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24話
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俺の拠点は[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーの[大指揮]スキルによって完璧な効率で稼働していた。
(よし、順調だ)
俺は「DP納品石」に集まってくる富を満足げに眺めていた。
「ぷるるん!」
[C]スライム軍団が休むことなく森の苔や泥を運び込みDPへと変換していく。
「キャン!」
[UC]コボルト採掘隊が深く掘り進めた鉱脈から高額DPとなる鉱石を次々と納品する。
「ガルル!」
[N]ダイアウルフ率いる「ウルフ部隊」が狩ってきた[N]ボアや森ウサギの死骸を、[N]ヴァンパイアバット率いる「偵察兼運搬部隊」が効率よく拠点まで運び込み納品石に投入していく。
「グルル……」
[N]コマンダー率いる「探索部隊」も[N]オークの圧倒的な突破力と[UC]スカウトの偵察能力 により拠点のテリトリーを確実に広げていった。
[原材料:ボアの肉] が 100 ストックされました!
[原材料:森ウサギの毛皮] が 50 ストックされました!
DP +20 DP +150 DP +30……
(DPは5250。よし、貯まったな!)
俺は魔物たちの労働によって積み上がったDPを満足げに確認する。
(侵入者がいつくるか分からない。その前に塔の防衛力を根本的に底上げしよう!塔の増築だ! [フロア増設ガチャ(低コスト) - 1000 DP]を三回!)
DPが5000を超えついに拠点の本格的な拡張に着手できる。
前回は[C] 罠仕掛けの石造広間が出た 。低コストだから今回も[C]コモンランクだろうが、構わない。
(階層を増やせば、防衛部隊や資源収集部隊の待機場所も確保できる。魔物も沢山収納できるしな)
俺は意を決して脳裏の【拠点機能】リストから、[フロア増設ガチャ]を3回連続で実行した。
(合計3000 DP消費!)
DP残高 5250 → 2250!
実行した瞬間、塔全体がこれまで経験したことのない激しい振動に襲われた。
ゴゴゴゴゴゴ……!
「きゃっ!?」
2階のコアの部屋にいたリナが小さな悲鳴を上げて俺にしがみつく。
1階で待機していた防衛部隊の[N]ミノタウロスや[N]スケルトン・ガーディアンたちも、突然の地響きに戸惑い警戒態勢を取る。
揺れは収まらない。
俺たちが今いる2階と1階が巨大な力で持ち上げられていく感覚。 一度ではない、それが三度繰り返された。
(終わったか)
揺れが完全に収まった時、俺の脳裏に無機質なシステムメッセージが立て続けに流れ込んできた。
♢ ♢ ♢
フロア増設を実行。
新たに3つのフロアが生成されました。
既存フロアは「4階」「5階」へ移動しました。
拠点は合計5階建てになりました。
玄関(入口)および「DP納品石」は、常に最下層(1階)に再設置されます。
♢ ♢ ♢
(よし! 5階建てだ!)
俺の意識が塔の全体構造を把握する。
俺とリナがいるこの部屋は最上階の「5階」となった。 冒険者を撃退した[C] 罠仕掛けの石造広間は「4階」に移動した。
そしてその下に……ガチャで生成された新しいフロアが「1階」「2階」「3階」として追加されている。
俺は新しく生成されたフロアの情報を確認した。
♢ ♢ ♢
フロア名:[C] コボルトのねぐら
レアリティ:[C] コモン
階層:1階(新・入口)
機能
[玄関扉]: [頑丈なオーク材の扉] が再設置された。
[DP納品石]: 納品石が再設置された。
[コボルト居住区]: [UC]コボルトたちが好む、狭く入り組んだ小部屋が多数存在する。魔物の待機場所(特にコボルト系)に適しており、防衛効率がわずかに上昇する。
[初期トラップ (低)]: 床の一部に[UC]コボルトが起動できる[簡易トラップ]の基部が設置された。
♢ ♢ ♢
フロア名:[C] 湿った洞窟
レアリティ:[C] コモン
階層:2階
機能
[多湿環境]: 常に湿度が保たれ、床には水たまりができている。[UC]大ムカデや[C]スライム系の魔物の待機場所に適しており、[酸]や[粘液]系スキルの威力がわずかに上昇する。
[キノコの苗床]: フロアの隅で、低級な[毒キノコ](魔物)が自然発生することがある。戦力としては期待できない。
♢ ♢ ♢
フロア名:[C] ゴブリンの詰め所 レアリティ:[C] ノーマル 階層:3階
機能
[簡易兵舎]: 粗末な寝床や武器置き場が設置されている。[UC]ゴブリン・ファイターや[N]オークなど人型魔物の待機場所に適しており、[疲労回復]速度がわずかに上昇する。
[監視窓]: 2階へ続く階段を見下ろせる位置に小さな覗き穴が設置されており、奇襲に適している。
♢ ♢ ♢
(低コストガチャの割にはかなり有用なフロアが揃ったんじゃないか……!?)
