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第百十三話 グッバイ毒親
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「面白いな、失敗作……そのつまらないユーモラスさも私が与えたものだ!!」
そう言って、化け物とかしたリルクスは突進してくる。
「エル!」
「皆、手は出さないでくれ」
心配そうに呼びかけたミラナに俺はそういう。
同時に剣を構えていたドンキホーテさんと、ダナノさんも思わず止まる。
「俺が決着をつけたい、ここで俺は俺自身の血縁ってやつにケジメをつける」
「何を……!」
一瞬、ミラナが言い淀むがその言葉を聞く前に俺は地面を蹴った。
「言霊の剣もいらねぇ!! ここで決着をつける!」
加速していく俺の体に合わせて、俺は己の拳を引き右手で正拳突きの構えをとる。
「舐めるな、失敗作……!」
同時にリルクスが拳を振り上げまるで、鉄槌のように拳を振り下ろす。
まるでなっていない素人の攻撃だ。
「うおおぁ!!」
俺はその頭上の拳の鉄槌に目掛けて正拳突きを放つ。
俺の正拳突は破壊の衝撃を100パーセント、リルクスの腕に伝え、肉を骨を粉々に吹き飛ばす。
「ぐっ……!?」
リルクスの腕が、文字通り吹き飛んだ。
「この膂力は!?」
しかし角の仮面の向こうでリルクスは、叫んだ。
「だが! 私の再生能力を持ってすれば」
骨がまるで新芽のように生え、肉がキノコの菌糸のようにまとわりつき、リルクスの腕は再生していき、完治していった。
それが瞬きをするほどの一瞬で終わったのだから、尋常ではない再生能力だ。
「へっ、所詮はコピー品だなぁ!! 俺の方が強いぜ!」
「僅差だ、いや再生能力などの特殊能力の運用には──!」
リルクスが飛び上がる。
「私に軍配が上がる!!」
リルクスの口から火球、いや、それよりも別次元の破壊エネルギーそのものと言った光球が現れそれがまるで降り注ぐ火山弾のように放たれた。
「エルマー君!」
ドンキホーテさんの叫び声が聞こえる。
冷静さが失うみんなの緊張が俺にも伝わってくる。だが、俺は。
「今こそだ、俺の父と、俺自身を超える時だ……!!」
俺は叫んだ。
「神獣血・インストール……!!」
俺は全ての神獣の血を活性化させる。
「エル!!」
ミラナの不安そうな声が響く。
悪いミラナ、俺はどうしてもこの手でアイツとの関係性を否定したい。そして俺自身のこの神獣の血も乗り越えたい。
いずれ、向き合わなければならない、そう思っていた。
自分の出自も自分の力にも。
だから行かせてくれ、俺は──。
「帰ってきて……」
ミラナのその言葉に、俺は頷いた。
複数の角が組み合わさった仮面が俺の顔にまとわりつく。
四肢にまるで青い炎のような毛皮がまとわりつき、髪が伸びていくのを感じる。
「俺は……! 失敗作なんかじゃない!」
俺は飛ぶ。
リルクスのはなった火山弾のような拡散していく、光の光弾を腕を払って弾きつつ、俺は飛ぶ。
「火力を押し付けるしかねぇ素人が!」
その中でも比較的でかい光弾を俺は手刀で切り裂いた。
爆発し、爆風と爆炎の中を俺は突き進む。
そして、ついに俺は空でリルクスと対峙した。
「なるほど、まだ理性は保っているようだ……それに良い判断だな、私の再生速度を上回り殺すには確かに貴様の神獣の血を覚醒させた方が確実だ」
だが、とリルクスはせせら笑う。
「失敗作が! 血を制御できるわけがない!」
リルクスは指の先から爪を展開させる。
「お前は私の糧になればいい!」
その爪は紅蓮の炎を纏って、横薙ぎに振るわれる。
その横なぎを俺は空中を蹴って、上空に移動し躱す。
「さあ、私を倒してみろ!! だが貴様はあとどれくらいで化け物に変わるか──」
「変わらない」
「なに?」
俺はリルクスを見つめていう。
「俺はエルマーだ」
俺はただ宣言する。
「俺はお前から生まれたかもしれないが、俺を作ったのはお前じゃない!!」
肯定しろ、自分を。
「俺はママだ! 求められたから、求めてくれたから!! そして何より──」
俺は拳を掲げる。
「俺がそう有りたいと願ったから!!」
俺の拳はその時、光にすら届きうるかもしれない速度でリルクスに叩きつけられた。
「がぁ!」
その衝撃にリルクスは角の仮面から……口から血を吐く。
「俺は、アンタもアンタがかけた呪いも乗り越える!」
俺は再び拳を振り上げる。
「か、回、避を」
リルクスの呟きが聞こえる、だが遅い。
「じゃあな、父さん」
俺の拳は再び拳を放った。摩擦熱と、神獣の力で光と熱を走った拳は──。
「まて──!」
