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41:偉業を成し遂げた後で(2)
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「ねえ、あなたたち。フィルディス様を見なかった?」
私は声に出して尋ねた。
『フィルディスなら王宮の中庭にいたよ。綺麗な女の人とお喋りしてた』
「……そう」
声のトーンが落ち、軽かった足取りが通常へと戻る。
王宮に滞在し始めた初日からわかっていたことだけれど、フィルディス様は女性人気が高い。
それはエミリオ様も同じだ。
二人とも抜群の美形なので、注目の的になっていた。
「王宮の中庭って、具体的にどこかしら。案内してくれる?」
『いいよー。こっちー』
背中に羽根が生えた精霊に導かれて、私は回廊から中庭に出た。
春の花が美しく咲き誇る中庭には多くの精霊たちがいた。
花を育てたり、水路を流れる水を清めたり、庭師と一緒に雑草を取り除いたり――王宮にいる精霊たちは、今日も人間と共に働いている。
でも、私の目を奪ったのは働き者の庭師や精霊たちではない。
東屋の近くでフィルディス様とドレスを纏った女性が談笑している姿だ。
『精霊眼』を外したフィルディス様は穏やかな笑顔を浮かべ、見知らぬ美女の言葉に耳を傾けている。
緑髪の女性は顔を赤らめ、フィルディス様に一生懸命話しかけていた。
何だか良い雰囲気の二人を見て、心の中にもやもやとした感情が生まれた。
――私が命懸けで悪魔王の結晶と向き合っていた間、フィルディス様は楽しく女性とお喋りしていたのか……。
とはいえ、私がアンネッタ様と共に『封印の間』に行ったことをフィルディス様は知らない。
心配をかけたくないからと、言わなかったのは自分だ。
よって、フィルディス様は全く悪くない。
ここで不満を抱くのは自分勝手が過ぎる。
楽しそうな二人の邪魔をしては悪い、立ち去るべきだ。
頭ではわかっているのに、笑い合う二人を見ていると、心の中のもやもやは膨れ上がるばかり。
私は声に出して尋ねた。
『フィルディスなら王宮の中庭にいたよ。綺麗な女の人とお喋りしてた』
「……そう」
声のトーンが落ち、軽かった足取りが通常へと戻る。
王宮に滞在し始めた初日からわかっていたことだけれど、フィルディス様は女性人気が高い。
それはエミリオ様も同じだ。
二人とも抜群の美形なので、注目の的になっていた。
「王宮の中庭って、具体的にどこかしら。案内してくれる?」
『いいよー。こっちー』
背中に羽根が生えた精霊に導かれて、私は回廊から中庭に出た。
春の花が美しく咲き誇る中庭には多くの精霊たちがいた。
花を育てたり、水路を流れる水を清めたり、庭師と一緒に雑草を取り除いたり――王宮にいる精霊たちは、今日も人間と共に働いている。
でも、私の目を奪ったのは働き者の庭師や精霊たちではない。
東屋の近くでフィルディス様とドレスを纏った女性が談笑している姿だ。
『精霊眼』を外したフィルディス様は穏やかな笑顔を浮かべ、見知らぬ美女の言葉に耳を傾けている。
緑髪の女性は顔を赤らめ、フィルディス様に一生懸命話しかけていた。
何だか良い雰囲気の二人を見て、心の中にもやもやとした感情が生まれた。
――私が命懸けで悪魔王の結晶と向き合っていた間、フィルディス様は楽しく女性とお喋りしていたのか……。
とはいえ、私がアンネッタ様と共に『封印の間』に行ったことをフィルディス様は知らない。
心配をかけたくないからと、言わなかったのは自分だ。
よって、フィルディス様は全く悪くない。
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頭ではわかっているのに、笑い合う二人を見ていると、心の中のもやもやは膨れ上がるばかり。
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