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ふるいゆうじん
ふるいゆうじん
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年始に古い友人から男に連絡が来た。
小学校時代の友人で、もうかれこれ四十年も会っていない、友人と呼んでいいのかわからないような人物からだ。
久しぶりに会おう、という話なのだが、いくら何でも久しぶりすぎる、と、男は思いつつもそれを承諾してしまう。
だが、当日待ち合わせ場所の駅に行くが、待てど暮らせどその友人は来ない。
これはからかわれたか、と思い、男が帰ろうとしたとき、別の友人と駅で出会う。
こちらの友人はちょくちょく会っている。
とはいっても、前に会ったのも数年前、といった感じではあるが。
一応は幼馴染というやつだ。
せっかくだからと、男はその幼馴染と居酒屋に入る。
外で長い間待っていたので、冷えた体を温めるためだ。
そこで、酒を飲みながら、幼馴染に、古い友人の話をする。
幼馴染は笑いながら、詐欺じゃないか? 騙されたんじゃないか? など言ってくる。
男も、だよな、とそれに同意する。
だが、そのうちに幼馴染が言うのだ。
その古い友人の名前なんだっけ? と。
幼馴染がいうには、その古い友人のことも思い出せないというのだ。
最初は適当に話を合わせていれば、思い出すと思っていたが、いつまでたっても思い出せない、と。
男は考える。
共通の友人だと思っていたが、別のグループだったかと考えたのだが、その古い友人と会っているときはいつも二人っきりだった。
しかも、思い出してくることは何かとおかしい。
まず名前がどうしても思い出せない。
顔もあやふやだ。
だが、思い出の中ではその人物を友人だと特定できる。
そもそも、今日もどうやって連絡を取っていたのかすら、思い出せない。
その時だ、居酒屋の店員が、グラスとオレンジジュースの瓶を持ってきて瓶のふたを開け、グラスにジュースを注ぎ、テーブルに置いたのだ。
男も幼馴染もこんなものは頼んでない、と主張するのだが、先ほどお子さんが頼みました、と店員も譲らない。
それを聞いた男は理解した。
古い友人は既に会いに来ていたのだと。
幼馴染は、まだ頼んでない、と主張していたが、男がそれをなだめて、オレンジジュースを空いている席に置いておいた。
幼馴染は気持ち悪がっていたが、帰るときにはジュースが注がれたグラスは、いつの間に空になっていた。
それだけで終われば、ちょっといい話で終わっていたのだが、この話には続きがある。
まずこの時、居酒屋で一緒に飲んでいた友人が急な心臓発作で死んだ。
そして、男の身近な友人達が急に不審死をするようになった。
男はそれに気づき、誰とも親しくすることをやめた。
そして、一人部屋の中で古い友人に許しを請うのだ。
許してくれ、と。
男は自室で古い友人に許しを請うのだ。
小学校時代の友人で、もうかれこれ四十年も会っていない、友人と呼んでいいのかわからないような人物からだ。
久しぶりに会おう、という話なのだが、いくら何でも久しぶりすぎる、と、男は思いつつもそれを承諾してしまう。
だが、当日待ち合わせ場所の駅に行くが、待てど暮らせどその友人は来ない。
これはからかわれたか、と思い、男が帰ろうとしたとき、別の友人と駅で出会う。
こちらの友人はちょくちょく会っている。
とはいっても、前に会ったのも数年前、といった感じではあるが。
一応は幼馴染というやつだ。
せっかくだからと、男はその幼馴染と居酒屋に入る。
外で長い間待っていたので、冷えた体を温めるためだ。
そこで、酒を飲みながら、幼馴染に、古い友人の話をする。
幼馴染は笑いながら、詐欺じゃないか? 騙されたんじゃないか? など言ってくる。
男も、だよな、とそれに同意する。
だが、そのうちに幼馴染が言うのだ。
その古い友人の名前なんだっけ? と。
幼馴染がいうには、その古い友人のことも思い出せないというのだ。
最初は適当に話を合わせていれば、思い出すと思っていたが、いつまでたっても思い出せない、と。
男は考える。
共通の友人だと思っていたが、別のグループだったかと考えたのだが、その古い友人と会っているときはいつも二人っきりだった。
しかも、思い出してくることは何かとおかしい。
まず名前がどうしても思い出せない。
顔もあやふやだ。
だが、思い出の中ではその人物を友人だと特定できる。
そもそも、今日もどうやって連絡を取っていたのかすら、思い出せない。
その時だ、居酒屋の店員が、グラスとオレンジジュースの瓶を持ってきて瓶のふたを開け、グラスにジュースを注ぎ、テーブルに置いたのだ。
男も幼馴染もこんなものは頼んでない、と主張するのだが、先ほどお子さんが頼みました、と店員も譲らない。
それを聞いた男は理解した。
古い友人は既に会いに来ていたのだと。
幼馴染は、まだ頼んでない、と主張していたが、男がそれをなだめて、オレンジジュースを空いている席に置いておいた。
幼馴染は気持ち悪がっていたが、帰るときにはジュースが注がれたグラスは、いつの間に空になっていた。
それだけで終われば、ちょっといい話で終わっていたのだが、この話には続きがある。
まずこの時、居酒屋で一緒に飲んでいた友人が急な心臓発作で死んだ。
そして、男の身近な友人達が急に不審死をするようになった。
男はそれに気づき、誰とも親しくすることをやめた。
そして、一人部屋の中で古い友人に許しを請うのだ。
許してくれ、と。
男は自室で古い友人に許しを請うのだ。
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