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35話
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朝が来た。
俺はいつものように脳裏のカウンターを確認し、我が目を疑った。
[DP: 9350]
(前日比 +8000!?)
(はぁ!? い、一日で8000も増えてる!?)
すごい……! [N]コボルト・マイナーたちの[熟練採掘]が唸りを上げ、これまで見たこともないような希少な鉱石を次々と掘り当てて納品した結果だ。
さらに、[N]セージ・スライムの的確な指揮による仕分けがロスを極限まで減らしている。
(やっぱDP効率は何者にも勝る優先事項だな……! 投資して正解だった!)
だが喜んでばかりもいられない。これだけ効率が上がったということは、今の採掘エリア……安全圏の資源があっという間に枯渇するということでもある。
実際、セージ・スライムからは「近場の苔が減ってきた」的な感じの反応が届いているし、コボルトたちも「もっと奥を掘らせろ」とウズウズしているようだ。
(もう少し広いエリアに採取に向かいたい。そのためには探索部隊を強化して安全なエリアを広げる必要がある!)
俺は現在の探索部隊のステータスを確認する。
連日の激務と戦闘でいつの間にか全員がLv.10を超えていた。
♢ ♢ ♢
【現在の探索部隊】
部隊長
[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.19)
全体指揮、前線維持。順調にレベルを上げている。だけどまだ進化は遠い感じがする……。
① 直属の精鋭ゴブリン(古株)
[UC] ゴブリン・ファイター A (Lv.16)
[UC] ゴブリン・ファイター B (Lv.15)
最初期からの古株。連携は完璧だが、[N]ランクの敵相手にはステータス不足を感じ始めている。
[UC] ゴブリン・スカウト (Lv.16)
偵察の要。Lvが高くなり、[隠密]の精度が上がっている。
② 重量級アタッカー(オーク)
[N] オーク (Lv.15)
キノコ発見者。[突進]の威力が上がり、頼れる壁役になっている。
[N] オーク (Lv.10)
新入りだったが、先輩オークを見習って順調に成長中。
③ 対軍勢用戦力(アント)
[N] アント・ソルジャー A (Lv.11)
[N] アント・ソルジャー B (Lv.10)
[連携]スキルが高く、2体セットでの戦闘力はオークを超える。将来の[SR]進化枠。
♢ ♢ ♢
(いつの間にか全員がLv10以上になってるな……)
特に古株のゴブリン3匹とキノコを見つけた先輩オークの成長が著しい。
オークは[N]ランクのままでも十分強いが、[UC]のゴブリンたちは森の奥の[N]ランク魔物相手だとステータス不足が否めなくなってきている。
(さて……どうするかな?)
取り合えずゴブリンから進化させてみるか。
[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダーを支える三匹の古参の部下を進化させ、指揮系統を盤石にするべきだ。
俺は彼らの進化先を確認した。
♢ ♢ ♢
【[UC] ゴブリン・ファイターの進化先】
[N] ホブゴブリン・ファイター
進化タイプ: 戦闘特化
概要: [UC]ファイターの上位種。体格が向上し、より高度な戦闘技術([ソードマスタリー]など)の素養を得る。攻守のバランスが良い前衛。
[N] ゴブリン・バーサーカー
進化タイプ: 火力特化
概要: 防御を捨て、攻撃力と速度に特化した狂戦士。HPはさほど伸びないが、[STR](筋力)と[AGI](敏捷)が爆発的に上昇し、[バーサーク](防御↓攻撃↑)スキルを習得する。
♢ ♢ ♢
【[UC] ゴブリン・スカウト の進化先】
[N] ゴブリン・アサシン
進化タイプ: 暗殺特化
概要: [隠密]と[ダガー]の技術を極め、[サイレントキル]や[ポイズンダガー](短剣への毒付与)などを習得する暗殺者。単体火力に優れる。
[N] ゴブリン・レンジャー
進化タイプ: 偵察・罠特化
概要: [簡易トラップ](コボルトとは別系統)や[弓]の扱いを習得する。遠距離からの支援や妨害を得意とする斥候。
♢ ♢ ♢
(うーむ、どちらも魅力的だ。進化に必要なDPはどっちも1000か……)
3匹進化させれば3000 DP。今の財力なら余裕だ。問題は組み合わせだ。
ファイターの進化先は……
ホブゴブリン: 安定感がある。コマンダーを守る親衛隊としての役割ならこっちか。
バーサーカー: 火力は高いが死にやすい。だけどリナ……ヒーラーがいる今なら運用可能か?
