傷を舐め合うJK日常百合物語

八澤

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寒空の下、終わらない行列 02

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「ぎゃ~寒いよ」
「まさか、そんな、うそ……はぁ、また……外に出るなんて」

 私は溜息をついた。隣には真っ白な息を顔の周りで漂わせ、絶望の表情を浮かべるレイの姿があった。
 私たちは迂回しながら、どうにか東7に到着した。さぁ、あとは目当てのブースに並び、くまたん時計を手に入れるだけ、そのつもりだったのに……。

「最後尾はどこだろう……」
「あれ……でしょ、あの旗が立っている場所」
「うぇぇぇ、なんか列が3つ、いや4つも折り返してる……」

 レイが 悲痛な声で呻く。私も同じ気持ちよ。
 企業ブースに作られていた列はまぁ並んだら20分くらいね、と思っていたのよ。しかし、そんな私の楽観視を嘲笑うかのようい最後尾はホールの中ではなく、外にあると案内された。そして出現する長蛇の列。

「くまたん、人気無いんじゃなかったの?」
「……くまたんの商品を作った制作会社は人気あるの。色々手広くやってる。今回はまぁ抱き合わせみたいにくまたん時計も作られた。きっとこの行列は他の商品を狙っている……はず」
「レイ一人で並べる?」

 言った瞬間ぎゅぅぅっと手を握られる。ウソよ冗談痛いって……。

「サクラは私を一人こんな寒くて凍えちゃいそうなところに私を置いてけぼりにしてブースの中で暖を取るつもり? そんな薄情な人間だったの?」
「……はい」
「そうか──待て、そこは違うわよ! って否定するとこでしょ!」
「はいはい冗談に決まってるじゃない」
「私は今、サクラさんの人間性の闇を垣間見た。なるほど、そうかそうか、てめぇはそういう人間なのか、と……」
「そうよ」
「ヤダ逃がさない。冷たい態度取るけど、実はサクラさんが超真面目で美しくて凄くてやばくて凄い人だってわかってるから」
「語彙力が無さ過ぎる」
「ほら、行こう。ね……私を一人にしないで。置いてかないで。一緒に地獄に向かいましょう」

 ぎゅぅぅっと手を握られる。
 もう、レイを一人きりにするわけないじゃない。──この選択が後悔に繋がらないよう祈りながら、大行列の最後尾に向かった。

 当たり前だけど寒いわ……。もうカイロは熱を失い、あとは自身の体温だけで耐えるだけ。ってか体温をレイに吸収されるように奪われてる。また私のポケットの中に手を突っ込んでるし……。あまりの寒さにレイのそういう行為すら頭に来るんだけど、ビュゥゥ! と吹き荒れる冷気に全身がぶるっと震え上がり、思考すら凍りつきそう……。

「ひぃぃぃ寒いよぉ」
「風が顔に刺さる……。痛いわ」
「寒いって言い合うと暖かくなる! みたいな話を小学生の頃聞いたけど、あれは……多分ぬくぬく温まりながら余裕がある時に閃いたんだろうね。マジで糞寒いとそんなこと言ってられない!」
「ふぅ……列はまだまだ動かないわね」
「転売屋さんが買い占めてるからレジが混雑しちゃってるのかな」
「でもさっきスタッフさんが購入制限があると言っていたわ」

 その時、列がうねりながら動き始めた。レイはきらっと顔を輝かせるも、即座に列は止まってしまうので表情が曇る、というか凍る。先頭付近を見やると、外の大行列から一定の間隔で先頭から10名ほどブース内の列に移動していた。スタッフを先頭に手を上げながら進んでいる集団がそれだ。しかし、一回の移動人数が少なくて、その後もしばらく待たされているので、列はなかなか前に進まない。

 レイは片手を私のポケットに差し込み、力いっぱい指を掴んでいる。相当寒いのか、レイの体は一回り縮こまって震えていた。ふと、私に抱きつこうとする気配を醸すも、私もレイも厚着をしているので、抱き合ったところで熱が伝わらない。それでもいつの間にかレイは私に寄り添っていた。僅かな熱すら、私から奪おうとする。

「大丈夫?」
「まだ、大丈夫」
「まだって……」
「きっとこのあと段々指先の感覚が無くなり、そして意識が朦朧として眠くなるんだ……。眠ったら起こしてね」
「雪山で遭難したわけでもあるまいし」
「あー寝たら家に帰って炬燵に包まる夢を見るかも、でもね、炬燵のスイッチを入れても全く暖かくならなくて、暖かいうどんを食べるけどすっごく冷たくて、そして最後に気づくの……嗚呼、これは夢の中だ、私達は極寒の吹雪の中、今……凍死寸前だって──」
「ほんと大げさ」ってか怖い話を急にふるの辞めて。
「他には……」「もういいから! でもそんなに苦しいなら中で休む?」
「あと半分くらいだから、頑張るよ」
「ここで私が並んであげるけど」「サクラに借りを作りたくない」「日々増えてる気がしますけど」「だからヤバイ。ある日身ぐるみ剥がされちゃうよ」
「それだけ騒げるならまだ余裕ね。本当に辛かったら言いなさいよ」「私限界まで我慢しちゃうタイプだからなぁ~」

