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35話 扇風機の羽攻撃? 『カットブーメラン』
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「羽で攻撃?」
『うん。だって、動いてる時に触ると、怪我をしちゃうかもしれないくらい、これって危ないんでしょう? だからさ、それを敵にやれば、敵に傷を負わせることができるんじゃない?』
「攻撃……、敵に傷か。確かにできないことはないかもしれないけど。それだと扇風機に、敵をかなり近づけないとダメだからな。触ってくれとも言えないし」
俺はそう言いながら、羽を取り外し触る。それに驚いたのはシルフ達だ。そういえば、ガードを開けたのも初めてだったし。まだ掃除の時期でもなかったから、羽を外せることなんか、いちいち説明していなかった。
「ああ、これはさっき言っただろ? 掃除のためにガードを開くことができるって。それと同じで、羽を掃除して綺麗にした方が、風の威力とか、爽やかさとか変わってくるんだ。だからしっかり綺麗にできるように、羽も外せるぞ』
『へぇ、羽ってこんななんだ。今は触っても大丈夫なの?』
「ああ。危険なのは動いてる羽だからな。扇風機の羽は、回転することで風を起こすことができる。だが回転している時に、この羽の淵の部分が手や物に当たると。傷を負ったり、下手をすると傷じゃ済まなくて、切断なんてこともあるんだ」
『切断!?』
『せつだん?』
『1つの物が切ると、2つになるってこと、こんな風』
シルフがミルフィーに、その辺に生えている草を引っこ抜いて、その草をスパッと切った。
『ね、1本の草が2つになったでしょう? スパッと綺麗に切るのが切断って感じかな。もしミルフィーがセンプウキが動いている時に、羽を手や足で触ると。手や足が今の草みたいに、切れちゃうかもしれないんだって』
『ふお!? おててきれちゃう!? はなれちゃう!? たいへん!?』
『そう。だから動いてる時に、触っちゃダメだよ』
『うん!!』
ミルフィーに分かりやすく説明してくれるシルフ。シルフ、ナイスだ。ありがとう!
というかみんな、さっき俺の注意を聞いていたよな? その時にも切断の話しはしたと思うんだけど、遊びで興奮していて、聞いているようで聞いていなかったな? はぁ、後でもう1度細かく注意しておくか?
『それでさ、攻撃の話なんだけど。う~ん、やっぱりこれで攻撃できないかな? そんなに危険なら、これを攻撃に使わない手はないと思うんだけど』
「どうやって触らせるかだな」
『やっぱり近くに来てもらって、触ってもらうしかないんじゃないか?』
『敵が言うことを聞いてくれるわけがないでしょう。倒すためにここに触ってくれなんて』
『ち、近くに来たら、攻撃されちゃうかも』
『そうだよ。逆に攻撃されたら。こっちがやられちゃうかもしれないんだよ。フルール、ちゃんと考えてよ』
『考えてるよ!!』
『ああ、それとシルフ。攻撃ばかり考えない方が良いです』
『コロン、どういうこと?』
『動いている羽に、どうやって触らせるか、まだその方法は分かりません。それをやるためには、ガードの隙間から触ってもらうのが理想です。ですが、大型の魔獣の場合は? 隙間に指も入りません。大型魔獣の場合は、ガードを外すことになるかも。そうなるとリョウが逆に怪我をしてしまう可能性も。そういった、安全性も考えなければ』
『あ、そうか。そうだよね。リョウや僕達が安全に触らないように、でも相手に触ってもらうには……う~ん』
まだ方法は分からないけれど、シルフのおかげで初めて、攻撃として使える可能性が出てきたため。俺はもちろん、みんなが一緒に考えてくれる。
と、少しして。それはミルフィーの、疑問だったんだけど。
『はねっておなまえ、ぼくやおにいちゃんたちのもはねっていう。でも、ぼくやおにいちゃんたちのはねと、かたちがちがうし、うごきもちがう。センプウキのはねもとんでくれたら、むこうにとんでいって、っておねがいして、こうげきできるのにねぇ』
その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中に、防御魔法『エリアバリア』の時と同じように、イメージと呪文が思い浮かんだ。
「みんな! ちょっと離れていてくれ。俺の前には絶対に出るなよ!!」
『リョウパパ?』
『うむ、ミルフィー下がる。危険な匂いがする』
トール、今の何かカッコいいな。危険な匂いがする。今度使ってみるか。と、今はそんなことは良くて。
俺は急いで扇風機を組み立てると魔力を流し込み、スイッチを入れ、風力を強に設定した。ブ~ンッ!! 勢いよく回り出す扇風機。
それを確認した後、今さっき頭に浮かんだイメージを、しっかりとイメージし直して。俺は大きく息を吸い込み、そして……。
「カットブーメラン!!」
そう叫んだ。その瞬間、俺は何もしていないのに。動いたままの状態で、パカッとガードが開き。開き終わった瞬間とほぼ同時に、今度は扇風機の羽が回った状態で扇風機本体から外れ、猛スピードでビュンッ!! と前方へ飛んでいった。
そしてちょっと向こうの方。家具を作るために、後で材料となる丸太を割ろうと。そのままの状態で、丸太を置いてあったんだけど。
羽はその丸太の方へ飛んでいき、シュッ!! 深い傷を付けると。今度はブーメランのように、少し弧を描きながらUターンをし、俺の方へ戻ってきた。
そして最後はそのまま、扇風機を持っている俺の手には何の衝撃もなく、シュンと扇風機本体に戻ると。今度は勝手にガードが閉まり、強の風が吹く扇風機に戻った。
