鳥籠の夢

hina

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父王は僕に興味がなかった。
母は城勤めのメイドで後ろ盾もなく、僕は鳥籠のような冷たい後宮の隅でひっそりと育つ日陰者だった。

そんな十八歳の第七王子の僕も、やっと国の役に立つ時が来た。

小さな我が国を属国にした広大な帝国の僕より三歳上の若き皇帝陛下に僕が嫁ぐことになったのだ。

僕はオメガ。皇帝陛下はアルファ。お互いのフェロモンが心地良く感じられることは確認済み。

結婚式は明日で、今日はもう帝国の帝城に入っている。

この結婚は国が決めた結婚だし、レオンハルト陛下と会うのは明日で三回目だけど、僕達はお互いを大事に思っている。

幼い頃に僕の祖国の城でレオンハルト様と遊んだことがあり、その時に約束したのだ。

「俺がシュティを自由にしてあげる」とレオンハルト様は言い、僕は「待ってる」と返した。

その次にあった時、「閉じ込めてしまいたいから、シュティを自由にすることは出来ないけど……愛してる」と言われ、僕はレオンハルト様のフェロモンと言葉に酔い、ただ顔を赤くした。

そして、明日。



僕は望んでレオンハルト様の用意した日のあたる暖かな鳥籠に入る。
番も妃も僕だけだと誓ってくれた。


それはきっと幸せで夢のような日々だろう。

願わくば、その日々がずっと続いていきますように───。

僕は窓の外の夜空を見上げてそっと祈った。
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