[C]コボルトのねぐら(1階)、[C]湿った洞窟(2階)、[C]ゴブリンの詰め所(3階)。
どれも俺の配下魔物たちの特性に合ったボーナス効果が付与されている。
これなら魔物たちを適材適所に配置することで防衛力は格段に上がる!……まぁ、ねぐら系が多いのは少し不安だが……そのうちガチャで防衛にもっと特化したフロアが欲しいな。
(よし 全軍、再配置だ!)
俺新たな拠点構造に合わせた防衛網の再構築を命じた。
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 5階建て(3フロア増設)
DP: 2250
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.15)
[N]ダイアウルフ (Lv.10)
[N]シャドウウルフ (Lv.10)
[N]オーク (Lv.8)
[N]アシッド・センチピード (Lv.10)
[N]スケルトン・ガーディアン (Lv.10)
[N]ミノタウロス (Lv.1)
[N]デュラハン (Lv.1)
[N]ヴァンパイアバット (Lv.5)
(他、[UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: 拠点が5階建てに拡張された。1階~3階が魔物用の新フロアとなる。DPも素材もかなり集まった!
♢ ♢ ♢
[C]スライム軍団と[UC]コボルト採掘隊の尽力によりDPは増え続けている。
DP: 2250→2500
侵入者はいつくるか分からない。DPは無駄にすべきじゃない……。
(それでも……)
俺は5階で俺の隣に座り、[UC]コボルトが持ってきた[オークの皮]を懸命になめしているリナの姿に意識を向ける。
彼女は今やこの拠点に不可欠なヒーラーとして、[N]ランクの魔物たちの傷を癒してくれている。
そして何より、彼女がここに滞在していることで俺のDPは地味に増え続けている 。
(彼女に報いたい……)
ここはリナの「安全圏」だ。
彼女のために最低限の住環境を整えてあげたいと思った。
(よし、リストを開こう。食料や雑貨だけじゃないはずだ。この部屋そのものを快適にするメニューはないのか?)
俺が強く念じると脳裏のリストが更新され、【拠点機能】タブの中に新しいカテゴリが点滅した。
♢ ♢ ♢
【住環境(コアの部屋)】
[家具] 粗末な木製のベッド …… 150 DP
[家具] 簡易な木製の机と椅子 …… 200 DP
[家具] 道具収納箱 …… 100 DP
[設備] 室内暖炉…… 1200 DP
[設備] 魔力灯 …… 1500 DP
[設備] 簡易トイレ (スライム清掃式) …… 300 DP
(※生成すると、[C]クリーナー・スライム1体が自動で付属し、清掃を担当する)
[装飾] 綺麗な敷物(ラグ) …… 50 DP
[装飾] 壁掛けのタペストリー …… 80 DP
♢ ♢ ♢
(おぉ……! あるじゃないか! トイレまである!)
俺はDP残高(2500)とリストを睨みつけた。
([室内暖炉(1200 DP)]は魅力的だが、高すぎる! DPがまた枯渇してしまう)
(だが[ベッド(150 DP)]と[机(200 DP)]、[収納箱(100 DP)]、そして[トイレ(300 DP)]くらいなら……いつも俺にもたれて寝袋 で寝ている彼女に、ちゃんとしたベッドと最低限の尊厳ある生活を……)
俺は侵入者の再来に備えてDPを温存したい気持ちを抑え、リナのためにDPを使うことを決断した。
俺は脳裏の【住環境リスト】から4つのアイテムを選択し一気に実行する。
[粗末な木製のベッド] …… 150 DP
[簡易な木製の机と椅子] …… 200 DP
[道具収納箱] …… 100 DP
[簡易トイレ(スライム清掃式)] …… 300 DP
(合計 750 DP消費!)
DP残高 2500 → 1750!