スカウトの進化先は……
アサシン: 厄介な魔法使いや指揮官を消すのに特化している。
レンジャー: 弓を使えるようになるのが大きい。現状、ウチの部隊には遠距離攻撃手段が殆どない。飛行する敵や遠くの敵を釣るのに役立つかもしれない。それに偵察は探索においてかなり役に立つ……。
(よく考えよう。コマンダーの指揮下で、最も輝く構成はどれだ?)
[N]ゴブリン・バーサーカーの爆発的な火力は魅力的だが、今の探索部隊にはオークという優秀な壁役がいるし……コマンダーを守り戦線を維持する安定した「兵士」が必要だ。
俺は決断した。
(よし、まずはファイター2体を[N]ホブゴブリンにしよう)
防御を捨てた特攻野郎ばかりでは不測の事態に脆い。
それに「ホブゴブリン」という上位種がどんな姿になるのか見てみたいという欲求もある。
(2体を[N]ホブゴブリンに進化! 2000 DP消費!)
俺は【魔物管理メニュー】から、古株の[UC]ゴブリン・ファイターAとBを選択し、進化を実行した。
DP残高 9350 → 7350!
1階の大広間[N]闘技場への回廊。
出撃準備を整えていたコマンダーの傍らで、二匹のゴブリン・ファイターが眩い進化の光に包まれた。
「ギィィィ……グルァァッ!!」
光の中で彼らのシルエットが劇的に変化していく。
子供のような背丈だったゴブリンの体がぐんぐんと伸び筋肉が膨張する。猫背気味だった姿勢が矯正され、人間と変わらない……いや、それ以上に頑強な戦士の体躯へと作り変えられていく。
装備していた粗末な革鎧とショートソードも光に溶け、より堅牢なチェインメイルとロングソードへと再構築された。
光が収まった時、そこに立っていたのは堂々たる体躯の重戦士たちだった。
(おぉ……!? 凄い強そうだ!)
緑色の肌は深みを増し、顔つきも凶悪さより戦士としての精悍さが勝っている。
俺は生まれ変わった彼らのステータスを脳裏に表示させた。
♢ ♢ ♢
名前: ホブゴブリン・ファイター
レアリティ: [N] ノーマルレア (進化種)
種別: 重戦士・戦闘用魔物
Lv: 16 HP: 180/180 | MP: 20/20
STR (筋力): 24
VIT (体力): 22
AGI (敏捷): 14
INT (知力): 10
特技
[ロングソード (Lv.1)]: リーチと威力に優れた長剣を扱う。[UC]時代より技術が向上している。
[シールドバッシュ (Lv.1)]: 盾を使った打撃技。敵を怯ませ、体勢を崩す。
[連携 (Lv.3)]: 長年の経験により、味方との連携精度が極めて高い。
[戦士の誇り (Lv.1)]: (パッシブ)HPが減少しても戦闘能力が低下しにくい。
進化先
[R] ホブゴブリン・チャンピオン: 数多の戦場を生き抜いた歴戦の勇者。個人の戦闘能力が極限まで高まり、[達人]の領域に踏み込む。
[R] オーガ: (突然変異)ゴブリンの枠を超えて巨人の血が目覚める。知性は低下するが、圧倒的な巨体と怪力を得る。
♢ ♢ ♢
(強い! ステータスが倍近く跳ね上がってる!)
HP 180にSTR 24。これなら[N]オークとも正面から殴り合えっても勝てる!やはり進化した奴は強い……!?
