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第7話 平和の裏側
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北インドの北西部にはラージャスターンという州がある。
イスラム教徒の多いパキスタンと隣接しており、第四次印パ戦争が起こる前まではラクダを使ったキャメルサファリで観光客に人気だった砂漠の土地だ。
そんな砂漠の土地にはヒンドゥー教の聖地である町があった。
プシュカルである。
欧米並みに近代化が進んでいるデリーやムンバイとは違い、外壁が白く塗られた古風で趣のある建物や大理石の寺院が数多く見られた穏やかな町だ。
他にも町の中心にはプシュカル湖という小さな湖がある。
ヒンドゥー教における創造神ブラフマーが手にしていた蓮華の花が誤って地上に落ち、その蓮華が落ちた場所から水が湧き出てプシュカル湖になったとヒンドゥー教徒には信じられていた。
そのためプシュカルは沐浴を目的に足を運ぶ巡礼者があとを絶たず、また郊外で開かれていた市では何万頭ものラクダが砂漠を渡る足として売買されていたという。
そう、すべては過去の話だ。
今のプシュカルを訪れる観光客や巡礼者は一人もいない。
かつては観光客や巡礼者で賑わっていた町の建物は軒並み崩壊し、ラクダが売買されていた郊外では代わりに麻薬や人間が売買されている。
原因は数十年前の第四次印パ戦争にあった。
もともと第一次と第二次印パ戦争はインドの最北端であるカシミール地方の領有権をパキスタンが主張したことで勃発。
第三次印パ戦争においては、東パキスタンがバングラデシュ人民共和国として独立する際にインドが介入したことで起こった。
ところが第四次印パ戦争ではパキスタンがカシミール地方の領有権のみならず、ラージャスターン州の顔とも言うべきタール砂漠の領有権までも主張したことで起こり、戦火は瞬く間にラージャスターン州を飛び越えてインドの首都であるデリーにまで波及したのである。
それでも第四次印パ戦争は国連の介入により何とか停戦。
ラージャスターン州にはカシミール地方の数倍にも及ぶ大規模な停戦ラインが引かれ、世界中の報道機関は第四次印パ戦争を第二のイラク戦争と呼んで観光客やビジネスマンにインドへの渡航の危険さを訴えた。
なぜなら戦火に巻き込まれて崩壊した町や村に武装ゲリラが住み着き、戦争が終結して数十年が経った現在でも民族浄化の名のもとに悪逆非道の限りを尽くしているからだ。
プシュカルも例外ではなかった。
特にプシュカルはインドの主要移動手段である鉄道駅がないため、町を訪れるには最寄りのアジメールからバスを利用しなければならなかった。
なので戦争によりバスの運行が途切れたプシュカルは半ば陸の孤島と化し、今ではラージャスターン州を中心に略奪行為を繰り返している武装ゲリラ――〈ヴァラーハ〉の拠点として悪名を馳せている。
〈ヴァラーハ〉は第四次印パ戦争後に現れた典型的な武装ゲリラの一つだ。
民族浄化を建前にヒンドゥー教を信じるインド人の村でも平気で襲って略奪の限りを尽くす。
そして戦果を挙げた日の夜はプシュカル湖に続く小さな階段――ガートに集まり、戦利品を肴に酒や麻薬に酔いしれるのが〈ヴァラーハ〉の習慣となっている。
今日もそうだ。宝石を散りばめたような満天の星が瞬き、眺めているだけで宇宙の存在を体感できるような夜。
ガートに集まっていたゲリラたちは、商人のグループから奪った食料品や酒で宴を楽しんでいた。
リーダーであったマハシンも宴が何より好きな一人である。
フケの溜まった黒髪。
伸ばし放題の不精ひげ。
糸のような細目に特長的な獅子鼻。