 額に指を当てて悩んでるポーズをするレイを無視して、私はスマホで公式アカウントを確認する。くまたん時計完売の報告は流れてこない。それ以外の商品はポツポツ完売 or 在庫僅かの情報が流れてくる。まだ安心できるけど、遂にレジに並んだところで完売! って話はよく聞くわ。油断大敵、もしも買えなかった時に、レイをどう慰めるのか、今から考えておこうかしら。

 私の胸を過る不安。最悪の未来が脳裏に展開された。が、ようやく企業ブースのホールに戻ることのできた私たちはスイスイとレジに並べた。そして何も問題は発生せずに、レイは目当てのくまたん時計を購入することができた。あっさりと、もう一悶着あるかと身構えていたのに。拍子抜け……いやいやもう並ぶのはたくさんよ。因みに、私も列に並んでいたので、くまたんのキーホルダー(レイ曰く既存の商品)を購入した。まぁ他に欲しいモノは見当たらなかったし、ここまで約3時間並んだのよ。手ぶらで帰るにも味気ないし……。

 レイはレジの出口を抜けると、小走りで壁側まで向かい、ぺたっとへたり込んだ。そしてケースに入っているくまたん時計を眺めて、感嘆の溜息をついた。

「やっと、嗚呼、やっと……くまたんが我が物に。……はぅぅ可愛い、うぅ……はぁ」
「まぁ確かにその時計とくまたんの組み合わせ、なんかお洒落ね」
「でっしょ~~~う! この屏風状の時計とくまたんの組み合わせがシンプルながも趣があって尊くて寒い……」
「鼻水出てるわよ」「ちーん、して」「全力でやるからイヤ」「手が塞がってる」「JKにもなって」「前はやってくれたのに」「もう手がベトベトになるのは無理!」

 レイの体液。
 汗だったら……うん。
 でもまぁ流石にレイの青っ鼻はね……。いやいや本当に鼻水はありえない、から。汗も舐めても美味しくなんか無いわよ! 寒さでおかしくなってる。しっかり気を持て、私!

「で、どうする、サクラが見たいブースも行く?」
「けどあのゲームも人気あるから、ここと同じく外に待機列があると思うわ。もう並ぶのは勘弁……」
「いいの、何か欲しいモノあるんじゃないの?」
「グッズは特に……。私が興味あるのゲームだけだから」
「三次元には興味なし、と」「変換がバグってる。……そうそう、帰りにコスプレを覗きに行きましょうよ」

 促すと、レイはくまたん時計を大事そうにカバンに入れた。ホクホク顔のレイと共に、入り口付近で見かけたコスプレまで戻ることにした。でも私たちは一直線には戻らず、グダグダといろいろなブースを眺める。人は更に増えている気がして、見て回るのも大変ね。
 企業ブースを出て、少し進むとサークル参加者たちが集うホールが見えた。

「ここも覗いて見よっか」
「そうね、まだまだ時間あるし」

 むわっとする熱を感じつつ、私たちは入る。多くのサークルが机とイスを並べ、その上に本を置いている。人々が集い、本を渡されたり、色々と語り合ったりしていた。以前同人即売会には参加したけど、それとは比べ物にならないほどの人の量だ。

「くまたん本あるかな~」
「この中から探すのは流石に無理よ」
「えっちなくまたん本あるかな~」
「あんた書いたろ」
「あれはエロスじゃなくて、シビアな大人の世界のくまたん物語。……実は続編の構想もあるんだ。──次は、コミッケに参加を」「断る」「えぇなんで?」「前の小さな即売会ならともかく、この中で一日耐えきれる自信が無いわ。出るなら一人で。瞳キラキラさせても無駄よ」

 コミッケの気にでも当てられたのか、次回参加を目論むレイを置いていくように、外のコスプレ広場へ向かった。入り口付近は最初の頃よりも大分人が減り、簡単にコスプレの方々を見て回ることができた。クオリティの高過ぎる衣装や、最近の時事ネタを模した一発ネタなど多種多様だ。中には露出の高いコスプレもあって体調崩さないか心配してしまうけど、皆この寒い中楽しそうにコスプレを興じている。

「ねぇ、あれこの前ネットで見たやつ!」
「コスプレにするの早っ。カメラマンもたくさん居るけど凄いカメラね……」
「あの長いカメラ、ミサイル撃ちそうだよ」
「水着に少し上羽織った程度の服装……」
「見るだけで寒くなる」
「で、私が見たいキャラの人は……あぁ、いたわ」
「ふぅん、この人も露出なかなかだね。可愛いけど。……サクラのやってるゲームってやっぱりエロゲー?」
「違うわよ。……あ、凄い。細かな装飾も完璧に再現してるわ。SRで性能はそこそこだけど恵まれたスキンや専用装備が使いやすくて根強いファンが居るのよ。それをチョイスするとはあの人なかなかできるわね」
「へぇ……」
「……若干引いてるようだけど、レイがくまたんについて語る時の心境は今のあんたと全く同じだから」「え、つまりウキウキワクワクしてる?」「するか!」