し~んと静まり返り、誰も何も言わない。扇風機の音と、風の音だけが聞こえていたよ。
『うん。だって、動いてる時に触ると、怪我をしちゃうかもしれないくらい、これって危ないんでしょう? だからさ、それを敵にやれば、敵に傷を負わせることができるんじゃない?』
「攻撃……、敵に傷か。確かにできないことはないかもしれないけど。それだと扇風機に、敵をかなり近づけないとダメだからな。触ってくれとも言えないし」
俺はそう言いながら、羽を取り外し触る。それに驚いたのはシルフ達だ。そういえば、ガードを開けたのも初めてだったし。まだ掃除の時期でもなかったから、羽を外せることなんか、いちいち説明していなかった。
「ああ、これはさっき言っただろ? 掃除のためにガードを開くことができるって。それと同じで、羽を掃除して綺麗にした方が、風の威力とか、爽やかさとか変わってくるんだ。だからしっかり綺麗にできるように、羽も外せるぞ』
『へぇ、羽ってこんななんだ。今は触っても大丈夫なの?』
「ああ。危険なのは動いてる羽だからな。扇風機の羽は、回転することで風を起こすことができる。だが回転している時に、この羽の淵の部分が手や物に当たると。傷を負ったり、下手をすると傷じゃ済まなくて、切断なんてこともあるんだ」
『切断!?』
『せつだん?』
『1つの物が切ると、2つになるってこと、こんな風』
シルフがミルフィーに、その辺に生えている草を引っこ抜いて、その草をスパッと切った。
『ね、1本の草が2つになったでしょう? スパッと綺麗に切るのが切断って感じかな。もしミルフィーがセンプウキが動いている時に、羽を手や足で触ると。手や足が今の草みたいに、切れちゃうかもしれないんだって』
『ふお!? おててきれちゃう!? はなれちゃう!? たいへん!?』
『そう。だから動いてる時に、触っちゃダメだよ』
『うん!!』
ミルフィーに分かりやすく説明してくれるシルフ。シルフ、ナイスだ。ありがとう!
というかみんな、さっき俺の注意を聞いていたよな? その時にも切断の話しはしたと思うんだけど、遊びで興奮していて、聞いているようで聞いていなかったな? はぁ、後でもう1度細かく注意しておくか?
『それでさ、攻撃の話なんだけど。う~ん、やっぱりこれで攻撃できないかな? そんなに危険なら、これを攻撃に使わない手はないと思うんだけど』
「どうやって触らせるかだな」
『やっぱり近くに来てもらって、触ってもらうしかないんじゃないか?』
『敵が言うことを聞いてくれるわけがないでしょう。倒すためにここに触ってくれなんて』
『ち、近くに来たら、攻撃されちゃうかも』
『そうだよ。逆に攻撃されたら。こっちがやられちゃうかもしれないんだよ。フルール、ちゃんと考えてよ』
『考えてるよ!!』
『ああ、それとシルフ。攻撃ばかり考えない方が良いです』
『コロン、どういうこと?』
『動いている羽に、どうやって触らせるか、まだその方法は分かりません。それをやるためには、ガードの隙間から触ってもらうのが理想です。ですが、大型の魔獣の場合は? 隙間に指も入りません。大型魔獣の場合は、ガードを外すことになるかも。そうなるとリョウが逆に怪我をしてしまう可能性も。そういった、安全性も考えなければ』
『あ、そうか。そうだよね。リョウや僕達が安全に触らないように、でも相手に触ってもらうには……う~ん』
まだ方法は分からないけれど、シルフのおかげで初めて、攻撃として使える可能性が出てきたため。俺はもちろん、みんなが一緒に考えてくれる。
と、少しして。それはミルフィーの、疑問だったんだけど。
『はねっておなまえ、ぼくやおにいちゃんたちのもはねっていう。でも、ぼくやおにいちゃんたちのはねと、かたちがちがうし、うごきもちがう。センプウキのはねもとんでくれたら、むこうにとんでいって、っておねがいして、こうげきできるのにねぇ』
その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中に、防御魔法『エリアバリア』の時と同じように、イメージと呪文が思い浮かんだ。
「みんな! ちょっと離れていてくれ。俺の前には絶対に出るなよ!!」
『リョウパパ?』
『うむ、ミルフィー下がる。危険な匂いがする』
トール、今の何かカッコいいな。危険な匂いがする。今度使ってみるか。と、今はそんなことは良くて。
俺は急いで扇風機を組み立てると魔力を流し込み、スイッチを入れ、風力を強に設定した。ブ~ンッ!! 勢いよく回り出す扇風機。
それを確認した後、今さっき頭に浮かんだイメージを、しっかりとイメージし直して。俺は大きく息を吸い込み、そして……。
「カットブーメラン!!」
そう叫んだ。その瞬間、俺は何もしていないのに。動いたままの状態で、パカッとガードが開き。開き終わった瞬間とほぼ同時に、今度は扇風機の羽が回った状態で扇風機本体から外れ、猛スピードでビュンッ!! と前方へ飛んでいった。
そしてちょっと向こうの方。家具を作るために、後で材料となる丸太を割ろうと。そのままの状態で、丸太を置いてあったんだけど。
羽はその丸太の方へ飛んでいき、シュッ!! 深い傷を付けると。今度はブーメランのように、少し弧を描きながらUターンをし、俺の方へ戻ってきた。
そして最後はそのまま、扇風機を持っている俺の手には何の衝撃もなく、シュンと扇風機本体に戻ると。今度は勝手にガードが閉まり、強の風が吹く扇風機に戻った。
し~んと静まり返り、誰も何も言わない。扇風機の音と、風の音だけが聞こえていたよ。
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