インド人特有の褐色肌。
カーキ色の軍服を着ていたのはどこぞの武装ゲリラが考え出した策略で、略奪対象者に軍隊の人間と信じ込ませて油断を誘う重要なアイテムであった。
「いや~、こんな日もあるんだな。目星のつけた村が外れだったときは頭を抱えたが、帰り道に商人の一団と遭遇するなんざラッキーだったぜ。なあ、ブジャック」
ガートの一角に意気揚々と腰を下ろしていたマハシンは、隣に座っていた中性的な顔立ちの青年――ブジャックの肩を何度も叩く。
「でも、最近はどこの村もゲリラを警戒して仕事が厳しいっすよ。今日はたまたま商人のグループを見つけたらよかったですけど……お頭、そろそろ次の手を考えたほうがよくないですか?」
「はあ? 次の手って何だよ。まさか、ゲリラ辞めて物乞いにでも転職しろってか? けっ、今さら他人にこび売って生きるくらいなら死んだほうがマシだ」
マハシンは戦利品である外国産の酒を自分で用意したコップに並々と注ぎ、ぐびぐびと音を鳴らしながら一気に飲み干した。
心地よい旨みと辛さが食道を通って胃に下りていく。
「物乞いはさすがに無理じゃないっすか。勝手に街で仕事したら地元のマフィアにぶっ殺されますよ」
「うるせえ、そんなことは言われなくてもわかってるさ」
インドにおいて物乞いは立派な職業の一つに数えられる。
ただし職を持っている一般人が小遣い稼ぎに行う半端な物乞いを物乞いとは言わない。
本物の物乞いとは、縄張りを仕切っているマフィアから与えられたノルマ以上の金を稼ぐ連中のことを言うのだ。
マハシンは商業と娯楽の街として栄えていたムンバイの出身だったので、街中でプロの物乞いをしている連中の実情はよく知っていた。
たとえば街中で片手のない子供の物乞いがいたとする。
その子供は事故や病気で手を失ったから金を恵んで欲しいと観光客に要求するだろうが、手を失った本当の理由は観光客や裕福な人間の同情を買うためマフィアに切り落とされた場合がほとんどだ。
こんなケースもある。
どう見ても子供を生める年ではない老女が三歳以下の赤子を抱いて物乞いをしていた場合、その赤子はマフィアに金を払えば借りられるレンタル・チャイルドの可能性が高い。
無垢な赤子を抱いて物乞いをすると、観光客は老女よりも赤子のほうに関心が向いて財布の紐を緩める確率が高くなるからだ。
マハシンは空になったコップに二杯目の酒を注ぐ。
「まあ、物乞いは外すとしてだな。どうせ転職するならレンタル・ソルジャーがいいぜ。俺らの経歴だとPMCに入社するのは無理くせえしよ。実技はともかく面接が不安だ」
「面接どころか書類審査でアウトでしょう。職歴欄に武装ゲリラって記入したら警察呼ばれて逮捕っすよ」
「だよな。元武装ゲリラなんぞPMCは雇ってくれねえか」
ブジャックはへらへらと笑いながら同意した。
「となると、残されている選択肢はレンタル・ソルジャーですかね。PMCが募集するレンタル・ソルジャーは経歴不問と聞きますから」
「経歴どころか人種やプロアマも問われねえよ。その代わり、報酬以外は何の保障もされねえけどな。だからレンタル・ソルジャーなんて呼ばれているんじゃねえか」
「一回こっきりの雇われ兵ですもんね。そういえばレンタル・ソルジャーって先の戦争から生まれたって本当ですか? 傭兵なんてそれこそ大昔から各国にあった職業なのに」
「バーカ、傭兵の仕事は時代と場所によって内容が変わるんだよ。それでも傭兵の概念が一変したのはイラク戦争からだろうな。知ってってか? イラク戦争」
「し、知ってますよ。え~と、あれでしょう。湾岸戦争とも呼ばれた戦争のことですよね」
「それはイラン戦争だろ、ボケ。俺が言ってるのはイラク戦争だ。何十年も前にアメリカがイラクに侵攻したことで起きた戦争のことだよ。知ったか振るんじゃねえ」