☆★☆★

 とりあえずぐるっと一通り見て回ったところで、私たちは帰宅することにした。というか、もう寒くて一秒でも早く暖かい空間に逃げたかったの。

「今日はどうする? うち来る?」
「……泊まっていい?」そっと確認すると、レイは「う~~~ん」と眉を潜めて不意に「ぽん!」と手を叩くというクソめんどくさいリアクションを取った後、
「わかった、目当てはうちの炬燵だな!」「だって寒いし、炬燵の中で丸まりたいわ」「一時間千円取る──財布しまってよ! もぉ、ブルジョワなんだから」

 電車を乗り継ぎ、途中で椅子に座れるとほっと脱力した。あの極寒の中、行列に並び、その後あるき回った疲れが鉛のように広がっていた。眠ろうかと思ったけど、レイがカバンの中から何度もくまたん時計を私にチラ見せしながら自慢してくるので眠れない……。

 ようやくレイの家に到着する。
 私たちは家に入るや否や「お邪魔します」「ただいま」レイの部屋を目指した。炬燵がある。もちろん……スイッチはオフ。暖められていない。けど、それでも良かった。私は下半身を入れると、スイッチを押して体を硬直させる。

「サクラ、上着脱いだら?」
「まだ寒い」
「私はもうこれ脱ぐよ。重いし──。ってかサクラも脱げ!」「な、なんで?」

 答える代わりに、レイはマウンテンパーカーを脱ぎ捨て、炬燵に入っている。
 ……私の隣に。

「やっぱ上着来てると熱が伝わってこない! ねぇ早く!」
「狭い……」
「脱げばその分細くなるから」
「や、ぅ……脱ぐから強引に引っ張らないで」
「素直に私に従えばいいのさ。よし、あとは……私がサクラの上に乗るから……」

 許可なんかしてないのに、我もの顔で私の膝の間にするりと入り込み、私のお腹に顔を当ててくる。仕方なく、レイを抱き抱える。セーター越しだけど、レイの温度がぴたっと体に触れる。ぎゅっと抱きしめながら、じんわりと暖かくなる炬燵とレイを堪能する。レイの感触を全身で浴びると、体が悦びの快感を生み出す。ってか、レイの匂いが……今日一日動き回っていたからか、むわっとした感じで濃い──。うっわ……これは、なんかクラクラする……。ガツンっ、と頭に衝撃が響き渡る。

 レイはくるっと私の上で反転して仰向けになり、くまたん時計を嬉しそうに眺める。カチ、カチと秒針が時を刻む音を微かに鳴らしていた。炬燵が暖かくなると、今日の疲れが一斉に吹き出て、もう体が動かない……。レイを抱っこして癒やされよう……。

「やーん、くまたんラブリ~。ウインクしてるのがまた可愛い! うひょう!」
「でも残っていてよかったわね」
「うん、レジの人にくまたんお願いします! って言ったら『は?』みたいな顔されて顔面にパンチしそうになったけど……買えてよかった。くまたんに関しては自分を抑えるのが大変なのさ」
「……まさか購入したのは──レイのみ?」
「いっぱい居るよ。……2000人くらい買ったと思うよ」「そんな在庫あるか」

 ふんふんふーん♪ と鼻歌混じりにくまたんを眺めていたレイは、「ねぇ大晦日なんだけど」と顔を体を反らせてどうにか私を視界に入れながら聴いてきた。「サクラは家族で過ごす派?」

「レイは?」「質問を質問で返すな!」「……私は、いつもは家族で」「私も。ってか中学だから友達の家とかあんまり行くな言われて」「そうね」「どーせサクラ様は海外でしょう」「え、どうしてわかるの?」「適当です……。今のサクラの思考を読んだとかホント無いから。やれやれ金持ちはこれだから」
「今年は……」
「ん?」
「ここで過ごしたい」

 思い切って声に出していた。
 断られたらどうしよう。
 レイだって、予定あるかもだし……。
 クリスマスの時に乗り越えたはずなのに、また……不安に苛まれる。

「でもうちなんか親戚が集合するんだよね。ちょうど中間に家があるから、みんなが集まりやすいから、って」
「あ、そう──」
「じゃあさ、サクラの家は? 誰も居ないんでしょ?」
「ん、大丈夫だと思う。けど、レイはいいの?」
「だって私もサクラと年越ししたいから!」

 にぃっとレイの頬が歪む。今日一日寒空の下で過ごしたからか、頬が赤い。あぁ、もう本当に可愛い。私の中から噴出する感情を必死に押さえつけながら、そっとレイを抱きしめる。すると、レイも嬉しそうに微笑んだ後、スリスリと顔を私の胸元に擦り付けた。


//終
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