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第七十四話 さめる
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テーブルが壁がシチューがそして床がガラガラと崩れていく。
「おわぁ!!」
エルマーはそんな間抜けな声を出しながら落ちていく。
エルマーだけではない。
「なんだ! これは!」
「アールさん!」
カミネもアールも、その場にいる全員が床の崩落に飲み込まれる。
「みんなおおおお落ち着くのである!!」
「バカ! 理性を保てラクレ!」
カミネ達が落ちた先は、不自然なほど何もない空間だった。
白い白い、どこまでも白が続いていく、不可思議な世界やがて真っ白な大地にカミネはうつ伏せに着地する。
「うぐ!?」
柔らかい、いやそれどころか衝撃がなかった。まるで大地の感触がない。
だが明らかに何かに着地はしている、その実感をカミネは感じていた。
ここはどこだ、とカミネは空を見上げる。
上空には、先ほどまでいたであろう、エルマーの家の天井が白い空間にポツリと浮かんでいた。
まるで白い色付きのガラスが割れたかのようにひび割れたジグザグの穴が広がりその奥にエルマーの家が広がっているのだ。
そのガラス窓の割れたようなその穴が徐々に狭まっていく。
「まずい……!」
ミラナの焦りの籠った声が響く。その声に後押しをされるようにエルマー家の景色が白いタイル片で埋め尽くされていった。
そしてそこは何もない白の空間となった。
「スカーレット! どこなの、ここは!!」
エルマーの叫びが響く。
「ここは人々の無意識の牢獄だよ、リーンならわかるんじゃないかな?」
「……スカーレット! 母さん達を巻き込むつもり」
「違う、リーン。ここで夢に浸かってもらう。そしてまた夢を見てもらうんだ」
「そのためにアタシのように監禁するつもり!?」
「それは姉さんが夢を受け入れなかったからだ!!」
スカーレットの怒りの声が白い空間に響く。
「どう言うこった? 無意識の牢獄!?」
エルマーはそう言って辺りを見回す、しかしここは何もない。
まるでそれが世界の全てなのだと白の空間そのものが語っているかのようだ。
「無意識、夢が生み出される心の源……この都の人々、全員の無意識がここに集まっている」
スカーレットの口から冷たい言葉が。
「僕は正と負を操る神獣だ。故に僕は本来、現実世界に有るもの無いものに出来るし、現実世界に無いものを有るものに出来る」
スカーレットはギロリと、カミネ達を見下した。
「今からここの無意識の夢の源を現実に有るものにする、僕の力を全力で使ってね、それに巻き込まれたら君たちはどうなると思う?」
「やめろ、スカーレット!!」
「やめないよ母さん、もういいだろ、現実なんてくだらないことばかりだよ。もう僕は母さん達と離れるようなことはしたく無い」
だから、とスカーレットは右手を掲げる。
「おやすみ、母さん父さん。そして──」
「夢を壊そうとした不届き者たち」
スカーレットは右手を振り下ろした。
その須臾の時の間、カミネ達に突然睡魔が訪れる。
ただ眠くなっていく。
そしてそんな白い空間にただ、カミネ達は倒れ込みただ夢に飲まれていった。
「おわぁ!!」
エルマーはそんな間抜けな声を出しながら落ちていく。
エルマーだけではない。
「なんだ! これは!」
「アールさん!」
カミネもアールも、その場にいる全員が床の崩落に飲み込まれる。
「みんなおおおお落ち着くのである!!」
「バカ! 理性を保てラクレ!」
カミネ達が落ちた先は、不自然なほど何もない空間だった。
白い白い、どこまでも白が続いていく、不可思議な世界やがて真っ白な大地にカミネはうつ伏せに着地する。
「うぐ!?」
柔らかい、いやそれどころか衝撃がなかった。まるで大地の感触がない。
だが明らかに何かに着地はしている、その実感をカミネは感じていた。
ここはどこだ、とカミネは空を見上げる。
上空には、先ほどまでいたであろう、エルマーの家の天井が白い空間にポツリと浮かんでいた。
まるで白い色付きのガラスが割れたかのようにひび割れたジグザグの穴が広がりその奥にエルマーの家が広がっているのだ。
そのガラス窓の割れたようなその穴が徐々に狭まっていく。
「まずい……!」
ミラナの焦りの籠った声が響く。その声に後押しをされるようにエルマー家の景色が白いタイル片で埋め尽くされていった。
そしてそこは何もない白の空間となった。
「スカーレット! どこなの、ここは!!」
エルマーの叫びが響く。
「ここは人々の無意識の牢獄だよ、リーンならわかるんじゃないかな?」
「……スカーレット! 母さん達を巻き込むつもり」
「違う、リーン。ここで夢に浸かってもらう。そしてまた夢を見てもらうんだ」
「そのためにアタシのように監禁するつもり!?」
「それは姉さんが夢を受け入れなかったからだ!!」
スカーレットの怒りの声が白い空間に響く。
「どう言うこった? 無意識の牢獄!?」
エルマーはそう言って辺りを見回す、しかしここは何もない。
まるでそれが世界の全てなのだと白の空間そのものが語っているかのようだ。
「無意識、夢が生み出される心の源……この都の人々、全員の無意識がここに集まっている」
スカーレットの口から冷たい言葉が。
「僕は正と負を操る神獣だ。故に僕は本来、現実世界に有るもの無いものに出来るし、現実世界に無いものを有るものに出来る」
スカーレットはギロリと、カミネ達を見下した。
「今からここの無意識の夢の源を現実に有るものにする、僕の力を全力で使ってね、それに巻き込まれたら君たちはどうなると思う?」
「やめろ、スカーレット!!」
「やめないよ母さん、もういいだろ、現実なんてくだらないことばかりだよ。もう僕は母さん達と離れるようなことはしたく無い」
だから、とスカーレットは右手を掲げる。
「おやすみ、母さん父さん。そして──」
「夢を壊そうとした不届き者たち」
スカーレットは右手を振り下ろした。
その須臾の時の間、カミネ達に突然睡魔が訪れる。
ただ眠くなっていく。
そしてそんな白い空間にただ、カミネ達は倒れ込みただ夢に飲まれていった。
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