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第七章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・武士団ギルド編~
道場訓 六十三 武士団ギルドのギルド長
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俺を含め、他の人間たちも声が聞こえてきたほうへ顔を向ける。
件の人物は屋敷の入り口に堂々と立っていた。
年齢は50代半ばほどだろうか。
白髪交じりの頭をした、厳つく剽悍な顔をした男だ。
着流しの上から腕を通していない半纏を羽織り、左手には長大な白鞘の刀を持っている。
「師匠、お止めになられますな!」
しんと静まり返っていた中、取り乱した声を上げたのはゲンノスケだった。
「こやつは曲者にござる。すぐに仕留めますゆえ、お止めになるのは待っていただきたい」
「仕留める? その曲者とやらを見る限り、お前がその者を仕留められるとは到底思えないのだがな」
「こ、これは……少し油断しただけでござる」
「まあ、どちらでも構わん。とにかくお前らは刀を仕舞え。どのみち、お前らには手に負えん相手だ」
師匠と呼ばれた白髪の男は俺のほうに目線を移す。
「武士団ギルドの中でも屈指の剣の使い手であるゲンノスケを打ち負かすとはやるな。それにお前さんの落ち着きと身のこなしからするに、ただの曲者とは思えないがどこのどいつだい?」
このとき、俺はピンときた。
サムライたちの態度から察するに、どうやらこの白髪の男は間違いなくサムライたちより上の立場にいる人間だ。
ならば、まさにこの機会は千載一遇に等しい。
俺は闘気を静めると、白髪の男に対して頭を下げた。
「どなたかは存じませんが、俺たちは決して怪しい者ではありません。俺の名前はケンシン・オオガミ。商業街のギルド長から頼まれ、武士団ギルドのギルド長に用事があって参りました」
「俺に?」
俺だと? じゃあ、この白髪の男がギルド長のコジローなのか?
そう思ったとき、コジローは「紹介状はあるのか?」と尋ねてくる。
「はい、ここに」
俺は紹介状を持っているキキョウに視線を向けた。
するとキキョウも俺の考えていたことに気づいたのだろう。
「これを」とキキョウは紹介状をコジローに差し出す。
するとコジローはゲンノスケにアゴをしゃくった。
ゲンノスケは1度だけ頷くと、キキョウが差し出していた紹介状を受け取ってコジローの元へ運んだ。
コジローは紹介状の中身を確認していく。
どのぐらいの時間が経っただろうか。
「なるほど……よく分かった。確かにお前さんらは曲者ではないようだな」
コジローは紹介状を懐に仕舞うと、俺たちに向かって頭を下げた。
「このたびは手前の弟子たちが無礼を働き申し訳なかった。拙者は武士団ギルドのギルド長を務めている、コジロー・リュウゼンジと申す。どうか詳しい話を聞きたいゆえ、拙者の部屋へと参られよ」
そう言うとコジローは、俺たちに屋敷の中へ入るよう促した。
どうやらコジローが直々に部屋まで案内してくれるらしい。
俺たちは断る理由がなかったので、大人しくコジローの誘いを受けようとした。
しかしコジローの鶴の一声で大人しくなったサムライたちの中、一人だけ現状に納得しなかったサムライがいた。
ゲンノスケである。
「師匠、そやつら――特にそのケンシンという男は危険です。その者は普通の人間ではありません。このまま屋敷に上げてはどんな災いが起こるか分かりませんぞ」
「黙れ、ゲンノスケ。この方々は間違いなく俺の客人だ。それにケンシン殿に負かされたお前がそんなことを言う資格などない」
「くっ……」
コジローに言い含められたゲンノスケを横目に、俺たちはコジローの案内で屋敷へと歩いていく。
その際にゲンノスケの鋭い視線が俺の背中に突き刺さってきたが、俺は特に気にすることなくエミリアとキキョウを連れて屋敷の中へと入った。
コジローの案内で長い廊下を進み、やがて広い部屋へと通される。
そこは立派な畳敷きの客間だった。
先に部屋へ入ったコジローは上座にドカッと座り、業物と思われる白鞘の刀を左に置いて胡坐を掻く。
「お前さんらも好きに座りな。それとも座布団がなければ座れないかい?」