ブジャックは眉根をひそめて唇を尖らせる。
「イラン戦争もイラク戦争も一緒でしょうに」
「一緒じゃねえよ。イラク戦争は新手の軍需産業を生み出した戦争だぞ」
「それってPMCのことですか?」
二杯目の酒を飲むと、マハシンは口元に付着した水気を拭って「おうよ」と頷く。
PMCこと民間軍事会社は、イラク戦争後に彼の地で産声を上げた戦争ビジネスだ。
主な業務は武装ゲリラの襲撃からアメリカ軍の物資や要人を警護すること。
他にも兵站や訓練など従来の傭兵には見られなかった特殊なサービスを請け負っている。
けれどもPMCに所属している兵士たちは軍人ではない。
限りなく軍人に近い民間人だ。
その証拠としてPMCの兵士たちは軍服を着ておらず、普段着の上からボディアーマーやタクティカルベストを着込んだ特殊な格好をしている。
そして彼らのことをPMCと呼んでいるのは第三者だけだ。
本人たちは傭兵という野蛮なイメージを払拭させるため、自分たちのことはあくまでも警備や安全提供のために武装した民間警備会社――PSCと名乗っているという。
それはインドに存在しているPMCも同じであった。
デリー、バラナシ、ムンバイ、ジャイプル、コルカタなどに本社を構えていたインド産のPMCも自分たちのことをPSCと呼んで譲らないと聞く。
だが、どちらにせよ銃火器で武装して危険な任務に就くことには変わりない。
ゲリラのマハシンから見てもPMCやPSCは傭兵で括れた職業である。
「要するにイラク戦争が起こったからPMCができた。裏を返せばイラク戦争が起きなかったらPMCなんてビジネスは生まれなかったかもしれねえ。そうしたら先の戦争で新たに誕生したレンタル・ソルジャーなんて制度もできなかっただろうぜ」
なるほど、とブジャックは両手を組みながら何度も首を縦に振る。
「それで今後はどうします? そのレンタル・ソルジャーに鞍替えしますか?」
「さて、どうするかな」
マハシンは神妙な顔つきで顎ひげをさすった。
イスラム教徒の多いパキスタンと隣接しており、第四次印パ戦争が起こる前まではラクダを使ったキャメルサファリで観光客に人気だった砂漠の土地だ。
そんな砂漠の土地にはヒンドゥー教の聖地である町があった。
プシュカルである。
欧米並みに近代化が進んでいるデリーやムンバイとは違い、外壁が白く塗られた古風で趣のある建物や大理石の寺院が数多く見られた穏やかな町だ。
他にも町の中心にはプシュカル湖という小さな湖がある。
ヒンドゥー教における創造神ブラフマーが手にしていた蓮華の花が誤って地上に落ち、その蓮華が落ちた場所から水が湧き出てプシュカル湖になったとヒンドゥー教徒には信じられていた。
そのためプシュカルは沐浴を目的に足を運ぶ巡礼者があとを絶たず、また郊外で開かれていた市では何万頭ものラクダが砂漠を渡る足として売買されていたという。
そう、すべては過去の話だ。
今のプシュカルを訪れる観光客や巡礼者は一人もいない。
かつては観光客や巡礼者で賑わっていた町の建物は軒並み崩壊し、ラクダが売買されていた郊外では代わりに麻薬や人間が売買されている。
原因は数十年前の第四次印パ戦争にあった。
もともと第一次と第二次印パ戦争はインドの最北端であるカシミール地方の領有権をパキスタンが主張したことで勃発。
第三次印パ戦争においては、東パキスタンがバングラデシュ人民共和国として独立する際にインドが介入したことで起こった。
ところが第四次印パ戦争ではパキスタンがカシミール地方の領有権のみならず、ラージャスターン州の顔とも言うべきタール砂漠の領有権までも主張したことで起こり、戦火は瞬く間にラージャスターン州を飛び越えてインドの首都であるデリーにまで波及したのである。
