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かみ
かみ
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家のトイレットペーパーが切れていた。
無論、替えはある。
トイレットペーパーフォルダーの紙がなくなっていただけだ。
女はなくなったらちゃんと補充しといてよ、と、愚痴りつつ、すぐ上の棚から新しいトイレットペーパーを取り出す。
こんなに近くにあるのに、何で補充しないんだ、とそう思いながらだ。
その時、トイレットペーパーの側面にへこみがあることに女は気づく。
何か虫が喰ったかのようにトイレットペーパーが、ほじくり返したような感じでえぐれているのだ。
それなりに大きくえぐれている。
これをやったのが、虫だったらかなり大きそうな虫だ。
女はそう思い嫌な顔をする。
ただ、トイレットペーパーとして使う分にはそれほど問題はない。
気分はあまりよくはないが。
女はそのトイレットペーパーをフォルダーにセットする。
そこで声をかけられる。
オイ、ソレハオレノダゾ、カエセ。
と。
家のトイレだ。
女は驚き声のしたほうを見る。
そこには、全身が人の顔ほどの大きさの中年男性のようなものがいた。
小さなおじさん、とそう言い表せなくはないが、体型的には赤ちゃんの顔に中年の顔が付いている、といった感じだ。
それが替えのトイレットペーパーなどを載せている棚の上にいたのだ。
女は目を丸くして驚く。
女が驚いて何もできないでいると、カエセ、カエセ、カエセ、とそれは怒ったように言ってくる。
これを何に使うの? と、女が問うと、クウ、と端的な答えが返ってきた。
それで、あのトイレットペーパーのえぐれは、こいつがかじったからか、と、なぜか納得できてしまう。
相手が赤子くらいの存在だったため、女は怖さよりも、好奇心が勝ってしまう。
おまえはなんなの? と聞くと、それは、オレハカワヤノカミダ、と答えた。
カワヤ、つまり厠、トイレだ。
便所の神様、と女はつい言葉を漏らしてしまう。
それに対して、ソウダ、とそれは答えた。
だから、トイレットペーパーを食べているのかと、女もしっくり来てしまう。
フォルダーにはめ込んだトイレットペーパーを再び取り出して、女はそれにトイレットペーパーを渡す。
すると、満足したようにそれは消えていった。
さすがにこのまま、このトイレで用を足す気にはなれなかった女は、家にある別のトイレを使いに行った。
それからというもの、女の家のトイレには厠の神様がいる。
だけど、神様がトイレットペーパーを食べてしまうため、紙はない。
無論、替えはある。
トイレットペーパーフォルダーの紙がなくなっていただけだ。
女はなくなったらちゃんと補充しといてよ、と、愚痴りつつ、すぐ上の棚から新しいトイレットペーパーを取り出す。
こんなに近くにあるのに、何で補充しないんだ、とそう思いながらだ。
その時、トイレットペーパーの側面にへこみがあることに女は気づく。
何か虫が喰ったかのようにトイレットペーパーが、ほじくり返したような感じでえぐれているのだ。
それなりに大きくえぐれている。
これをやったのが、虫だったらかなり大きそうな虫だ。
女はそう思い嫌な顔をする。
ただ、トイレットペーパーとして使う分にはそれほど問題はない。
気分はあまりよくはないが。
女はそのトイレットペーパーをフォルダーにセットする。
そこで声をかけられる。
オイ、ソレハオレノダゾ、カエセ。
と。
家のトイレだ。
女は驚き声のしたほうを見る。
そこには、全身が人の顔ほどの大きさの中年男性のようなものがいた。
小さなおじさん、とそう言い表せなくはないが、体型的には赤ちゃんの顔に中年の顔が付いている、といった感じだ。
それが替えのトイレットペーパーなどを載せている棚の上にいたのだ。
女は目を丸くして驚く。
女が驚いて何もできないでいると、カエセ、カエセ、カエセ、とそれは怒ったように言ってくる。
これを何に使うの? と、女が問うと、クウ、と端的な答えが返ってきた。
それで、あのトイレットペーパーのえぐれは、こいつがかじったからか、と、なぜか納得できてしまう。
相手が赤子くらいの存在だったため、女は怖さよりも、好奇心が勝ってしまう。
おまえはなんなの? と聞くと、それは、オレハカワヤノカミダ、と答えた。
カワヤ、つまり厠、トイレだ。
便所の神様、と女はつい言葉を漏らしてしまう。
それに対して、ソウダ、とそれは答えた。
だから、トイレットペーパーを食べているのかと、女もしっくり来てしまう。
フォルダーにはめ込んだトイレットペーパーを再び取り出して、女はそれにトイレットペーパーを渡す。
すると、満足したようにそれは消えていった。
さすがにこのまま、このトイレで用を足す気にはなれなかった女は、家にある別のトイレを使いに行った。
それからというもの、女の家のトイレには厠の神様がいる。
だけど、神様がトイレットペーパーを食べてしまうため、紙はない。
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