【完結】トランス・ジェニック ~遺伝子改変者で特殊エージェントの僕、強気な美少女の相棒と今日も戦闘地域でレンタル・ソルジャーとして戦います

ともボン

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第26話   真相は闇の中

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 ユタラは美由紀の呟きを聞き逃さなかった。

 颯爽と踵を返して美由紀の顔を見つめる。

「殺されたって誰がですか!」

「そこまではわからない。通りを走っていった何人かの人たちは、そこの路地で人が殺されたとしか言ってなかったから」

 身体を小刻みに震わせながら美由紀は言葉を続けた。

「けど一人だけ妙なことを言っていた人がいたわ。東洋人の少女がどうのこうのって」

「東洋人の少女って……」

 脳裏に舞弥の顔が浮かんだ直後、ユタラは砂埃が立つほど強く地面を蹴った。

 美由紀の制止の声を無視して騒動の発生源に向かって全力疾走していく。

 目的の場所はすぐに見つかった。

 その場所だけは多くの野次馬たちで路地の奥が見えないほどの人垣が作られていたからだ。

「すいません、一体ここで何が起こったんですか?」

 目的地に辿り着いたユタラは事の真相を確かめるべく、近くにいた恰幅のよい一人の女性に話しかけた。

 三十代半ばと思しき赤いサリーをまとっていた女性だ。

 しかし、返ってきた言葉は残念ながらヒンドゥー語である。

 ユタラは藁をも掴む思いで同じ質問をしたものの、やはり女性から返ってきた言葉は英語ではなかった。

「誰か! 誰か英語を話せる人はいませんか!」

 女性から視線を外したユタラは周囲の人々に尋ね回る。

 けれども返ってくる言葉はヒンドゥー語ばかりで一向に要領を得ない。

 ユタラは心の中で舌打ちした。

 いくらチャンドニー・チョウク通りが庶民の街とはいえ、一人ぐらいまともな英語を話せる人間がいてもいいはずである。

(こうなったら無理やりにでも人垣を掻きわけるしかないか)

 最後の手段とばかりにユタラが目の前の人垣を睨みつけたときだ。

「ちょっと、いきなり走り出さないでよ。ただでさえ今日は猛暑なんだから」

 呼吸を荒げた美由紀が数分遅れで到着した。

 普段からトレーニングを欠かしていないユタラとは裏腹に、一般人の美由紀は驚くほど体力がない。

 これでは舞弥の捜索に協力してもらったところで足手まといになるだけではないか。

 そう思ったのも束の間、ユタラは足手まといと認識した美由紀にも自分には持っていない素晴らしい特技があることを思い出した。

「東恩納さんはヒンドゥー語が話せるんでしたよね?」

「ええ、もちろん」

「それは日常会話が話せる程度ですか?」

「馬鹿にしないでちょうだい。これでも学生時代にはバックパック一つでインド中を旅したことがあるのよ。ネイティブとまでは言えないけど、それなりに話せるわ」

「だったら誰かに訊いてください。ここに集まっている人たちには英語が通じないんです」

「別に構わないけど何を訊きたいの?」

「殺された人間が誰なのかと、その事件に東洋人の少女がどう関わっているかです」

 気が動転していたユタラが声を荒げて説明すると、美由紀はユタラの迫力に中てられたのか従順に従ってくれた。

 美由紀は野次馬たちに次々とヒンドゥー語で話しかける。

 これで入手したい情報が得られるかもしれない。

 ユタラはジェスチャーを交えて聞き込みをしている美由紀の邪魔にならないよう口を閉ざした。

 手持ち無沙汰を解消するため何気なく周囲を見渡す。

 そのとき、ユタラの視界に二人のインド人の姿が飛び込んできた。

 ボタンシャツにジーズンというラフな格好をした二十代半ば前後の青年たちである。

 路上生活をしているストリート・チルドレンかもしれない。

 そして普段のユタラならばストリート・チルドレンに意識を割くことはなかったが、その二人組みだけは別だった。

 人垣から離れた場所で沈痛な面持ちを浮かべ、一人は鼻を隠すように包帯を横一直線に巻いていたのだ。

 それだけではない。

 二人の青年は露店の影に隠れるようにして人垣を見つめていた。

 あれでは逆に怪しんでくれと言っているようなものである。

「ヴァルマ君、聞いてきたわよ。どうやら路地で殺されたのはストリート・チルドレンの青年たちらしいわ。何でも頭を拳銃で撃たれたらしくて警察が現場検証しているって」

「ストリート・チルドレン」

 ユタラは二人組みの青年から視線を外さず美由紀に訊く。

「東洋人の少女についてはどうだったんですか?」

「う~ん、それなんだけどね。通行人の何人かが現場から逃げ去った複数の子供たちを見たらしいのよ。その中に東洋人の少女が一人いたらしいわ」

「服装は? パクは無地のタンクトップにカットジーズンを穿いているんです」

「ごめんなさい。そこまでは訊いてこなかったわ」

「そうですか……とにかく現場から逃げ去った子供の中に東洋人の少女がいて、路地で殺されたのは地元のストリート・チルドレンだったんですね?」

「間違いないみたいよ。この辺りじゃ有名なストリート・チルドレンだったんですって。観光客を狙った詐欺や窃盗は日常茶飯事。以前には対立するグループと大喧嘩を起こしたことで警察に目をつけられていたらしいから」

