50 / 104
第六章 ~続・この世はすべて因果応報で成り立っている~
道場訓 五十 勇者の誤った行動 ⑮
しおりを挟む
「キースさんたちはゴブリンに品定めされていたッスよ」
カガミは臆面もなく俺たちに言い放った。
「キースさんたちは森の中で生息している亜人系の魔物を過小評価し過ぎているッス。これはケンシンさんに教えて貰ったことッスが、森の中で生息している亜人系の魔物は通常よりも1ランク上の存在だと思ったほうがいいとのことッス」
なぜなら、とカガミは森の中で生息している亜人系の魔物の知能の高さなどを語り始める。
一流の狩人のような狩りの技術を持っていることについてから始まり、斥候の技術や囮役を使ってまで獲物を仕留める用意周到さなどを得意げにだ。
そして、そこで終わっていたら俺もブチ切れずに済んだだろう。
しかしカガミは自分の正当性や知識を必要以上に披露したかったのか、俺たちがゴブリンどもに品定めされていたと思われることを再び説明しだした。
「まずはキースさんたちが使っていた虫よけの薬ッスね。キースさんたちは効き目の強いことと安価だったという理由で今の虫よけの薬を使っていたッスが、森の中で不自然な強い匂いは敵に気づかれる確率が高いッス。だから本来は高価でも匂いが薄い薬を買うべきだったッスよ」
……ピキッ。
俺のこめかみの奥で変な音が鳴る。
「それにキースさんたちは一直線に森の中を進んでいたッスが、それも悪手の悪手だったッス」
「え? どういうこと?」
疑問の声を上げたのはアリーゼだった。
「魔物がいる森の中を歩くときは一直線に進まず、慎重に足跡を探りながら遠回りをするのが良いとのことッス。それも敵に待ち伏せされていそうな場所や、罠が仕掛けられていそうな場所を歩査しながらだと不意打ちを受けなくなる確率がずっと上がるともケンシンさんに聞きました」
ふむ、とカチョウが両腕を組みながら頷く。
「ここ最近は森の中で活動することがなかったから忘れていたが……3ヶ月前にお主を雇っていたパーティーと緊急任務を行ったとき、確かにケンシンはそのようなことを言っていた気がする」
「あ、思い出した。そうそう、確かに私たちはケンシンに虫よけの薬や森の歩き方なんかを色々と注意されたわ。そうよね? キース」
「……覚えてねえよ」
実際のところは覚えていた。
あのとき、ケンシンはカガミが今言ったようなことを俺たちに話していた。
だが俺は達観したような態度のケンシンに怒りを感じていたため、ほぼガン無視して緊急任務を行った記憶がある。
そして、それ以降に森の中で活動しそうな依頼任務や緊急任務はすべてしないと心に決めた。
ケンシンの俺たちを馬鹿にしたような指示や意見を聞きたくなかったからだ。
そもそもケンシンは単なる雑用兼荷物持ちとして雇ったサポーターに過ぎない。
いつもCランクをうろうろとしていた俺たちパーティーに誰も近づいてこなくなったとき、ちょうど都合よく目の前に現れたのがケンシンだった。
そのときケンシンは自分が魔力0な魔抜けのことや特殊なスキルを持っていると言っていたが、正直なところ俺はそんなことはどうでもよかった。
俺たちに従順で都合よく働いてくれる人間ならば誰でもよかったのだ。
けれども、それは間違いだったと今では胸を張って言える。
あいつと……ケンシンと出会ったことがそもそもの間違いだったんだ。
などと俺が怒りに奥歯を軋ませたときだ。
「そして、もっとも致命的だったのは囮役のゴブリンを囮役だと気づけなかったことッスね。今回は運よくアタシが待ち伏せに気づいたからよかったッスが、下手をすればキースさんたちは毒矢の集中砲火を浴びて全滅していた可能性があったッスよ」
カガミは俺たちが倒したゴブリンたちを見て言った。
……ピキッピキッ。
俺は利き腕であった右手の拳を硬く握り締めた。
そんな俺の心情に気づかないカガミは、さらに自分の意見をごり押ししてくる。
「悪いことは言わないッス。ケンシンさん抜きで今回の緊急任務を続けるのは自殺行為ッス。ケンシンさんがどの程度の怪我を負ったのかは分からないッスが、治るまで待ってケンシンさんを連れて来ましょう。そうしたほうが絶対にいいッス」
などと言われた俺は、今度こそ我慢の限界だった。
その得意げになっている顔をぶん殴ろうとカガミに歩み寄る。
しかし――。
「待て、キース。落ち着け」
カチョウが俺の目の前に立ちはだかった。
「退け、カチョウ」
「いいや、退かん。それだけはダメだ。カガミに対してそれをしてはならん」
カチョウが俺を宥めると同時に、カチョウの意図を察したアリーゼがすぐさまカガミに近寄って色々と質問を始めた。
「私たちは最近、森の中で活動するような依頼任務を行っていないから、もっとケンシンから聞いたことを教えて欲しい」というような具合にだ。
だが、それはアリーゼの本心ではないことはすぐに理解した。
アリーゼは俺の怒気がカガミに伝わらないよう意識を逸らしているのだ。