俺が実行した瞬間、5階のコアの部屋の空間が淡く光りさっきまで何もなかった壁際や隅に次々と家具が出現した。
「!?」
ぽん、と現れた清潔なベッド。ちゃんとした机と椅子。彼女がなめした毛皮や布を仕舞っておける収納箱。
そして部屋の隅に設置された、カーテンで仕切られた小さな個室……トイレ。トイレの足元には、[C]クリーナー・スライムが「ぷるん」と召喚され、清掃任務に就いた。
「え……? え……?」
リナはオークの皮をなめす手を止め、突然出現した文明的な生活の象徴たちを信じられないという目で見つめていた。
彼女の視線がボロボロの寝袋から、ふかふかに見えるベッドへと移る。
「べ、ベッド……? わたしの……?」
リナはおそるおそるベッドに近づきシーツにそっと触れた。
次の瞬間、彼女の大きな瞳からボロボロと涙がこぼれ落ちた。 奴隷商人から逃げてきた時とは違う、嬉しさと安堵の涙だ。
「かみさま……! ありがとうございます……! わたし、ここで、ずっと……!」
リナはベッドに顔をうずめるようにして泣き崩れ、俺に向かって何度も何度も頭を下げた。
彼女がめちゃくちゃ喜んでいるのが痛いほど伝わってくる……。
(……まぁ、少しは打算もあったんだが……こんなにも感謝されるとなんだか申し訳なくなるな……ん?)
その時だった。
俺の脳裏に侵入者撃退ボーナスとは異なる新たなアナウンスが響いた。
♢ ♢ ♢
リナの忠誠度が上がりました!訪問者ボーナスによるDP自動増加量が上昇しました!
♢ ♢ ♢
(おぉ……!? DP自動増加が上昇した!?)
俺はリナの感謝の言葉とアナウンスの内容を結びつける。
(もしかして彼女を……いや、人間を滞在させた際のポイントは俺に感謝というか、忠誠を誓ってくれるほどに強くなるのか……!?)
これは……リナへの投資は、俺のDP経済にとっても最重要事項だったんだ──!
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 5階建て
DP: 1750
訪問者: 1名(リナ・DPボーナスUP)
召喚中: (クリーナースライム1匹追加)
[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.15)
[N]ダイアウルフ (Lv.10)
[N]シャドウウルフ (Lv.10)
[N]オーク (Lv.8)
[N]アシッド・センチピード (Lv.10)
[N]スケルトン・ガーディアン (Lv.10)
[N]ミノタウロス (Lv.1)
[N]デュラハン (Lv.1)
[N]ヴァンパイアバット (Lv.5)
(他、[UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: 5階(コアの部屋)に家具・トイレが設置された。
♢ ♢ ♢
(よし、順調だ)
俺は「DP納品石」に集まってくる富を満足げに眺めていた。
「ぷるるん!」
[C]スライム軍団が休むことなく森の苔や泥を運び込みDPへと変換していく。
「キャン!」
[UC]コボルト採掘隊が深く掘り進めた鉱脈から高額DPとなる鉱石を次々と納品する。
「ガルル!」
[N]ダイアウルフ率いる「ウルフ部隊」が狩ってきた[N]ボアや森ウサギの死骸を、[N]ヴァンパイアバット率いる「偵察兼運搬部隊」が効率よく拠点まで運び込み納品石に投入していく。
「グルル……」
[N]コマンダー率いる「探索部隊」も[N]オークの圧倒的な突破力と[UC]スカウトの偵察能力 により拠点のテリトリーを確実に広げていった。
[原材料:ボアの肉] が 100 ストックされました!
[原材料:森ウサギの毛皮] が 50 ストックされました!
DP +20 DP +150 DP +30……
(DPは5250。よし、貯まったな!)
俺は魔物たちの労働によって積み上がったDPを満足げに確認する。
(侵入者がいつくるか分からない。その前に塔の防衛力を根本的に底上げしよう!塔の増築だ! [フロア増設ガチャ(低コスト) - 1000 DP]を三回!)
DPが5000を超えついに拠点の本格的な拡張に着手できる。
前回は[C] 罠仕掛けの石造広間が出た 。低コストだから今回も[C]コモンランクだろうが、構わない。
(階層を増やせば、防衛部隊や資源収集部隊の待機場所も確保できる。魔物も沢山収納できるしな)
俺は意を決して脳裏の【拠点機能】リストから、[フロア増設ガチャ]を3回連続で実行した。
(合計3000 DP消費!)
DP残高 5250 → 2250!
実行した瞬間、塔全体がこれまで経験したことのない激しい振動に襲われた。
ゴゴゴゴゴゴ……!
