お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………

ブラックベリィ

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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦

235★【狩る者】が出現したらしいに、爺やは慌てる

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 疑問という表情で、自分を見詰める爺やに、桜はひとつ溜め息を吐いて言う。

 「とりあえず、珈琲を淹れたから飲んでちょうだい、爺や
  あと、この辺のクッキーやパウントケーキを食べてね

  これは、和輝の力作なのよ………っていうか、これらを食べて
  少し気分を落ち着けて、覚悟して聞いて欲しいコトがあるのよ」

 何時もの桜らしくない言葉に、爺やは自分が御せり過ぎていたコトを自覚し、淹れてもらった珈琲を飲み、差し出された茶菓子を口にする。

 さて、爺やにどこまで言えばいいのかしら?
 いや、最終的には全部言わなければならないのだけど………

 言われた通り珈琲を口にする爺やを見ながら、桜は自分の失態を知られる覚悟で、和輝から教えられた情報の一端いったんを、試しに口にすることにした。
 そして、爺やが一切れのパウンドケーキを食べ終え、珈琲を飲み干したところで

 「爺や、8年前に、この朝露街に【狩る者】が現われたコトを
  覚えていますか?」

 桜の言葉に、爺やは当時コトを思い出し、不愉快そうな表情になって答える。

 「はい、よぉ~く覚えております…何故か、真族の私達ではなく
  一般の人間の子供達を付け狙って、騒ぎを大きくして
  警察に捕まったという話しがありましたね

  もっとも、すべて警察の檻から逃げたようですけど………
  たぶんにですが、一定時間を討伐活動をすると発動するか

  自分達の生命の危険が迫ると発動する《転移》の呪文を
  【狩る者】は肌身離さず身に着けている十字架にでも
  掛けてあったのではないでしょうかねぇ………

  捕まった警察の檻から、やすやすと逃げたのですから」

 爺やからの言葉に桜はコクッと頷いてから、和輝からの話しをする。

 「うん…そうでしょうねぇ~……じゃなくってね、爺や
  その執拗しつように追い回された子供達のひとりが、和輝で

  一緒に追い回されたのが、幼馴染み達なんですって………
  それで、和輝が言うにはね、今日の〈レイ〉や〈サラ〉の散歩中に
  変な………それも馴染みのある………視線を、感じたんですって

  その視線は、どうやら表向きには、聖剣の騎士団とか名乗っている
  【狩る者】らしいモノの視線じゃないかって………」

 「それは、大変なコトに………」

 と、爺やは屋敷が狙われているコトを知り、思わず立ち上がってしまう。
 そんな爺やに、桜は重い溜め息を吐いて言う。

 「爺や、今はまだ大丈夫です………とりあえず座りなさい
  少しは落ち着いて私の話しを聞いてちょうだいな」

 桜の言葉にハッとして、爺やはソファーに座りなおす。

 「はい、申し訳ありません…【狩る者】が出現したという話しに
  冷静沈着さを欠いておりました」

 そう言って、改めて自分に向き直った爺やに、桜は【狩る者】について、更なる情報を与える。








 
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