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のぞくがいこつ
のぞくがいこつ
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男が風呂に入り、湯船に浸かっていると、窓に、曇りガラスの窓の上の方に白い物が映りこんでいる事に気づいた。
だが、男の家は一軒家で、風呂も二階にある。
風呂の窓に何かが映りこむような物はないはずなのだ。
家の庭木でも伸びて来たのか、と男は考えるが、それにしては白い。
明らかに庭木ではない。
男は何だろう、と思い風呂場の窓を開ける。
そこにあったのは骸骨だ。
人間の骨、骸骨だ。
それが家の壁に張り付き、風呂場の窓の曇りガラスを覗き込んでいたのだ。
男はそれを見た瞬間、これは関わってはいけないものだ、そう直感で感じた。
なので、男はその骸骨の背後に見える月を見て、今夜は良い月だ、と言葉を、ぎこちないながらに発した。
そうすると、その骸骨は後ろを振り返り空を見上げ月を確認する。
そうしている間に、男は、今日は妙に寒いな、とわざとらしい独り言を言って、窓を閉め鍵をかける。
風呂場の曇りガラスにはまた白い物が映りこんでくる。
あの骸骨だ。
骸骨が曇りガラスの向こうから覗いてきている。
男は湯船に浸かりながら、あれは何か考える。
幽霊、妖怪? まあ、そのような何かだろうと。
そして、自分の直感を信じ、関わらないほうが良い存在だと確信する。
なので、男はその骸骨を見なかったことにする。
骸骨に曇りガラス越しに覗かれながらも、ゆっくりと湯船に浸かり、風呂を出る。
そして、そのまま寝る。
布団の中であれは何だったのか、もう一度考えるが答えはやっぱり出ない。
なので、男はやはり見なかったことにしたのだ。
それが一番だと、直感的に理解できていたから。
次の日も、曇りガラスの向こうに白い物が映りこんでいたが、男はもう気にしない。
もう風呂場の窓を開けることもない。
だが、その骸骨は男が風呂に、湯船の浸かるとヌッと顔を出して、覗いてくる。
男は、おっさんの風呂を覗いて楽しい物なのか、と考えるが、相手は人外の化物だ。
理解できるものではないのかもしれない。
そんなある日、男が風呂掃除をしているとき、まだ日があるからと、風呂場の窓を開けて風呂掃除をしていた。
ふと視線に男は気づく。
視線のほう、風呂場の窓の方を見ると骸骨が覗き込んでいる。
男は見なかったことにしつつも、まだ日があるのに出て来れるのか、と、そう思った。
だが、その日はそれだけでは終わらない。
男が骸骨を無視して風呂掃除していると、骸骨が話しかけて来る。
オマエ、ミエテイルダロ?
と。
男とも女ともつかない声で、骸骨は男に話しかけて来る。
話しかけられた男は一瞬驚いて手を止めてしまう。
だが、男は既に無視すると決めている。
男は豪胆にも、窓も掃除しないと、そう言って風呂掃除用の洗剤を窓に吹きかけ始める。
ついでに骸骨にも向けて、洗剤をかけてやる。
そうすると、骸骨は夕日に溶けるように消えていった。
それ以来、骸骨が男の風呂を覗きに来ることはなくなった。
結局、あれが何だったのか、男にはわからずじまいだ。
だが、男の家は一軒家で、風呂も二階にある。
風呂の窓に何かが映りこむような物はないはずなのだ。
家の庭木でも伸びて来たのか、と男は考えるが、それにしては白い。
明らかに庭木ではない。
男は何だろう、と思い風呂場の窓を開ける。
そこにあったのは骸骨だ。
人間の骨、骸骨だ。
それが家の壁に張り付き、風呂場の窓の曇りガラスを覗き込んでいたのだ。
男はそれを見た瞬間、これは関わってはいけないものだ、そう直感で感じた。
なので、男はその骸骨の背後に見える月を見て、今夜は良い月だ、と言葉を、ぎこちないながらに発した。
そうすると、その骸骨は後ろを振り返り空を見上げ月を確認する。
そうしている間に、男は、今日は妙に寒いな、とわざとらしい独り言を言って、窓を閉め鍵をかける。
風呂場の曇りガラスにはまた白い物が映りこんでくる。
あの骸骨だ。
骸骨が曇りガラスの向こうから覗いてきている。
男は湯船に浸かりながら、あれは何か考える。
幽霊、妖怪? まあ、そのような何かだろうと。
そして、自分の直感を信じ、関わらないほうが良い存在だと確信する。
なので、男はその骸骨を見なかったことにする。
骸骨に曇りガラス越しに覗かれながらも、ゆっくりと湯船に浸かり、風呂を出る。
そして、そのまま寝る。
布団の中であれは何だったのか、もう一度考えるが答えはやっぱり出ない。
なので、男はやはり見なかったことにしたのだ。
それが一番だと、直感的に理解できていたから。
次の日も、曇りガラスの向こうに白い物が映りこんでいたが、男はもう気にしない。
もう風呂場の窓を開けることもない。
だが、その骸骨は男が風呂に、湯船の浸かるとヌッと顔を出して、覗いてくる。
男は、おっさんの風呂を覗いて楽しい物なのか、と考えるが、相手は人外の化物だ。
理解できるものではないのかもしれない。
そんなある日、男が風呂掃除をしているとき、まだ日があるからと、風呂場の窓を開けて風呂掃除をしていた。
ふと視線に男は気づく。
視線のほう、風呂場の窓の方を見ると骸骨が覗き込んでいる。
男は見なかったことにしつつも、まだ日があるのに出て来れるのか、と、そう思った。
だが、その日はそれだけでは終わらない。
男が骸骨を無視して風呂掃除していると、骸骨が話しかけて来る。
オマエ、ミエテイルダロ?
と。
男とも女ともつかない声で、骸骨は男に話しかけて来る。
話しかけられた男は一瞬驚いて手を止めてしまう。
だが、男は既に無視すると決めている。
男は豪胆にも、窓も掃除しないと、そう言って風呂掃除用の洗剤を窓に吹きかけ始める。
ついでに骸骨にも向けて、洗剤をかけてやる。
そうすると、骸骨は夕日に溶けるように消えていった。
それ以来、骸骨が男の風呂を覗きに来ることはなくなった。
結局、あれが何だったのか、男にはわからずじまいだ。
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