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あけてはいけない
あけてはいけない
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コンコンコン、真夜の玄関の戸を叩く音がする。
風で何かが当たっているのかと男はそう思ったが、コンコンコンと三回、定期的に玄関の戸を叩く音がするのだ。
寝室まで聞こえている、それなりに大きな音だ。
力強く叩かれているわけではないが、夜中であることも相まって、妙にその音が響いて大きく聞こえるのだ。
男はその玄関を叩く音に起こされ、気になって仕方がない。
枕元にあったスマホで時刻を確認すると、夜中の三時半くらいだ。
こんな時間に客なわけがない。
近所の人だったとして、玄関を叩かずにチャイムを鳴らすはずだ。
気にすることではない。
そう、男も思っていても、どうにもドアを叩く音が気になるのだ。
一度、気になると玄関を確かめに行かなくちゃならないような、そんな気がしてきてしかたなくなるのだ。
男は理由もわからずに、どうしても玄関の戸を開け、確かめなくてはならない、そう思い始める。
ベッドから起き上がり、男は玄関のところまで行く。
そして、玄関の外の電気をつける。
すると、今まで止まらなかった、コンコンコンという玄関の戸を叩く音が消える。
やはり誰かいたのか、そう思った男は玄関の戸に手をかけた瞬間のことだ。
あけてはいけない。
そう背後から声をかけられる。
男が驚いて後を振り返るがそこには誰もいない。
誰もいないのだが、玄関のすぐ隣の客間の和室に、なぜだか電気が灯っていた。
先ほどまでは和室に電気などついていなかったはずなのに。
電気がついていたことが気になった男が和室に行こうとしたとき、また玄関の戸がコンコンコンと三度叩かれる。
まるで男の気を引こうとするかのようにだ。
それで男が玄関の方に目をやった瞬間だ。
また、あけてはいけない、とそう声が和室から聞こえてくる。
慌てて男が和室の方を見ると、和室の電気は既に消えていた。
男は慌てて、和室まで行き、和室の電気をつける。
何のこともない和室だ。
ただ、不思議なことに仏壇もないのに線香の香りだけが漂っていた。
その後も、朝になるまで玄関を叩く音が聞こえてきたが、男は朝までその和室で過ごした。
朝になり、玄関を叩く音も聞こえなくなってから、玄関を開けると、妙な生臭い臭いだけが漂っていた。
恐らく開けなくて正解だったのだろう。
風で何かが当たっているのかと男はそう思ったが、コンコンコンと三回、定期的に玄関の戸を叩く音がするのだ。
寝室まで聞こえている、それなりに大きな音だ。
力強く叩かれているわけではないが、夜中であることも相まって、妙にその音が響いて大きく聞こえるのだ。
男はその玄関を叩く音に起こされ、気になって仕方がない。
枕元にあったスマホで時刻を確認すると、夜中の三時半くらいだ。
こんな時間に客なわけがない。
近所の人だったとして、玄関を叩かずにチャイムを鳴らすはずだ。
気にすることではない。
そう、男も思っていても、どうにもドアを叩く音が気になるのだ。
一度、気になると玄関を確かめに行かなくちゃならないような、そんな気がしてきてしかたなくなるのだ。
男は理由もわからずに、どうしても玄関の戸を開け、確かめなくてはならない、そう思い始める。
ベッドから起き上がり、男は玄関のところまで行く。
そして、玄関の外の電気をつける。
すると、今まで止まらなかった、コンコンコンという玄関の戸を叩く音が消える。
やはり誰かいたのか、そう思った男は玄関の戸に手をかけた瞬間のことだ。
あけてはいけない。
そう背後から声をかけられる。
男が驚いて後を振り返るがそこには誰もいない。
誰もいないのだが、玄関のすぐ隣の客間の和室に、なぜだか電気が灯っていた。
先ほどまでは和室に電気などついていなかったはずなのに。
電気がついていたことが気になった男が和室に行こうとしたとき、また玄関の戸がコンコンコンと三度叩かれる。
まるで男の気を引こうとするかのようにだ。
それで男が玄関の方に目をやった瞬間だ。
また、あけてはいけない、とそう声が和室から聞こえてくる。
慌てて男が和室の方を見ると、和室の電気は既に消えていた。
男は慌てて、和室まで行き、和室の電気をつける。
何のこともない和室だ。
ただ、不思議なことに仏壇もないのに線香の香りだけが漂っていた。
その後も、朝になるまで玄関を叩く音が聞こえてきたが、男は朝までその和室で過ごした。
朝になり、玄関を叩く音も聞こえなくなってから、玄関を開けると、妙な生臭い臭いだけが漂っていた。
恐らく開けなくて正解だったのだろう。
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