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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事
126★チリも積もれば、実践してます
しおりを挟む「やっぱり、10個もらおう
クスクス………これで
夕食を作らなくてすむな」
落合サン、マジで残念女子だな
いったい、どういう食生活
してんだよ? マジで………
そうは思いはしたものの、和輝はソレについて深く追求せず、普通サイズのおにぎりを、デスクの上にテンテンと10個出す。
「うち特製のフリカケも混ぜて
色々と味変えしてあるぜ」
並ぶおにぎりを見て、どれから食べようかと思案しながら、財布から500円硬貨を出す。
「ん、サンキュー神咲
ほい、500円ね」
「まいどありぃー………
んじゃ、車…動かしてくるわ」
落合から500円玉を受け取った和輝は、まだ何か言いたげな金田を完全に無視して、車を指定された駐車場に移動する為に、職員室を出て行く。
そのうしろ姿に、おにぎりを出している時に、バスケットの中身をチラッと見ていた落合が声を掛ける。
「ああ、神咲、どうせだったら
今度はおにぎりの他に
何かおかずも付けてくれ
ちなみに、私はカラアゲや
煮物が好きだからな」
という、残念女子な落合の言葉に、了解という意味を込めて、片手を上げて応え、和輝は振り返りもせずに、職員室を出た。
カバンとバスケットという邪魔な手荷物もあるので、とりあえず、車を移動する前に、教室へと向かう。
何時までも、グダグダせず、終わったコトは振り向かないコトにしている和輝は、職員室での不愉快を記憶からさっさと消去した。
自分の教室に向かう途中、タイミング良く親友の輝虎と出会った和輝は、気軽く挨拶しながら素早く計算する。
ラッキー…車を駐車場に
動かしに行くのに
手荷物のバスケットとカバン
邪魔だから、輝虎に
教室に持って行ってもらおう
「よぉー…輝虎…おはよう…」
「…む……和輝」
「輝虎…わりぃーんだけどよぉ…
このバスケットとカバン
持って行ってくれねぇーか
来客用のところに停めた車
移動しねーとなんねぇーんだ
教室まで、コレを持って
行ってからだと………
完全に、ホームルームに
間にあわねぇーんでな」
そう言いながら、和輝は大きなバスケットを輝虎の前に突き出す。
和輝からの依頼に、輝虎は頷きながら無造作に受け取る。
「わかった」
「わりぃーな…頼むわ」
お弁当やおにぎりの入ったバスケットとカバンを親友の輝虎に手渡した和輝は、その足で来客用の駐車場に停めた車へと向かう。
クラスメイトとすれ違いながら、正門近くにある来客用の駐車場に着いた和輝は、乗って来た車に乗り込んで、指定された駐車場へと何気なく移動させる。
その時に、クラスメイトが車を運転する和輝の姿を見ていたが、そんな視線には気が付きもしなかった。
指定された駐車場に移した和輝は、チラリッと腕時計を見て肩を竦める。
「ホームルーム
遅れずにすみそうだな」
あそこで、輝虎に手荷物を頼めた
お陰で、時間に間に合いそうだ
車から降り、鍵を閉めた和輝は、足早にスタスタと校舎に向かった。
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