「きゃっ!?」
2階のコアの部屋にいたリナが小さな悲鳴を上げて俺にしがみつく。
1階で待機していた防衛部隊の[N]ミノタウロスや[N]スケルトン・ガーディアンたちも、突然の地響きに戸惑い警戒態勢を取る。
揺れは収まらない。
俺たちが今いる2階と1階が巨大な力で持ち上げられていく感覚。 一度ではない、それが三度繰り返された。
(終わったか)
揺れが完全に収まった時、俺の脳裏に無機質なシステムメッセージが立て続けに流れ込んできた。
♢ ♢ ♢
フロア増設を実行。
新たに3つのフロアが生成されました。
既存フロアは「4階」「5階」へ移動しました。
拠点は合計5階建てになりました。
玄関(入口)および「DP納品石」は、常に最下層(1階)に再設置されます。
♢ ♢ ♢
(よし! 5階建てだ!)
俺の意識が塔の全体構造を把握する。
俺とリナがいるこの部屋は最上階の「5階」となった。 冒険者を撃退した[C] 罠仕掛けの石造広間は「4階」に移動した。
そしてその下に……ガチャで生成された新しいフロアが「1階」「2階」「3階」として追加されている。
俺は新しく生成されたフロアの情報を確認した。
♢ ♢ ♢
フロア名:[C] コボルトのねぐら
レアリティ:[C] コモン
階層:1階(新・入口)
機能
[玄関扉]: [頑丈なオーク材の扉] が再設置された。
[DP納品石]: 納品石が再設置された。
[コボルト居住区]: [UC]コボルトたちが好む、狭く入り組んだ小部屋が多数存在する。魔物の待機場所(特にコボルト系)に適しており、防衛効率がわずかに上昇する。
[初期トラップ (低)]: 床の一部に[UC]コボルトが起動できる[簡易トラップ]の基部が設置された。
♢ ♢ ♢
フロア名:[C] 湿った洞窟
レアリティ:[C] コモン
階層:2階
機能
[多湿環境]: 常に湿度が保たれ、床には水たまりができている。[UC]大ムカデや[C]スライム系の魔物の待機場所に適しており、[酸]や[粘液]系スキルの威力がわずかに上昇する。
[キノコの苗床]: フロアの隅で、低級な[毒キノコ](魔物)が自然発生することがある。戦力としては期待できない。
♢ ♢ ♢
フロア名:[C] ゴブリンの詰め所 レアリティ:[C] ノーマル 階層:3階
機能
[簡易兵舎]: 粗末な寝床や武器置き場が設置されている。[UC]ゴブリン・ファイターや[N]オークなど人型魔物の待機場所に適しており、[疲労回復]速度がわずかに上昇する。
[監視窓]: 2階へ続く階段を見下ろせる位置に小さな覗き穴が設置されており、奇襲に適している。
♢ ♢ ♢
(低コストガチャの割にはかなり有用なフロアが揃ったんじゃないか……!?)
[C]コボルトのねぐら(1階)、[C]湿った洞窟(2階)、[C]ゴブリンの詰め所(3階)。
どれも俺の配下魔物たちの特性に合ったボーナス効果が付与されている。
これなら魔物たちを適材適所に配置することで防衛力は格段に上がる!……まぁ、ねぐら系が多いのは少し不安だが……そのうちガチャで防衛にもっと特化したフロアが欲しいな。
(よし 全軍、再配置だ!)
俺新たな拠点構造に合わせた防衛網の再構築を命じた。
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 5階建て(3フロア増設)
DP: 2250
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.15)
[N]ダイアウルフ (Lv.10)
[N]シャドウウルフ (Lv.10)
[N]オーク (Lv.8)
[N]アシッド・センチピード (Lv.10)
[N]スケルトン・ガーディアン (Lv.10)
[N]ミノタウロス (Lv.1)
[N]デュラハン (Lv.1)
[N]ヴァンパイアバット (Lv.5)
(他、[UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: 拠点が5階建てに拡張された。1階~3階が魔物用の新フロアとなる。DPも素材もかなり集まった!
♢ ♢ ♢
[C]スライム軍団と[UC]コボルト採掘隊の尽力によりDPは増え続けている。
DP: 2250→2500
侵入者はいつくるか分からない。DPは無駄にすべきじゃない……。
(それでも……)
俺は5階で俺の隣に座り、[UC]コボルトが持ってきた[オークの皮]を懸命になめしているリナの姿に意識を向ける。
彼女は今やこの拠点に不可欠なヒーラーとして、[N]ランクの魔物たちの傷を癒してくれている。
そして何より、彼女がここに滞在していることで俺のDPは地味に増え続けている 。
(彼女に報いたい……)
ここはリナの「安全圏」だ。
彼女のために最低限の住環境を整えてあげたいと思った。
(よし、リストを開こう。食料や雑貨だけじゃないはずだ。この部屋そのものを快適にするメニューはないのか?)