閃光を放ち、命乞いをするリルクスごと貫いた。
その破壊は、リルクスの体と周囲にある雲を丸ごと霧散させた。
そう言って、化け物とかしたリルクスは突進してくる。
「エル!」
「皆、手は出さないでくれ」
心配そうに呼びかけたミラナに俺はそういう。
同時に剣を構えていたドンキホーテさんと、ダナノさんも思わず止まる。
「俺が決着をつけたい、ここで俺は俺自身の血縁ってやつにケジメをつける」
「何を……!」
一瞬、ミラナが言い淀むがその言葉を聞く前に俺は地面を蹴った。
「言霊の剣もいらねぇ!! ここで決着をつける!」
加速していく俺の体に合わせて、俺は己の拳を引き右手で正拳突きの構えをとる。
「舐めるな、失敗作……!」
同時にリルクスが拳を振り上げまるで、鉄槌のように拳を振り下ろす。
まるでなっていない素人の攻撃だ。
「うおおぁ!!」
俺はその頭上の拳の鉄槌に目掛けて正拳突きを放つ。
俺の正拳突は破壊の衝撃を100パーセント、リルクスの腕に伝え、肉を骨を粉々に吹き飛ばす。
「ぐっ……!?」
リルクスの腕が、文字通り吹き飛んだ。
「この膂力は!?」
しかし角の仮面の向こうでリルクスは、叫んだ。
「だが! 私の再生能力を持ってすれば」
骨がまるで新芽のように生え、肉がキノコの菌糸のようにまとわりつき、リルクスの腕は再生していき、完治していった。
それが瞬きをするほどの一瞬で終わったのだから、尋常ではない再生能力だ。
「へっ、所詮はコピー品だなぁ!! 俺の方が強いぜ!」
「僅差だ、いや再生能力などの特殊能力の運用には──!」
リルクスが飛び上がる。
「私に軍配が上がる!!」
リルクスの口から火球、いや、それよりも別次元の破壊エネルギーそのものと言った光球が現れそれがまるで降り注ぐ火山弾のように放たれた。
「エルマー君!」
ドンキホーテさんの叫び声が聞こえる。
冷静さが失うみんなの緊張が俺にも伝わってくる。だが、俺は。
「今こそだ、俺の父と、俺自身を超える時だ……!!」
俺は叫んだ。
「神獣血・インストール……!!」
俺は全ての神獣の血を活性化させる。
「エル!!」
ミラナの不安そうな声が響く。
悪いミラナ、俺はどうしてもこの手でアイツとの関係性を否定したい。そして俺自身のこの神獣の血も乗り越えたい。
いずれ、向き合わなければならない、そう思っていた。
自分の出自も自分の力にも。
だから行かせてくれ、俺は──。
「帰ってきて……」
ミラナのその言葉に、俺は頷いた。
複数の角が組み合わさった仮面が俺の顔にまとわりつく。
四肢にまるで青い炎のような毛皮がまとわりつき、髪が伸びていくのを感じる。
「俺は……! 失敗作なんかじゃない!」
俺は飛ぶ。
リルクスのはなった火山弾のような拡散していく、光の光弾を腕を払って弾きつつ、俺は飛ぶ。
「火力を押し付けるしかねぇ素人が!」
その中でも比較的でかい光弾を俺は手刀で切り裂いた。
爆発し、爆風と爆炎の中を俺は突き進む。
そして、ついに俺は空でリルクスと対峙した。
「なるほど、まだ理性は保っているようだ……それに良い判断だな、私の再生速度を上回り殺すには確かに貴様の神獣の血を覚醒させた方が確実だ」
だが、とリルクスはせせら笑う。
「失敗作が! 血を制御できるわけがない!」
リルクスは指の先から爪を展開させる。
「お前は私の糧になればいい!」
その爪は紅蓮の炎を纏って、横薙ぎに振るわれる。
その横なぎを俺は空中を蹴って、上空に移動し躱す。
「さあ、私を倒してみろ!! だが貴様はあとどれくらいで化け物に変わるか──」
「変わらない」
「なに?」
俺はリルクスを見つめていう。
「俺はエルマーだ」
俺はただ宣言する。
「俺はお前から生まれたかもしれないが、俺を作ったのはお前じゃない!!」
肯定しろ、自分を。
「俺はママだ! 求められたから、求めてくれたから!! そして何より──」
俺は拳を掲げる。
「俺がそう有りたいと願ったから!!」
俺の拳はその時、光にすら届きうるかもしれない速度でリルクスに叩きつけられた。
「がぁ!」
その衝撃にリルクスは角の仮面から……口から血を吐く。
「俺は、アンタもアンタがかけた呪いも乗り越える!」
俺は再び拳を振り上げる。
「か、回、避を」
リルクスの呟きが聞こえる、だが遅い。
「じゃあな、父さん」
俺の拳は再び拳を放った。摩擦熱と、神獣の力で光と熱を走った拳は──。
「まて──!」
閃光を放ち、命乞いをするリルクスごと貫いた。
その破壊は、リルクスの体と周囲にある雲を丸ごと霧散させた。
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