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式神 9 幼馴染み
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狐は、夕霧と左京の型破りな儀式を振り返りながら、今まで何人もの神主達の儀式を見て来たが、言葉の違いはあっても、こんな型破りなのはなかったと笑えた。
多くは自信いっぱいに。又は少し虚勢を張ったり、威厳を見せ付けたりと大きく見せるものだが、この二人が若いからというのを差し引いても、他の者達とは根本的に違っておる。
〝主が命じ、式神は従うもの〟例外なく、当たり前のように行われて来たが、この二人には主従関係などより、互いを信じ認め合える事の方に重きを置いておるようじゃ。
世の流れかとも思うたが、この二人の質であろう。
器や見た目が美しかろうと、本質が変わらぬ事を知っておる故、惑わされないし騙せるとも考えておらん。
他人がどうして来たかとか、どう有るべきか、こういうものだ!などという型を軽視したりしている訳ではないが、型や慣習だからという理由だけでは、納得できないものがあるようじゃ。
本人達だけなら、型や慣習のまま受け入れる事もあるが、今回のように相手(式神)がおる時は、相手の事、立場、思いを考えて、納得出来る方法を模索しておる。
〝こういうもの〟や〝こう有るべき〟と型を押し付けて、はめさせてしまう方が安易なはずじゃが、篠辺の優しき頑固者達は、面倒をおしまいない者共故、一筋縄では事が運ばぬ。
狐も余程の事以外は、口をはさまず見ておる事にしておる。
儀式が住み、一日も早く互いに意思の疎通が計れるようにする為とはいえ、暫くの間、あの者共は仕事で参拝者と向き合っておる時と、寝ている時以外は、ずっと一緒に過しておった。
左京など猿と共に一つの布団に入っておった。もはや式神とは…など無用じゃ。
夕霧と柚子は、言葉に不自由があっても気持ちは読める恋人同志のようで、狐には、少しぎこちない様子が返って、初々しくさえ思えた。
左京と猿豆は、最初から言葉は通じないものとして、身振りや真似など体を使い、触れ合う中で互いの考えや思いを確かめておった。
あの者達の式神故、どう馴染み、どう関係を築くかなど、狐が口を挟まずとも考えておるであろう。正直、口を挟むのも面倒な程じゃ。
遠回りでも何でも、今までだって最後は自分達に必要な事は身に付けて着た者達じゃ。心配はしておらんかったが、式神と儀式を済ませたのが、十六歳の六月。七月には、言葉はなくとも相手を理解し、九月には、ほぼ言葉も意思の疎通も出来ておるようじゃった。
師走近くには、式神も入れて四人が幼馴染みのように戯れておった。
多くは自信いっぱいに。又は少し虚勢を張ったり、威厳を見せ付けたりと大きく見せるものだが、この二人が若いからというのを差し引いても、他の者達とは根本的に違っておる。
〝主が命じ、式神は従うもの〟例外なく、当たり前のように行われて来たが、この二人には主従関係などより、互いを信じ認め合える事の方に重きを置いておるようじゃ。
世の流れかとも思うたが、この二人の質であろう。
器や見た目が美しかろうと、本質が変わらぬ事を知っておる故、惑わされないし騙せるとも考えておらん。
他人がどうして来たかとか、どう有るべきか、こういうものだ!などという型を軽視したりしている訳ではないが、型や慣習だからという理由だけでは、納得できないものがあるようじゃ。
本人達だけなら、型や慣習のまま受け入れる事もあるが、今回のように相手(式神)がおる時は、相手の事、立場、思いを考えて、納得出来る方法を模索しておる。
〝こういうもの〟や〝こう有るべき〟と型を押し付けて、はめさせてしまう方が安易なはずじゃが、篠辺の優しき頑固者達は、面倒をおしまいない者共故、一筋縄では事が運ばぬ。
狐も余程の事以外は、口をはさまず見ておる事にしておる。
儀式が住み、一日も早く互いに意思の疎通が計れるようにする為とはいえ、暫くの間、あの者共は仕事で参拝者と向き合っておる時と、寝ている時以外は、ずっと一緒に過しておった。
左京など猿と共に一つの布団に入っておった。もはや式神とは…など無用じゃ。
夕霧と柚子は、言葉に不自由があっても気持ちは読める恋人同志のようで、狐には、少しぎこちない様子が返って、初々しくさえ思えた。
左京と猿豆は、最初から言葉は通じないものとして、身振りや真似など体を使い、触れ合う中で互いの考えや思いを確かめておった。
あの者達の式神故、どう馴染み、どう関係を築くかなど、狐が口を挟まずとも考えておるであろう。正直、口を挟むのも面倒な程じゃ。
遠回りでも何でも、今までだって最後は自分達に必要な事は身に付けて着た者達じゃ。心配はしておらんかったが、式神と儀式を済ませたのが、十六歳の六月。七月には、言葉はなくとも相手を理解し、九月には、ほぼ言葉も意思の疎通も出来ておるようじゃった。
師走近くには、式神も入れて四人が幼馴染みのように戯れておった。
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