で、リビングへは近づかないようにして。俺とアーチーは、アーチーの時みたいに、家の案内からする事に。そして今は、一通り案内を終えて、俺の部屋に戻って来たところだ。
しかしどうしたのか。最初はとっても喜んでいたハピネススモールバードだったけれど。いや、俺の部屋へ戻って来るまでは喜んでいたんだが。今、ハピネススモールバードは、何故か少しだけしょんぼりしてしまって、俺の部屋をぐるっと見渡した。
「どうした? 何かあるなら言ってくれ? すぐに教えるし、もしも俺にしてもらいたい事があるなら、教えてくれればできる限りのことはするぞ」
『たくさんお話しするっチュよ。カズキ、ちゃんとお話し聞いてくれるっチュ!!』
『……ぴっよねぇ。ぼく、おはなとくさ、いっぱいがいいっぴっねぇ』
「花と草か」
『ぼく、だいすきっぴっ。いっぱいのところさがして、おうちにしたっぴっ。でも、いつもおいかけられて、にげて、ずっといられなかったっぴっ。さみしかったっぴっ』
『意地悪な魔獣、多いいっチュよねぇ。オレも何回も追いかけられたっチュ。ここは安全だっチュよ』
そういえば最初に会った時にも、その話しをしていたな。いつも追いかけられてたって。毎回探してたって事は、本当に花と草が好きなんだろう。可哀想に、巣立ったばかりで、ずっとそんな生活をしていたなんて。
「アーチーの言う通りだ。ここは安全だから、もう寂しくならなぞ」
『うれしいっぴっ。でも……、おはな、くさっぴっ』
やっぱり花と草は、どうしてもそこは譲れない感じか?
そうだな。とりあえず庭にハピネススモールバード用の花壇を作ってやるか。ちょうど、空いているスペースもあるし、そこと俺の花壇を合わせれば、なかなかの広さになるはずだ。
それと、どんな天候でも、いつでも遊べるように、ビニールハウスを建ててやろう。そうしたら、俺の作業も捗るし。まぁ、どこまで広げるかは、父さん達と相談だな。
後は準備するための資金も必要だ。簡単な物じゃなく、しっかりした、なるべく安全な、ビニールハウスにしたいからな。それと、なるべくダンジョンの雰囲気の近づけるために、ダンジョン産の物を置いてやりたいし。
俺は携帯端末で、自分の口座を確認する。お金と相談だが、俺の部屋の中も、少し改造したいと思ったんだ。
実は、アーチーと暮らし始めてから、アーチーのために部屋の模様替えをしたんだ。アーチーの好きな事は、泳ぐことの他に、穴掘りや、暗い場所の探索で。穴掘りは庭でやってもらっているんだけど、他にちょっと遊び場を作ったんだ。
大きめの布のペットハウスを改装して、その中にダンボールを切った物で迷路を作り、小さな空間も何個か作った。どうやって遊ぶかといえば、俺がその空間に、石やらおもちゃやらを隠して、それをアーチーが探すんだよ。
これをアーチーはとても気に入ってくれて、猫タワーのように、今では2段式のペットハウス迷路が、俺の部屋の端に立っている。
また、そのタワーの下には、深さはアーチーの背くらいだが、丸くて広い入れ物を置いてあって。そこに俺が今まで集めてた石を散らばしてやり、そこでもアーチーは遊べるようになっている。
だからそんな風に、ハピネススモールバードの遊べるスペースを、作ってあげられないかと思ったんだ。
確か子供用の、室内用砂場を売っていたはずなんだよな。外に砂が出ないように、ちゃんとテントみたいな物の中に、砂場が設置されていて、砂場の深さは自由に変えられる。
しかも砂場の周りには空間があって、砂遊びだけじゃなく、他のことでも遊べるようになっていた。
だからこの室内用砂場を買ってあげれば、砂場の周りの空間に、小さめの鉢植えを置いてあげられて、家の中でも花と草で遊べるはずだ。
それにさっき、家の中を案内している時に、アーチーとハピネススモールバードが話していたんだけど。どうもアーチーの穴掘りじゃないけど、砂堀が好きらしいから、砂場も気に入ってくれるはずだ。アーチーもついでに、穴掘りとまではいかないが掘って遊べるし。
「よし! 花と草は、少し待ってくれ。ちゃんと用意するから」
『ほんと? ぴっ』
「ああ。今度は誰に追いかけられることもなく、ゆっくり花と草で遊べるし寝られるからな」
『ぴぴぴっ!! うれしいっぴぃぃぃ!! ありがとうっぴぃぃぃ!!』
『オレも、カッコいい迷路と、石の地面、作ってもらったっチュ!! きっとカッコいいの、用意してくれるっチュよ。良かったっチュねぇぇぇ!!』
はしゃぐ2匹。なるべく今日中に、さん達に話して、どれだけ費用がかかるか調べてしまおう。
「よし、それじゃあこれから、夕飯とお風呂だ。それからお前の名前を考えるぞ!」
俺がそう言った瞬間。はしゃいでいたアーチーがピタッと止まる。
「どうした? アーチー」
「な、何でもないっチュ!!」
どうしたんだ?