それでも第四次印パ戦争は国連の介入により何とか停戦。
ラージャスターン州にはカシミール地方の数倍にも及ぶ大規模な停戦ラインが引かれ、世界中の報道機関は第四次印パ戦争を第二のイラク戦争と呼んで観光客やビジネスマンにインドへの渡航の危険さを訴えた。
なぜなら戦火に巻き込まれて崩壊した町や村に武装ゲリラが住み着き、戦争が終結して数十年が経った現在でも民族浄化の名のもとに悪逆非道の限りを尽くしているからだ。
プシュカルも例外ではなかった。
特にプシュカルはインドの主要移動手段である鉄道駅がないため、町を訪れるには最寄りのアジメールからバスを利用しなければならなかった。
なので戦争によりバスの運行が途切れたプシュカルは半ば陸の孤島と化し、今ではラージャスターン州を中心に略奪行為を繰り返している武装ゲリラ――〈ヴァラーハ〉の拠点として悪名を馳せている。
〈ヴァラーハ〉は第四次印パ戦争後に現れた典型的な武装ゲリラの一つだ。
民族浄化を建前にヒンドゥー教を信じるインド人の村でも平気で襲って略奪の限りを尽くす。
そして戦果を挙げた日の夜はプシュカル湖に続く小さな階段――ガートに集まり、戦利品を肴に酒や麻薬に酔いしれるのが〈ヴァラーハ〉の習慣となっている。
今日もそうだ。宝石を散りばめたような満天の星が瞬き、眺めているだけで宇宙の存在を体感できるような夜。
ガートに集まっていたゲリラたちは、商人のグループから奪った食料品や酒で宴を楽しんでいた。
リーダーであったマハシンも宴が何より好きな一人である。
フケの溜まった黒髪。
伸ばし放題の不精ひげ。
糸のような細目に特長的な獅子鼻。
インド人特有の褐色肌。
カーキ色の軍服を着ていたのはどこぞの武装ゲリラが考え出した策略で、略奪対象者に軍隊の人間と信じ込ませて油断を誘う重要なアイテムであった。
「いや~、こんな日もあるんだな。目星のつけた村が外れだったときは頭を抱えたが、帰り道に商人の一団と遭遇するなんざラッキーだったぜ。なあ、ブジャック」
ガートの一角に意気揚々と腰を下ろしていたマハシンは、隣に座っていた中性的な顔立ちの青年――ブジャックの肩を何度も叩く。
「でも、最近はどこの村もゲリラを警戒して仕事が厳しいっすよ。今日はたまたま商人のグループを見つけたらよかったですけど……お頭、そろそろ次の手を考えたほうがよくないですか?」
「はあ? 次の手って何だよ。まさか、ゲリラ辞めて物乞いにでも転職しろってか? けっ、今さら他人にこび売って生きるくらいなら死んだほうがマシだ」
マハシンは戦利品である外国産の酒を自分で用意したコップに並々と注ぎ、ぐびぐびと音を鳴らしながら一気に飲み干した。
心地よい旨みと辛さが食道を通って胃に下りていく。
「物乞いはさすがに無理じゃないっすか。勝手に街で仕事したら地元のマフィアにぶっ殺されますよ」
「うるせえ、そんなことは言われなくてもわかってるさ」
インドにおいて物乞いは立派な職業の一つに数えられる。
ただし職を持っている一般人が小遣い稼ぎに行う半端な物乞いを物乞いとは言わない。
本物の物乞いとは、縄張りを仕切っているマフィアから与えられたノルマ以上の金を稼ぐ連中のことを言うのだ。
マハシンは商業と娯楽の街として栄えていたムンバイの出身だったので、街中でプロの物乞いをしている連中の実情はよく知っていた。
たとえば街中で片手のない子供の物乞いがいたとする。
その子供は事故や病気で手を失ったから金を恵んで欲しいと観光客に要求するだろうが、手を失った本当の理由は観光客や裕福な人間の同情を買うためマフィアに切り落とされた場合がほとんどだ。
こんなケースもある。
