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げーむこーなー
げーむこーなー
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近くのデパートには子供用のゲームコーナーがある。
母親が買い物している間、少女はそこで暇を潰していた。
とはいえ、そこで遊ぶためのお金を与えられたわけでもない。
色々置かれているゲーム機の画面を見て少女は暇を潰しているだけだ。
少女は様々なゲーム機の画面を見て、目を輝かしながら見ている。
誰かゲームを遊んでいれば、こっそりとその後ろに回り込み、ゲーム画面を見て楽しんでいた。
自分もやりたい、そう思いつつも少女はお金を持っていない。
それでも、母親の買い物について回るよりは、ここにいたほうが何倍もましだ。
最近は、母親の買いもに付き合うと、何々が高い、あれもこれも高い、と愚痴を聞かされるからだ。
少女がそうやって暇を潰していると、一体のきぐるみがゲームコーナーに入って来る。
そのきぐるみを見て、少女は近寄り目を輝かせる。
何のキャラクターかは少女にはわからないが、うさぎのきぐるみのようだった。
そのきぐるみは少女に、きぐるみのもこもこした分厚い手袋を器用に使い、一枚のコインを手渡した。
そして、そのきぐるみは、コインゲームのコイン投入口を指さした。
まるでそのコインを使って遊んでいいよ、そう言っているようだった。
少なくとも少女にはそう思えた。
きぐるみもこのデパートの店員だろう、そのことくらいは少女にも分かる。
一人で待っていた自分にサービスで一回遊ばせてくれるのだろうと、そう思ったのだ。
少女はきぐるみに向かい頭を下げ笑顔で、ありがとう、とお礼を言う。
相手はきぐるみだから、表情は変わらない。
そのうさぎのようなキャラクターのきぐるみは少しおどけるようなポーズを取った後、早く遊んで遊んで、とそう言ったジェスチャーをする。
少女はきぐるみが指さした、コインゲームの投入口に貰ったコインを入れる。
プッシャーゲーム。
もしくはメダル落とし、コイン落とし、と呼ばれるゲームで、コインを上から落として、ゲーム機内部にある押し出し板であたり口にコインを落とすゲームだ。
通常はコイン一枚でどうにかなるゲームでもない。
だが、少女が入れたコインは絶妙な場所に落ちて、ゲーム機が七色に光だし、軽快な音楽もけたたましく鳴り響く。
少女が訳も分からないうちに、コインの排出口からどんどんとコインが出て来る。
あまりにも出来事に少女が慌てていると、きぐるみが来て少女にコインを入れるためのカップを手渡す。
少女は大慌てでコインをそのカップに移す。
そうしないと溢れてしまうかのようにコインが出続けているからだ。
そこへ母親が買い物を終え少女を迎えに来る。
少女が笑顔でカップ一杯のコインを母親に見せ、少女が体験したことを母親に聞かせる。
母親はそんなきぐるみこのデパートにいたかしら、と疑問に思いつつも確かにお金も持たせずに、ただゲームコーナーに娘を待たせておくのもかわいそうだった、と思い直す。
母親はそのコインを受付で預け、引き出せるようにして、それ以降、娘をこのゲームコーナーに預けるときは、百円だけだが、渡す様にした。
ただ、後で母親も知ったことだが、あのデパートにはやはりきぐるみなどいない、という話だ。
母親が買い物している間、少女はそこで暇を潰していた。
とはいえ、そこで遊ぶためのお金を与えられたわけでもない。
色々置かれているゲーム機の画面を見て少女は暇を潰しているだけだ。
少女は様々なゲーム機の画面を見て、目を輝かしながら見ている。
誰かゲームを遊んでいれば、こっそりとその後ろに回り込み、ゲーム画面を見て楽しんでいた。
自分もやりたい、そう思いつつも少女はお金を持っていない。
それでも、母親の買い物について回るよりは、ここにいたほうが何倍もましだ。
最近は、母親の買いもに付き合うと、何々が高い、あれもこれも高い、と愚痴を聞かされるからだ。
少女がそうやって暇を潰していると、一体のきぐるみがゲームコーナーに入って来る。
そのきぐるみを見て、少女は近寄り目を輝かせる。
何のキャラクターかは少女にはわからないが、うさぎのきぐるみのようだった。
そのきぐるみは少女に、きぐるみのもこもこした分厚い手袋を器用に使い、一枚のコインを手渡した。
そして、そのきぐるみは、コインゲームのコイン投入口を指さした。
まるでそのコインを使って遊んでいいよ、そう言っているようだった。
少なくとも少女にはそう思えた。
きぐるみもこのデパートの店員だろう、そのことくらいは少女にも分かる。
一人で待っていた自分にサービスで一回遊ばせてくれるのだろうと、そう思ったのだ。
少女はきぐるみに向かい頭を下げ笑顔で、ありがとう、とお礼を言う。
相手はきぐるみだから、表情は変わらない。
そのうさぎのようなキャラクターのきぐるみは少しおどけるようなポーズを取った後、早く遊んで遊んで、とそう言ったジェスチャーをする。
少女はきぐるみが指さした、コインゲームの投入口に貰ったコインを入れる。
プッシャーゲーム。
もしくはメダル落とし、コイン落とし、と呼ばれるゲームで、コインを上から落として、ゲーム機内部にある押し出し板であたり口にコインを落とすゲームだ。
通常はコイン一枚でどうにかなるゲームでもない。
だが、少女が入れたコインは絶妙な場所に落ちて、ゲーム機が七色に光だし、軽快な音楽もけたたましく鳴り響く。
少女が訳も分からないうちに、コインの排出口からどんどんとコインが出て来る。
あまりにも出来事に少女が慌てていると、きぐるみが来て少女にコインを入れるためのカップを手渡す。
少女は大慌てでコインをそのカップに移す。
そうしないと溢れてしまうかのようにコインが出続けているからだ。
そこへ母親が買い物を終え少女を迎えに来る。
少女が笑顔でカップ一杯のコインを母親に見せ、少女が体験したことを母親に聞かせる。
母親はそんなきぐるみこのデパートにいたかしら、と疑問に思いつつも確かにお金も持たせずに、ただゲームコーナーに娘を待たせておくのもかわいそうだった、と思い直す。
母親はそのコインを受付で預け、引き出せるようにして、それ以降、娘をこのゲームコーナーに預けるときは、百円だけだが、渡す様にした。
ただ、後で母親も知ったことだが、あのデパートにはやはりきぐるみなどいない、という話だ。
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