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第4章 7階層攻略編
第97話 スレッド&レスポンス
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掲示板に仲間募集のスレを投稿した後、タケルから質問された。
(なあ、兄貴は結局何をしたいんだ?)
(僕は今まで、1人で戦ってきた。だから仲間ってものをあまり作ってこなかったんだ。
味方がいないことで無理をしたとしても誰にも迷惑をかけない。
だからいつも無理素してまで自分のしたいことを押し通せていた。
仲間ができても結局同じ。僕は知らず知らずのうちに仲間にも同じように無理をさせて来たんだ。)
話ている間中、ハルクやリリアの顔が僕の頭にちらつく。
涙が溢れそうになったが、僕は構わず話し続けた。
タケルは相づちすら打たずに、僕を正面から見据えながらじっと話を聞いていた。
(ただ、今回僕が上手くみんなを引っ張れなかったから、危険な目に合わしてしまった。
結果僕らのパーティは全滅。僕だけが生き残ったんだ。
ハルクが死んだ時、僕はどうでも良くなった。
僕の心に空いた空白を埋めるため、ほとんど八つ当たりで敵を殲滅し続けたんだ。)
僕の箱の奥から熱いものがこみ上げてくる。
何で僕はこんなことをタケルにはなしてるんだろう?
熱い、苦しい。
(オークの縄張りに行った時も同じだ。特にオークに恨みがあるわけではない。
ただ何か理由が欲しかった。
闘いを正当化する理由が欲しかったんだ。)
タケルは変わらず僕の話を聞いてくれている。
少し僕の気分も落ち着いてきた。
おそらく僕は誰かに話を聞いてもらいたかったのだろう。
僕は不安や後悔、焦りで知らず知らずのうちに押しつぶされそうになっていたのだ。
話す相手はタケルでなくても良かった。
ただ、誰かに自分の本心をさらけ出したかったのだ。
(そんな時、僕はタケルにあった。
タケルのおかげでパンドラボックスにも出会えたんだ。
パンドラボックスが僕に言った「希望を見せよ」は、僕にとって衝撃だった。
今まで僕は闘いに希望を見出したことはない。
むしろ絶望を感じてたんだ。
そんな僕の気持ちをパンドラボックスに見透かされた。
あの時パンドラボックスを手に入れられなかったのは、僕の心が未熟だったんだ。)
(それで仲間を募集した?)
ずっと黙って聞いていたタケルがようやく口を開いた。
(そう、僕は7階層でソロで戦っているミミックたちと次のステップに進みたいんだ。
1人なら難しい攻略も、仲間と力を併せればもっと容易になる。
個人から集団へ。
ミミックが次のステップに進むには必要なことだと思うんだ。)
(ただ兄貴、その発想には具体的な策ってもんがあんのか?
夢物語だけじゃ、誰もついてこねぇぜ?)
(ああ、もちろん策は用意している。)
(それならいいんだけどよ。)
タケルは突っ張ってるけど、意外と心配症だ。
ただそういう者が一人いた方が歯止めになっていい。
投稿を送ってから10分ほど経ったころに、早速レスがあった。
#7階層で縄張りを強化するための仲間募集
1.あああ
「お前、俺らを食うつもりだろ?釣りだろ釣り。
誰が引っかかるかバーカ。」
予想はしていたものの、早速心のないレスが返ってきた。
確かに冷静に考えてみればツッコミどころ満載の内容だ。
僕は全員と仲良くしたい訳ではない。
この中から僕の考えに同調してくれる人が数人いればいいのだ。
またレスがあった。今度はもう一つのスレッドの方だ。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
1.名無し
「あなたの頭はお花畑なんじゃないの?
こんな釣りに引っかかるわけないじゃない。
私たちを呼び寄せて、餌にしようと思ってるんでしょ。」
これも辛辣なレスだ。どうやら相当警戒しているらしい。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
2.名無し
「先にてめぇが攻め込みな。
アイテムだけ奪っておいてやるからよ草」
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
3.名無し
「宝玉持ってんのかよ?
攻略間近ってどこまで進んでいるのかを証明してみろよ。」
#7階層で縄張りを強化するための仲間募集
2.名無し
「縄張りを防衛したら何か報酬はあるのか?
報酬が魅力的だったら手伝ってやんよ。」
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
4.ジークフリート
「いつまでも僕も7階層にいるのも嫌だし、しばらくずっとジリ貧なんだ。
詳細を教えてくれよ。」
次々とレスがUPされる。
否定的な意見が多いが、中には好意的な意見もある。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
5.名無し
>>4。ジークフリート
「騙されてるぞ。お前を食べようと狙ってるんだ。
無視しとけ。」
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
6.ジークフリート
>>5.名無し
「じゃあどうやったら、7階層を攻略できるか教えてくれよ。
結局自分じゃどうにもならないんだよ。
もういい加減、自分の世界に帰りたいよ。」
・・・・・・・・・・
このやり取りの後、2つのスレにかなり多くのレスが入った。
なんだかんだ言ってもみんな早く7階層を抜け出したいのだ。
僕は2つの掲示板に更にコメントを追加した。
(なあ、兄貴は結局何をしたいんだ?)