どう見ても子供を生める年ではない老女が三歳以下の赤子を抱いて物乞いをしていた場合、その赤子はマフィアに金を払えば借りられるレンタル・チャイルドの可能性が高い。
無垢な赤子を抱いて物乞いをすると、観光客は老女よりも赤子のほうに関心が向いて財布の紐を緩める確率が高くなるからだ。
マハシンは空になったコップに二杯目の酒を注ぐ。
「まあ、物乞いは外すとしてだな。どうせ転職するならレンタル・ソルジャーがいいぜ。俺らの経歴だとPMCに入社するのは無理くせえしよ。実技はともかく面接が不安だ」
「面接どころか書類審査でアウトでしょう。職歴欄に武装ゲリラって記入したら警察呼ばれて逮捕っすよ」
「だよな。元武装ゲリラなんぞPMCは雇ってくれねえか」
ブジャックはへらへらと笑いながら同意した。
「となると、残されている選択肢はレンタル・ソルジャーですかね。PMCが募集するレンタル・ソルジャーは経歴不問と聞きますから」
「経歴どころか人種やプロアマも問われねえよ。その代わり、報酬以外は何の保障もされねえけどな。だからレンタル・ソルジャーなんて呼ばれているんじゃねえか」
「一回こっきりの雇われ兵ですもんね。そういえばレンタル・ソルジャーって先の戦争から生まれたって本当ですか? 傭兵なんてそれこそ大昔から各国にあった職業なのに」
「バーカ、傭兵の仕事は時代と場所によって内容が変わるんだよ。それでも傭兵の概念が一変したのはイラク戦争からだろうな。知ってってか? イラク戦争」
「し、知ってますよ。え~と、あれでしょう。湾岸戦争とも呼ばれた戦争のことですよね」
「それはイラン戦争だろ、ボケ。俺が言ってるのはイラク戦争だ。何十年も前にアメリカがイラクに侵攻したことで起きた戦争のことだよ。知ったか振るんじゃねえ」
ブジャックは眉根をひそめて唇を尖らせる。
「イラン戦争もイラク戦争も一緒でしょうに」
「一緒じゃねえよ。イラク戦争は新手の軍需産業を生み出した戦争だぞ」
「それってPMCのことですか?」
二杯目の酒を飲むと、マハシンは口元に付着した水気を拭って「おうよ」と頷く。
PMCこと民間軍事会社は、イラク戦争後に彼の地で産声を上げた戦争ビジネスだ。
主な業務は武装ゲリラの襲撃からアメリカ軍の物資や要人を警護すること。
他にも兵站や訓練など従来の傭兵には見られなかった特殊なサービスを請け負っている。
けれどもPMCに所属している兵士たちは軍人ではない。
限りなく軍人に近い民間人だ。
その証拠としてPMCの兵士たちは軍服を着ておらず、普段着の上からボディアーマーやタクティカルベストを着込んだ特殊な格好をしている。
そして彼らのことをPMCと呼んでいるのは第三者だけだ。
本人たちは傭兵という野蛮なイメージを払拭させるため、自分たちのことはあくまでも警備や安全提供のために武装した民間警備会社――PSCと名乗っているという。
それはインドに存在しているPMCも同じであった。
デリー、バラナシ、ムンバイ、ジャイプル、コルカタなどに本社を構えていたインド産のPMCも自分たちのことをPSCと呼んで譲らないと聞く。
だが、どちらにせよ銃火器で武装して危険な任務に就くことには変わりない。
ゲリラのマハシンから見てもPMCやPSCは傭兵で括れた職業である。
「要するにイラク戦争が起こったからPMCができた。裏を返せばイラク戦争が起きなかったらPMCなんてビジネスは生まれなかったかもしれねえ。そうしたら先の戦争で新たに誕生したレンタル・ソルジャーなんて制度もできなかっただろうぜ」
なるほど、とブジャックは両手を組みながら何度も首を縦に振る。
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