 美由紀が入手してくれた情報を脳内で整理していると、野次馬で形成されていた人垣が割れて路地から数人の人間が現れた。

 ダークブルーの制服を着た警察官たちである。

 すると露店の影に隠れていた二人組みに動きがあった。

 警察官を見るなり慌ててその場から逃走したのだ。

 あからさまに走り出したのではなく、あくまでも周囲の目を気にするように早歩きで現場から離れていく。

「東恩納さん、これを持っていてください」

 ユタラはズボンのポケットから取り出したスマホを美由紀に渡した。

 舞弥専用のスマホである。

「いらないわよ。自分のスマホぐらい持っているから」

「誰もあげるとは言っていません。互いの連絡先を交換する時間がないから一時的にパクのスマホを預けておくだけです」

「それってどういうこと?」

「すぐに連絡しますから絶対に電源は切らないでおいてくださいね」

 そう美由紀に告げると、ユタラは見失わないよう二人の青年のあとを追った。

 現場から逃げていく二人の青年たちが舞弥を知っているという証拠はない。

 それこそ、ユタラの見当違いだったということもある。

 それでもユタラは尾行を始めた。

 頭の片隅で何かが引っかかったのだ。

 だったら黙って見過ごすよりは不審感を綺麗に払拭させたい。

 ユタラは平静を装いながら何十人もの通行人とすれ違い、声をかけてきた露店の人間を無視して尾行を続けた。

 やがて標的は周囲に気を配りながら人気のない路地に入っていく。

 絶好のチャンスである。

 ユタラは颯爽と走り出して路地に入るなり、歩くスピードを落としていた二人の青年に声をかけた。

「あなたたちは英語が話せますか?」

 振り返った二人の青年は怪訝そうな顔をした。

 どうやら英語はまるで話せないらしい。

 だとしても一向に構わなかった。

 この二人を少しでも足止めできればよかったからだ。

 二人の青年たちはヒンドゥー語で怒鳴り散らしたが、ユタラは青年たちの怒号など無視してズボンのポケットから自分のスマホを取り出した。

 あらかじめ登録されてある電話番号を選択して発信ボタンを押す。

『もしもし、東恩納です』

「東恩納さんですか? 僕です。ヴァルマ・バジです」

『ヴァルマ君、今どこにいるの?』

 その前に、とユタラは美由紀にGPS機能を使うように指示した。

「その青い点滅の場所に急いで来てください」と告げるなり通話を切る。

 そしてユタラは早速とばかりに行動に移った。

 近くに落ちていた空き瓶を拾い、前方に向かって勢いよく投げつける。

 空き瓶は空中で回転しながらコンクリートの壁に命中した。

 衝突した衝撃で空き瓶は木っ端微塵に砕け散り、ガラスが砕け散る衝撃音に二人の青年は両手で頭を押さえて身を丸める。

 数秒後、顔を上げた二人の青年は血走った両目をユタラに向けてきた。

 ようやく自分たちが喧嘩を売られたことに気がついたのだろう。

 二人の青年は怒声を発しながら大股で近寄ってくる。

 ユタラは素早く二人の全身に視線を彷徨わせた。

 二人の青年たちはボディビルダーのような筋骨隆々とした身体ではなかったが、むしろ細身な分だけ獲物を取り逃がすことや喧嘩の現場から速やかに逃走できる可能性が高い。

 それに二人の青年からは喧嘩慣れした人間特有の危険な匂いが放出されていた。

 喧嘩慣れしていない一般人や個々のルール試合に慣れていた格闘家でも、緊張で背中にじんわりと嫌な汗を滲ませるほどの状況だっただろう。

 だが、二人の青年に喧嘩を売ったユタラは違う。

 喧嘩慣れしていない一般人でもルール試合に慣れていた格闘家でもなかった。

〈青い薔薇〉という非合法な組織のエージェントであり、薬の副作用によって遺伝子変化を起こした〝遺伝子組み換え〟生物――〈発現者〉なのである。

 負ける要素は一ミリもない。

 ユタラは弓を振り絞るように殴ってきた無傷の青年の攻撃を受け流すと、親指だけを完全に曲げた拇子拳という拳形で相手の顎を突き上げた。

 予想外の攻撃を受けて無傷の青年が怯む。

 ユタラはすかさず無傷の青年の両肩を掴み、下腹部に膝蹴りをお見舞いする。

 苦痛に顔を歪めた無傷の青年から目線を外すなり、顔に包帯を巻いていた青年が空き瓶を持って突進してきた。

 先ほどユタラが投げつけて下半分がジグザグに割れた空き瓶だ。

 それでもユタラは動じない。

 直進してきた包帯の青年に向かって無傷の青年の身体を突き飛ばす。

 包帯の青年は仲間を見捨てるほど冷酷ではなかったのだろう。

 腰だめに構えていた空き瓶を捨てて無傷の青年の身体をがっしりと受け止める。

 その瞬間、包帯の青年の運命が決まった。