「俺たちは別に構いません」
そう言うと俺は、コジローとそれなりの距離を保った場所に正座した。
エミリアとキキョウも俺に続いて正座する。
「ほう……ヤマト人であるお前さんとそこのタッパ(身長)のある嬢ちゃんなら分かるが、そちらの金髪の嬢ちゃんも正座できるとはな。それに3人揃って空手着を着てるところをみると同門かい?」
「同門ですけど、この2人は俺の弟子です」
本当はもう1人いるのだが、わざわざここで説明するまでもないだろう。
「はっ、その若さですでに弟子持ちとは驚きだ。さすがは〈魔の巣穴事件〉を解決に導いた英雄だな」
「ギルド長――ゲイルさんからの紹介状に書いてありましたか?」
「バッチリとな。しかも何でもお前さんは空手家でありながら、本職は勇者パーティーをクビになって追放された元サポーターらしいじゃねえか」
コジローは健康そうな白い歯を剥き出しにして笑った。
「けれどもゲイルからの紹介状によると、半年前に起こった戦魔大戦で活躍した男だとも書かれてあった。そんな奇特な経歴を持つ奴がどうしてこのリザイアル王国に来てサポーターなんてやっていた? お前さんほどの腕があれば冒険者として十分やっていけただろうに。あれか? 戦魔大戦に関係してんのか?」
「……それをここであなたに答える必要がありますか?」
俺は鋭い視線でコジローを睨みつける。
「悪い……興味本位で聞いてみただけだ。あの戦いは近年でも類をみない最悪な戦いだったと聞いている。そんな戦いを経験したんだ。他人に言えない傷の1つや2つできるわな。すまねえ、今のは忘れてくれ」
そう言うとコジローは頭を下げて謝罪してきた。
「分かりました。今のは聞かなかったことにします。ただ、その件に限っては余計な詮索はなしにしていただきたい。ゲイルさんからの紹介状に書いてあった通り、俺たちはゲイルさんからの依頼を受けてあなた護衛しにきたんです。武士団ギルドのギルド長――コジロー・リュウゼンジさん」
コジローは頭を上げると「そのことなんだが」と口を開いた。
そのときだ。
俺たちは一斉にある1点に顔を向けた。
ドタドタと地鳴りのような足音がこちらに近づいてくる。
やがて俺たちが視線を向けていた出入り口の襖が盛大に開かれた。
続いてヤマトタウンの役人たちが雪崩れ込んでくる。
「何だアンタらは! いきなり土足で踏み込んできて無礼だろう!」
役人たちは怒声を上げたコジローに構わず、俺たちのほうに視線を向ける。
いや、厳密にはキキョウのほうにである。
「お主がキキョウ・フウゲツだな?」
役人の1人が大声で言った。
「キキョウ・フウゲツ! 非合法な魔薬の購入及び所持により捕縛する! 神妙にいたせ!」
件の人物は屋敷の入り口に堂々と立っていた。
年齢は50代半ばほどだろうか。
白髪交じりの頭をした、厳つく剽悍な顔をした男だ。
着流しの上から腕を通していない半纏を羽織り、左手には長大な白鞘の刀を持っている。
「師匠、お止めになられますな!」
しんと静まり返っていた中、取り乱した声を上げたのはゲンノスケだった。
「こやつは曲者にござる。すぐに仕留めますゆえ、お止めになるのは待っていただきたい」
「仕留める? その曲者とやらを見る限り、お前がその者を仕留められるとは到底思えないのだがな」
「こ、これは……少し油断しただけでござる」
「まあ、どちらでも構わん。とにかくお前らは刀を仕舞え。どのみち、お前らには手に負えん相手だ」
師匠と呼ばれた白髪の男は俺のほうに目線を移す。
「武士団ギルドの中でも屈指の剣の使い手であるゲンノスケを打ち負かすとはやるな。それにお前さんの落ち着きと身のこなしからするに、ただの曲者とは思えないがどこのどいつだい?」
このとき、俺はピンときた。
サムライたちの態度から察するに、どうやらこの白髪の男は間違いなくサムライたちより上の立場にいる人間だ。
ならば、まさにこの機会は千載一遇に等しい。
俺は闘気を静めると、白髪の男に対して頭を下げた。
「どなたかは存じませんが、俺たちは決して怪しい者ではありません。俺の名前はケンシン・オオガミ。商業街のギルド長から頼まれ、武士団ギルドのギルド長に用事があって参りました」
「俺に?」
俺だと? じゃあ、この白髪の男がギルド長のコジローなのか?