[N]コマンダーの脇を固める近衛兵として、これ以上ない頼もしさだ。
「グルァ!(良い面構えだ!)」
コマンダーもたくましく成長したかつての部下たちの肩を叩き満足げに頷いている。
ホブゴブリンたちも、自分たちの新しい力に興奮しつつも、規律正しく敬礼を返した。
(よし、前衛はこれで完璧だ)
俺は視線を残る最後の一匹……[UC]ゴブリン・スカウト(Lv.16)に向けた。
(次はお前だ。アサシンか、レンジャーか……)
[N]ゴブリン・アサシンの暗殺能力も捨てがたいが未知の森を探索する現状において最も必要なのは「情報」と「安全」だ。
遠くから敵を発見し弓で釣り出し罠で動きを封じる。脳筋気味な探索部隊の穴を完璧に埋めてくれるはずだ。
(よし、レンジャーにしよう!レンジャーに進化! 1000 DP消費!)
俺は[UC]ゴブリン・スカウト(Lv.16)を選択し実行した。
DP残高 7350 → 6350!
光がスカウトを包み込む。
それはホブゴブリンの時のような重厚な光ではなく、風のように軽やかで森の木漏れ日のような緑色の輝きだった。
「キィィィィ……ッ!」
光の中で小柄だったスカウトの体が引き締まっていく。 ボロボロの布切れだった腰巻きは森の風景に溶け込むような色合いへと変化。
背中には矢筒と短弓、腰には機能的な道具入れとダガーが備わっている。 最後に緑色のフード付きマントがふわりと肩を覆った。
「……」
光が収まると、そこには物語に出てくるエルフの狩人のような……いや、ゴブリンとは思えないほど洗練された立ち姿の斥候がいた。
(おぉ……!? なんかスタイリッシュだ!)
フードの奥から覗く瞳は鋭く知性を宿している。
今まで「キィキィ」と鳴くだけだったのが今は無言で弓の弦を弾き、コンディションを確かめる職人のような仕草を見せた。
俺は生まれ変わった彼のステータスを脳裏に表示させた。
♢ ♢ ♢
名前: ゴブリン・レンジャー
レアリティ: [N] ノーマルレア (進化種)
種別: 偵察・遠距離・工作用魔物
Lv: 16 HP: 130/130 | MP: 40/40
STR (筋力): 18
VIT (体力): 15
AGI (敏捷): 28
INT (知力): 16
特技
[ショートボウ (Lv.1)]: 短弓による射撃攻撃。中距離からの支援や敵の釣り出しが可能。
[罠設置・解除 (Lv.1)]: 野外での[トラバサミ]や[落とし穴]などの設置に加え、敵の罠を見抜いて解除する能力を持つ。
[ホークアイ (Lv.1)]: 視力が強化され、遠くの敵や隠れた敵を発見しやすくなる。命中率も向上する。
[隠密 (Lv.2)]: 気配を消し、周囲の環境に溶け込む技術。
進化先
[R] ゴブリン・スナイパー: 進化タイプ: 遠距離特化 概要: [ロングボウ]や[クロスボウ]を操る狙撃手。[狙撃]スキルを習得し、射程外から一方的に敵を仕留める。
[R] シャドウ・ストーカー: 進化タイプ: 隠密・追跡 概要: 影に潜み、どこまでも獲物を追い詰める追跡者。[暗殺]スキルも習得し、より攻撃的な隠密行動が可能になる。
♢ ♢ ♢
(AGI 28! 速い!)
弓が使えるようになったのは本当に大きい。 これで空を飛ぶ敵や、遠くの敵に対しても手出しができるようになった。
[ホブゴブリン]たちが前線を支え、[オーク]が壁になり、[レンジャー]が状況をコントロールして、[コマンダー]が指揮を執る。
(これが新生・探索部隊だ!)
俺は1階の大広間で出撃を待つ明らかに質が変わった精鋭たちを見渡した。
「オークも進化できるけど……とりあえずはこのまま探索に出してみよう!」
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 6階建て
DP: 6350
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
探索部隊長: [N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.19)
(探索部隊詳細: [N]ホブゴブリン・ファイターx2 (Lv.16), [N]ゴブリン・レンジャーx1 (Lv.16), [N]オーク(Lv.15), [N]オーク(Lv.10), [N]アント・ソルジャーx2 (Lv.11/10)
防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)
狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)
偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)
(他、[N][UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: 古株ゴブリン3体が[N]ランクへ進化。探索部隊の戦力が大幅向上。
♢ ♢ ♢
俺はいつものように脳裏のカウンターを確認し、我が目を疑った。
[DP: 9350]
(前日比 +8000!?)
