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第1章 新しいバイトが………
040★和輝の悩ましい苦悩
しおりを挟むマジで、散歩や掃除くらいしか
出来ないんだけどなぁ………
それで良いなら、雇って欲しい
ってーのが、俺の本音だが………
バイト…首切られちまったから
早々に次の見付けないとならないし
たしかに、あの2頭のお世話なんて
かなり美味しい話しなんだけどなぁ
いくら爺やさんから許可をもらってる
と言ったってなぁ………
どう見ても未成年の桜と契約する
訳にはいかないだろう………
とは言え、桜の事情も、かなり
切実そうだからなぁ
相互関係的には良いが………
さて、どうしたものか?
ウインウインといえば
ウインウインな関係だよなぁ~
俺の方も、あまり悠長に構えていると
残り少ない貯金が、あっという間に
底を突いちまうだろうし………
俺も、まだまだ食い盛りだし
優奈や真奈だって伸び盛りだしなぁ
それに、結構、小学生って
雑費多いんだよなぁ………
まして、双子だから倍以上費用が
かかるしよぉ………はぁ~………
いくら優奈が家事全般をこなせる
と言っても、限界はあるし
本音を言えば、優奈や真奈に
もっと余裕の有る暮らしを
させてやりたいんだよなぁ………
和輝は、空になったカップを回収し、新しくココアを入れる。
エネルギー枯渇を起こしていた桜の為に、ミルクに癖の無い濃厚な蜂蜜(これも、父親のこだわりの一品でお取り寄せしていたモノ)をいれたモノを桜の前に置く。
桜は、和輝の入れて(作って)くれたモノは、どれも美味しく飲める(食べれる)ので、いそいそとカップを手に取り、ソッと口をつける。
本当に、和輝の手は魔法みたい
私が飲んだり食べたりできる
それでいて、美味しいモノが
出てくるんだもん
その上で、あの2頭を従えるコトが
出来るんだもの
どうしても、和輝が欲しいわ
勿論、あの双子ちゃん付きで
しかし、どうしたら和輝から
良い返事がもらえるのかしら?
あれだけ〈レイ〉と〈サラ〉も
懐いているのだから………
いっそ、直接白夜兄ぃ様と
話してもらう方が早いだろうか?
それに、和輝には私の変異を
見られているから…どうしよう
もし、それを白夜兄ぃ様に
しられたら……それが怖い
別の意味で、和輝達の身が
危険になるわ
桜を助けてくれた和輝と
その妹達を危険には
晒したくない
そりゃ~一族に対して
危険因子を放置できないけど
でも、危険は避けたい
あぁ~…困ってしまうわ
それでも、桜は和輝を雇いたい
もちろん、あの双子も込みで
手元に欲しいのよぉ~………
桜だって、妹欲しいし
一番下はもう嫌なのよぉ……
私だって、お姉さんしたい
ここはやっぱり、頑張って
和輝を口説き落とすのよ、桜
桜も精神的に、かなり切羽詰っているので、手に取ったカップのココアを口付け、少しづつ熱めのココアを飲みながら、どうしたら和輝をペットシッターとして雇えるか?を、一生懸命に思案していた。
そして、珈琲を啜りながら、待合室の開かれたドア向こうで、2頭のボルゾイに楽しそうに戯れる妹達の様子を見ながら思案していた和輝は、沈黙する桜へと向き直る。
「なぁー桜
ペットシッターの件だけど
お前の兄貴が良いって
言うんならやっても良いぜ
ただし、おれは散歩や掃除
くらいしか出来ないぞ」
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