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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事
100★とりあえず、ペットシッターのお仕事?
しおりを挟むクツクツと心底楽しそうに、笑って、いや、嗤って言う紅夜に寒気を覚えた和輝は、ソレの想像が付いて、紅夜がソレを口にする前に、すかさず逃げる。
「パスッ…俺は、仕事に入る
朝食は7時予定だ
その頃に、桜を起こして
リビングに連れて来てくれ
あぁ…妹達は桜の特異体質
知らないからな
かならず、手の甲の包帯だけは
忘れないでくれ……両手な
あとは、長袖長ズボンで
OKだろう
カモンッ…〈レイ〉〈サラ〉」
そう言って、つれない和輝は、桜の寝室から2頭を連れて、後を振り返りもせずにリビングに向かう。
紅夜とのやり取りで、どこか疲れた和輝は、桜の部屋を通り抜けてリビングに入り、深い溜め息を吐く。
はぁ~…疲れたぁ…いやマジで
しっかし、どうして…ああ
節操の2文字が無い行動を
平気でするかなぁ?
まぁ…そのお陰で…全裸で
桜と寝ていたコト追求…
されなかった
………じゃねーだろ、俺
いや、でも、確かに桜の
言う通りなんだな
紅夜の性格って………
ハリウ○ド俳優なんて仕事
してっから、節操ないんだな
いや、違うか…桜が言ってたな
不特定多数から《気》を集める
のに効率の良い職業って………
それって、寝てるってコトだよな
つーか、桜の一族…蓬莱家って
ちょっと、いやかなり変だよな
まぁ、それでも、今の俺には
ちょー好条件のバイトだし
桜は庇護欲そそるから
しつこく絡まれなければ
別に全然平気だし………
いや、むしろ俺の知らないところで
泣いてないか気になる存在だし
桜は、優奈や真奈の次くらいには
俺にとって気になる存在だ
いや、あんまり意味はねーけど
婚約者に元婚約者も気になるけどな
じゃないぞ、俺
思考がドツボに嵌ってる
ここは…仕事だ仕事
ペットシッターで
雇われたんだから
そう意識を強制的に切り替えた和輝は、自分を嬉しそうに見上げる2頭に、無駄なコトと思いつつ、つい言ってしまう。
「引き綱を持って来いって
言ったら持って来るか?
……はぁ~…無理だよなぁ
そういう訓練なんて
入って無さそうだし……」
そう呟きつつも、和輝は朝飯とお弁当に入れるご飯だけはと、キッチンに入ってお米を研ぎ置く。
「よし…これで、あとは
時間が来たら炊くだけだ
ぅん? そうかそうか…
ヨシヨシ…お前達って
本当に良い子だなぁ
飼い主達と違って、全然
手がかからないもんなぁ……
んじゃ、いったん俺達が
借りた家に行って
着替えたら散歩に出ようか?」
和輝がそう言うのももっともで、2頭は先程の呟きに近い言葉に反応して、首輪の付いた引き綱を咥えて来たのだ。
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