『しらないものばっかりっぴっ。くさとおはな、おそとにしかないっぴっ』
「そうだな。草や花は家の中には生えてないな」
『ないっぴっ……?』
とりあえず母さん達へ、ハピネススモールバードの紹介が終わると。姉さんは母さんに連れられてリビングへ。騒いでハピネススモールバードを怖がらせた事に対する、お説教をすると言っていた。
その後に、今日はハピネススモールバードのために、夕ご飯をお祝い風にアレンジして作ってくれるって。アーチーの時と同じだ。
と、いう事で、リビングへは近づかないようにして。俺とアーチーは、アーチーの時みたいに、家の案内からする事に。そして今は、一通り案内を終えて、俺の部屋に戻って来たところだ。
しかしどうしたのか。最初はとっても喜んでいたハピネススモールバードだったけれど。いや、俺の部屋へ戻って来るまでは喜んでいたんだが。今、ハピネススモールバードは、何故か少しだけしょんぼりしてしまって、俺の部屋をぐるっと見渡した。
「どうした? 何かあるなら言ってくれ? すぐに教えるし、もしも俺にしてもらいたい事があるなら、教えてくれればできる限りのことはするぞ」
『たくさんお話しするっチュよ。カズキ、ちゃんとお話し聞いてくれるっチュ!!』
『……ぴっよねぇ。ぼく、おはなとくさ、いっぱいがいいっぴっねぇ』
「花と草か」
『ぼく、だいすきっぴっ。いっぱいのところさがして、おうちにしたっぴっ。でも、いつもおいかけられて、にげて、ずっといられなかったっぴっ。さみしかったっぴっ』
『意地悪な魔獣、多いいっチュよねぇ。オレも何回も追いかけられたっチュ。ここは安全だっチュよ』
そういえば最初に会った時にも、その話しをしていたな。いつも追いかけられてたって。毎回探してたって事は、本当に花と草が好きなんだろう。可哀想に、巣立ったばかりで、ずっとそんな生活をしていたなんて。
「アーチーの言う通りだ。ここは安全だから、もう寂しくならなぞ」
『うれしいっぴっ。でも……、おはな、くさっぴっ』
やっぱり花と草は、どうしてもそこは譲れない感じか?
そうだな。とりあえず庭にハピネススモールバード用の花壇を作ってやるか。ちょうど、空いているスペースもあるし、そこと俺の花壇を合わせれば、なかなかの広さになるはずだ。
それと、どんな天候でも、いつでも遊べるように、ビニールハウスを建ててやろう。そうしたら、俺の作業も捗るし。まぁ、どこまで広げるかは、父さん達と相談だな。
後は準備するための資金も必要だ。簡単な物じゃなく、しっかりした、なるべく安全な、ビニールハウスにしたいからな。それと、なるべくダンジョンの雰囲気の近づけるために、ダンジョン産の物を置いてやりたいし。
俺は携帯端末で、自分の口座を確認する。お金と相談だが、俺の部屋の中も、少し改造したいと思ったんだ。
実は、アーチーと暮らし始めてから、アーチーのために部屋の模様替えをしたんだ。アーチーの好きな事は、泳ぐことの他に、穴掘りや、暗い場所の探索で。穴掘りは庭でやってもらっているんだけど、他にちょっと遊び場を作ったんだ。
大きめの布のペットハウスを改装して、その中にダンボールを切った物で迷路を作り、小さな空間も何個か作った。どうやって遊ぶかといえば、俺がその空間に、石やらおもちゃやらを隠して、それをアーチーが探すんだよ。
これをアーチーはとても気に入ってくれて、猫タワーのように、今では2段式のペットハウス迷路が、俺の部屋の端に立っている。
また、そのタワーの下には、深さはアーチーの背くらいだが、丸くて広い入れ物を置いてあって。そこに俺が今まで集めてた石を散らばしてやり、そこでもアーチーは遊べるようになっている。
だからそんな風に、ハピネススモールバードの遊べるスペースを、作ってあげられないかと思ったんだ。
確か子供用の、室内用砂場を売っていたはずなんだよな。外に砂が出ないように、ちゃんとテントみたいな物の中に、砂場が設置されていて、砂場の深さは自由に変えられる。
しかも砂場の周りには空間があって、砂遊びだけじゃなく、他のことでも遊べるようになっていた。
だからこの室内用砂場を買ってあげれば、砂場の周りの空間に、小さめの鉢植えを置いてあげられて、家の中でも花と草で遊べるはずだ。
それにさっき、家の中を案内している時に、アーチーとハピネススモールバードが話していたんだけど。どうもアーチーの穴掘りじゃないけど、砂堀が好きらしいから、砂場も気に入ってくれるはずだ。アーチーもついでに、穴掘りとまではいかないが掘って遊べるし。
「よし! 花と草は、少し待ってくれ。ちゃんと用意するから」
『ほんと? ぴっ』
「ああ。今度は誰に追いかけられることもなく、ゆっくり花と草で遊べるし寝られるからな」
『ぴぴぴっ!! うれしいっぴぃぃぃ!! ありがとうっぴぃぃぃ!!』
『オレも、カッコいい迷路と、石の地面、作ってもらったっチュ!! きっとカッコいいの、用意してくれるっチュよ。良かったっチュねぇぇぇ!!』
はしゃぐ2匹。なるべく今日中に、さん達に話して、どれだけ費用がかかるか調べてしまおう。
「よし、それじゃあこれから、夕飯とお風呂だ。それからお前の名前を考えるぞ!」
俺がそう言った瞬間。はしゃいでいたアーチーがピタッと止まる。
「どうした? アーチー」
「な、何でもないっチュ!!」
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