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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事
120★和輝、車で高校に登校する
しおりを挟むペットハウスを出た和輝は、最初の予定通り、桜に《光珠》を提供したコトで、ちょっと、いや、かなりこころが軽くなっていた。
お陰で、足取りも軽かったりする。
なんだかんだ言って、和輝は桜を気に入っているのだ。
ただし、それは異性の女の子としてではなく、犬猫のような愛でるという意味あいが強かった。
和輝は、その足で借りた平屋へと1度戻った。
そして、ちょっと緊張した分、喉の渇きを覚えて、牛乳たっぷりのインスタント珈琲を1杯入れて飲んでいた。
口腔から喉、そして胃に温かい液体が滑り落ちる感触に双眸を細める。
やっぱり、恋人のいる前で
桜に口付けるのは緊張したぜ
いっくら、了解済み…って言うか
公認でも嬉しくねぇ~………
お陰で、喉が渇いちまった
着替えたら、もう1杯飲んでおこう
いくら、恋人の紅夜公認でも、そういう意味で奥手である意味で繊細な和輝には、かなり精神的に負担になっていた。
それでも、桜という手のかかる、愛でるモノを見つけてしまった和輝は、ついつい手を差し伸べてしまうのだ。
その庇護欲が刺激されるだけに………。
1杯目の珈琲を飲み干した和輝は、やっぱり牛乳たっぷりの2杯目を用意する。
そして、登校する為に、学生服へと着替える。
そして、今日の授業に必要な道具の入ったカバンを片手に持ち、チラリッと腕時計で時間を確認した。
「えっ? うそっ…もう
こんな時間になってるのか?
余裕で歩いて登校できると
思っていたんだけどなぁ
この時間じゃ、歩いて登校は
もう、無理だな
まっ…いっか…弁当って
荷物もかなりあるし………
たしか、正門から入った左側に
客用の駐車場あったよなぁ」
和輝は、高校の正面の構造を思い出して内心で呟く。
何時でも、来客用の駐車場って
5台分は確保されているから
1台くらいなら平気だよな
まっ…予定じゃねーけど
しょーがねーかな
あとで、きちんと駐車場の
使用許可をもらおう
毎度、車で学校に行くとは
限らないけど………
妹達の小学校の送り迎えなどの
時間の都合と………
持ち運ぶ荷物の量を考えると
駐車場の許可は、もらって
おいた方が良いよな
用意した牛乳入りの珈琲をクイッと飲み干し、和輝は時間の都合と、荷物の量を考えて、学生カバンと大量のお弁当&おやつを持って、借りた平屋を出た。
そして、その足で車庫へと向かい、妹達を送った車に乗り込み、和輝は深く考えずに、通い始めた高校へと向かった。
そして、徒歩で登校するには少しばかり時間が足りないと判断して車で登校した和輝は、正門から入ってすぐにある来客用の駐車場に、車を停止させて、ハフッと嘆息した。
「なんだ、こんなモンか?
焦って損したな」
和輝は、登校にかかった時間を知る為に腕時計を見て、溜め息を吐き出す。
はぁ~なんだかなぁ………
車だと、思っていた以上に
高校までの距離が短いな
蓬莱家から高校までの距離が、車だとほんの5分程度の距離しかないコトに、それで気付き、和輝は肩を竦める。
「まっ…渋滞とかに引っ掛かる
距離じゃないしなぁ……
ひとまず、この来客用に
停めさしてもらっといて
面倒だけど、落合サンに
許可をもらうしかねぇーな
はぁ~…この程度の時間で
来れるんなら、車じゃくても
間に合ったかもしんねーな」
そう、ぶつくさ言う和輝は、軽く首を振る。
つっても、今日は荷物多かったし
犬の散歩で、今朝ちょうど裏門まで
来てみただけだからなぁ
実際に、どの程度通学の時間が
かかるか予測付かなかったんだから
しょーがねぇーよな
そう内心で呟きながら、来客用の駐車場に車を停めた和輝は、運転席から降りるのだった。
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