(はぁ!? い、一日で8000も増えてる!?)
すごい……! [N]コボルト・マイナーたちの[熟練採掘]が唸りを上げ、これまで見たこともないような希少な鉱石を次々と掘り当てて納品した結果だ。
さらに、[N]セージ・スライムの的確な指揮による仕分けがロスを極限まで減らしている。
(やっぱDP効率は何者にも勝る優先事項だな……! 投資して正解だった!)
だが喜んでばかりもいられない。これだけ効率が上がったということは、今の採掘エリア……安全圏の資源があっという間に枯渇するということでもある。
実際、セージ・スライムからは「近場の苔が減ってきた」的な感じの反応が届いているし、コボルトたちも「もっと奥を掘らせろ」とウズウズしているようだ。
(もう少し広いエリアに採取に向かいたい。そのためには探索部隊を強化して安全なエリアを広げる必要がある!)
俺は現在の探索部隊のステータスを確認する。
連日の激務と戦闘でいつの間にか全員がLv.10を超えていた。
♢ ♢ ♢
【現在の探索部隊】
部隊長
[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.19)
全体指揮、前線維持。順調にレベルを上げている。だけどまだ進化は遠い感じがする……。
① 直属の精鋭ゴブリン(古株)
[UC] ゴブリン・ファイター A (Lv.16)
[UC] ゴブリン・ファイター B (Lv.15)
最初期からの古株。連携は完璧だが、[N]ランクの敵相手にはステータス不足を感じ始めている。
[UC] ゴブリン・スカウト (Lv.16)
偵察の要。Lvが高くなり、[隠密]の精度が上がっている。
② 重量級アタッカー(オーク)
[N] オーク (Lv.15)
キノコ発見者。[突進]の威力が上がり、頼れる壁役になっている。
[N] オーク (Lv.10)
新入りだったが、先輩オークを見習って順調に成長中。
③ 対軍勢用戦力(アント)
[N] アント・ソルジャー A (Lv.11)
[N] アント・ソルジャー B (Lv.10)
[連携]スキルが高く、2体セットでの戦闘力はオークを超える。将来の[SR]進化枠。
♢ ♢ ♢
(いつの間にか全員がLv10以上になってるな……)
特に古株のゴブリン3匹とキノコを見つけた先輩オークの成長が著しい。
オークは[N]ランクのままでも十分強いが、[UC]のゴブリンたちは森の奥の[N]ランク魔物相手だとステータス不足が否めなくなってきている。
(さて……どうするかな?)
取り合えずゴブリンから進化させてみるか。
[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダーを支える三匹の古参の部下を進化させ、指揮系統を盤石にするべきだ。
俺は彼らの進化先を確認した。
♢ ♢ ♢
【[UC] ゴブリン・ファイターの進化先】
[N] ホブゴブリン・ファイター
進化タイプ: 戦闘特化
概要: [UC]ファイターの上位種。体格が向上し、より高度な戦闘技術([ソードマスタリー]など)の素養を得る。攻守のバランスが良い前衛。
[N] ゴブリン・バーサーカー
進化タイプ: 火力特化
概要: 防御を捨て、攻撃力と速度に特化した狂戦士。HPはさほど伸びないが、[STR](筋力)と[AGI](敏捷)が爆発的に上昇し、[バーサーク](防御↓攻撃↑)スキルを習得する。
♢ ♢ ♢
【[UC] ゴブリン・スカウト の進化先】
[N] ゴブリン・アサシン
進化タイプ: 暗殺特化
概要: [隠密]と[ダガー]の技術を極め、[サイレントキル]や[ポイズンダガー](短剣への毒付与)などを習得する暗殺者。単体火力に優れる。
[N] ゴブリン・レンジャー
進化タイプ: 偵察・罠特化
概要: [簡易トラップ](コボルトとは別系統)や[弓]の扱いを習得する。遠距離からの支援や妨害を得意とする斥候。
♢ ♢ ♢
(うーむ、どちらも魅力的だ。進化に必要なDPはどっちも1000か……)
3匹進化させれば3000 DP。今の財力なら余裕だ。問題は組み合わせだ。
ファイターの進化先は……
ホブゴブリン: 安定感がある。コマンダーを守る親衛隊としての役割ならこっちか。
バーサーカー: 火力は高いが死にやすい。だけどリナ……ヒーラーがいる今なら運用可能か?