「場の状況を考えろ、キース」
直後、カチョウは自分の口を俺の耳に近づけて囁くように言ってきた。
「お前がここで怒りに任せてカガミに暴力を振るってみろ。今度こそ拙者たちの評判は完全に地に落ちるぞ。それにカガミは珍しい〈怪力〉のスキルの持ち主だ。上手く今回の依頼任務を達成したとして、どうしても証拠品は持ち帰らなくてはならない。その証拠品が何なのか忘れたわけでないだろう?」
チッと俺は小さく舌打ちする。
「忘れてねえよ」
そして俺は自分に言い聞かせるように呟く。
「ジャイアント・エイプの首だろうが」
カガミは臆面もなく俺たちに言い放った。
「キースさんたちは森の中で生息している亜人系の魔物を過小評価し過ぎているッス。これはケンシンさんに教えて貰ったことッスが、森の中で生息している亜人系の魔物は通常よりも1ランク上の存在だと思ったほうがいいとのことッス」
なぜなら、とカガミは森の中で生息している亜人系の魔物の知能の高さなどを語り始める。
一流の狩人のような狩りの技術を持っていることについてから始まり、斥候の技術や囮役を使ってまで獲物を仕留める用意周到さなどを得意げにだ。
そして、そこで終わっていたら俺もブチ切れずに済んだだろう。
しかしカガミは自分の正当性や知識を必要以上に披露したかったのか、俺たちがゴブリンどもに品定めされていたと思われることを再び説明しだした。
「まずはキースさんたちが使っていた虫よけの薬ッスね。キースさんたちは効き目の強いことと安価だったという理由で今の虫よけの薬を使っていたッスが、森の中で不自然な強い匂いは敵に気づかれる確率が高いッス。だから本来は高価でも匂いが薄い薬を買うべきだったッスよ」
……ピキッ。
俺のこめかみの奥で変な音が鳴る。
「それにキースさんたちは一直線に森の中を進んでいたッスが、それも悪手の悪手だったッス」
「え? どういうこと?」
疑問の声を上げたのはアリーゼだった。
「魔物がいる森の中を歩くときは一直線に進まず、慎重に足跡を探りながら遠回りをするのが良いとのことッス。それも敵に待ち伏せされていそうな場所や、罠が仕掛けられていそうな場所を歩査しながらだと不意打ちを受けなくなる確率がずっと上がるともケンシンさんに聞きました」
ふむ、とカチョウが両腕を組みながら頷く。
「ここ最近は森の中で活動することがなかったから忘れていたが……3ヶ月前にお主を雇っていたパーティーと緊急任務を行ったとき、確かにケンシンはそのようなことを言っていた気がする」
「あ、思い出した。そうそう、確かに私たちはケンシンに虫よけの薬や森の歩き方なんかを色々と注意されたわ。そうよね? キース」
「……覚えてねえよ」
実際のところは覚えていた。
あのとき、ケンシンはカガミが今言ったようなことを俺たちに話していた。
だが俺は達観したような態度のケンシンに怒りを感じていたため、ほぼガン無視して緊急任務を行った記憶がある。
そして、それ以降に森の中で活動しそうな依頼任務や緊急任務はすべてしないと心に決めた。
ケンシンの俺たちを馬鹿にしたような指示や意見を聞きたくなかったからだ。
そもそもケンシンは単なる雑用兼荷物持ちとして雇ったサポーターに過ぎない。
いつもCランクをうろうろとしていた俺たちパーティーに誰も近づいてこなくなったとき、ちょうど都合よく目の前に現れたのがケンシンだった。
そのときケンシンは自分が魔力0な魔抜けのことや特殊なスキルを持っていると言っていたが、正直なところ俺はそんなことはどうでもよかった。
俺たちに従順で都合よく働いてくれる人間ならば誰でもよかったのだ。
けれども、それは間違いだったと今では胸を張って言える。
あいつと……ケンシンと出会ったことがそもそもの間違いだったんだ。
などと俺が怒りに奥歯を軋ませたときだ。
「そして、もっとも致命的だったのは囮役のゴブリンを囮役だと気づけなかったことッスね。今回は運よくアタシが待ち伏せに気づいたからよかったッスが、下手をすればキースさんたちは毒矢の集中砲火を浴びて全滅していた可能性があったッスよ」
カガミは俺たちが倒したゴブリンたちを見て言った。
……ピキッピキッ。
俺は利き腕であった右手の拳を硬く握り締めた。
そんな俺の心情に気づかないカガミは、さらに自分の意見をごり押ししてくる。
「悪いことは言わないッス。ケンシンさん抜きで今回の緊急任務を続けるのは自殺行為ッス。ケンシンさんがどの程度の怪我を負ったのかは分からないッスが、治るまで待ってケンシンさんを連れて来ましょう。そうしたほうが絶対にいいッス」
などと言われた俺は、今度こそ我慢の限界だった。
その得意げになっている顔をぶん殴ろうとカガミに歩み寄る。
しかし――。
「待て、キース。落ち着け」
カチョウが俺の目の前に立ちはだかった。
「退け、カチョウ」
「いいや、退かん。それだけはダメだ。カガミに対してそれをしてはならん」
