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第8章 親密な関係になりたい
421★蒼夜さんと白夜さん、ちゃんとご飯食べていた?
しおりを挟む2人は、無言でお互いの表情で、その動揺している内心を確認し、思わずふかぁ~い溜め息を吐き出すのだった。
「「………はぁ~………」」
そして、白夜は当主のプライドで立ち上がり、もう、そのセリフ以外になんと言えと言うんだという状態で、蒼夜に言う。
「………いったい、何がどうなっているのか?
紅夜に聞く為にも、ペットハウスに行きましょう
と言うか、行くしかないでしょう…蒼夜兄さん」
白夜の促しに、蒼夜も戸惑いを浮かべたまま、ソファーから立ち上がる。
「あっ…ああ……そうだね……これを逃すと〈カオス〉や桜
それに、噂の和輝君に会えないからねぇ~……行くしかないね」
気を取り直し、何時もの冷静沈着で、頼りがいのある蒼夜に戻ったコトを確認し、白夜もホッとした表情で言う。
「それじゃ~……蒼夜兄さん、呼ばれているんですし、気を取り直して
ペットハウスにいきましょうか?
「そうだね、白夜」
お互い、無理をして微笑みを浮かべ、2人は、何が何だか判らないと、釈然としない表情で、リビングから出て、ペットハウスに向かうコトにしたのだった。
勿論、普通からはかけ離れているが、一応人間である和輝にあやしまれたくない、蒼夜と白夜は、きちんと歩いて向かったコトは言うまでもない。
◇◇◇◇◇
蒼夜と白夜が覚悟を決めて、ペットハウスに向かった、その頃。
和輝は、紅夜と桜の要望に従って、ピザのトッピングをしていた。
勿論、ゲストハウスにお迎えまで来た3頭の為のスープをほどよく温め、犬用のピザトーストを合間に作りながらである。
よしっ……これで、桜と紅夜のリクエストのトッピング終わり……っと
後は、オーブンで10分弱くらいかな?
ああ…そうだ…白夜さんや蒼夜さんて、飯を食っているのかなぁ?
いや、紅夜の様子を考えると、それどころじゃ無かったかも………
どうせ、桜に聞いても判らないだろうから、紅夜に聞いてみるか?
つーか…桜、絶対に兄ちゃん達のコトはポイっとしているよな
和輝は、トッピングの終わったピザを温めたオーブンに放り込んでから、紅夜を振り返って聞く。
「なぁ~…紅夜……お前が、それだけ腹減っているってコトはさ
白夜さんや蒼夜さんも、腹が減っている可能性あるんじゃないのか?
あの人達って、あっちで、ちゃんと飯を食っていたか?」
和輝の質問に、紅夜は首を傾げる。
「ん~と……ちょっと…正確なところは判らないけどぉ………
もしかしなくても、食べてないと思う
そんな時間的な余裕なんてモン、無かったと思うし………」
紅夜の答えに、和輝は首を傾げて聞く。
「そんじゃ…あの藤夜さんは?」
和輝の質問に、一応蒼夜が食べさせていた姿を目撃した紅夜は肩を竦めて答える。
「一応、蒼夜兄上が、よぉ~く煮込んだお粥?……だっと思うけど
手ずから食べさせていたぜ……ほら、火傷のセイで失明しているし
正気になるまで、自分が〔バンパイア〕だと思い込んでいたから
口から摂る食事って、ほとんど食べてなかったから………
だから、一応、藤夜兄上は、お粥を食べているかな?
ただ、胃が機能低下しているかもだし…………
和輝は思い出したくもないだろうけど……その………
かなりしっかりと、血液を飲んでいるしなぁ………」
心配そうに言う紅夜に、和輝は肩を竦めて言う。
「たぶんだけど、血液を飲んだコトは大丈夫だと思うぜ
あて落としをしたけど、飲んでから正気に返るまでの間
バタバタしたんで、それなりの時間があったからな
啜った俺の血液は、ある程度は消化吸収されていると思う
過去の事例から行けば、まず大丈夫だとは思うぞ
かえって、普通の食事に胃腸を慣らすコトの方が時間がかかるな」
そう言ってから、和輝はちょっと考えるようにしてから、微妙な表情で言う。
「白夜さんや蒼夜さんは、愛犬と時間の都合があったから
ペットハウスに来てくれって、こっちに呼び出しちゃったけど
藤夜さんもね一緒に呼んだ方が良かったかな?」
和輝の言葉に、紅夜は首を振る。
「いや、藤夜兄上は、料理長が作ったお粥を食べたら、寝ちまったから
起こすのは可哀想だから、そのまま朝まで熟睡させた方がイイと思う
やっと、蒼夜兄上がかけた、強制的な安息の眠りとは違う
本当に、自然な安息の眠りの中にいるから………」
いや、流石に真族の特殊な《能力》のひとつだから…和輝に言えないけど
桜の為に集めた《生気》を、蒼夜兄上から直接もらっているし………
ちょっと口ごもりつつも、そう答える紅夜に、和輝もそれ以上言わない。
「そっか…まっ…儀式中に、あれだけ大量に《光珠》を飲ませてあるしな
取り敢えず、グッスリと朝まで寝られるだろうから、いっか
それよりも、時間にタイムリミットがある、白夜さんや蒼夜さんの方が
そういう意味じゃ、気になるけどな」
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