俺が強く念じると脳裏のリストが更新され、【拠点機能】タブの中に新しいカテゴリが点滅した。
♢ ♢ ♢
【住環境(コアの部屋)】
[家具] 粗末な木製のベッド …… 150 DP
[家具] 簡易な木製の机と椅子 …… 200 DP
[家具] 道具収納箱 …… 100 DP
[設備] 室内暖炉…… 1200 DP
[設備] 魔力灯 …… 1500 DP
[設備] 簡易トイレ (スライム清掃式) …… 300 DP
(※生成すると、[C]クリーナー・スライム1体が自動で付属し、清掃を担当する)
[装飾] 綺麗な敷物(ラグ) …… 50 DP
[装飾] 壁掛けのタペストリー …… 80 DP
♢ ♢ ♢
(おぉ……! あるじゃないか! トイレまである!)
俺はDP残高(2500)とリストを睨みつけた。
([室内暖炉(1200 DP)]は魅力的だが、高すぎる! DPがまた枯渇してしまう)
(だが[ベッド(150 DP)]と[机(200 DP)]、[収納箱(100 DP)]、そして[トイレ(300 DP)]くらいなら……いつも俺にもたれて寝袋 で寝ている彼女に、ちゃんとしたベッドと最低限の尊厳ある生活を……)
俺は侵入者の再来に備えてDPを温存したい気持ちを抑え、リナのためにDPを使うことを決断した。
俺は脳裏の【住環境リスト】から4つのアイテムを選択し一気に実行する。
[粗末な木製のベッド] …… 150 DP
[簡易な木製の机と椅子] …… 200 DP
[道具収納箱] …… 100 DP
[簡易トイレ(スライム清掃式)] …… 300 DP
(合計 750 DP消費!)
DP残高 2500 → 1750!
俺が実行した瞬間、5階のコアの部屋の空間が淡く光りさっきまで何もなかった壁際や隅に次々と家具が出現した。
「!?」
ぽん、と現れた清潔なベッド。ちゃんとした机と椅子。彼女がなめした毛皮や布を仕舞っておける収納箱。
そして部屋の隅に設置された、カーテンで仕切られた小さな個室……トイレ。トイレの足元には、[C]クリーナー・スライムが「ぷるん」と召喚され、清掃任務に就いた。
「え……? え……?」
リナはオークの皮をなめす手を止め、突然出現した文明的な生活の象徴たちを信じられないという目で見つめていた。
彼女の視線がボロボロの寝袋から、ふかふかに見えるベッドへと移る。
「べ、ベッド……? わたしの……?」
リナはおそるおそるベッドに近づきシーツにそっと触れた。
次の瞬間、彼女の大きな瞳からボロボロと涙がこぼれ落ちた。 奴隷商人から逃げてきた時とは違う、嬉しさと安堵の涙だ。
「かみさま……! ありがとうございます……! わたし、ここで、ずっと……!」
リナはベッドに顔をうずめるようにして泣き崩れ、俺に向かって何度も何度も頭を下げた。
彼女がめちゃくちゃ喜んでいるのが痛いほど伝わってくる……。
(……まぁ、少しは打算もあったんだが……こんなにも感謝されるとなんだか申し訳なくなるな……ん?)
その時だった。
俺の脳裏に侵入者撃退ボーナスとは異なる新たなアナウンスが響いた。
♢ ♢ ♢
リナの忠誠度が上がりました!訪問者ボーナスによるDP自動増加量が上昇しました!
♢ ♢ ♢
(おぉ……!? DP自動増加が上昇した!?)
俺はリナの感謝の言葉とアナウンスの内容を結びつける。
(もしかして彼女を……いや、人間を滞在させた際のポイントは俺に感謝というか、忠誠を誓ってくれるほどに強くなるのか……!?)
これは……リナへの投資は、俺のDP経済にとっても最重要事項だったんだ──!
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 5階建て
DP: 1750
訪問者: 1名(リナ・DPボーナスUP)
召喚中: (クリーナースライム1匹追加)
[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.15)
[N]ダイアウルフ (Lv.10)
[N]シャドウウルフ (Lv.10)
[N]オーク (Lv.8)
[N]アシッド・センチピード (Lv.10)
[N]スケルトン・ガーディアン (Lv.10)
[N]ミノタウロス (Lv.1)
[N]デュラハン (Lv.1)
[N]ヴァンパイアバット (Lv.5)
(他、[UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: 5階(コアの部屋)に家具・トイレが設置された。
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トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
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※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
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