(僕は今まで、1人で戦ってきた。だから仲間ってものをあまり作ってこなかったんだ。
味方がいないことで無理をしたとしても誰にも迷惑をかけない。
だからいつも無理素してまで自分のしたいことを押し通せていた。
仲間ができても結局同じ。僕は知らず知らずのうちに仲間にも同じように無理をさせて来たんだ。)
話ている間中、ハルクやリリアの顔が僕の頭にちらつく。
涙が溢れそうになったが、僕は構わず話し続けた。
タケルは相づちすら打たずに、僕を正面から見据えながらじっと話を聞いていた。
(ただ、今回僕が上手くみんなを引っ張れなかったから、危険な目に合わしてしまった。
結果僕らのパーティは全滅。僕だけが生き残ったんだ。
ハルクが死んだ時、僕はどうでも良くなった。
僕の心に空いた空白を埋めるため、ほとんど八つ当たりで敵を殲滅し続けたんだ。)
僕の箱の奥から熱いものがこみ上げてくる。
何で僕はこんなことをタケルにはなしてるんだろう?
熱い、苦しい。
(オークの縄張りに行った時も同じだ。特にオークに恨みがあるわけではない。
ただ何か理由が欲しかった。
闘いを正当化する理由が欲しかったんだ。)
タケルは変わらず僕の話を聞いてくれている。
少し僕の気分も落ち着いてきた。
おそらく僕は誰かに話を聞いてもらいたかったのだろう。
僕は不安や後悔、焦りで知らず知らずのうちに押しつぶされそうになっていたのだ。
話す相手はタケルでなくても良かった。
ただ、誰かに自分の本心をさらけ出したかったのだ。
(そんな時、僕はタケルにあった。
タケルのおかげでパンドラボックスにも出会えたんだ。
パンドラボックスが僕に言った「希望を見せよ」は、僕にとって衝撃だった。
今まで僕は闘いに希望を見出したことはない。
むしろ絶望を感じてたんだ。
そんな僕の気持ちをパンドラボックスに見透かされた。
あの時パンドラボックスを手に入れられなかったのは、僕の心が未熟だったんだ。)
(それで仲間を募集した?)
ずっと黙って聞いていたタケルがようやく口を開いた。
(そう、僕は7階層でソロで戦っているミミックたちと次のステップに進みたいんだ。
1人なら難しい攻略も、仲間と力を併せればもっと容易になる。
個人から集団へ。
ミミックが次のステップに進むには必要なことだと思うんだ。)
(ただ兄貴、その発想には具体的な策ってもんがあんのか?
夢物語だけじゃ、誰もついてこねぇぜ?)
(ああ、もちろん策は用意している。)
(それならいいんだけどよ。)
タケルは突っ張ってるけど、意外と心配症だ。
ただそういう者が一人いた方が歯止めになっていい。
投稿を送ってから10分ほど経ったころに、早速レスがあった。
#7階層で縄張りを強化するための仲間募集
1.あああ
「お前、俺らを食うつもりだろ?釣りだろ釣り。
誰が引っかかるかバーカ。」
予想はしていたものの、早速心のないレスが返ってきた。
確かに冷静に考えてみればツッコミどころ満載の内容だ。
僕は全員と仲良くしたい訳ではない。
この中から僕の考えに同調してくれる人が数人いればいいのだ。
またレスがあった。今度はもう一つのスレッドの方だ。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
1.名無し
「あなたの頭はお花畑なんじゃないの?
こんな釣りに引っかかるわけないじゃない。
私たちを呼び寄せて、餌にしようと思ってるんでしょ。」
これも辛辣なレスだ。どうやら相当警戒しているらしい。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
2.名無し
「先にてめぇが攻め込みな。
アイテムだけ奪っておいてやるからよ草」
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
3.名無し
「宝玉持ってんのかよ?
攻略間近ってどこまで進んでいるのかを証明してみろよ。」
#7階層で縄張りを強化するための仲間募集
2.名無し
「縄張りを防衛したら何か報酬はあるのか?
報酬が魅力的だったら手伝ってやんよ。」
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
4.ジークフリート
「いつまでも僕も7階層にいるのも嫌だし、しばらくずっとジリ貧なんだ。
詳細を教えてくれよ。」
次々とレスがUPされる。
否定的な意見が多いが、中には好意的な意見もある。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
5.名無し
>>4。ジークフリート
「騙されてるぞ。お前を食べようと狙ってるんだ。
無視しとけ。」
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
6.ジークフリート
>>5.名無し
「じゃあどうやったら、7階層を攻略できるか教えてくれよ。
結局自分じゃどうにもならないんだよ。
もういい加減、自分の世界に帰りたいよ。」
・・・・・・・・・・
このやり取りの後、2つのスレにかなり多くのレスが入った。
なんだかんだ言ってもみんな早く7階層を抜け出したいのだ。
僕は2つの掲示板に更にコメントを追加した。
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