 ユタラは颯爽と間合いを詰め、無傷の青年を横に退けた包帯の青年に対して攻撃を繰り出したのだ。

 四つの指を密着させて鶴のクチバシのような形にさせた貫手――鶴嘴拳を躊躇なく包帯の青年の鎖骨に打ち込む。

 包帯の青年は想像を絶する痛みに膝から崩れ落ちた。

 審判がいてルールが決められた試合ならばユタラにKO勝ちが与えられただろう。

 だが、これは街中で起こったストリート・ファイトである。

 残念ながら審判によるストップはない。

 間を置かずにユタラは追撃を放った。

 包帯の青年の両膝が地面についた刹那、ユタラは手首を前に曲げて前腕部の筋肉で攻撃する縦肘突きで包帯の青年の顔面を殴打したのだ。

 包帯の青年は声にならない悲鳴を上げて気を失った。

 前腕部に残っている感触から推測するに、包帯の青年の鼻骨は粉々になったに違いない。

 ユタラが右手の前腕部を擦りながら悶絶している無傷の青年をちら見したとき、通りから薄暗い路地に入ってきた女性がいた。

 舞弥専用の携帯電話を持っていた美由紀である。

「な、何してるの?」

「事情を訊くには一人で十分だと思って」

 ユタラはしれっとした顔で腹を押さえている無傷の青年の襟首を掴んだ。

「東恩納さん、お願いします。僕の言葉をこいつに通訳してください。お前は路地で殺されたストリート・チルドレンと何か関係があるのかって」

 最初は動揺を隠せなかった美由紀も、何度かユタラが急かせると通訳してくれた。

 無傷の青年は途切れ途切れだったがヒンドゥー語で話し始める。

「どうでした?」

「どうやら大ありみたいよ。路地で殺されたストリート・チルドレンたちは自分の仲間だって言っているわ」

「それじゃあ、次は東洋人の少女について訊いてみてください。僕が探しているのは黒髪で無地のタンクトップとカットジーンズを穿いた東洋人の少女だと」

 再び美由紀が無傷の青年に問いかけると、無傷の青年は涙を流しながら答えた。

「こいつは何と?」

「仲間を殺したのはパクちゃんじゃない。彼の仲間を殺したのは大人のような体格をしたインド人の少年だったって。でもパクちゃんはまんざら無関係でもないみたい」

「どういうことです?」

「いたらしいわよ。黒髪で無地のタンクトップにカットジーンズを穿いた東洋人の少女が。他にも紫色のサリーを着た同年代らしい女の子もいたと言っているわ」

 それを聞いたユタラは頭上に巨大な疑問符を浮かべた。

(大人のような体格をしたインド人の少年? 紫色のサリーを着た少女? インドにプラムさん以外の知り合いはいないはずなのに)

 ユタラは「それで?」と美由紀に真剣な眼差しを向けた。

「肝心のパクはどこへ行ったんですか?」

「それも訊いたけど彼は知らないらしいわ。仲間が殺されるなり慌てて現場から逃げ出したらしいから」

「真相は闇の中……か」

 忌々しく歯軋りしたユタラに美由紀は怯えを含んだ声で言った。

「ねえ、そろそろ彼を離してあげたら? すいぶんと苦しがっているみたいよ」

 確かに無傷の青年は顎と腹部にダメージを受けて苦しんでいた。

 さっきから大人に叱られた子供のように咽び泣いている。

「そうですね。必要な情報はもらったし楽にしてあげましょう」

 ユタラは襟首を掴んでいた手を離さず無傷の青年の顔面を地面に叩きつけた。

 路地の一角に鈍い音が響き渡り、無傷の青年の口から漏れていた嗚咽がぴたりと止む。

 無傷の青年を言葉どおり楽にしたユタラは機敏な動きで立ち上がった。

「ありがとうございます、東恩納さん。お陰で知りたい情報の何割かは手に入りました」

 協力してくれた美由紀に礼を述べたユタラは、ズボンから財布を取り出すと中から一枚の紙幣を抜き出して美由紀に手渡す。

 マハトマ・ガンディーの顔写真の横に「1000」と印刷されていたインド・ルピーで高額な部類に入る千ルピー札だ。

「待って待って。私はお金が欲しくて君に協力したわけじゃない。私は君に取材を――」

 ユタラは美由紀の言葉を最後まで聞かず一目散に駆け出した。

 路地で射殺されたストリート・チルドレンたち。

 大人顔負けの体格をしたインド人の少年と、紫色のサリーを着たインド人の少女。

 考えれば考えるほど思考の糸が絡まってしまう。

 一体、アジトを飛び出した数時間の間に舞弥の身に何が起こったのだろう。

(あんまり気が進まないけど仕方ない。今の僕には他に頼れる人がいないんだから)

 状況が状況だけにユタラの決断は早かった。

 腐臭が漂っていた路地から出たユタラは、頭上から降り注ぐ灼熱の太陽に負けずと力強く両足を動かしていく。

 インドの現地工作員であるプラムの元へと。
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