そう思ったとき、コジローは「紹介状はあるのか?」と尋ねてくる。
「はい、ここに」
俺は紹介状を持っているキキョウに視線を向けた。
するとキキョウも俺の考えていたことに気づいたのだろう。
「これを」とキキョウは紹介状をコジローに差し出す。
するとコジローはゲンノスケにアゴをしゃくった。
ゲンノスケは1度だけ頷くと、キキョウが差し出していた紹介状を受け取ってコジローの元へ運んだ。
コジローは紹介状の中身を確認していく。
どのぐらいの時間が経っただろうか。
「なるほど……よく分かった。確かにお前さんらは曲者ではないようだな」
コジローは紹介状を懐に仕舞うと、俺たちに向かって頭を下げた。
「このたびは手前の弟子たちが無礼を働き申し訳なかった。拙者は武士団ギルドのギルド長を務めている、コジロー・リュウゼンジと申す。どうか詳しい話を聞きたいゆえ、拙者の部屋へと参られよ」
そう言うとコジローは、俺たちに屋敷の中へ入るよう促した。
どうやらコジローが直々に部屋まで案内してくれるらしい。
俺たちは断る理由がなかったので、大人しくコジローの誘いを受けようとした。
しかしコジローの鶴の一声で大人しくなったサムライたちの中、一人だけ現状に納得しなかったサムライがいた。
ゲンノスケである。
「師匠、そやつら――特にそのケンシンという男は危険です。その者は普通の人間ではありません。このまま屋敷に上げてはどんな災いが起こるか分かりませんぞ」
「黙れ、ゲンノスケ。この方々は間違いなく俺の客人だ。それにケンシン殿に負かされたお前がそんなことを言う資格などない」
「くっ……」
コジローに言い含められたゲンノスケを横目に、俺たちはコジローの案内で屋敷へと歩いていく。
その際にゲンノスケの鋭い視線が俺の背中に突き刺さってきたが、俺は特に気にすることなくエミリアとキキョウを連れて屋敷の中へと入った。
コジローの案内で長い廊下を進み、やがて広い部屋へと通される。
そこは立派な畳敷きの客間だった。
先に部屋へ入ったコジローは上座にドカッと座り、業物と思われる白鞘の刀を左に置いて胡坐を掻く。
「お前さんらも好きに座りな。それとも座布団がなければ座れないかい?」
「俺たちは別に構いません」
そう言うと俺は、コジローとそれなりの距離を保った場所に正座した。
エミリアとキキョウも俺に続いて正座する。
「ほう……ヤマト人であるお前さんとそこのタッパ(身長)のある嬢ちゃんなら分かるが、そちらの金髪の嬢ちゃんも正座できるとはな。それに3人揃って空手着を着てるところをみると同門かい?」
「同門ですけど、この2人は俺の弟子です」
本当はもう1人いるのだが、わざわざここで説明するまでもないだろう。
「はっ、その若さですでに弟子持ちとは驚きだ。さすがは〈魔の巣穴事件〉を解決に導いた英雄だな」
「ギルド長――ゲイルさんからの紹介状に書いてありましたか?」
「バッチリとな。しかも何でもお前さんは空手家でありながら、本職は勇者パーティーをクビになって追放された元サポーターらしいじゃねえか」
コジローは健康そうな白い歯を剥き出しにして笑った。
「けれどもゲイルからの紹介状によると、半年前に起こった戦魔大戦で活躍した男だとも書かれてあった。そんな奇特な経歴を持つ奴がどうしてこのリザイアル王国に来てサポーターなんてやっていた? お前さんほどの腕があれば冒険者として十分やっていけただろうに。あれか? 戦魔大戦に関係してんのか?」
「……それをここであなたに答える必要がありますか?」
俺は鋭い視線でコジローを睨みつける。
「悪い……興味本位で聞いてみただけだ。あの戦いは近年でも類をみない最悪な戦いだったと聞いている。そんな戦いを経験したんだ。他人に言えない傷の1つや2つできるわな。すまねえ、今のは忘れてくれ」
そう言うとコジローは頭を下げて謝罪してきた。
「分かりました。今のは聞かなかったことにします。ただ、その件に限っては余計な詮索はなしにしていただきたい。ゲイルさんからの紹介状に書いてあった通り、俺たちはゲイルさんからの依頼を受けてあなた護衛しにきたんです。武士団ギルドのギルド長――コジロー・リュウゼンジさん」
コジローは頭を上げると「そのことなんだが」と口を開いた。
そのときだ。
俺たちは一斉にある1点に顔を向けた。
ドタドタと地鳴りのような足音がこちらに近づいてくる。
やがて俺たちが視線を向けていた出入り口の襖が盛大に開かれた。
続いてヤマトタウンの役人たちが雪崩れ込んでくる。
「何だアンタらは! いきなり土足で踏み込んできて無礼だろう!」
役人たちは怒声を上げたコジローに構わず、俺たちのほうに視線を向ける。
いや、厳密にはキキョウのほうにである。
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