スカウトの進化先は……
アサシン: 厄介な魔法使いや指揮官を消すのに特化している。
レンジャー: 弓を使えるようになるのが大きい。現状、ウチの部隊には遠距離攻撃手段が殆どない。飛行する敵や遠くの敵を釣るのに役立つかもしれない。それに偵察は探索においてかなり役に立つ……。
(よく考えよう。コマンダーの指揮下で、最も輝く構成はどれだ?)
[N]ゴブリン・バーサーカーの爆発的な火力は魅力的だが、今の探索部隊にはオークという優秀な壁役がいるし……コマンダーを守り戦線を維持する安定した「兵士」が必要だ。
俺は決断した。
(よし、まずはファイター2体を[N]ホブゴブリンにしよう)
防御を捨てた特攻野郎ばかりでは不測の事態に脆い。
それに「ホブゴブリン」という上位種がどんな姿になるのか見てみたいという欲求もある。
(2体を[N]ホブゴブリンに進化! 2000 DP消費!)
俺は【魔物管理メニュー】から、古株の[UC]ゴブリン・ファイターAとBを選択し、進化を実行した。
DP残高 9350 → 7350!
1階の大広間[N]闘技場への回廊。
出撃準備を整えていたコマンダーの傍らで、二匹のゴブリン・ファイターが眩い進化の光に包まれた。
「ギィィィ……グルァァッ!!」
光の中で彼らのシルエットが劇的に変化していく。
子供のような背丈だったゴブリンの体がぐんぐんと伸び筋肉が膨張する。猫背気味だった姿勢が矯正され、人間と変わらない……いや、それ以上に頑強な戦士の体躯へと作り変えられていく。
装備していた粗末な革鎧とショートソードも光に溶け、より堅牢なチェインメイルとロングソードへと再構築された。
光が収まった時、そこに立っていたのは堂々たる体躯の重戦士たちだった。
(おぉ……!? 凄い強そうだ!)
緑色の肌は深みを増し、顔つきも凶悪さより戦士としての精悍さが勝っている。
俺は生まれ変わった彼らのステータスを脳裏に表示させた。
♢ ♢ ♢
名前: ホブゴブリン・ファイター
レアリティ: [N] ノーマルレア (進化種)
種別: 重戦士・戦闘用魔物
Lv: 16 HP: 180/180 | MP: 20/20
STR (筋力): 24
VIT (体力): 22
AGI (敏捷): 14
INT (知力): 10
特技
[ロングソード (Lv.1)]: リーチと威力に優れた長剣を扱う。[UC]時代より技術が向上している。
[シールドバッシュ (Lv.1)]: 盾を使った打撃技。敵を怯ませ、体勢を崩す。
[連携 (Lv.3)]: 長年の経験により、味方との連携精度が極めて高い。
[戦士の誇り (Lv.1)]: (パッシブ)HPが減少しても戦闘能力が低下しにくい。
進化先
[R] ホブゴブリン・チャンピオン: 数多の戦場を生き抜いた歴戦の勇者。個人の戦闘能力が極限まで高まり、[達人]の領域に踏み込む。
[R] オーガ: (突然変異)ゴブリンの枠を超えて巨人の血が目覚める。知性は低下するが、圧倒的な巨体と怪力を得る。
♢ ♢ ♢
(強い! ステータスが倍近く跳ね上がってる!)
HP 180にSTR 24。これなら[N]オークとも正面から殴り合えっても勝てる!やはり進化した奴は強い……!?
[N]コマンダーの脇を固める近衛兵として、これ以上ない頼もしさだ。
「グルァ!(良い面構えだ!)」
コマンダーもたくましく成長したかつての部下たちの肩を叩き満足げに頷いている。
ホブゴブリンたちも、自分たちの新しい力に興奮しつつも、規律正しく敬礼を返した。
(よし、前衛はこれで完璧だ)
俺は視線を残る最後の一匹……[UC]ゴブリン・スカウト(Lv.16)に向けた。
(次はお前だ。アサシンか、レンジャーか……)
[N]ゴブリン・アサシンの暗殺能力も捨てがたいが未知の森を探索する現状において最も必要なのは「情報」と「安全」だ。
遠くから敵を発見し弓で釣り出し罠で動きを封じる。脳筋気味な探索部隊の穴を完璧に埋めてくれるはずだ。
(よし、レンジャーにしよう!レンジャーに進化! 1000 DP消費!)
俺は[UC]ゴブリン・スカウト(Lv.16)を選択し実行した。
DP残高 7350 → 6350!
光がスカウトを包み込む。
それはホブゴブリンの時のような重厚な光ではなく、風のように軽やかで森の木漏れ日のような緑色の輝きだった。
「キィィィィ……ッ!」
光の中で小柄だったスカウトの体が引き締まっていく。 ボロボロの布切れだった腰巻きは森の風景に溶け込むような色合いへと変化。
背中には矢筒と短弓、腰には機能的な道具入れとダガーが備わっている。 最後に緑色のフード付きマントがふわりと肩を覆った。
「……」
光が収まると、そこには物語に出てくるエルフの狩人のような……いや、ゴブリンとは思えないほど洗練された立ち姿の斥候がいた。
(おぉ……!? なんかスタイリッシュだ!)
フードの奥から覗く瞳は鋭く知性を宿している。
今まで「キィキィ」と鳴くだけだったのが今は無言で弓の弦を弾き、コンディションを確かめる職人のような仕草を見せた。
俺は生まれ変わった彼のステータスを脳裏に表示させた。
♢ ♢ ♢
名前: ゴブリン・レンジャー
レアリティ: [N] ノーマルレア (進化種)
種別: 偵察・遠距離・工作用魔物
Lv: 16 HP: 130/130 | MP: 40/40
STR (筋力): 18
VIT (体力): 15
AGI (敏捷): 28
INT (知力): 16
特技
[ショートボウ (Lv.1)]: 短弓による射撃攻撃。中距離からの支援や敵の釣り出しが可能。
[罠設置・解除 (Lv.1)]: 野外での[トラバサミ]や[落とし穴]などの設置に加え、敵の罠を見抜いて解除する能力を持つ。
[ホークアイ (Lv.1)]: 視力が強化され、遠くの敵や隠れた敵を発見しやすくなる。命中率も向上する。
[隠密 (Lv.2)]: 気配を消し、周囲の環境に溶け込む技術。
進化先
[R] ゴブリン・スナイパー: 進化タイプ: 遠距離特化 概要: [ロングボウ]や[クロスボウ]を操る狙撃手。[狙撃]スキルを習得し、射程外から一方的に敵を仕留める。
[R] シャドウ・ストーカー: 進化タイプ: 隠密・追跡 概要: 影に潜み、どこまでも獲物を追い詰める追跡者。[暗殺]スキルも習得し、より攻撃的な隠密行動が可能になる。
♢ ♢ ♢
(AGI 28! 速い!)
弓が使えるようになったのは本当に大きい。 これで空を飛ぶ敵や、遠くの敵に対しても手出しができるようになった。
[ホブゴブリン]たちが前線を支え、[オーク]が壁になり、[レンジャー]が状況をコントロールして、[コマンダー]が指揮を執る。
(これが新生・探索部隊だ!)
俺は1階の大広間で出撃を待つ明らかに質が変わった精鋭たちを見渡した。
「オークも進化できるけど……とりあえずはこのまま探索に出してみよう!」
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 6階建て
DP: 6350
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
探索部隊長: [N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.19)
(探索部隊詳細: [N]ホブゴブリン・ファイターx2 (Lv.16), [N]ゴブリン・レンジャーx1 (Lv.16), [N]オーク(Lv.15), [N]オーク(Lv.10), [N]アント・ソルジャーx2 (Lv.11/10)
防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)
狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)
偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)
(他、[N][UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: 古株ゴブリン3体が[N]ランクへ進化。探索部隊の戦力が大幅向上。
♢ ♢ ♢
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転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・
転生したら王族だった
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異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
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~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
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オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
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旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
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完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
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🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
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かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
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