カチョウが俺を宥めると同時に、カチョウの意図を察したアリーゼがすぐさまカガミに近寄って色々と質問を始めた。
「私たちは最近、森の中で活動するような依頼任務を行っていないから、もっとケンシンから聞いたことを教えて欲しい」というような具合にだ。
だが、それはアリーゼの本心ではないことはすぐに理解した。
アリーゼは俺の怒気がカガミに伝わらないよう意識を逸らしているのだ。
「場の状況を考えろ、キース」
直後、カチョウは自分の口を俺の耳に近づけて囁くように言ってきた。
「お前がここで怒りに任せてカガミに暴力を振るってみろ。今度こそ拙者たちの評判は完全に地に落ちるぞ。それにカガミは珍しい〈怪力〉のスキルの持ち主だ。上手く今回の依頼任務を達成したとして、どうしても証拠品は持ち帰らなくてはならない。その証拠品が何なのか忘れたわけでないだろう?」
チッと俺は小さく舌打ちする。
「忘れてねえよ」
そして俺は自分に言い聞かせるように呟く。
「ジャイアント・エイプの首だろうが」
0
あなたにおすすめの小説
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。
あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」
長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。
だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。
困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。
長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。
それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。
その活躍は、まさに万能!
死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。
一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。
大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。
その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。
かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。
目次
連載中 全21話
2021年2月17日 23:39 更新
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
神眼のカードマスター 〜パーティーを追放されてから人生の大逆転が始まった件。今さら戻って来いと言われてももう遅い〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「いいかい? 君と僕じゃ最初から住む世界が違うんだよ。これからは惨めな人生を送って一生後悔しながら過ごすんだね」
Fランク冒険者のアルディンは領主の息子であるザネリにそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
父親から譲り受けた大切なカードも奪われ、アルディンは失意のどん底に。
しばらくは冒険者稼業をやめて田舎でのんびり暮らそうと街を離れることにしたアルディンは、その道中、メイド姉妹が賊に襲われている光景を目撃する。
彼女たちを救い出す最中、突如として【神眼】が覚醒してしまう。
それはこのカード世界における掟すらもぶち壊してしまうほどの才能だった。
無事にメイド姉妹を助けたアルディンは、大きな屋敷で彼女たちと一緒に楽しく暮らすようになる。
【神眼】を使って楽々とカードを集めてまわり、召喚獣の万能スライムとも仲良くなって、やがて天災級ドラゴンを討伐するまでに成長し、アルディンはどんどん強くなっていく。
一方その頃、ザネリのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
ダンジョン攻略も思うようにいかなくなり、ザネリはそこでようやくアルディンの重要さに気づく。
なんとか引き戻したいザネリは、アルディンにパーティーへ戻って来るように頼み込むのだったが……。
これは、かつてFランク冒険者だった青年が、チート能力を駆使してカード無双で成り上がり、やがて神話級改変者〈ルールブレイカー〉と呼ばれるようになるまでの人生逆転譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる